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毎年約7万人が来場! 湧別町「かみゆうべつチューリップ公園」で、200品種70万本のチューリップを愛でる

毎年約7万人が来場! 湧別町「かみゆうべつチューリップ公園」で、200品種70万本のチューリップを愛でるの画像

オホーツク海とサロマ湖に面する、道東のまち・湧別町。恵まれた海を生かした沿岸漁業や養殖はもちろん、豊かな自然を活用した酪農や農業、林業など第一次産業が盛んな町です。

そんな湧別町で見逃せないのが、シンボルであるチューリップ! かみゆうべつチューリップ公園には、一面に色とりどりのチューリップが咲き誇り、ここだけの景色を見せてくれます。この記事では、かみゆうべつチューリップ公園についてフカボリ。咲いている花の種類や見頃に加えて、春に開催されるチューリップフェアについてもご紹介します。

    この記事でわかること

  • チューリップの数は200品種で約70万本
  • 一番の見頃は5月20日前後
  • 例年5月中はチューリップフェアを開催
  • 北海道ご当地ラーメン
  • スープカレー特集

かみゆうべつチューリップ公園はどこにある?

かみゆうべつチューリップ公園はどこにある?

かみゆうべつチューリップ公園は道東と呼ばれる北海道の東側、湧別町にある花のテーマパーク。『かみゆうべつ』はかつて存在した上湧別町に由来しており(現在は地区名)、湧別町の中心部から徒歩約10分、車で約2分の場所に立地しています。

町へは、札幌から車で約3時間30分、オホーツク紋別空港から車で約30分、JR遠軽駅から車で15分ほど。大空町の「ひがしもこと芝桜公園」や遠軽町の「太陽の丘えんがる公園」「まるせっぷ藤園」と並んで、道東花めぐりの一大スポットとして人気の公園です。

スポット名 かみゆうべつチューリップ公園
住所 北海道紋別郡湧別町上湧別屯田市街地
開園時間 8:00~18:00(最終入園17:30)
入園料 大人:1日券600円、シーズン券1,000円
小・中学生:1日券300円、シーズン券500円
団体(10人以上):大人1名500円、小・中学生1名250円
*各税込み
アクセス 遠軽バスターミナルから車・バスで約20分
電話番号 01586-8-7356(総合案内)
公式サイト https://www.town.yubetsu.lg.jp/tourism/enjoy/detail.html?content=358

かみゆうべつチューリップ公園の広さと花々

かみゆうべつチューリップ公園の広さと花々

広大な敷地に色とりどりのチューリップが咲く「かみゆうべつチューリップ公園」。その姿は、まるで絵本の世界のよう。これほどのチューリップを目にすることが出来る場所は、そう多くありません。

敷地総面積はなんと約12.5ha

敷地総面積はなんと12

かみゆうべつチューリップ公園の敷地総面積は、約12.5ha(ヘクタール)で東京ドーム2.6個分に値します。そのうちの約7haの敷地に、数々のチューリップを植栽。園内はとても広いため、全部を見て歩くには1時間~1時間半ほど時間を予定しておくと良いでしょう

また、園内全体を見渡すことのできる国道沿いのビューポイントやオランダ風車型展望台からのチューリップ畑など、園内のスポットごとに植えられ方・見え方が異なるので、飽きずに楽しめるのも魅力のひとつです。

チューリップの数は200品種約70万本

チューリップの数は200品種約70万本

園内にはたくさんの鮮やかなチューリップが咲いていますが、どのくらい咲いているのか気になる方も多いのではないでしょうか。その数はなんと約70万本。オランダから直輸入した約200品種の色鮮やかなチューリップを、湧別町の町花&シンボルとしてを後世に残そうと地域住民たちの手によって植えられ、現在に至ります。

チューリップはベル型だけじゃない!

チューリップはベル型だけじゃない!

