中山峠のあげいもは、北海道民のソウルフード!道の駅 望洋中山に寄ったら必ず食べたい名物
北海道民のソウルフードと名高い「あげいも」をご存知でしょうか。「あげいも」とは、札幌と函館を結ぶ主要幹線道路沿いにある中山峠の名物。販売しているのは道の駅「望羊中山(ぼうようなかやま)」です。
中山峠の道の駅「望羊中山」は、険しい峠道のドライブでホッとひと息つける憩いの場。雄大な羊蹄山を眺めながら、ここでしか味わえない「あげいも」を頬張る人たちの姿が多くみられます。
この記事では、中山峠のあげいもが人気の理由、誕生の由来、2022年に話題になった「プレミアムあげいも」まで詳しくご紹介します!
あげいもが有名な中山峠ってどこにあるの?
あげいもが有名な北海道の中山峠は、札幌市南区と虻田郡喜茂別(きもべつ)町との境に位置する峠です。
国道230号線という道央と道南を結ぶ主要幹線道路上にある中山峠は、札幌からニセコや函館方面に向かうメインルート。北海道の道路の中でも、特に交通量が多いことでも知られています。
あげいもが購入できる場所は、中山峠の頂上付近にある道の駅「望羊中山(ぼうようなかやま)」です。道の駅の名前にある「羊」は、「蝦夷富士」とも呼ばれる羊蹄山のこと。天気の良い日には羊蹄山の山頂までくっきりと見える、絶好のビューポイントです。
ドライブの途中でも立ち寄りやすい場所にあるため、中山峠の道の駅は休憩スポットとしても人気があります。ちなみに中山峠の観光トイレ「森のしずく」は、1995年に日本トイレ協会による「グッドトイレ10」に選ばれています。
中山峠までのアクセス方法は次の通り。訪れる際の参考にしてみてくださいね。
車でのアクセス
- 札幌中心部から約1時間(国道230号線経由)
- 新千歳空港から約1時間30分(道央自動車道 恵庭IC→国道230号経由)
- ※カーナビのマップコード 759 672 392
バスでのアクセス
- 札幌駅南口から道南バス「洞爺湖温泉行き」〜中山峠(喜茂別町)下車 約1時間25分
中山峠のあげいもが人気の理由
中山峠にある道の駅「望羊中山」の名物あげいも。年間販売本数はなんと30万本! 北海道民のソウルフードといっても過言ではありません。
人気の理由は、食べ応え抜群の大きさと重量。サクサクの衣に包まれたホクホクの大きなじゃがいもは、唯一無二の美味しさです。
中山峠のあげいもの特徴は、甘い衣で丸々1個のじゃがいもを揚げていること。そのじゃがいもが3つ連なり串に刺さっている姿は、インパクト抜群のビジュアルです。
「じゃがいもを揚げる=フライドポテト?」とイメージする方がいるかもしれませんが、全くの別物です。中山峠のあげいもは、ほんのりとした甘さが特徴。衣に使用している「魔法の粉」の味付けは、門外不出だとか。ほどよい塩加減のじゃがいもと甘い衣のバランスが堪らない逸品です。
また、中山峠のあげいもは道の駅「望羊中山」の1階テイクアウトコーナーでしか購入することができません。「ここでしか食べられない味」だからこそ、多くの人が訪れてその美味しさを楽しんでいるのかもしれませんね。
中山峠のあげいも誕生の由来
中山峠のあげいもが誕生したのは1968年。実に50年以上の歴史がある北海道の名物なんです。
中山峠の道の駅「望羊中山」の前身は、昭和40年に開設した物産館。峠を越える旅人のための休憩場所として整備されたといわれています。
休憩所の開設と同時期に登場したのが「あげいも」。当時は今よりも道路は整備されておらず、峠を越えるのにも数時間かかったことでしょう。過酷な山道を登ってきた旅人は、きっと空腹だったはず……。そんな旅人のおなかを満たすために誕生したのが、あの大きな「あげいも」だったのです。
旅人が峠の頂上でおなかを満たし、また下っていくための大切なエネルギー源として誕生した、中山峠のあげいも。その美味しさは徐々に広まり、50年以上に渡って愛される名物となったのです。
中山峠のあげいもは、どんなじゃがいもを使っている?
