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ししゃもに含まれる栄養とは?11の栄養と効果・カペリンとの比較・おすすめレシピも紹介

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ししゃもは、小型でまるごと食べられる魚として知られており、卵を抱えた子持ちしゃもは特有の食感が魅力の美味しい魚です。

クセがなくさっぱりした味わいや、骨が柔らかく頭から尻尾まで食べやすいことから、魚が苦手な人でもししゃもなら食べられるという人も多いでしょう。

今回は、そんなししゃもに含まれる栄養を紹介します。合わせて、ししゃもと間違われやすい「カラフトシシャモ(カペリン)」との栄養の比較やおすすめのししゃもレシピも紹介しているので、ぜひ最後までチェックしてみてください。

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ししゃもってどんな魚?

ししゃもってどんな魚?

ししゃもは大衆魚のイメージが強く、お酒のアテなどに食べる方も少なくないでしょう。卵を持った子持ちししゃもは、大人から子供まで幅広い年代に好まれ、特有のプチプチした食感はくせになる美味しさです。

しかし、一般的に知られているししゃもの多くは「樺太ししゃも(カペリン)」という種類であり、「ししゃも」とは別物であることはあまり知られていません。

最初に、ししゃもがどのような魚なのかについて紹介します。

ししゃもの旬

ししゃもは鮭のように川を上って生まれた場所で産卵をする魚です。普段は北海道の太平洋側に生息していますが11~12月になると川を上って産卵をします。秋は産卵を控えたししゃもにたっぷりと栄養が含まれており、一番美味しく食べられる旬の季節です。

また、子持ちししゃもを食べられるのもこの時期です。産卵前のメスのししゃもはたっぷりの脂を含んだ身とプチプチ食感の卵を持っており、特に格別の美味しさと言われています。

ししゃもは高級魚

ししゃもと言えば、手軽に食べられる大衆魚のイメージですが、私達が普段スーパーなどで見かけているのは「ししゃも」ではありません。
日本で広く流通しているのは「カラフトシシャモ(カペリン)」であり、ししゃもとは別の魚です。

ししゃもは日本固有種の魚で、非常に漁獲量が少なく流通量も限られています。主に北海道で水揚げされ高級魚として取引されています。

広尾漁業協同組合 食品部
めおとししゃも(メス2尾・オス2尾入り)一夜干し3袋セット
2,427(税込)

日本のみに生息するししゃも、日本固有の魚。かつ北海道の太平洋沖の一部でしか漁獲されません。スーパーや居酒屋で目にしているものは、めざしに近い輸入魚のことが多いのです。本商品は広尾沖で水揚げされた、まさにホンモノ。身はふっくらと柔らかく、食べるとホクホクとした食感。ジュワッと脂が口に広がり、味の濃さも特徴です。産卵前のぷっくりとしたお腹のメス2尾(子持ちししゃも)と、旨味が多いオス2尾を1袋にパッケージ。こちらを3袋入ったお買い得でおいしいセットです。

ししゃも1尾あたりのカロリー

ししゃも1尾あたりのカロリー

ししゃもは1尾あたり約30gと言われています。ここで、ししゃも1尾あたりのカロリーや大まかな栄養について見ていきましょう。

ししゃも(生干し/焼き)30gあたりに含まれる栄養
カロリー 48.6kcal
たんぱく質 7.29g
脂質 2.34g
ナトリウム 192mg
カリウム 120mg
カルシウム 108mg
マグネシウム 17.1mg
0.51mg
レチノール(ビタミンA) 22.5㎍
ビタミンB12 2.61㎍
葉酸 10.8㎍
アミノ酸組成計 6,900mg

ししゃもには、豊富なたんぱく質やカルシウムが含まれています。そのほか、カリウムやマグネシウムなどのミネラル、レチノール、ビタミンB12、葉酸などビタミン系の栄養も豊富です。

カロリーもそれ程高くないため、適量を食べれば低カロリー、高たんぱくで栄養が豊富に含まれているダイエットにもおすすめの魚です。ただし、1尾あたりが小さく基本的に複数尾食べるケースが多いことから、ついつい食べ過ぎてしまいやすい魚でもあります。高タンパク低カロリーと言っても、たくさん食べ過ぎると摂取カロリーは上昇するので注意が必要です。

ししゃもに含まれる11の栄養と効果・効能

ししゃもに含まれる11の栄養と効果・効能

ししゃもにはさまざまな栄養が含まれています。それぞれの栄養によって健康や美容によい効果が期待できるでしょう。 続いては、ししゃもに含まれている栄養がどのような効果をもたらすのか解説していきます。