チューリップと聞くと、ベル型(鈴型)の昔ながらの花を想像しがちですが、200品種もあるので、中には見たことのないような珍しいものもたくさんあります。

花びらが広がった八重でツートーンカラーの「ダブルシュガー」や黄色の花びらに赤い縁取りの「ケープタウン」、羽のようなフワフワとした花びらが特徴の「ハネムーン」など個性豊かなチューリップがいっぱい。花壇には和名と母国語表記がされたカードが飾られているので、そちらにも目を配ってみてください。

同じユリ科の「ムスカリ」にも注目を

同じユリ科の「ムスカリ」にも注目を

公園正面にある「風車型展望台」の周辺には、チューリップと同じくユリ科の「ムスカリ」も。ブドウの房のように花が密集する「ムスカリ」は、ヒヤシンスの近縁で鮮やかな紫色が特徴。香料でよく耳にする「ムスク」が名前の由来と言われていますが、ムスカリにはさほど香りはなく、風によってユラユラと揺れる姿が素敵なお花です。

鮮やかなチューリップたちの中に、このムスカリがアクセントカラーになっていて、とっても素敵ですよ。

チューリップの見頃はいつ?

チューリップの見頃はいつ?

「かみゆうべつチューリップ公園」の見頃は、例年5月20日前後です

5月初旬に開花し始めて、下旬に最も多くの種類が咲くとされていますが、ちょうどこの時期は「オホーツク海気高気圧」に覆われた冷たい風に見舞われることも多いため、毎年1週間ほどズレ込むことも多いとのこと。お出かけ前には、公式サイトで開花状況のチェックをお忘れなく!

【豆知識】かみゆうべつチューリップ公園の歴史

湧別町(旧:上湧別町)でチューリップの球根が栽培され始めたのは、昭和30年代。農家の収入を増やすのが目的だったそうです。1957年(昭和32年)にチューリップの耕作組合が結成され、3年後には生産量・輸出量ともに全道一に。

しかしながら昭和40年代を迎えると、チューリップの取引価格が下落。生産農家が減るなかで、趣味として自宅の庭に植えるようになったそうです。せっかくのチューリップを後世に残そうと、1987年(昭和62年)に町立の「チューリップ公園」がオープンし、拡張と整備が行われて現在の「かみゆうべつチューリップ公園」になりました。

かみゆうべつチューリップフェア

かみゆうべつチューリップフェア

毎年、チューリップの開花時期には『かみゆうべつチューリップフェア』が開催されます! 咲き誇るチューリップ畑はもちろん、魅力的なイベントが行われるので、お祭り気分で楽しめますよ。

かみゆうべつチューリップフェアの開催期間
毎年5月1日~6月上旬の開催ですが、5月初旬は開花していない場合もあります。見頃は例年5月中旬ですが、公式サイトでの確認をおすすめします。

チューピット号で園内を散策

チューピット号で園内を散策

チューピット号とは、園内を周遊する電動バス。途中降車はできませんが、約12分の乗車時間の間、ガイドさんの説明を聞きながらチューリップ畑を散策できます。

オランダ民族衣装で異国情緒を楽しむ

イベント期間中は、チューリップの本場であるオランダの民族衣装をレンタルしています。風車型の建物やチューリップ畑が異国情緒を演出し、楽しい気分で過ごせるはず。

掘り取り販売でチューリップをゲット

園内にある指定のチューリップ畑では、チューリップの掘り取りを行っています。バケツとノミを使用し、1本100円で販売用のチューリップをゲットできる貴重な体験です。自宅などでお花を育てている方は、ぜひチャレンジしてみてください。

ジャンボ木靴と記念撮影

ジャンボ木靴は、オランダの木靴職人がつくったもの。樹齢50年のポプラを使用し、大きく重い巨大な木靴です。園内では、写真スポットとして人気。規格外の靴と一緒に、記念の1枚を撮影してみましょう。

YouTubeでダイジェストやドローン映像をチェック

湧別町のYouTubeチャンネルでは、例年のチューリップフェアの様子をダイジェストにまとめ、動画を投稿しています。

園内の雰囲気やチューリップの様子を自宅で楽しめるコンテンツです。上空から撮影したドローン映像やVR映像も投稿しているので、あわせてチェックしてみてください。

writerprof_sugawara
菅原 光拳
ライター / フリーエディター
札幌生まれ、北広島市育ち。学生時代に釧路で環境と自然教育を学んだのち、卒業後も北見を拠点に道東で7年間を過ごす。現在は北海道観光をはじめ、ライフスタイルメディアなど多様なジャンルの記事を執筆中。