つけ麺の具は何が人気? 自宅で最強の一杯を作るための具材選びとおすすめレシピ
1970年の第一次ブーム、2000年の第二次ブームを経て、今やラーメンの一種から同格にまで成長した「つけ麺」。“麺をつゆにつけて食べる”というシンプルな食べ方ながら、近年はエスニックなカレー風味や乳製品を使ったイタリアン風など味わいも様々。お店だけでなく、自宅でつけ麺を作るという人も増えているとか。
そこで本記事では、自宅で好みのつけ麵を作るなら? をテーマに、おすすめの具材とそれに合うスープを調べてみました。さぁ、最強のつけ麺を作りましょっ。
そもそも、つけ麺は自宅で作れるのか
スーパーを見渡すと、生麺のラーメンキットと一緒につけ麺のキットも販売されています。たしかに種類は少ないのですが、これらを使えば誰でも簡単に自宅でつけ麺を楽しめることでしょう。
よりオリジナルを目指す人は、鶏ガラスープの素やだしの素、かつお節、醤油、味噌といった一般的な調味料があれば、つけ汁のベースは比較的簡単に作ることができます。具材もトマトや豚肉など扱いにくい食材はないので、普段料理をしない人でも作ることができそうです。
つけ麵の具材は何がいいのか
つけ汁には野菜やお肉など、具材を入れるのが基本。しかし、意外と食べ合わせが悪い具材も多いんです。せっかくなら美味しく食べたいので、SNSやレシピサイトで評判の良い具材をピックアップしてみました。それぞれ相性の良いつけ汁のタイプもあるので、参考にしてみてください。
王道のトマト
程よい酸味がアクセントになるトマトは、つけ汁が熱くても冷たくてもおいしい具材です。ごま油と豆板醤、味噌をブレンドしたこってりスープと合わせると、脂っこさとのバランスが取れてペロリと食べられちゃいます。
生のトマトはリコピンやβカロテンなどの栄養素も豊富に含んでおり、健康促進にも効果的。暑い夏にもぴったりです。
食べ応えを増すなら豚肉
赤身がさっぱりしている豚肉も、つけ麵におすすめの具材です。味噌・豆板醬・ショウガで炒めたひき肉を醬油ベースのつけ汁に入れると、ピリ辛のアクセントに。牛肉と比べると安価なので、気軽にトッピングしやすいのもうれしいポイントです。
豚肉をつけ麺の具材にするときは、部位やカットの仕方にも心を配りましょう。あっさりとした赤身が好きな方は肩とモモ、こってりとした脂分を堪能したい人はロースがおすすめです。がっつり食べたい時は、豚肉を大きめにカットして楽しみましょう♪
ゴマ油と好相性のナス
じっくり煮込めばトロトロに。食欲がわかない夏の暑い日でも、口に運びやすい具材です。だし醬油との相性が良く、噛むとナスが含んだつけ汁がジュワッと染み出てきます。ごま油や酢を加えるのも楽しみ方のひとつです。
塩分の摂りすぎを防ぐカリウムや視力を保護するナスニンなど、栄養素も豊富。皮はむかずにつけ汁に入れ、スープまで全部のみ干すとナスの栄養分を残さず体に取り込めますよ。
ピーマンは苦いから旨い
ほろ苦い、大人のつけ麺を作るならピーマンを。甘辛い醤油ベースのつけ汁にアクセントを加えたいときにも、ぴったりの具材です。生のままつけ汁に入れると歯ごたえが残ってしまうので、レンジやフライパンで加熱してからつけ汁に加えるのがおすすめ。
ピーマン特有の苦みがどうしても苦手という人は、香りを抑えた品種「ピー太郎(苦味が少ない、子供向けのピーマン)」を使ってみるのもアリかも!?
