カレーに入れるとおいしい具材おすすめ40選!定番から変わり種まで紹介
子どもから大人まで幅広く親しまれている料理「カレー」。カレーに入れる具材といえば、玉ねぎやじゃがいも、にんじんなどが定番ですが、家庭によっては変わった食材も入れているケースもあります。夏になればナスやズッキーニ、オクラなどの夏野菜を入れる人もいれば、中には納豆やウインナーソーセージなどの変わり種を入れているという人もいるでしょう。
こちらの記事では、カレーに入れるとおいしい具材を計40種紹介します。定番の具材からおすすめの野菜類、きのこ類、魚介・肉類のほか、変わり種も紹介しているのでぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
- 玉ねぎの切り方や炒め方でカレーの味が変化する
- じゃがいもは煮崩れしにくいメークインがおすすめ
- きのこ類を入れるとダシが出てカレーの旨みが増す
- ナスやかぼちゃは煮崩れしやすいので注意
- 具材は大きさを揃えると火の通りのバラツキが少なくなる
カレーの定番具材おすすめ6選
カレーの定番具材といえば以下の6つです。
カレーの定番具材
- 玉ねぎ
- じゃがいも
- にんじん
- 鶏肉・牛肉・豚肉
- シーフードミックス
- 卵
ここからは、それぞれの具材について紹介します。
1.玉ねぎ
玉ねぎはカレーに欠かせない定番具材のひとつです。カレーに甘みとコクを加える重要な役割があります。生の玉ねぎは辛みがありますが、加熱することで甘みが増し、じっくり炒めて飴色にするとさらに深い味わいが得られます。玉ねぎの切り方や炒め方によって、カレーの味わいが変わるため、調理方法にこだわるとより一層おいしいカレーを作ることが可能です。
2.じゃがいも
じゃがいももカレーの定番具材のひとつです。ホクホクとした食感とカレーの風味が絶妙にマッチするほか、じゃがいものデンプン質がカレーにとろみを加える効果もあり、カレーのおいしさを引き立てる重要な役割があります。カレーのボリュームアップにもなるため、経済的な面で多くの家庭で親しまれています。
ただし、じゃがいもは煮込みすぎると煮崩れし、カレーがドロドロになることがあるため注意が必要です。そのため、カレーに入れるじゃがいもは煮崩れしにくい品種を選んだり、炒めたものを添えたり、電子レンジで加熱した後に加えたりするなど、煮崩れを防ぐ工夫をしましょう。
3.にんじん
カレーの定番具材としてにんじんもあげられます。栄養価が高いだけでなく、カレーにほのかな甘みが加わると同時に、鮮やかな色を添える役割もあります。また、大きくゴロゴロと切って入れることで食感を楽しむほか、にんじんが苦手な子ども向けにはすりおろして加えるのもおすすめです。家庭で作るカレーにおいて、にんじんは玉ねぎやじゃがいもと並んで欠かせない定番具材です。
4.鶏肉・牛肉・豚肉
カレーには鶏肉・牛肉・豚肉のいずれかの肉類を入れるのが定番です。鶏肉であればむね肉ならあっさりした仕上がり、もも肉なら柔らかくコク深い仕上がりになり、骨付きや手羽元を使用することでさらに旨みの強いカレーに仕上がります。
牛肉であればかたまり肉や肩ロース、バラ肉、すね肉などを入れる作り方があり、牛肉を入れたカレーは豪華な一品になります。安価な切り落としの牛肉を使っても、おいしくコク深いカレーを作ることが可能です。また、豚肉であれば、かたまり肉でボリューム感を出したり、こま切れ肉で食べやすさを重視したり、ひき肉でキーマカレー風にするといったさまざまなアレンジが楽しめます。
5.シーフードミックス
