今更聞けない!スープカレーの注文方法やおいしい食べ方をご紹介

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サラサラのスープの中にどっしりと具材が主張するスープカレーは、北海道を代表する名物グルメのひとつです。全国的に知名度があるものの「実は一度もお店で食べたことがない」という人も少なくありません。

スープカレーを「サラサラしたカレー」と思っていると大間違いです。スープカレーには注文方法や食べ方のポイントがあります。

この記事では、初めてスープカレーを食べる人に向けて、スープカレーの注文方法や食べ方を徹底解説。おうちでスープカレーを食べる際のおすすめアレンジも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事でわかること

  • スープカレーは、メインのカレーメニュー、スープの種類、辛さ、ご飯の量や種類、トッピングを選んで注文する
  • ご飯をすくってスープカレーに浸して食べるのが一般的
  • レモンはご飯に絞るのが正解
  • 北海道ご当地ラーメン
  • スープカレー特集

北海道の定番グルメ「スープカレー」の発祥と歴史

北海道の定番グルメ「スープカレー」

スープカレーは、1971年に北海道の札幌市で誕生しました。喫茶店「アジャンタ」が提供した「薬膳カリィ」と呼ばれるサラサラとしたスープ状のカレーが、スープカレーの原点とされています。
スープにスパイスを用いることで、滋養強壮や消化促進の効果が期待されており、北海道では「風邪の引きはじめにはスープカレーを食べろ」と言う人もいます。

段々とスープの中には野菜や肉、海鮮など様々な具材が加えられ、現在のスープカレーのスタイルが確立されました。北海道で人気を集めたスープカレーは、その特異なスタイルから他の地域にはあまり広まりませんでした。

その後、1993年に「マジックスパイス」という店がオープンし、初めて「スープカレー」という商品名を使用しました。マジックスパイスでは、インドネシアのソトアヤムの要素を取り入れた独特な味わいのスープカレーを提供しています。この店をきっかけに、スープカレーはさらに人気を集め、現在では北海道だけでなく、全国各地にスープカレー専門店が広がっています。

スープカレーは、その多彩な具材とスープの組み合わせが魅力となっています。1971年のアジャンタから始まり、北海道を中心に広まったスープカレーは、現在では多くの人々に愛され、食べられる機会も増えています。


マジックスパイス スープカレー【レトルト】4箱セット
北海道土産専門店ちどりや
マジックスパイス スープカレー【レトルト】4箱セット
1,856(税込)
鶏だしと魚介の旨味が溶け込んだスープに、秘伝のスパイスが効いたクセになる味わい。野菜の甘みが溶け込んだやさしい味わいのスープです。 チキン・ミートボール・うずらの卵が入ったレトルトと別に、「特製ペースト」と「特製ミックススパイス」が付属。味を自分好みに調節していくスタイルです。2021年11月16日放送された「マツコの知らない世界」でも、スープカレーの元祖として紹介されました。

定番のチキンは王道!スープカレーの具材には何があるの?

定番のチキンは王道!スープカレーの具材には何があるの?

スープカレーの王道と言えば、やはりチキンです。ゴロゴロとした野菜と共にほろほろ柔らかいジューシーな骨付き鶏もも肉が入っているスープカレーは、北海道に来たならぜひとも食べて欲しい王道メニューです。

スープカレーの本場である北海道は、農業はもちろん酪農、漁業も盛んなため特にさまざまな具材が使われています。上富良野のブランド豚ラベンダーポークや、稚内の宗谷黒牛を使ったハンバーグをトッピングしているお店などもあり、スープカレーに対する本気度が伺えますね。

スープカレーには、素揚げや煮込んだ野菜がたっぷりと入っています。
一般的には、じゃがいも、にんじん、ピーマン、パプリカ、ナス、かぼちゃ、ブロッコリー、レンコン、オクラ、ゴボウ、キャベツ、水菜、アスパラガス、ズッキーニ、カブ、マイタケ、マッシュルーム、ひよこ豆など、さまざまな野菜やきのこ類が使用されます。
お店によって野菜の組み合わせや種類は異なりますが、2~3種類の野菜が入ったシンプルなスープカレーもあれば、野菜が豊富でスープが見えなくなるくらいのボリューム感のあるスープカレーもあります。