言わずもがなのシャキシャキもやし
食卓の優等生であるもやしは、淡白な味わいで様々な味のつけ汁と合わせやすいのが魅力。そのなかでも特におすすめなのが中華スープで、シャキシャキの食感とスープの酸っぱさが食欲を増加させます。
日持ちがしにくいので、購入したその日のうちに使い切りましょう。もやしは、1本1本が太くてハリがあり、ひげ根が短いものが美味しいとされています。選ぶ際の参考にしてみてください。
意外にも合うサバ
通常のあっさり系のつけ汁はダメです。サバを具にするときは、サバカレーをイメージしてカレー風味に仕上げましょう。サバの切り身でなくても、サバ缶をほぐすだけで簡単に調理できます。
サバはタンパク質や鉄分を豊富に含んでいるため、貧血対策や免疫力の向上にもぴったり! 体の健康状態を整えてくれます。青魚特有の生臭さはカレーのスパイスで中和されるので、騙されたと思って一度挑戦してみてください。
手軽で扱いやすいシーチキン
カレー風味のつけ汁を作るなら、マグロやカツオを原料としたシーチキンもよく合います。細かいフレーク状のものだと見た目が悪くなるので、少し塊になっているタイプを使用するのが良いでしょう。塊であれば、多少の食感もキープできます。
シーチキンは魚介類の栄養分を濃縮しており、健康に良いDHAやEPAがそのまま含まれています。たんぱく源の食材のなかでは低カロリーなので、ダイエット中の方も要チェックです。
食感がいいゴーヤ
独特の苦みがありますが、苦手な人は油でしっかり炒めると軽減できます。あく抜きをするのも良いでしょう。中華だしに醤油と酢を混ぜて、少し濃い目の味付けで味わうのがぴったり。細麺を選べば、そうめんのように暑い日も口に運びやすいですよ。
イボがぎっしりと詰まっており、触ると程よい弾力があるものが美味しいゴーヤのサイン。旬は5月〜9月です。食欲増進に効果があるモモルデシンを含んでいるので、夏バテ予防にもおすすめです。
すだちでさっぱり
さっぱりとした香りが特徴のすだち。焼き魚の風味付けに絞るイメージがありますが、冷たいつけ麵を作るときにも活躍する具材です。つけ汁のひんやり感とすだちの酸味が相まって、暑い日でもどんどん箸が進みますよ。
醤油ベースのめんつゆにすだちの果汁をたっぷり混ぜて、具と麺を一緒に豪快にかきこんでみてください。輪切りにしたものを浮かべると、見た目も爽やかでおしゃれです。
アボカドでマイルドに
カットしてトッピングするのも良し、めんつゆや鶏ガラスープと一緒にミキサーにかけて濃厚なつけ汁を作るも良し。青っぽい風味がありますが、醤油ベースのつけ汁を用意するとさほど気になりません。
タンパク質・脂質・カリウム・ビタミンEなどをバランスよく含んでおり、つけ汁にあれこれ具材を追加しなくて済むのがうれしいポイント。2分の1個で十分な栄養が取れるとも言われており、食生活を改善したいと考えている方におすすめの具材です。
出汁にも具材にも使えるきのこ
おいしい出汁も取れるきのこ類。エリンギやシメジなどは、醤油をベースにした和風のつけ汁にぴったりです。寒い日は水溶き片栗粉を混ぜ入れて、あんかけ風にしても美味しいですよ。
しいたけは干したものだと栄養価がグンッとアップするので、体調を整えたいときにもおすすめ。品種によって風味や歯ごたえが違うので、お好みのきのこをトッピングしてみてください。
つけ麺おすすめの食べ方7選
肉・野菜・魚など、様々な食材を具にできるつけ麵。つけ汁の味の種類は豊富で、醤油や豚骨、味噌などがあります。そこで今回は、つけ麺のおすすめの食べ方を7つピックアップ。それぞれテイストや具材が異なるので、自分好みの食べ方を見つけてみてください。
醤油ラーメン風つけ麵
自宅で醤油ラーメン風のつけ麺を堪能できます。つけ汁の素ではなく長ネギやニンニク、ショウガを使い、つけ汁を一から作る本格派ですよ。
ゆでた麺は冷水でしっかりと〆て、クタクタにならないよう気を付けるのがコツ。麺につけ汁と具材を絡ませて、お腹いっぱい召し上がってみてください。
作り方を簡単に説明
- 鍋にラードを溶かし、長ネギ・ニンニク・ショウガを炒める
- ①に豚肉としいたけを入れて焼き色を付ける
- 水を入れて煮込む
- 出汁と調味料を入れる
大きな豚肉を煮込んだ豚骨つけ麵
こってりとした豚骨スープが好きな方には、ぜひ食べていただきたいです。キューブやスープの素を使うと手軽に準備できます。
焼き豚を作るのが手間に感じる場合は、市販のものでも構いません。ラーメン屋さんでは出てこないくらい分厚く切り分けて、口いっぱいにほおばりましょう!