シーフードミックスもカレーに入れる定番具材です。シーフードミックスは、冷凍のものが市販されているので、安価で手軽にシーフードカレーを作ることができます。冷凍のシーフードミックスを使用する際は、3%の塩水に浸けて解凍すると味と食感が残ってカレーがおいしく仕上がります。また、シーフードミックスはあらかじめバターでソテーし、カレーの仕上げとして最後に加えることで、煮込みすぎによる身の縮まりがなく柔らかい食感を楽しめるのでおすすめです。
6.卵
卵は具材ではありませんが、カレーといえば卵を添える人も多いでしょう。カレーと卵は相性がよく、卵には辛みをまろやかにしてくれる役割があります。さらに、カレーのボリュームアップにもつながり、食べ応えもアップします。
また、卵はどんなカレーにも合わせられるのが特徴です。一般的な日本のルーカレーには目玉焼きやゆで卵をトッピングするほか、カレードリアには半熟卵、キーマカレーにはゆで卵の輪切りや温泉卵が合います。スパイスカレーやスープカレーには、固ゆで卵がぴったりです。
カレーの具材におすすめの野菜・きのこ類15選
カレーは季節の野菜を楽しめるのも特徴です。春ならほうれん草やブロッコリー、夏ならナスやピーマン、秋ならかぼちゃ、冬なられんこんや白菜、大根を入れてもおいしいです。野菜を使ったカレーは彩りもいいので、見た目で楽しむこともできます。
カレーの具材に入れるおすすめの野菜類・きのこ類は次のとおりです。
おすすめの野菜・きのこ類
- ナス
- かぼちゃ
- ほうれん草
- ズッキーニ
- トマト
- オクラ
- れんこん
- 大根
- 白菜
- セロリ
- キャベツ
- 里芋
- しめじ
- マッシュルーム
- エリンギ
ここからは、それぞれの野菜類・きのこ類について紹介します。
1.ナス
ナスはカレーと相性のいい定番具材です。ナスを加えて煮込めば、とろけるような食感と甘みを楽しめます。煮込むと皮の色素が溶け出しやすいので、色味が気になる場合は、ナスの素揚げや油で炒めた焼きナスをカレーのトッピングとして加えると、美しい色味が残り、色鮮やかな一品に仕上がります。
2.かぼちゃ
かぼちゃもカレーの具材としておすすめの夏野菜です。かぼちゃは煮崩れしやすいので、炒めた後に一度取り出し、最後に加えて煮込むのがおすすめです。かぼちゃの形を残しながらも、カレー全体にその甘みを足すことができます。なめらかな口当たりと自然な甘みが特徴で、特に甘口カレーとの相性がぴったりです。子どもでも食べやすいカレーに仕上がります。
3.ほうれん草
ほうれん草はカレーにぴったりの春野菜です。調理時、一度下ゆでして一口大に切ったほうれん草をカレーの中に入れると、アクが抜けておいしく食べられます。ほうれん草はビタミンやミネラルが豊富で、栄養価が高いだけでなく、カレーに彩りを加える点でもおすすめの食材です。インド北部の料理「サグカレー」のようにペースト状にするのもいいですが、通常のカレーに加えてもおいしいです。
4.ズッキーニ
ズッキーニは夏に旬を迎える野菜で、カレーとの相性が抜群です。煮崩れしやすいため、ほかの野菜と一緒に煮込んでトロトロにして楽しめます。食感や彩りを楽しむなら、あらかじめソテーした後、ルーを加えるタイミングで再び投入するのもおすすめです。そのほか、素揚げにすればシャキッとした食感を楽しめるなど、ズッキーニは調理方法次第でさまざまな楽しみ方ができる夏カレーにぴったりの具材です。
5.トマト
トマトをカレーに加えるのもおすすめです。トマトは旨み成分の「グルタミン酸」を含む野菜のひとつで、カレー全体の味を引き立ててくれます。さらに、トマトの酸味や甘みがカレーに複雑な風味を加え、さわやかな味わいに仕上がるのも特徴です。調理時にはトマトの水分を考慮して水の量を減らすのがポイントで、トマトを大量に作って水を使わない「無水カレー」もおすすめです。また、トマトジュースやトマト缶でも代用でき、隠し味としても活用できます。
6.オクラ
