北海道の道の駅おすすめランキングを紹介!2022年開業の最新駅情報も
地域の特産物やグルメ、景色などさまざまな楽しみのある道の駅。北海道は道の駅が最も多い都道府県として有名です。この記事では、道の駅の歴史やPREZO編集部のおすすめランキング、新設された道の駅や2022年開業予定のスポットも紹介しています。
この記事でわかること
- 道の駅は「休憩」「情報発信」「地域連携」を目的として公的施設
- 北海道の道の駅の数は全国最多
- 道の駅スタンプラリー「みち・レ・ポ」は大人気ドライブイベント
【豆知識&歴史】道の駅ってどんな所?
高速道路などをドライブしているとサービスエリアで休憩することがありますよね。高速道路と同じように、一般道で休憩や情報を得ることができる道の駅を利用したことがありますか?
休憩施設としてドライバーを支えてきた道の駅ですが、近年バラエティーに富んだ施設も増え観光スポットとしても注目を集めるようになってきました。
しかし、まだまだ馴染みの薄い道の駅について「どのような施設なのか分からない」という人もいるでしょう。最初に、道の駅の目的や歴史などの豆知識を紹介します。
道の駅の目的と3つのコンセプト
道の駅は、「休憩」「情報発信」「地域連携」の3つの目的をコンセプトとして作られた施設です。
休憩機能として、道の駅では道路利用者が24時間無料で休憩できるよう十分な駐車機能や充実した施設を設置。清潔なトイレやベビーコーナーなどの子育て支援施設など、利用者が心地よく便利に道の駅を利用できるよう配慮されています。
情報発信機能としては、近隣道路の渋滞情報や事故情報、工事情報などを発信。道路利用者が安全に運転できるよう交通情報の他、周辺地域の魅力をもっと知ってもらうため観光情報なども積極的に発信している道の駅もあります。
地域連携機能では、道の駅を町の名所や文化教養施設など、地域振興を目的とした施設として利用しています。町の名産品などを取り扱い、観光名所となる道の駅が多いのも地域連携機能が上手く働いている結果と言えるでしょう。
初めて道の駅ができたのは1991年
全国で初めて道の駅が作られたのは1991年。山口県、岐阜県、栃木県で試験的に設置されたのがはじまりです。
その後、1993年に国による登録制度が創設され、全国に続々と道の駅が作られるようになりました。
ちなみに、北海道で初めて道の駅ができたのは1993年です。登録制度創設時に道内14箇所が登録され、現在では127駅(2022年5月時点)もの道の駅があります。
進化する道の駅
今や町の観光スポットとして情報誌などでも取り上げられ、道の駅を目的地にする観光客なども増えてきました。そこで、道の駅では新たな取り組みを開始。さらに魅力的なスポットへと進化を始めています。
道の駅を世界的なブランドとして発信するため、外国人観光客へのプロモーションや、観光周遊ルートへの道の駅追加などの取り組みも行われています。
また、地域の防災拠点となるべく防災に関する取り組みや、子育て支援など地域センターとしての機能も充実されています。観光客にとっても地域の住民にとっても、道の駅はとても魅力的で安全や防災を象徴する施設へと変わりつつあります。
編集部おすすめ! 絶対行くべき道の駅ランキング
北海道では全国最多129駅もの道の駅があります(2022年5月時点)。その中でも編集部が特におすすめする10駅をランキング化。他府県からの観光客も道民もぜひ、以下の道の駅に足を運んでみてはいかがでしょうか。
第10位 オーロラタウン93りくべつ(道東エリア)
道外からの観光客に人気のオーロラタウン93りくべつは、日本一寒い町・足寄郡陸別町にある道の駅。例年2月上旬には道内最低気温を記録し、北海道ならではの寒さを楽しむイベント「しばれフェスティバル」が行われることでも有名です。
駅構内にはオーロラの記録を展示しているスペースもあり、北海道の寒さについてさまざまな発見があることでしょう。「北海道ならではの体験をしたい」という人におすすめの道の駅です。
住所 | 北海道足寄郡陸別町大通(国道242号沿い) |
---|---|
営業時間 | 8:00~18:00 ※11月~3月は9:00~17:00 |
電話番号 | 0156-27-2012 |