中山峠のあげいもの美味しさの要は、なんといっても「じゃがいも」です。じゃがいもの生産量ナンバーワンは北海道! 近年では品種も増えて、様々な特徴のあるじゃがいもが出回るようになりました。
では中山峠のあげいもには、どんなじゃがいもが使われているのでしょうか?ここでは、中山峠のあげいもの「じゃがいも」にクローズアップします!
中山峠のあげいもで使うのは羊蹄山麓の男爵のみ!
中山峠のあげいもで使われているじゃがいもは、ホクホクとした食感が特徴の男爵(だんしゃく)いも。その中でも、地元である羊蹄山麓で採れた男爵のみを使用しているというこだわりぶり。地元の農家から直接仕入れたじゃがいもを、道の駅の厨房で炊き上げるところから、あげいも作りは始まります。
また、あげいもで使う男爵特有の甘さやホクホク感を活かすために、炊き上げるじゃがいもの量や浸水時間を調整しているそう。炊き上げるときに使用する水は、羊蹄山の麓を流れる地下水。北海道でも有数の名水地である羊蹄山麓の水を使うことで、じゃがいも本来の美味しさを引き出しているそうです。
あげいもを食べる際には、ひと口目は何もつけずそのままで。ぜひ素材そのものの美味しさを味わってみてください。
自宅で再現する人も!
中山峠のあげいもの美味しさが忘れられず、自宅で再現する人も登場しているとか!? 中山峠のあげいもと「同じ味」を再現することは難しいかもしれませんが、市販のホットケーキミックスを使用することで、自宅でも手軽にあげいもを楽しむことができるようです。
ポイントは、じゃがいもを茹でるときには塩水を使うこと。電子レンジではなく鍋を使って塩水で茹でることで、じゃがいもに下味がつき美味しさがアップします。
簡単なレシピをご紹介しますので、ご自宅でも試してみてはいかがでしょうか。
あげいものレシピ
材料(2人分)
- じゃがいも 小さめのもの6個
- 茹でる時の塩 大さじ1
- ホットケーキミックス 100g
- 牛乳 80cc
- 砂糖 大さじ1
- 塩 ひとつまみ
- 揚げ油 適量
作り方
- 小さめのじゃがいもの皮を剥き、鍋にじゃがいもが被るくらいの水と塩を入れて茹でる。
- 竹串がとおるくらいまでじゃがいもが柔らかくなったら、ザルにあげておく。
- ホットケーキミックス、牛乳、砂糖、塩を混ぜ合わせる。衣は固めがGOOD!
- 茹でたじゃがいもに③の衣をたっぷりと絡ませて、170度の油で揚げる。
- こんがりキツネ色に揚がったら、3つずつ串に刺してできあがり!
あげいも「マイ・キッチン」で味変も楽しめる!
あげいも売り場近くにある「マイ・キッチン」は、あげいもにトッピングをして味変を楽しむことができるコーナーです。用意されている調味料は、マヨネーズやケチャップなどの定番からクレイジーソルトやパルメザンペッパーなどの変わり種まで、全11種類。
複数の調味料を組み合わせて、あげいもをお好みの味に変化させることができます。
最初は何もつけずにあげいもの味を楽しんだあと、2個目3個目のあげいもにトッピングをつけてみるのがおすすめです! 下記は「マイ・キッチン」に掲示されている、おすすめの調味料の組み合わせ。店舗も推奨する組み合わせだけあって、あげいもの美味しさがさらに広がります。あげいも「マイ・キッチン」で自分だけのお気に入りの味を見つけてみては?
