七飯町の紹介

七飯町

Nanae

「西洋りんご」発祥のまち・七飯町。大沼トンネルを境に北部と南部に別れ、北部の大沼地区には、活火山である秀峰・駒ヶ岳(標高1,131m)と大沼・小沼・蓴菜沼を擁する大沼国定公園があります。公園入口は市街地が形成されており、それに接続する平坦地は水田、山麓一帯には酪農・畑作地帯が広がっています。 南部は、ほぼ中央を国道5号が縦断しており、国道沿線は市街地として開発が進んでいますが、西側の平野部は水田、東側の丘陵地帯は畑作・果樹地帯として開発されています。
大沼国定公園を中心にイベントも実施されており、駒ヶ岳開山祭、大沼湖畔駅伝競走大会、大沼湖水まつり、北海道大沼グレートラン・ウォーク、大沼函館雪と氷の祭典など、四季を通して町を楽しめるようになっています。
また、ホテル・ペンション・民宿などの宿泊施設、ゴルフ場・スキー場・テニスコート、サイクリングロードなどの野外運動施設が民間業者の手により随時整備され、リゾート地としての資質も備えている町です。

七飯町ってどんなところ?

大沼国定公園の白鳥

北海道と七飯が誇る国定公園

大沼周辺は、明治36年から道立公園として整備されている、全国でも最も古い自然公園の1つです。大正4年には、三保の松原(静岡県)、耶馬溪(大分県)とともに、日本新三景の1つに選出。昭和33年7月に、道立大沼公園は13番目の国定公園の指定を受け、大沼及び駒ケ岳は国の特別保護区域となりました。
「大沼」という地名は、アイヌ語の「ポロ・ト」からきています。「ポロ」は「大いなる」を意味し、「ト」は「湖沼」や「水溜まり」を意味します。そこで、「大湖」または「大沼」ということになり、「大沼」がとられました。因みに、小沼は「ポン・ト」から由来しています。大沼湖と小沼湖の接点で堰になっている場所があり、「白鳥台セバット」(セバット:狭まった場所 の意)と呼ばれています。小沼湖には発電所の取水口があり、そこに向かって流れる水がこの場所を通るため、冬もここだけは湖水が凍結せず、毎年11月下旬から翌年の3月下旬までオオハクチョウなど、冬の渡り鳥の格好の休息所となっています。
大沼国定公園の自然

広大な森林公園で葉擦れや鳥たちの声に癒される

大沼公園駅から北へ約1,500m。大沼周遊道路に面して森林公園のゲートがあります。大沼湖畔の自然林をそのまま利用し遊歩道をレイアウトした森林公園は、まるで“自然の植物図鑑”。四季の自然を肌で感じるアウトドアゾーンです。
春は湿地に水芭蕉が咲き、やがてコブシ、ツツジと広がってゆきます。夏のアヤメ、秋の紅葉も自然林ならではのスケールです。広大な駒ケ岳の裾野に続くこの場所には渡り鳥など野鳥も多く姿を見せ、バードウォッチングにぴったり。散策中、美しいさえずりを耳にできるでしょう。
休憩は、森林公園駅のシンボル・センターロッジ「杉風館(さんぷうかん)」(約150名収容)で。自然林にマッチするように設計され、木材も道南杉が使われています。樹名板が設置されており、野外学習も快適です。
ナラ、シラカバ、ニレ、ホウ、トドマツ、カラマツなど自然林を抜けて歩く遊歩道は全長約2.5km。喧騒を離れてのんびりと散策を楽しんでください。
赤松街道

江戸末期の植樹から始まった「赤松街道」

安政5年(1858年)に当時の箱館奉行組頭・栗本瀬兵衛の植樹から守り続けられている「赤松街道」。昭和61年(1986年)に「日本の道百選」に選ばれ、平成8年(1996年)には、歴史上重要な幹線道路として利用され、歴史的・文化的価値を持つ道路であることを示す「歴史国道」にも併せて選定されました。
赤松街道は函館市桔梗町~七飯町字峠下までの14.3kmですが、保存されている樹木数が多く最も美しいのは七飯町の大中山から鳴川町までの約2kmの区間となっています。初夏から秋にかけてが特に見頃で、その時期は道路が緑のトンネルとなりますが、害虫駆除のため「こもまき」が行われた赤松並木も風情があり、すばらしい景観が形成されます。赤松は本来、青森県が天然分布の北限とされていますが、北海道の厳しい自然条件下で成育が難しいとされながらも、中には樹齢130年余に達しているものもあります。
その北海道開拓を物語る歴史的な松並木も年数が経過して老齢化がすすみ、排気ガスの影響や倒木・枯損が激しいことから、赤松並木を母樹とした後継樹の育成・補植をおこなっており、保護育成が進められています。

七飯町の主なイベント

4月 駒ヶ岳・大沼湖水安全祈願祭、大沼湖畔駅伝競走大会
5月 北海道大沼へら鮒釣り大会
7月 大沼湖水まつり
9月 GREAT EARTH みなみ北海道駒ヶ岳一周ライド
10月 駒ヶ岳安全祈願祭
2月 大沼函館雪と氷の祭典