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北海道のご当地グルメ・名物・郷土料理 道南編(函館・大沼方面など)

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「北海道=グルメ」そう思う人が多いのは、やっぱり美味しいものがたくさんあるから。広大な土壌と大海原に囲まれた北の大地では、新鮮で滋味豊かな食材が豊富に捕れ、それらを使った名物グルメが日々誕生しています。

その土地・その地域で味わうのが一番ですが、最近は物産展やネット通販でも気軽に楽しめるようになり、技術力の向上で本場の味そのままに楽しめるようになってきました。今回は北海道の南部、道南にスポットを当てて、ご当地グルメと数々の名物を紹介します。

  • 北海道ご当地ラーメン
  • スープカレー特集

道南のローカルグルメ

道内でもっとも温暖で、津軽海峡や太平洋に面した港町が多い道南には、海の幸や畜産物を使用したグルメが多数。水揚げ地・生産地だからこそのリーズナブルな価格帯が多く、旅行で訪れた際にはハシゴして楽しみたいくらいです。

道南マップ

函館と言えば、塩ラーメン

塩ラーメン

札幌に代表される味噌ラーメンが北海道では有名ですが、函館市を含む道南では “塩ラーメン” のお店が圧倒的に多く、「函館ラーメン」と呼ばれるほど。透明感のある塩味のスープはあっさりテイストで、最後まで飲み干せてしまいます。札幌ラーメンは太めの縮れ麺が一般的ですが、函館のラーメンはストレートの細麺が主流です。

港町として異国文化が早くから入ってきていた函館。塩ラーメンは、中国から伝わる塩スープがベースになったと言われており、そこに海鮮出汁などを合わせたことで現在の形になりました。

函館で人気の塩ラーメン店

店名 住所 参考料金
あじさい 本店 北海道函館市五稜郭町29-22 味彩塩拉麺 ¥750
函館麺や 一文字 函館本店 北海道函館市湯川町2-1-3 塩らーめん ¥770
エビス軒 北海道函館市松風町3-10 塩ラーメン ¥700
滋養軒 北海道函館市松風町7-12 塩ラーメン ¥500
マメさん 北海道函館市宝来町22-6 元祖マメさんラーメン塩味 ¥600
鳳蘭 北海道函館市松風町5-13 塩ラーメン ¥550
龍鳳 大門横丁店 北海道函館市松風町7 大門横丁 黄金塩ラーメン ¥750
しお家 北海道函館市本町10-19 塩ラーメン ¥690
らーめん 六花 北海道函館市田家町13-11 らーめん(塩) ¥560

マルワ製麺
北のラーメン三本勝負(3食入)
848(税込)

北海道を代表する3つのご当地ラーメンを食べ比べできる、お得なセットです。「北海道三大ラーメン」に数えられる札幌みそラーメン、旭川しょうゆラーメン、函館のしおラーメンをこの1箱でコンプリート。麺は、地元・美幌町産を中心に北海道の小麦で作ったオリジナル。小麦が持つ本来の風味を引き出しながら、各スープの味わいや絡みなど相性を見極めて異なる3つの麺に仕上げています。‟原材料の特性に合った麺作り”をモットーとする、マルワ製麺ならではの製法が生かされています。

ラッキーピエロのチャイニーズチキンバーガー

チャイニーズチキンバーガー ラッキーピエロと隣にハセガワストア

B級グルメ好きに必ずチェックしてほしいのが、函館ハンバーガーの代名詞『ラッキーピエロ』です。ハンバーガーとしては他チェーンとそこまで違いはないのですが、函館市民にとっては『マクドナルド』よりも定番。実際、市内ではマクドナルドよりも店舗数が多いです。

王道人気は、北海道産の鶏のから揚げにお隣・北斗市で獲れたシャキシャキのレタスを挟んだ「チャイニーズチキンバーガー」。目玉焼き入りやチーズ入りなどのオプションに加え、ホワイト&ミートソースがけのフレンチフライドポテトとドリンクが付いたセットも人気です。このほか、バーガー店らしからぬカレーやオムライスがあるのもユニークなポイント。近年は高級志向の「ホットボックス」や個性派の「シートールドミー」といったバーガーショップが市内に増えてきていますが、「ラッキーピエロ」が圧倒的な人気を誇っています。