オクラはカレーと相性がいい夏野菜です。クセが少なく、カレーのスパイシーな旨みとよく馴染むため、特にドライカレーのような水分が少ないカレーにおすすめです。また、オクラのとろみは食欲をそそると同時に、カレーを食べやすくしてくれます。切り方や調理時間によって粘りや食感を調整でき、たとえば小さく刻めば粘りが強まり、大きく切ればシャキシャキした食感が楽しめます。
7.れんこん
れんこんは煮崩れしにくい、カレーにおすすめの具材です。れんこんはシャキシャキした食感が特徴で、ゴロゴロとした食感の野菜として、食べごたえのある一品になります。じゃがいもの代わりにれんこんを使うと、食感の変化を楽しめます。
8.大根
大根は意外にカレーとの相性がいい具材のひとつです。じっくり煮込むことで大根がカレーの旨みをしっかり吸収し、柔らかくジューシーな食感に仕上がります。下ゆでしてからほかの具材と一緒に煮込むと、肉の旨みが染み込んだ絶品の大根となり、思わずリピートしたくなるおいしさです。大根は和の食材として知られていますが、カレーに加えるとそのあっさりとした味わいが意外とマッチし、季節を問わず楽しめます。
9.白菜
カレーに入れる野菜として白菜もおすすめです。白菜は、淡白な味わいながらも旨み成分のグルタミン酸を豊富に含んでおり、カレーの旨みと甘みを引き立たせてくれます。白菜がトロトロになるまで煮込むことで、スパイシーなカレーにまろやかな口当たりを感じられる一皿に仕上がります。白菜を煮込むと水分が多く出るため、カレーに入れるなら水の量を少なくするか、無水調理で仕上げるのがおすすめです。冬のカレーには、旬の白菜をぜひ試してみてください。
10.セロリ
セロリもカレーの具材としておすすめの野菜です。独特の香りとシャキシャキとした食感が特徴の香味野菜で、カレーに清涼感のある香りとエスニックな風味を加えてくれます。ややクセが強いため好き嫌いが分かれる具材です。薄く切って煮込むと形がほとんど残らず、セロリの風味が和らぐため、セロリのクセが苦手な人でも食べやすくなります。
11.キャベツ
キャベツはカレーの具材として相性がいい野菜です。独特の甘みとコクを加えてくれるほか、硬い外側の葉や芯も煮込むことで柔らかくなるので、ほとんど余すことなく食べられます。余ったキャベツを有効に活用する際にもおすすめです。また、キャベツ入りのカレーを作る際、あらかじめフライパンで蒸し煮にすると葉がバラバラになりにくく、きれいに仕上げられます。
12.里芋
じゃがいもの代わりに、カレーに里芋を入れるのもおすすめです。里芋は、ねっとりとした食感ととろみが特徴で、カレーの具材としても優れています。煮物に使われることが多い里芋ですが、カレーに入れるとじゃがいもと違ったしっとりとした食感が楽しめます。煮崩れしにくいため、カレー全体にとろみがつき、まろやかな口当たりになるのも特徴です。じゃがいものモソモソ感が苦手な人は、里芋を試してみてください。
13.しめじ
しめじはカレーに旨みと食感を加えるおすすめの具材です。さまざまな種類のカレーに合わせやすく、ビーフカレーや和風カレーに加えるとカレーの味に深みが増します。しめじを使う際は、さらにコクを引き立たせるため隠し味にしょうゆを加えるのもおすすめです。また、しめじはあらかじめ炒めておくと、カレーの風味が一層豊かになります。
14.マッシュルーム
きのこ類をカレーに入れるなら、マッシュルームもおすすめです。マッシュルームをよく炒めてから煮込むことで、きのこの風味がカレー全体に溶け込み、濃厚な味わいを楽しめます。マッシュルームの切り方はお好みで、4等分など大きめに切って食感を楽しむことも、薄くスライスして軽やかに仕上げることもできます。
15.エリンギ