作り方を簡単に説明
- タコ糸で縛った豚肉と調味料などを熱し、焼き豚を作る
- 醤油ベースのタレで煮卵を作る
- 長ネギを切る
- 器にお湯と豚骨スープの素を入れる
- ①・②・③をトッピングする
野菜たっぷりの味噌つけ麵
最近栄養が偏っていると感じている方は、味噌ベースのつけ汁で美味しく野菜をいただきましょう。野菜が苦手な方も、しっかりと味が付いていて野菜の味が分かりにくいのであっという間にいただけますよ。
仕上げに細く切ったショウガを飾ると、シャキッとした辛味で味噌の香ばしさを引き立て、後味がすっきりします。ショウガには身体を温める効果もあるので、寒い日に作るのがおすすめです。
作り方を簡単に説明
- もやしやキャベツなどお好みの野菜を切る
- 鍋で豚肉と①を炒める
- 別の器で味噌と白湯ガラスープを混ぜる
- ②を③に入れる
魚介スープのつけ麺
スープにかつお節をブレンドした魚介風味のつけ麵です。かつお節を加えることで奥行きのある風味を堪能できます。
かつお節はスープに入れる前に、袋の上から手でよく揉んで粉末状にしておくのがコツ。旨味が出やすいのでぜひ試してみてください。
作り方を簡単に説明
- 豚肉・ねぎ・ニンニクを切る
- 鍋で①を炒めてスープの素とだし汁を入れる
- 沸騰したら弱火で煮る
- ③に調味料を入れる
- 水溶き片栗粉で④にとろみをつける
- 鰹節を入れる
- キャベツやニンジンなどを切って茹でる
- 茹であがった麺に⑥を乗せる
ピリ辛鯖つけ麺
魚の下処理が面倒な方にもうれしい、サバの水煮缶を使ったお手軽レシピです。身の大きさを残しておくと食べ応えがありますよ。
サバ缶には独特の臭いがありますが、ラー油でピリ辛の味付けにするとあまり気にならなくなります。赤いつけ汁にしっかり麺を浸すのがおすすめの食べ方です。
作り方を簡単に説明
- サバ缶を汁ごと鍋に入れてほぐす
- ①に麺つゆやラー油を投入して沸騰するまで煮込む
冷しゃぶの冷やしつけ麵
夏の定番料理である冷しゃぶをつけ麺にアレンジ!油少なめのサラダ感覚で、ササっとかきこみましょう。
味がほとんど付いていない生野菜と冷しゃぶを使うため、様々な味のつけ汁と合わせられます。梅干しやレモンを使ったつけ汁だと、夏らしくサッパリをいただけますよ。
作り方を簡単に説明
- ミニトマトやレタスなどの野菜を切る
- 冷しゃぶを作る
- 麵つゆ・ポン酢・七味唐辛子などを混ぜてつけ汁を作る
具だくさんの中華つけ麺
一枚のお皿に麺と具材が乗った冷やし中華を食べ飽きた方に試してみてほしいのが、中華つけ麺。中華めんにゴマ味噌ベースのつけ汁がよく絡み、普段とは違う味わいを堪能できます。
具材を変えながら何度でもアレンジしやすいレシピです。食欲が落ちやすい夏にぜひ。
作り方を簡単に説明
- ナス・キュウリ・焼き豚・薬味を切る
- ①にゴマ味噌のドレッシングをかける
- ②から水分が出てきたら調味料で味をととのえる
- 中華めんを茹でて冷水でしっかり〆る
まとめ
具材や味を変えながら、年間を通して美味しくい味わえるつけ麺。夏は冷たいスープでさっぱりと、冬はアツアツのつけ汁で温まれる料理です。人気の具材は野菜から魚介類まで様々で、それぞれに相性が良い味付けがあることがわかりました。
本記事を参考に、自分好みのつけ麺を作ってみてください。