“ハセスト”のやきとり弁当

やきとり弁当

「やきとり弁当」だから炭火焼きの鶏肉という概念は、函館では捨ててください。函館市・北斗市・七飯町に13店舗を展開する『ハセガワストア』は、ごく一般的なコンビニエンスストア。略して“ハセスト”の名物が、ご飯に豚バラ肉の串焼きをのせた「やきとり弁当」なんです。北海道では焼き鳥のメニューに豚肉を使った豚串があり、これを総称して焼き鳥と呼ぶ文化が根付いています。ハセストのやきとり弁当もまたしかりで、炭火焼した豚バラ肉を串ごとご飯に乗せています。食べる際は、お弁当のフタで上から押さえて、一気に串を抜くという楽しみもあって、道民はもちろん、道外からの旅行者にも人気です。

聞くと、このやきとり弁当は1978年にお客さんから「お弁当を作ってくれ」と頼まれ、あわてて作ったものがそのまま商品化されてしまったのだそう。さすがにオンライン販売はありませんので、道南を訪れた際にはどこかで1食、この「やきとり弁当」を味わってみてはいかがでしょう。

2つの味覚を楽しめる「二海カレー」

函館市と長万部町の間にある八雲町が、「街に新しいご当地グルメを!」と誕生させたのが二海(ふたみ)カレーです。太平洋と日本海、2つの海に面しているから二海。基本レシピは、①八雲町産牛乳を使ったホワイトカレー ②牛乳以外にも二海をイメージさせる食材を使うこと ③店舗それぞれの独創性があることの3つ。

発起人の蕎麦屋「まるみ食堂」では、芋の天ぷらと熊石産タコのフライがのった贅沢な内容。「伊勢屋食堂」と「ハーベスター八雲」ではホタテのフライとタコの唐揚げをのせたカレーを提供しています。カレーに唐辛子を使うなど、それぞれの店舗で趣向を凝らしており、どのお店にいっても間違いありません。現在は3店のみの提供ですが、もっと認知度があがれば提供店が増える可能性があるかも。

二海カレーが食べられるお店

店名 住所
まるみ食堂 北海道二海郡八雲町本町125
伊勢屋食堂 北海道二海郡八雲町本町198
ハーベスター八雲 北海道二海郡八雲町浜松365

ちなみに、道の駅ならぬ丘の駅では、二海カレーを使用した「二海カレーパン」も販売しているので要チェック!

まかないから誕生したシスコライス

シスコライス

函館市内ベイエリアにある『California baby(カリフォルニアベイビー)』で食べられる「シスコライス」は、30年以上にわたって地元民に愛され続けるソウルフード。GLAYのメンバーや元JUDY AND MARYのYUKIも足繁く通っていたとか。

大盛のバターピラフの上に、大きなグリルソーセージが2本。上から自家製ミートソースがたっぷりかかった一皿です。あっさりめのバターピラフと濃厚なミートソースが相性抜群。食べ始めたら、箸が止まりません(実際にはスプーン)。

ジョリジェリのステピ

ステーキピラフ

函館市東山に店舗を構える『Jolly Jellyfish(ジョリージェリーフィッシュ)』で、これまでに販売数6万食を超えるのが、「ステーキピラフ」です。略してステピ。北斗市のトラピスト修道院で作られた「トラピストバター」を使用したバターピラフの上に、特性ソースがかかったジューシーな厚切りステーキ。シンプルなメニューですが、子供から大人まで人気のメニューです。

惜しまれつつ終了した「函館チャウダー」

クラムチャウダーに函館ほか道南で水揚げされた海産物を使用した「函館チャウダー」は、2017年から2019年頃まで町の企画として各店で提供されていたコラボメニュー。企画終了に伴い、現在は提供を終了していますが、一部のお店では名残でメニューに残っているとかいないとか。おもに昆布出汁を使い、イカやホタテなどの最低3種類の海鮮と地場野菜を使ったチャウダーで、一時期メディアなどでも話題になりました。

海鮮好きにはたまらない! 道南の名産品

海に面した町が多い道南では、やはり海産物や魅力的な加工品がいっぱい。温暖な気候から一年を通して様々な魚介が水揚げされるため、いつでも満足できるのはスゴい。お取り寄せ可能な名物も多いので、ぜひチェックを♪

イカ

イカ

函館漁港で多く水揚げされるのが、イカ。近年は漁師の跡継ぎ問題によって漁火漁船が随分と減ってしまいましたが、函館市では夜になると遠く海に漁火漁船の姿を見ることができます。

1月~5月はヤリイカ、6月〜12月はスルメイカが水揚げされるため、一年中おいしいイカが食べられるとはなんとも贅沢。市内近郊の飲食店では、お刺身や海鮮丼など味わえるほか、コリコリの食感を生かした炒め物や中華料理でも堪能できますよ。