1.カルシウム

カルシウムは骨を形成する成分として有名です。体重の約1~2%はカルシウムであると言われており、特に多く必要とされる栄養と言えます。

骨を強くする他、皮膚や粘膜を健康に保ったり、筋肉の収縮や弛緩をコントロールしたり、精神を安定させたりする際にもカルシウムが必要とされます。

諸外国に比べて、日本人はカルシウムが不足している人の割合が多いと言われています。ししゃものように、豊富なカルシウムを摂れる魚を積極的に食べるのがよいでしょう。

2.カリウム

カリウムには、不要なナトリウムを排出して、体のなかの水分量を調整する働きがあります。カリウムが不足すると不要な水分が体内に溜まりやすくなってしまい、浮腫みを起こしやすくなってしまうでしょう。

また、カリウムには血圧を抑え安定させる働きもあります。

3.たんぱく質

たんぱく質は、皮膚や筋肉などを作るために欠かせない栄養です。たんぱく質が不足してしまうと、疲労が回復しにくく疲れやすい体になったり、肌荒れなどを起こしてしまったりすることもあります。

特に、成長期の子どもには積極的に摂って欲しい栄養のひとつです。ししゃもは、たんぱく質が豊富に含まれている魚で、骨も柔らかく子どもにも食べやすい魚です。育ち盛りの子どもが食べる魚としてぴったりと言えるでしょう。

4.マグネシウム

ししゃも

マグネシウムはカルシウムと共に骨を作ったり、骨の強度を強める働きを持っています。また、筋肉をスムーズに動かしたり、神経伝達をサポートしたりする働きも担っています。

マグネシウムが不足すると不整脈や心疾患、高血圧などの病気を誘発するリスクが上昇するため、不足しない程度にさまざまな食品から摂ることがおすすめです。

5.鉄分

ししゃもには鉄分が含まれています。鉄分には赤血球を正常に形成する働きがあるため、不足すると貧血を起こしてしまうことが広く知られています。

特に、女性は毎月の月経などで貧血になりやすく、鉄分不足の人が少なくありません。ししゃもを食べることで十分な鉄分を補給しましょう。

6.リン

リンはミネラルの一種で、骨を正常に発達させるために欠かせない栄養です。また、細胞を包む膜を構成する成分である他、DNAを作る際にも用いられています。

重要な栄養であるものの、吸収率は大人で約60~70%と言われており、尿によって排出されてしまいます。そのため、日々の食事のなかで十分な量を摂取することが大切です。
1日に摂取するリンの目安量として、成人男性の場合は1,000mg以上、成人女性の場合は800mg以上が推奨されています。

7.レチノール(ビタミンA)

ししゃもにはレチノールと呼ばれるビタミンAの栄養素が豊富に含まれています。
皮膚や粘膜を健康に保つビタミンAは、美容だけでなく免疫力の向上にも効果が期待できる栄養素です。

その他、目の健康を保つ効果も期待できる成分なので積極的に摂取するとよいでしょう。

8.ビタミンB2

ビタミンB2には、脂肪を分解してエネルギー代謝を促す働きがあります。エネルギー代謝の働きが円滑に機能しないと、疲労しやすく身体運動のパフォーマンスが低下してしまう可能性もあります。特に、スポーツをしている人などは積極的に摂取しておきたい栄養です。

また、ビタミンB2は皮膚や粘膜を健康に保つ効果もあるため、美容効果を期待する人にもおすすめです。

8.ビタミンD

ビタミンDはカルシウムの吸収を促す働きがあり、骨の健康な成長に欠かせない栄養です。ビタミンDが不足すると骨の病気を引き起こすリスクが上昇してしまうため、成長期の子どもや骨密度が低下しやすい高齢者などは特に十分なビタミンDを摂取する必要があるでしょう。

9.葉酸

葉酸はビタミンBの一種で、赤血球やDNAを作る際に必要な栄養です。葉酸が不足すると正常な赤血球が生成されず、貧血になってしまうこともあります。

葉酸はDNAを合成する際に必要とされる栄養でもあります。胎内で赤ちゃんが脳や神経を作る際にも十分な葉酸が必要とされるため、妊娠初期の妊婦には特に積極的な摂取が推奨されています。

10.EPA

EPAとはエイコサペンタエン酸の略称で、青魚に多く含まれている脂肪酸の一種です。EPAは体内でほとんど合成することができないため、食べ物から摂取する必要があります。

人体を健康に保つために必要な必須脂肪酸の一種で、脳の発達にも関係する栄養とされており、積極的に摂取するのが良いと言われている栄養です。

11.DHA

DHAとはドコヘキサエン酸の略称で、EPAと同じく体内ではほとんど合成されず食べ物から摂取する必要のある必須脂肪酸の一種です。脳、目、心臓、胎盤、精子、母乳などに多く含まれ、人間の重要な器官を正常に構成するために欠かせない栄養と言えます。