第9位 サーモンパーク千歳(道央エリア)
道の駅は休憩施設でもあるため、施設の綺麗さを重視する人も多いでしょう。サーモンパーク千歳は、休憩施設が清潔で綺麗なのが特徴の道の駅です。
駅構内にはキッズスペースがあり、キッズトイレも完備。2020年にキッズスペースが増設され、子ども達が元気に遊ぶ声が常に響くような楽しい空間です。
また、サーモンパーク千歳の隣には千歳水族館があります。水族館で思いきり遊んだ後は、サーモンパーク千歳で食事やお土産を購入するのもおすすめ。キッズスペースや屋外の遊べるスペースも多いことから、地域住民の憩いの場としても愛されています。
住所 | 北海道千歳市花園2丁目4番2号(国道337号沿い) |
---|---|
営業時間 | 9:00~20:30 *一部店舗を除く |
電話番号 | 0123-29-3972 |
第8位 ぐるっとパノラマ美幌峠(道東エリア)
北海道で大自然を感じたい人におすすめのスポットが、美幌町の「ぐるっとパノラマ美幌峠」です。屈斜路湖が一望できる絶景スポットにある同施設では、条件が整えば雲海を見られることがあります。
9月下旬から11月の朝4~8時頃、前日の夕方に湿度が高く、翌朝の明け方冷え込むなどの条件が合うと雲海が発生しやすいそうです。もちろん、雲海だけでなく四季折々の自然を楽しめるのもポイント。展望ひろばや施設内は清掃も行き届いており、気持ちよく利用できる道の駅ですよ。
住所 | 北海道網走郡美幌町字古梅(国道243号沿い) |
---|---|
営業時間 | 9:00~18:00 ※11月~4月は9:00~17:00 |
電話番号 | 0152-77-6001 |
第7位 流氷街道網走(道東エリア)
ぐるっとパノラマ美幌峠と同じく、北海道の自然を感じたい人におすすめなのが流氷街道網走です。流氷が見れる道の駅として観光客にも人気で、2月~4月頃に潮の流れや気温、風向きなどの条件が揃えば大迫力の流氷を観察することができます。
春や夏にはオホーツク海を優雅に泳ぐクジラを観察できることも。1年を通してオホーツク海の魅力を体感できる道の駅です。
住所 | 北海道網走市南3条東4丁目5-1(道道網走港線沿い) |
---|---|
営業時間 | 9:00〜18:30 ※10月~3月は~18:00、イートインコーナー等一部営業時間異なる |
電話番号 | 0152-67-5007 |
第6位 あびらD51ステーション(道央エリア)
鉄道好きな人に注目されている道の駅があびらD51ステーションです。施設内には蒸気機関車D51 320号機が展示され、鉄道資料館もあります。本物の蒸気機関車を見ながら、その歴史なども知ることができ、鉄道好きなら大人から子どもまで大いに楽しむことができるでしょう。
屋外には子どもが遊べる施設として「ぽっぽらんど」が2021年にオープン。実際に乗る事ができるミニSLも大好評運行中です。
住所 | 北海道勇払郡安平町追分柏が丘49-1(国道234号沿い) |
---|---|
営業時間 | 9:00〜18:00 ※11月~3月は~17:00、館内一部施設の営業時間異なる |
電話番号 | 0145-29-7751 |
第5位 北オホーツクはまとんべつ(道北エリア)
道北エリアに位置する道の駅・北オホーツクはまとんべつは、子ども向け施設が充実していることで人気です。施設内にはオムツのばら売りなどを行う子育て応援自販機や、室内アスレチック施設も完備。
雨の日でも子ども達が元気一杯に遊べるため、近隣住民もよく訪れる地域のスポットとなっているようです。駅内には現在レストラン等のお店がありませんが、焼きたてパンを提供しているパン屋さんがあります。
住所 | 北海道枝幸郡浜頓別町中央北21番地1(国道275号沿い) |
---|---|
営業時間 | 9:00~19:00 ※カフェ・ショップは10:00~18:00 |
電話番号 | 01634-8-7887 |
第4位 なないろ・ななえ(道南エリア)
地域連携としての役割を果たしている理想的な道の駅として話題のなないろ・ななえ。地元の特産品を楽しめるスポットとして、観光客や地域住民からも人気の道の駅です。