鹿部町のたらこは高級品

鹿部たらこ

噴火湾近海で水揚げされたスケソウダラの卵を加工した「鹿部たらこ」は、一粒ひと粒がきめ細やかな最高級品。ご飯にのせてそのまま味わうのも良いですが、たらこを天ぷらにした「たらこ天丼」も浜のお母さんたちのテッパン料理。道南以外ではあまり見られないメニューなので、北海道ならではの名物と自信を持って言えます。

松前のマグロ

松前のマグロ

青森の捕れれば“大間のマグロ”、松前町で捕れれば“松前マグロ”と呼ぶだけで実は同じ海・津軽海峡を泳ぐマグロです。大間のマグロは毎年高値が付く高級品ですが、松前町ではもっと手頃に楽しめるのが特徴。新鮮で身が引き締まっており、脂のりも程よい。船上でシメ処理を行う技術もあるため、舌の肥えたマグロ好きは松前マグロを目的に道南に訪れるのだそう。

絶品のウニ

キタムラサキウニ

離島の奥尻町では、毎年7月中旬から8月中旬にかけてウニ漁がピークを迎えます。水揚げされるのは「キタムラサキウニ」という品種で、ずっしりとした身の大きさと崩れにくさが特徴です。折にしても見栄えがよく、寿司ネタとしても優秀で、とろける味わいながらボリューム感まで楽しめる北海道を代表する逸品です。

いくら

いくら

北海道そして道南といえば海鮮丼が有名ですが、そこにかかせないのが「いくら」です。例年9月~翌1月に旬を迎え、道南では函館の「きくよ食堂」や「恵比寿屋食堂」などで、キラキラと輝くイクラを丼で味わえます。

道南で「いくら」が有名なのは、函館市内のホテルによる朝食バイキングの“いくらかけ放題”ブームが起こったため。山海の幸が豊富な函館では、競い合うように朝食メニューに力を入れるホテルが増え、「朝食のおいしいホテル」ランキングの上位にも数多くランクインしています。ただし、すべて道産とは限らないため自身でチェックを。

朝食でいくらのかけ放題が楽しめるホテル

ホテル名 住所
ラビスタ函館ベイ 北海道函館市豊川町12-6
函館国際ホテル 北海道函館市大手町5-10
函館・湯の川温泉 ホテル万惣 北海道函館市湯川町1-15-3
イマジンホテル&リゾート函館 北海道函館市湯川町3-1-17

贅沢駅弁のかにめし

かにめし本舗かなや

交通手段として鉄道が最盛期を迎えていた昭和初期に誕生した、かにめしは長万部駅構内で販売されていた駅弁のひとつ。戦後の食材不足の折に「煮かに」を弁当の代わりに販売していたのが始まりなんだとか。当時はカニが旬の夏にしか販売できなかったそうですが、試作を重ねて昭和25年に今のかたちとなり、年中販売できるようになりました。

濃紺の包み紙が特徴の『かにめし本舗かなや』が元祖ですが、現在道南では各メーカーや店舗から様々なかにめしが登場。各地で開かれる北海道物産展でも目玉になることが多いため、手に入れるチャンスがあるはず。

老舗から新鋭まで! 道南函館スイーツ

函館を中心に、異国文化が早い段階から根付いていた道南では和洋あらゆるスイーツが揃っています。老舗や銘菓と言われる和菓子から、新進気鋭のパティシエやショコラティエが凌ぎを削るスイーツまで、必ず押さえておきたいメニューをピップアップしました。

賞味期限1日の大沼だんご

大沼だんご

函館市の北部にある国定公園「大沼公園」で名物となっているのが「大沼だんご」です。ひと口サイズの俵形のお団子はうるち米で作られており、たっぷりの小豆あんや醤油、ゴマあんなどが塗られています。駅弁のようなパッケージに入っているところがレトロで可愛らしい。お土産に喜ばれそうなお団子ですが、柔らかさと美味しさを保つため、賞味期限は1日。訪れた際にその場でいただくか、ドライブのお供として楽しむのがおすすめです。

名産を生かしたアップルパイ

アップルパイ

七飯町は、日本で初めてりんごが栽培された地域。林檎と言えば長野県や青森県を思い浮かべる人も多いと思いますが、七飯町もまた栽培が盛んで名産地のひとつなのです。ちなみに長野県でりんごの栽培が始まったのは、実は七飯町の苗木が広まったからなのだそう

町内にはジュースやお菓子など、りんごを使った商品が多数ありますが、中でもアップルパイは絶品との声多数。シャキシャキとした歯応えと、ジューシーな甘み、そしてパイ生地のサクサク感がマッチ。「ピーターパン」「函館大沼プリンスホテル」「ターブル・ドゥ・リバージュ」など、町内各ショップや道の駅、パン屋さんなどて楽しめます。