エリンギもカレーにおすすめの具材のひとつです。エリンギはコリコリとした独特の食感が特徴で、カレーにアクセントが加わりやみつきになること間違いありません。きのこ全般は旨みが強く、いいダシが出るためカレーと相性が抜群です。肉やじゃがいもがなくても、エリンギやしめじ、マッシュルームなどのきのこ類と野菜類だけで、十分においしいカレーを作ることができます。
カレーの具材におすすめの魚・肉類9選
カレーの具材におすすめの魚・肉類は次のとおりです。
おすすめの魚・肉類
- イカ
- エビ
- ホタテ、ベビーホタテ
- タコ
- 牡蠣
- あさり
- イワシ
- ハンバーグ
- ラム肉
- 牛すじ
1.イカ
イカはシーフードカレーの定番食材で、イカ好きならカレーに入れるのもおすすめです。あえてカレーにイカのわたを加えると、コク深い味わいが増し、より一層リッチな風味を楽しめます。調理する際は、わたをしっかり炒めて生臭さを抑え、胴の部分はあまり煮込まずに仕上げるのがポイントです。イカの弾力ある食感と野菜の組み合わせで、食べごたえのあるカレーになります。
2.エビ
エビは、ぷりっとした食感が特徴の人気の具材です。エビは鶏肉の代わりにも使え、カレーに歯応えと鮮やかな色味をプラスしてくれます。エビの量を調整することで、よりエビの風味を楽しめる一皿になります。カレーに使用する際は、背わたを取り除き、臭みが出ないようにしっかりと下処理を行うのがポイントです。また、ズッキーニなどの野菜やホタテ貝などほかの海鮮と合わせても相性がよく、見た目も華やかなカレーを作れます。
3.ホタテ、ベビーホタテ
ホタテやベビーホタテは、カレーの旨みを贅沢にしてくれる具材です。ホタテは固くならないようにさっと煮込むのがポイントです。特に、ベビーホタテは比較的手頃な価格で購入でき、たっぷりと使うことでホタテの風味が引き立つカレーが作れます。また、ホタテの味を最大限に楽しむためには、味の強くないシンプルな具材を合わせましょう。
4.タコ
タコは意外にもカレーと相性のいい具材です。スーパーで手に入る多くのタコはすでに茹でられているため、長時間煮込む必要はありません。カレーの最後に加えてひと煮立ちさせるだけで、タコの旨味がカレー全体に溶け出し、味わい深い一品に仕上がります。タコを柔らかくしたい場合は、調理前にタコを麺棒で軽く叩いておきましょう。
5.牡蠣
牡蠣は、カレーに貝の旨みを加えるだけでなく、クリーミーな食感や味わいも楽しめる具材です。カレーに牡蠣を加える際は、ソテーした牡蠣を一度取り出し、刻んでカレーに煮込むとより味わい深くなります。牡蠣カレーに入れるその他の具材は、玉ねぎだけなどシンプルにし、牡蠣を主役に引き立てるのがおすすめです。
6.あさり
あさりは、貝の旨みと食感を加えてくれるカレーにおすすめの具材です。あさりのカレーは鉄分豊富で栄養価が高いうえ、基本的なカレーの作り方と同じで簡単に作れるのも特徴です。火を通しすぎると固くなってしまうので、あさりを煮て貝が開いたら一度取り出し、煮汁を使ってカレーを作りましょう。また、イカやエビを加えるとさらに風味が増します。
7.イワシ
イワシもカレーとの相性がよく、特にスパイスカレーでそのおいしさが際立ちます。生のイワシが手に入らない場合は、缶詰を使うのもおすすめで、缶汁も一緒に加えることでさらに旨みが増します。トマトやココナッツミルクなどを組み合わせると、さらにクリーミーでリッチなカレーが楽しめます。また、イワシにはビタミンEや不飽和脂肪酸のEPAなどが含まれているので、栄養価が高いこともポイントです。
8.ラム肉
ラム肉(またはマトン肉)は、カレーに使用される肉として人気の具材のひとつです。日本では鶏肉や豚肉、牛肉を使用するのが一般的ですが、特にインドではマトンカレーがよく食べられます。