同駅では、七飯町の特産品である王様しいたけを味わえる他、ランドマーク施設として多彩なイベントが行われることも。公衆無線LANやおむつ替えコーナーなど、さまざまな年代の人が快適に利用できる設備も整っています。
住所 | 北海道亀田郡七飯町字峠下380-2(国道5号沿い) |
---|---|
営業時間 | 9:00~18:00 |
電話番号 | 0138-86-5195 |
第3位 あいろーど厚田(道央エリア)
石狩市厚田にあるあいろーど厚田は、絶景が楽しめる道の駅として人気です。3階建ての施設の最上階にある展望デッキからは日本海を一望でき、夕日が沈む光景はマジックアワーと呼ばれ、見る人に感動体験を提供します。
近隣にはキャンプ場や桜の名所もあり、丸1日楽しむことができる道の駅と言えるでしょう。もちろんグルメにもこだわりがあり、石狩の地場産品を余すことなく楽しめます。
住所 | 北海道石狩市厚田区厚田98番地2(国道231号沿い) |
---|---|
営業時間 | 9:30~19:00 ※4・5月は~18:00、9・10月は~18:00、11月~3月は10:00~16:00 |
電話番号 | 0133-78-2300 |
第2位 うとろ・シリエトク(道東エリア)
国道334号にある道の駅、うとろ・シリエトク。知床半島の玄関口とも呼ばれ、知床番屋をイメージした重厚感のある施設が特徴的です。
近隣には鮭の漁獲量日本一を誇るウトロ漁港が隣接しているため、美味しく新鮮な海の幸を提供しているレストランも魅力。地元の人もランチなどで訪れることがあるそうです。
しかし、うとろ・シリエトクの魅力はグルメだけではありません。一番の特徴は情報発信力の高さ。施設内には観光客やドライバーにとって重要な情報を集めた情報板が設置されています。情報版は一日に何度も更新され、多い日は1日10回以上になることも。
地域の観光情報や道路の渋滞情報、天気情報の他、クマ出没情報なんていう北海道ならではのものもあります。特に遠方から知床に観光目的で足を運んだ時には、うとろ・シリエトクで情報収集するのがおすすめです。
住所 | 北海道斜里郡斜里町ウトロ西186-8(国道334号沿い) |
---|---|
営業時間 | 9:00~17:00 ※レストランは10:00~15:00 |
電話番号 | 0152-22-5000 |
第1位 厚岸グルメパーク 厚岸味覚ターミナル コンキリエ(道東エリア)
牡蠣の生産地として有名は厚岸(あっけし)の観光スポットとしても人気の道の駅・厚岸グルメパーク。厚岸湾を一望できる屋外スペースで食べる牡蠣料理は正に絶品で、観光客だけでなく地元の人からも大人気です。
施設は駐車場が広く運転初心者でも安全に駐車がしやすく、ドッグランも併設しているので愛犬とのドライブ先としてもおすすめ。リニューアルされたオイスターカフェでは、厚岸産の絶品牡蠣をさまざまな料理でいただくことができ、テイクアウトメニューも完備されています。
絶品グルメを駅構内で楽しむもよし、テイクアウトでドライブのお供にするもよし。近くに行くなら絶対に立ち寄るべき道の駅です。
住所 | 北海道厚岸郡厚岸町住の江2丁目2番地(国道44号沿い) |
---|---|
営業時間 | 本館 9:00~20:00 10月~12月は10:00~19:00、1月~3月は10:00~18:00 ※コンキリエの営業時間は店舗によって異なります |
電話番号 | 0153-52-4139 |
2020年・2021年に開業した最新道の駅
道の駅は今現在も全国各地で増え続けています。北海道でも2020年、2021年には合わせて3つの道の駅がオープン。最新の道の駅は、さらに現代的で便利な設備が整っています。
2020年オープン 道の駅るもい(道北エリア)
2020年に留萌市に開業した道の駅るもいは、公園併設型道の駅です。公園内にはドッグランやパークゴルフ場もあり、遊具の貸し出しなども行っているため家族で1日楽しめるスポットになっています。2022年には屋内遊戯施設がオープン予定。今後ますます、地域の遊びスポットとなって多くの人が集まる道の駅になるでしょう。
住所 | 北海道留萌市船場町2丁目114(国道231号沿い) |
---|---|
営業時間 | 9:00〜19:00 ※5月と9月は~18:00、10月~4月は~17:00 |