深い味わいの塩キャラメルプリン

酪農で有名な八雲市の牛乳と熊石の海洋深層水からとった塩、ミネラルウォーターを使って作られる『くら屋菓子店』の「塩キャラメルプリン」はスイーツ好きにはたまらない道南の銘菓。ご当地グルメコンテストで1位を獲得したことがきっかけで、通常販売品に格上げされた逸品です。

お土産の定番「トラピストクッキー」

トラピストクッキー

日本で最初のカトリック男子修道院「トラピスト修道院」で作られるバターをたっぷりと生地に練り込んだリッチなクッキーです。フランスの伝統製法で作られたこのクッキー、サクッホロッとした食感が特徴。口に運ぶと発酵バターの風味が広がり、シアワセな気持ちにしてくれます。修道院で作られているクッキーだから、シンプルなパッケージとクッキー表面のトラピストの文字が、またかわいい。

今注目の道南食材

近年注目されている、上質な道南ブランド食材を紹介。

はこだて大沼牛

大沼町で育てられた「はこだて大沼牛」は、ブランド化が進む名産のひとつ。町には豊富な地下水や専用飼料、豊かな自然に恵まれており、そのおかげでストレスフリーで育ったはこだて大沼牛のお肉は柔らかく、深い味わいを楽しめます。町内のレストランをはじめ、大沼公園にある「函館大沼プリンスホテル」や「函館大沼 鶴雅リゾート エプイ」といったホテルでその味をお確かめください。

知内牡蠣

知内町でとれる牡蠣は、ミルキーでプリっとした身がたまらなくおいしいと評判です。知内牡蠣は日本で唯一外海で育つと言われており、独特の臭みがなく、牡蠣マニアを唸らせる味。旨味が強く新鮮な牡蠣が捕れるのは、山の栄養が知内川を通して流れることと、津軽海峡の澄んだ海水のおかげです。知内は牡蠣が育つのに適した条件を持っているということでしょう。

北の雰囲気満点♪ 道南の郷土料理

地元で親しまれている郷土料理もまた、道南を知るうえで欠かせないポイント。

イカ飯

イカ飯

渡島地方でとれたイカにうるち米をぎっしりと詰めたイカ飯は、道南の郷土料理の代表。中に詰めるのはご飯以外にタケノコやニンジンがスタンダードで、地域やお店によってはゲソを使う場合も。イカ飯は駅弁でも人気があり、駅弁フェアで食べた経験がある人もいるのでは? イカ飯は冷凍などネット通販で購入できることも多いので、気になる人はぜひチェックを。

松前漬け

松前漬け

北海道の郷土料理の定番、松前漬けはお正月はもちろん、ご飯のお供としても優秀な逸品。松前藩の郷土料理として誕生した食べもので、昆布やスルメ、タコ、ホッキ貝、唐辛子、生姜、ニンジンなどを混ぜたものも。ニシンの卵、数の子入りの松前漬けは少々値が張る高級品で、お土産や贈り物にも喜ばれています。

鯨汁(くじらじる)

鯨汁(くじらじる)

塩くじらやこんにゃく、大根、豆腐を入れた「鯨汁」は、道南でお正月によく食べられる郷土料理です。「くじな汁」と呼ばれることもあり、年末に仕込み、三が日に食べるのが風習。一度作ったものを何度か温め直すので、煮くずれしにくいこんにゃくなどを具材として使うすです。

醤油味が基本ですが、家庭によっては塩味や薄い味噌味で食べる場合も。塩くじらの旨味と野菜の味がマッチした、味も心も温まる料理です。北海道以外ではあまり見かけない塩くじらですが、道南では年末が近づくと一般的なスーパーで販売されるようになります。

いももち

いももち

北海道全域で古くから食べられている「いももち」。じゃがいもがよく収穫される道南では、よりポピュラーと言えるでしょう。地域によってはスーパーやコンビニで見かけることもありますが、立派な北海道の郷土料理。作り方はとても簡単で、蒸したじゃがいもをを潰し、まんじゅうの形に整えたら片栗粉をまぶしてフライパンで焼くだけ。食べるときはバターをつけます。チーズを入れたり、揚げたりなどアレンジも可能です。

まとめ

道南には数えきれないほどの名物・名産品・銘菓があり、どれも魅力的。旅先ですべてを味わうのは難しいでしょうから、お取り寄せをして、おうち時間で楽しんでみるのもおすすめですよ。

PREZO編集部
PREZO編集部
美味しいものに目がない。食べ歩きやお取り寄せ大好きなPREZOのスタッフが、地域の魅力や商品にまつわるストーリー、北海道の豆知識など、とっておきの情報を発信!