生後12ヶ月未満の羊からとれるラム肉は、マトンに比べてクセやにおいが少ないことが特徴で、羊肉のカレーを楽しむならラムがおすすめです。それでもクセが気になる場合は、スパイスとヨーグルトに漬け込むことで食べやすくなります。また、ラム肉はL-カルニチンを豊富に含むほか、ダイエット中のタンパク源としても注目されており、ヘルシーで栄養価の高い食材です。
9.牛すじ
牛すじは、とろけるような柔らかさと濃厚な味わいが楽しめる具材です。調理には時間がかかりますが、牛すじカレーは手間をかける価値がある一品で、ゼラチン質のとろける食感が絶品です。調理する際は、牛すじを水から5分ゆでて湯を捨て、その後2時間ほど煮込むことで臭みが取れて柔らかく仕上がります。牛すじの煮汁をカレーに使うと、さらに旨みが増します。
カレーの具材におすすめの変わり種10選
カレーにおすすめの変わり種具材は次のとおりです。
おすすめの変わり種具材
- ツナ缶
- サバ缶
- 納豆
- こんにゃく
- きゅうり
- ひよこ豆
- キムチ
- アボカド
- ウインナーソーセージ
- ちくわ
いつもと違ったカレーを楽しみたいときにおすすめの具材です。それぞれ紹介します。
1.ツナ缶
肉がなくても、ツナ缶があれば手軽においしいカレーが作れます。価格が手頃で経済的な点も魅力で、家庭で常備されていることが多いツナ缶は、淡白な味わいとクセの少なさから、さまざまな料理に利用されます。特にキーマカレーに適しており、一緒に加える野菜を細かく切れば煮込み時間を短縮でき、忙しい時にもさっと作れます。ツナ缶をカレーに入れる際、水煮缶なら汁ごと入れ、油漬けなら油を切って使用するのがポイントです。
2.サバ缶
サバ缶を使えば、手軽にヘルシーなカレーを作れます。サバの水煮缶を使うことで、リーズナブルに青魚の旨みをカレーに取り入れることができ、青魚に含まれるEPAなどの栄養素を摂取できるのも特徴です。サバ缶カレーを作る際は、玉ねぎをじっくり炒めたりニンニクを効かせたりするのがポイントです。缶詰の汁も加えるとさらに深い味わいに仕上がります。
3.納豆
納豆も意外とカレーと相性がいい食材です。納豆をそのままカレーに加えるだけで、納豆特有の旨みと粘り、風味がカレーのスパイスと調和し奥深い味わいになります。納豆が苦手な人には向いていませんが、納豆好きにとっては一度試してほしいおすすめの組み合わせです。
4.こんにゃく
こんにゃくは、カロリーが低く食物繊維が豊富な食材です。冷凍すると水分が抜け、肉のような食感に変わるので、肉の代替品として利用でき肉なしのカレーを楽しむことができます。特に、キーマカレーはこんにゃくとの相性抜群です。また、こんにゃくは味の含みがよく節約にも役立つため、カロリーを気にする人や肉を控えたい人におすすめの変わり種具材です。
5.きゅうり
きゅうりは、夏野菜カレーにおすすめの変わり種具材です。青臭さがなく、ポリポリとした食感がカレーにいいアクセントを加えます。きゅうりは味に主張がないので、特にキーマカレーに細かく刻んで加えると食感が際立ち、カレー全体のバランスがよくなります。また、きゅうりを角切りにしてほかの具材と一緒に炒め、水分量を調整しながら煮込むと、とろっとした食感で楽しむことも可能です。
6.ひよこ豆
ひよこ豆もカレーにおすすめの具材です。ベジタリアンの多いとされるインドでは、ひよこ豆のカレーがよく食べられています。北インドのパンジャーブ地方では「チャナマサラ」として親しまれており、ひよこ豆のふっくらした食感が病みつきになる一品です。ひよこ豆のほくほくとした甘みは、スパイシーなカレーと相性がよく、特にキーマカレー風に仕上げるとその甘みと食感が引き立ちます。通常、ひよこ豆は煮込んで柔らかくする必要がありますが、ひよこ豆の水煮を使うと手軽にひよこ豆カレーを作れます。
7.キムチ