DHAもEPAと同じく青魚に多く含まれており、ししゃもにもたっぷりと含まれています。

ししゃもとカラフトシシャモの栄養の違い

ししゃも
(100gあたり)
カラフトシシャモ(カペリン)
(100gあたり)
たんぱく質 21.0g 15.6g
エネルギー 152kcal 160kcal
カリウム 380mg 200mg
カルシウム 330mg 350mg
1.6mg 1.4mg
葉酸 37㎍ 21㎍

ししゃもは漁獲量も少なく手に入りにくい魚である一方、カラフトシシャモは安価でスーパーなどでも気軽に購入できる魚です。

そんなししゃもとからふとししゃもの栄養を比較したところ、たんぱく質やカリウム、鉄、葉酸などの栄養はししゃもの方が多く含まれていることが分かりました。また、カロリーもししゃもの方がわずかですが抑えられるため、ダイエット中などで低カロリー高たんぱくな魚を選びたい場合には、ししゃもの方がおすすめです。

もちろん、ししゃもとカラフトシシャモは味わいが全くことなり、本物のししゃもを初めて食べる人は「いつも食べているししゃもと全然違う」と驚くことが多いです。ししゃもは栄養の面でもカラフトシシャモを上回る点が多く、味、栄養ともにおすすめの魚と言えます。

ししゃもの栄養を残さず摂れるおすすめレシピ

ししゃもと言えば、干されているものを焼いて食べるイメージが広く持たれています。もちろん、焼いたししゃもも充分に美味しく栄養豊富ですが、さまざまな料理にすることでさらに美味しく栄養を残さず摂ることができます。

南蛮漬け

ししゃも南蛮

ししゃもは骨が柔らかく頭から尻尾まで食べることができるため、南蛮漬けにするのがおすすめです。焼き過ぎて余ったししゃもを保存したい場合にも、南蛮漬けにして保存しておけば翌日も美味しく食べられますよ。

材料

材料は以下のとおりです。

  • ししゃも
  • 玉ねぎ
  • 人参
  • ピーマン
  • 赤とうがらし
  • 砂糖
  • 醤油
  • だし汁

野菜は、南蛮漬けに合うものであれば何でもOKです。子どもが食べる場合には、赤とうがらしを使わずに作るのもよいでしょう。

作り方

作り方は以下のとおりです。

  1. たまねぎを薄切り、ピーマンと人参を千切り、赤とうがらしを小口切りにカットする
  2. 酢、砂糖、醤油、だし汁を混ぜた南蛮酢にカットした野菜を加える
  3. ししゃもの内臓をとって片栗粉をまぶし油で揚げる
  4. ししゃもが熱いうちに南蛮酢に漬ける
  5. 味が馴染んだら完成

ししゃもは挙げずに焼いたものを南蛮酢に漬けて作っても美味しく食べられます。ただし、揚げた方が南蛮酢に馴染みやすくコク深くなるため、時間があったり生の本ししゃもが手に入るようならぜひ揚げて作ってみるのがよいでしょう。
ししゃもは干したものの方が流通しやすいため、干したししゃもはそのまま魚焼きグリルで焼いて作るのがおすすめです。

揚げ物

ししゃもフリット

ふっくらした大きめのししゃもが手に入ったときには、フライにして食べるのもおすすめです。

材料

材料は以下のとおりです。

  • ししゃも
  • 小麦粉
  • パン粉

フライにするとサクサク食感で魚が苦手な子どもでも食べやすくなります。成長期の子どもの食事にもおすすめのメニューです。

作り方

作り方は以下のとおりです。

  1. 干しししゃもはそのまま、生ししゃもは内臓をとって下処理をする
  2. 小麦粉、卵、パン粉の順番で衣をつける
  3. 油できつね色になるまで揚げたら完成

干しししゃもは塩味が強いため、何も付けずに食べても美味しく味わえます。その他、お好みでたるたるソースをつけて食べても美味しいですよ。

まとめ

今回はししゃもの栄養について紹介しました。ししゃもは北海道でも限られた海域に生息する貴重な日本固有種の魚です。普段、流通する量が非常に少なく、流通してもすぐに売り切れてしまいます。

その理由は、ししゃもが味わい深く栄養価も高い美味しい魚だからです。普段食べているカラフトシシャモとは違う味わい深さのなかに、たっぷりの栄養が詰まっています。

ぜひ、本物のししゃもから健康や美容、成長にも必要なたっぷりの栄養を摂ってください。

PREZO編集部
PREZO編集部
美味しいものに目がない。食べ歩きやお取り寄せ大好きなPREZOのスタッフが、地域の魅力や商品にまつわるストーリー、北海道の豆知識など、とっておきの情報を発信!