その他、エビやホタテなどの海鮮が使われているものも多いです。中には北海道ならではのラム肉を使ったものや、エゾシカなどジビエを使ったスープカレーもあります。

スープカレーの注文方法

スープカレーの注文方法

スープカレーを食べたことのない人は、単に「スープカレーをください」と注文すれば目当ての料理が出てくると思っているかもしれません。しかし、スープカレー専門店では、注文方法のカスタマイズ性が高く、自分の好みに合わせて選択できることが特徴です。

スープの種類やカレーの辛さ、トッピングする具材など、自分好みにチョイスすることがスープカレーの醍醐味と言えます。そこで、今回は基本的な注文方法について解説いたしますので、スープカレー専門店を訪れる際には覚えておくと良いでしょう。

何を選んで注文するの?

スープカレーを注文する際には基本的に以下の5つを選びます。

  • メインのカレーメニュー
  • スープの種類
  • 辛さ
  • ご飯の量や種類
  • トッピング

スープカレー専門店の多くは、好きな野菜や肉、海鮮などをトッピングできます。しかし、いちから全て選ぶのは大変と思う方も少なくありません。

スムーズに注文するためにも「チキンスープカレー」「シーフードスープカレー」「ベジタブルスープカレー」「角煮スープカレー」「ラムスープカレー」「厚切りベーコンと炙りチーズのスープカリー」など、ある程度のメインメニューが用意されています。

スープの種類は、あらかじめベースが決まっている場合もありますが、一般的な定番のスープの種類としては、「チキンスープ」「海老スープ」「トマトスープ」「ココナッツスープ」などがあります。

その他、お店によってはご飯メニューも豊富な種類を用意している場合があります。ご飯メニューは、白米、雑穀米、バターライス、サフランライス、ターメリックライスなどが多いでしょう。お店によってはパンやナンを取り扱っていることもありますが、スープカレーにはご飯を合わせる人が多いようです。

4種類のライス

どんな順番で注文するの?

スープカレーを注文する際の順番に決まりはありません。多くの場合は、「カレーメニューはどうしますか?」「スープの種類は?」など、お店のスタッフが聞いてくれるでしょう。また、メニューに注文の順番が書いてあるお店が多いです。

一般的には下記の順番が多いかと思います。

  1. メインのカレーメニュー
  2. スープの種類
  3. 辛さ
  4. ご飯の量や種類
  5. トッピング

初めてのスープカレーはどんな風に選ぶといいの?

初めてスープカレーを食べる人は、あまりに多くの選択肢を用意されてしまうと「どれを頼めばいいの?」と、迷ってしまうこともあるでしょう。

そこで、初めてスープカレーを食べる人向けに、スープカレーを選ぶポイントを紹介します。

食べたいものを好きなだけトッピングする

食べたいものを好きなだけトッピングする

スープカレーの醍醐味は、自分の好みにカスタマイズできることです。「これってカレーに合うのかな?」と思う具材でも、お店で「カレーに合う」と判断して提供しているため、安心して注文してみてください。

初めて注文するなら中辛が無難

スープカレーは、普通のカレーに比べて辛さの調整がしやすいため、スープカレー専門店の多くは細かく辛さの設定を選べる仕様になっています。中には20段階程の辛さレベルが選べるお店もあります。

しかし、その辛さはお店によって違います。あるお店で5の辛さが、違うお店だと10なんてこともあるのです。そのため、初めて行くお店でスープカレーを食べる人は中辛を選ぶのが無難でしょう。多くの場合、中辛はお店の基準となる辛さで、完食できるスパイス量に設定されています。辛すぎると食べ切れないかも、と不安な人も中辛がおすすめです。

ただし、スープの種類がスパイス系の場合は少し辛めのものを選ぶのもおすすめです。スープカレーのスープには出汁系とスパイス系の2種類があり、出汁系は辛さ控え目が、スパイス系は辛めの設定が合うと言われています。多少辛くても食べれる自信のある人は、スパイス系のスープカレーを選ぶ際に辛さレベルの高いものを選んでみてはいかがですか。