キムチもカレーにおすすめの変わり種具材です。酸味と辛さがカレールーの旨みやスパイスの風味を引き立ててくれます。特に、コクのあるまろやかなカレーや豚肉を使ったカレーと相性がよく、豚肉の脂に含まれる甘みとキムチの辛さが絶妙にマッチします。大手カレーチェーンでも人気のトッピングです。また、さまざまなキムチを試し、自分の好みの辛さや味わいのキムチカレーを発見するのも楽しいです。
8.アボカド
アボカドは「森のバター」とも称される栄養価の高い食材です。カレーに加えると濃厚でクリーミーな食感を楽しむことができます。煮込むのではなく、薄くスライスしたアボカドをカレーにトッピングするのがおすすめで、コク深く見栄えもリッチな一品に仕上がります。甘めのカレーとはもちろん、辛口カレーにもアボカドの甘みがアクセントとなり、相性抜群です。アボカドは変色しやすいので調理直前に切りましょう。
9.ウインナーソーセージ
ウインナーソーセージは、カレーにボリュームを加える変わり種具材です。パリッとした皮の食感と燻製の香りが、カレーにアクセントを与え、いつもとは違った味わいが楽しめます。調理の際は、茹でてからトッピングすると、食感やジューシーさが引き立ちます。まろやかなルーにはシンプルなウインナー、スパイシーなルーには辛みやスモーク感のあるウインナーがおすすめです。
10.ちくわ
ちくわは、リーズナブルで手軽に活用できるおすすめの変わり種具材です。魚のすり身から作られているので、和風の味わいがカレーに加わります。ごぼうやにんじん、れんこんなどの根菜とちくわを一緒に煮込み、めんつゆを加えた和風カレーにするのもおすすめです。ちくわは安価でどこでも手に入るので、節約や時間短縮にも役立ちます。
カレーのトッピングの定番といえば?
カレーはさまざまな具材を楽しむほかにも、お皿に盛り付ける際、トッピングで楽しむこともできます。カレーのトッピングの定番といえば以下があります。
カレーの定番トッピング
- ハンバーグ
- チーズ
- 福神漬け
それぞれのトッピングについて紹介します。
1.ハンバーグ
ハンバーグカレーは、ボリューム満点の定番トッピングです。ジューシーなハンバーグにカレールーがソースのように絡み、肉の旨みが引き立ちます。カレーの具材は少なめにし、ハンバーグを主役にするといいでしょう。欧風カレーや甘みのあるカレーとの相性が抜群で、食べ応えと満足感のある一品になります。
2.チーズ
チーズはカレーにコクとほどよい塩気を加え、さらに奥深い味わいに仕上げる定番トッピングです。溶けやすいチーズや細かく刻まれたチーズを使うと、カレーに溶け込んで濃厚なチーズカレーが楽しめます。チーズがなじみやすいよう、カレーが温かいうちにトッピングするのがポイントです。
3.福神漬け
福神漬けもカレーの定番トッピングです。しっかりとした歯ごたえと酸味が特徴で、カレーのアクセントを加えてくれます。煮込まれたカレーにポリポリとした食感を加えると同時に、フレッシュな味わいも加わりカレーが食べやすくなります。特にじゃがいも・にんじん・玉ねぎを使った日本のルーカレーと相性抜群です。カレーとのバランスを整えるため、福神漬けは酸味と甘みがほどよいものを選ぶのがおすすめです。
カレーに入れる野菜の切り方は?主に3種類
カレーに入れる野菜の切り方によって、好みのカレーに仕上げることができます。野菜の切り方には主に次の3種類があります。
野菜の切り方
- 乱切り
- いちょう切り
- みじん切り
そのほか、カレーの具材はできる限り大きさを揃えると、火の通りにバラツキがなくなりおいしくできあがります。また、カレーは煮崩れを起こしやすいので、じゃがいもなどは面取りをして入れるのがポイントです。面取りすると煮崩れを起こしにくくなります。