電話番号 | 0164-43-1501 |
2020年オープン ガーデンスパ十勝川温泉(道央エリア)
ガーデンスパ十勝川温泉は、元は民営の温浴施設でした。道の駅登録を受け町営に変更し2020年に道の駅として開業。お風呂を楽しめる道の駅としてドライバーはもちろん、近隣住民からも愛される施設に生まれ変わりました。温泉や足湯の他、十勝の素材を使ったアイスクリームやチーズなどの加工体験もできるとあって、同施設を目的に十勝へと足を延ばす人も多い人気のスポットになっています。
住所 | 北海道河東郡音更町十勝川温泉北14丁目1番地 |
---|---|
営業時間 | 9:00〜19:00 ※金曜・土曜・祝日は~21:00 |
電話番号 | 0155-46-2447 |
2021年オープン 羊のまち 侍・しべつ(道北エリア)
2021年に開業した羊のまち 侍・しべつ。士別市の特産品である羊の酪農を発信するスポットでもあります。レストランでは地域のブランド羊肉である士別サフォークラムを味わえる他、羊の毛などを使った雑貨も販売中。特に他府県ではあまり馴染みの少ない、羊についての食や工芸などのさまざまな体験ができます。
駅内にはポケモンマンホールがあることでも有名です。子どもが大好きなポケットモンスターのマンホールを生で見るために訪れる親子連れもいるんだとか。
住所 | 北海道士別市大通東5丁目440番地23(国道40号沿い) |
---|---|
営業時間 | 9:00~18:00 ※11月~4月は10:00~17:00 |
電話番号 | 0165-26-7353 |
車中泊スポットとしても人気の「道の駅おとふけ」が2022年4月にリニューアルオープン【道央エリア】
2022年、北海道では音更町にある道の駅おとふけが移転リニューアルオープン。敷地面積の広い北海道では車中泊で各地を回る人も多く、「道の駅おとふけ」は車中泊専用駐車場を設置しているとして人気でした。
そんな中、よりドライバーにとって便利に、地域の情報を発信できる施設としてリニューアル。駅内では音更町周辺のグルメを楽しめる他、地域の畜産物を扱った青空市場も随時開催予定。ますます魅力的な道の駅に。
愛称は一般公募によって決まった「なつぞらのふる里」。音更町はNHK朝の連続テレビ小説「なつぞら」の舞台となった地でもあることから、敷地内にはドラマに出てきた“柴田家牛舎”などのセットを再現したエリアや作中に登場する菓子店がお土産コーナーになっているなど、ファンにはたまらない工夫が。
また、フードコートには、世界に10体しかないゴジラの巨大フィギュアも。記念撮影スポットとして来場者に好評です。これは、ゴジラの映画音楽を手掛けた作曲家・伊福部昭氏が同町ゆかりの人物であることから、映画会社大手の「東宝」協力で展示が実現。高さ約2メートル、幅約1.3メートル、重さ約162キロ、尻尾の先を含めた奥行きは約3メートル。高さ約50センチの台座の上から、鋭利な牙を見せて見下ろすゴジラの姿を楽しむことができます。
住所 | 北海道河東郡音更町なつぞら2番地(国道241号沿い) |
---|---|
営業時間 | 9:00~18:00 ※飲食店は10:00~ 11月~3月は月曜休館(祝日の場合は営業、その翌日休館) |
電話番号 | 0155-65-0822 |
道の駅スタンプラリーに参加するのもおすすめ
北海道では全国最多の道の駅や広大な敷地面積を活用して、大規模なスタンプラリーを毎年開催しています。道の駅スタンプラリー「みち・レ・ポ」では、2021年の参加駅数が126駅でした。完全制覇したあかつきには、認定証やステッカーがもらえるとして地元の人や道外の観光客からも人気のイベントです。
開催期間は約1年間あるため、コツコツ制覇を目指すもよし。車中泊などをしながら短期間で制覇するもよし。数多くの道の駅で、それぞれの魅力を楽しむことができ、毎年参加している人もいるそうです。
北海道の魅力を道の駅を通してまるっと楽しみたいという人におすすめなイベントです。
まとめ
北海道は土地が広い分、多くの道の駅があります。それぞれの土地の魅力を発信している道の駅は観光としてもおすすめのスポット。有名な観光地も良いですが、ぜひ道の駅にも立ち寄り北海道のニッチな魅力まで探してみてはいかがでしょうか。