あげいもマイ・キッチンおすすめの組み合わせ | |
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味 | 調味料 |
辛辛辛「ホット・マヨ」 | マヨネーズ1:チリガーリックパウダー少々 |
これはあう!「バーニャカウダ」 | バーニャカウダ1:クレイジーソルト少々 |
定番「野菜カレー」 | マヨネーズ1:カレー粉少々 |
濃厚クリーミー「カルボナーラ」 | マヨネーズ1:パルメザンペッパー少々 |
一押し「BBQ」 | マヨネーズ1:BBQパウダー少々 |
サラダ気分「ポテトサラダ」 | マヨネーズ1 |
元祖「アメリカンドッグ」 | ケチャップ1 |
HOT「タコス」 | ケチャップ1:ケイジャンパウダー少々 |
元祖濃厚「オーロラソース」 | マヨネーズ1:ケチャップ1 |
2022年は「プレミアムあげいも」が話題に!
羊蹄山麓で採れたこだわりの食材で作られている、中山峠のあげいも。そのあげいもに、新商品が誕生したことをご存知でしょうか。その名も「プレミアムあげいも」。2022年9月17日〜10月31日までの期間限定で販売されていた、1日30本限定のまさに「プレミアム」なあげいもです。
「プレミアムあげいも」の特徴は、3種類の特別なじゃがいもを使っていること。栗のような甘みと風味がある「デストロイヤー」、色鮮やかな紫色が美しい「シャドークイーン」、元祖あげいもの「男爵」。全て羊蹄山麓産のじゃがいもを使用しています。
地元農家の協力のもと、開発に約1年もの時間を費やして完成したという「プレミアムあげいも」。ルスツリゾートの総料理長が下味の処理を担当し、調理には2日かかるそうです。
味はもちろん見た目にもこだわった新商品は評判になり、販売初日は14分で、2日目は8分でそれぞれ完売! 当初は9月17日〜10月16日までの約1カ月間限定の販売予定でしたが、期間を延長しての販売となりました。
「プレミアムあげいも」は、北海道の観光業回復への貢献や「若い女性にも食べてほしい」という思いから開発されたといいます。すでに販売は終了していますが、今後の再登場にも注目したい商品です。
道の駅 望洋中山の人気メニュー
中山峠の道の駅「望羊中山」には、あげいも以外にも「ここでしか食べられない」人気のメニューがたくさんあります! どのメニューも北海道の素材を活かしたこだわりが詰まった美味しさ。ここでは中山峠の道の駅「望羊中山」の1階テイクアウトコーナーで販売されている、「いももち」と「あんドーナツ」をご紹介します。
いももち
北海道民にはお馴染みの郷土料理である「いももち」。中山峠のいももちは、道産男爵いもを100%使用しています。ふっくらモチモチとした食感と男爵の甘さが堪らない一品。
いももちに絡めている甘じょっぱいタレも道の駅の手作り。ザラメを使った濃厚な味が、じゃがいもの美味しさを引き立てています。
あげいもと同じように、串に3つ連なっているのが中山峠スタイルです。
あんドーナツ
中山峠のあんドーナツは、なんと賞味期限0日。 中の白玉だんごが「とろっとろ」のうちに、受け取ったらすぐに食べるのがおすすめです。
サクサクのドーナツの中には餅粉を使った白玉だんごと、十勝小豆に濃い胡麻を練り込んだ特製のごま餡(あん)。そのごま餡は、北海道の老舗製餡メーカーである川西製餡所が監修しているというこだわりぶり。甘さ控えめのあんドーナツは、何個でも食べられる美味しさです。
まとめ
中山峠のあげいもは、羊蹄山麓の恵みがたっぷり詰まったこだわりの逸品。「ここでしか食べられない」味に、根強いファンが多いことも納得の美味しさです。中山峠には、あげいもの他にも北海道の食材を使った名物が満載! 中山峠をドライブする際には、ぜひ道の駅「望羊中山」に立ち寄ってみてくださいね。
中山峠道の駅 望洋中山の基本情報 | |
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住所 | 北海道虻田郡喜茂別町字川上345番地(国道230号沿い) |
アクセス | 札幌市街から車で約1時間15分 新千歳空港から車で約1時間30分 |
電話 | 0136-33-2671 |
営業時間 | 売店・ファーストフード/8:30~17:30 レストラン/11:00~15:00 |
定休日 | なし |
公式サイト | https://ageimo.com |