ここからは、野菜の切り方について詳しく解説します。
切り方①乱切り
乱切りは、野菜を不規則な形に切る切り方です。にんじんやごぼう、大根などの棒状の野菜をくるくると回しながら、包丁を斜めに入れて切ります。乱切りにすると、具材の表面積が大きくなるため、火の通りがよく味も染み込みやすくなります。
切り方②いちょう切り
いちょう切りとは、いちょうの歯のように半月状に切る切り方です。「半月切り」ともよばれます。いちょう切りは、じゃがいもやにんじんなどをはじめ、切断面が丸い野菜を縦向きに4等分にし、その後一定幅で切る方法です。野菜をいちょう切りにすると、短時間で火が通りやすいほか、一口で食べやすいのも特徴です。
切り方③みじん切り
みじん切りは、約1〜5mmの小ささに細かく切る切り方です。小さく切ると野菜の繊維が断ち切られ、なめらかな口当たりになるのが特徴で、煮込むと野菜が溶けて形がなくなります。野菜が苦手な子どもでも、野菜の形がなくなることで食べやすくなります。
おいしいカレーを作るポイント
おいしいカレーを作るときのポイントは次の4つです。
おいしいカレーのポイント
- 正しい順番に具材を炒める
- 葉物野菜は別で茹でる
- じゃがいもは煮崩れしにくい品種を選ぶ
- 煮崩れしやすい野菜は一緒に煮込まない
それぞれのポイントについて詳しく解説します。
ポイント①正しい順番に具材を炒める
カレーをおいしく作るためには、具材を正しい順番で炒めることが大切です。主な順番は次のとおりです。
- 肉を炒める
- 火の通りにくい野菜を炒める
- 煮崩れしやすい野菜を炒める
- 水を入れて煮込む
はじめに肉を炒めて表面に焼き色をつけ、旨みを引き出します。その後、にんじんや玉ねぎなどの火が通りにくい野菜を炒めます。次に、煮崩れしやすいじゃがいもを加え、表面を焼いて固めと煮崩れを防ぐことが可能です。
また、ナスは油をよく吸うため、肉の後に炒めると旨みを吸収し、さらにおいしく仕上がります。
ポイント②葉物野菜は別で茹でる
カレーに葉物野菜やブロッコリーを使う際は、別で茹でることがポイントです。一緒に煮込むと色がカレーに移って、見た目が悪くなります。別茹でにしてから盛り付け時に加えると彩りが美しく、見栄えがよくなります。
ポイント③じゃがいもは煮崩れしにくい品種を選ぶ
おいしいカレーを作るためには、じゃがいもの品種選びも大切です。カレーのような煮込み料理には、煮崩れしにくい「メークイン」を選ぶのがおすすめです。メークインはしっとりとした食感で、煮込んでも崩れにくいためカレーに適しています。一方で、「男爵」はほっこりと煮崩れしやすいため、ポテトサラダやコロッケなどに向いています。
ポイント④煮崩れしやすい野菜は一緒に煮込まない
ナスやかぼちゃなど煮崩れしやすい野菜は、ほかの具材と一緒に煮込まず、素揚げやソテーにしてカレーに添えるという食べ方もあります。野菜の形が崩れず、彩り豊かで美しい見た目のカレーに仕上がります。
カレーの具材は冷凍できる?
カレーの具材は冷凍できますが、冷凍に向いているものと向いていないものがあります。じゃがいもやにんじんは冷凍に不向きな具材で、冷凍すると細胞壁が壊れ、水分が流れ出ることにより食感が大きく変化します。カレーを食べきれずに冷凍保存する可能性があるのなら、カレーの具材には玉ねぎやきのこ類、トマト、ナスなど冷凍しても食感が変化しにくいものを選ぶのがポイントです。また、冷凍する前にカレーからじゃがいもを取り除けば、解凍後もおいしく食べられます。
まとめ
カレーの定番具材といえば玉ねぎやじゃがいも、にんじんなどがありますが、変わり種としてツナ缶やサバ缶、納豆などを入れてアレンジを楽しむ食べ方もおすすめです。カレーと相性のいい食材は豊富なので、いつもとは違った具材を試してみてはいかがでしょうか。