辛さに不安がある人はラッシーも注文しておこう

ラッシー

ラッシーとはインド発祥の飲み物で、ヨーグルトにミルクやクリームなどを加えて作られたものです。爽やかな甘みが特徴で、スパイスとの相性抜群。そのため、スープカレー専門店の中にはラッシーを取り扱っているお店が多いです。

ラッシーを飲むと、スパイスによる辛さが丁度よく抑えられるため、スープカレーの辛さに不安がある人は、前もってラッシーを頼んでおいてもよいでしょう。

スープカレー、ラッシー、スープカレー、と辛さと甘さのコンボで美味しく食べられます。

スープカレーの食べ方

スープカレーの食べ方

カレーと言えば、ご飯の上にトロトロのルーがかかっていますが、スープカレーはスープとライスが別のお皿に盛られて提供されるのが一般的です。そのため、初めて食べる人の多くは「どうやって食べるの?」と頭を抱えてしまいます。

スープカレーは基本的に自由な食べ方ができますが、「スプーンにすくったご飯を、スープカレーに浸して食べる」というスタイルが一般的です。スプーンにご飯を取り、スープカレーのスープに浸してから口に運ぶことで、ご飯がスープの風味を吸い込み、具材との組み合わせも楽しむことができます。
具材はそのまま食べる人が多いですが、ご飯をすくったスプーンの上に上手に具材を乗せて、スープカレーに浸して一緒に味わうのも良いです。

一口ずつご飯とスープカレーを一緒に食べるのではなく、交互に食べるという方法もあります。ご飯とスープカレーを個別に楽しむことで、それぞれの風味を引き立てることができます。

また、スープカレーのスープにはじめからご飯を全て入れてしまう食べ方は、見た目が悪くなってしまうこともあるためあまり一般的ではありませんが、具材を食べ終わり、スープカレーのスープが残り少なくなった時にご飯を入れてリゾットのように楽しむ方法もあります。

スープカレーはその自由な楽しみ方が魅力の一つでもありますので、自分の好みや食べ方に合わせてお楽しみください。

ご飯以外にも!スープカレー×〇〇の食べ方

スープカレーの食べ方を知ると「もしかして、スープカレーには他にも暗黙の了解があるの?」と怖気づいてしまう人もいるでしょう。続いては、他の食材とスープカレーを食べる時の食べ方について紹介します。

スープカレー×パン(ナン)

スープカレー×パン(ナン)

お店ではスープカレーのお供にご飯が提供されるの一般的ですが、中にはパンやナンなどを選べるお店もあります。

スープカレーとパンやナンなどを食べる時には、一口サイズにちぎったものをスープに浸していただきましょう。スープカレーの具材を小さく切り分けて、パンやナンに挟んで食べるのもおすすめです。

スープカレー×レモン

スープカレー×レモン

カレーのお供と言えば福神漬けやらっきょが定番ですが、スープカレーのお供はレモンが定番です。あっさりしたスープカレーを、酸味の効いたレモンで味変するとエスニックで違った魅力を味わえるでしょう。トッピングとしてメニューに記載されている場合や、当たり前に添えられている場合もあるので、レモンが欲しい時には注文の際にレモンの有無を尋ねてみてください。

ここで初めて食べる人がやってしまいがちなのが、スープカレーにレモンを絞ることです。特にマナー違反という訳ではありませんが、序盤でレモンを入れてしまうと折角のスープカレーの味がぼやけてしまいやすいため、ご飯にレモンを絞って食べることをおすすめします。

こうすることで、よりサッパリ感を味わえるほか、スープの味を変えないので最後までしっかりとスープカレーを味わえます。

スープカレーの変わったトッピング

スープカレーは10人いれば10通りの楽しみ方があると言われる程、自由度の高い料理です。お店独自のトッピングメニューなどを用意していることも多く「こんなトッピングがあるの?」と驚くことも多いでしょう。

そこで、特に珍しいスープカレーのトッピングを紹介します。

海苔

スープカレーに海苔をトッピング

カレーというからには洋食と思いがちですが、スープカレーには和風ベースの出汁で作られているものもあります。和風出汁ベースのスープカレーは海苔との相性が抜群です。特に海鮮ベースで作られたスープカレーは、海苔の香りが魚介の風味を引き立ててくれますよ。焼き海苔を使っているお店が多いですが、中にはより風味の強い岩海苔のトッピングができるお店もあるようです。

ハスカップ

スープカレーにハスカップをトッピング

ハスカップは主に北海道で生産されているブルーベリーによく似た見た目のフルーツです。爽やかな酸味が特徴で、レモンの代わりにご飯に果汁を絞って食べます。レモンよりも酸味は弱いものの、僅かに苦味が残りスープカレーに溶け込んだ旨味や甘みを引き立ててくれます。北海道ならではの食べ方と言えるでしょう。

ココナッツミルク

スパイスとココナッツミルクは相性抜群です。甘いのに辛い!辛いのに甘い!と、至高の甘辛スープカレーを味わえるトッピングです。ココナッツミルクをトッピングするなら、ぜひ辛さレベルの高いものに挑戦してみてください。

きくらげ

スープカレーにきくらげをトッピング

きくらげはキノコの一種で、コリコリした食感が特徴な中華の定番食材です。スープカレーに使われる野菜や肉などは基本的にホクホクした食感やホロホロした食感が多い傾向にあります。そこで、食感のアクセントとしてきくらげをトッピングすると、スープカレーの新たな味わいを楽しむことができるのです。

お取り寄せ派におすすめ!自宅ならではのスープカレーアレンジレシピ

スープカレーを食べたいけれど、北海道に行くのは難しいし近くにお店が無い人もいるでしょう。そんな人におすすめなのが、スープカレーのお取り寄せです。本場の味を自宅で味わえるとして、近年人気が高まっています。

最後にお取り寄せ派におすすめな、自宅だからこそできるスープカレーのアレンジレシピを紹介。お店では食べられないスープカレーをぜひ味わってみてください。

スープカレーパスタ

スープカレーパスタ

サラサラしたスープカレーはパスタに絡めて食べるのもおすすめです。スープカレーには麺が細めなカッペリーニやフェデリーニなどのパスタがよく合います。上からパルメザンチーズを振りかけるとより、濃厚な味わいを楽しめるのでおすすめです。

スープカレーそうめん

スープカレーそうめん

食欲の無い時にぴったりなそうめんですが「もう少し栄養も欲しいな」なんて思うことがありますよね。そこでおすすめなのが、スープカレーそうめんです。和風ベースのスープカレーに素麺を入れるとゴロゴロの具材やスパイスも一緒に食べられるため栄養も摂取できます。トッピングには海苔がおすすめ。風味がよくなり更に箸がすすみますよ。

スープカレー雑煮

スープカレー雑煮<

正月に食べるお雑煮。よく煮た野菜とお餅が合い、体もポカポカに温まります。しかし、飽きやすい料理でもありますよね。そこでおすすめなのが、和風ベースのスープカレーにお餅を入れたスープカレー雑煮です。お餅にスープカレーがよく絡み、スパイスのおかげで体もポカポカになります。「またお雑煮?」なんてもう言わせない、子どもにも人気のアレンジです。

自宅でスープカレーを楽しむときは、初めはご飯やパンと一緒に食べ、シメとして最後にパスタやそうめんなど麺類と一緒に食べるのもアリです。麺類は初めから全てスープの中に入れても、少しずつ入れながら食べてもどちらでもOK。初めに入れる食べ方だと、時間が経つにつれて麺にカレースープがしっとり染み込んでいきます。

まとめ

北海道のソウルフード、スープカレーについて紹介してきました。「こんなに自由でいいの?」と言いたくなる程、自由度の高いスープカレー。自由に楽しめるからこそ、食べる度に新しい味が発見でき、飽きが来ないのかもしれません。

ぜひ、今回紹介した食べ方を参考にスープカレーを味わってみてください。

PREZO編集部
PREZO編集部
美味しいものに目がない。食べ歩きやお取り寄せ大好きなPREZOのスタッフが、地域の魅力や商品にまつわるストーリー、北海道の豆知識など、とっておきの情報を発信!