アスパラの保存方法!どのくらい日持ちする?長持ちさせるコツを紹介
シャキッとした歯応えと自然な甘み・旨みが魅力の「アスパラガス」。アスパラガスは日持ちしにくい野菜ということをご存知でしょうか。しかし、アスパラガスが余ってしまって保存したい、今日中に食べきれないから後日使いたい、という方も多いかと思います。
こちらの記事では、アスパラガスを冷凍・冷蔵保存する方法や長持ちさせるコツ、常温保存が可能かどうか、新鮮なアスパラガスの見分け方を紹介します。
この記事でわかること
- 長期的に保存するなら冷凍保存がおすすめ
- 味や食感を残すなら冷蔵保存がおすすめ
- 冷凍保存の期間は3〜4週間が目安
- 冷蔵保存の期間は5〜7日が目安
- 常温保存は1日で鮮度が落ちる
アスパラガスの保存方法
アスパラガスは乾燥に弱い食材のため、保存する際は水分を保つことがポイントです。みずみずしさを残すことで、新鮮なアスパラガスを長持ちさせられます。ここからは、冷凍保存と冷蔵保存の方法に分けて紹介します。
冷凍保存
アスパラガスをより長持ちさせるなら、冷凍保存がおすすめです。冷蔵保存すると時間とともにどんどん味が落ちてしまいますが、冷凍保存なら長期的においしさを保つことができます。ただし、冷凍保存はアスパラガスのシャキッとした食感が失われるため、使用する際の調理法に工夫が必要です。
冷凍保存の方法は大きく分けて、「下茹でして冷凍する方法」と「下茹でせずに冷凍する方法」の2パターンに分けられます。それぞれの保存方法によって、おすすめの調理法が異なるので詳しく解説します。
下茹でせずに冷凍保存する
アスパラガスを下茹でせずに冷凍保存する方法は次のとおりです。
下茹でせずに冷凍保存する方法
- 軽く水洗いして水気を取る
- アスパラガスの切り口を2〜3mmカット
- アスパラガスの皮を剥く
- ラップで包んで保存袋に入れる
- 冷凍庫に入れる
アスパラガスの皮は、穂先と根本の両端を手で持ってしならせ、折れそうな部分から皮を剥きます。ピーラーを使うと簡単です。折れそうな部分がわからない場合は、根本からの長さがおおよそ半分のところで皮を剥いても大丈夫です。
4〜5本ほどまとめてラップで包み、冷凍用の保存袋に入れたら冷凍庫で保管しましょう。冷凍する前に使いやすい長さにカットしておくと、食べるときにカットする手間がかからず便利です。保存期間は3〜4週間が目安です。生のまま冷凍保存したアスパラガスは、炒め物や汁物、肉巻きなどに使用するとおいしく食べられます。
下茹でして冷凍保存する
アスパラガスを下茹でして冷凍保存する方法は次のとおりです。
下茹でして冷凍保存する方法
- 軽く水洗いして水気を取る
- アスパラガスの根本を2〜3mmカット
- アスパラガスの皮を剥いて茹でる
- 粗熱をとる
- ラップで包んで保存袋に入れる
- 冷凍庫に入れる
アスパラガスの皮を剥いたら、フライパンや鍋に水と塩を入れて沸騰させ、1分30秒ほど固めに塩茹でします。粗熱をとったら3〜4本まとめてラップで包み、冷凍用の保存袋に入れ、冷凍庫で保管しましょう。保存期間は約1カ月が目安です。
下茹でして冷凍保存したアスパラガスは、鮮やかな色味と甘さをキープできることが特徴です。ただし、生のまま冷凍保存した場合よりもさらにふにゃふにゃになり、食感が失われるので、スープやグラタンなどの食感があまり気にならない料理に使うことをおすすめします。また、冷凍保存したアスパラガスは解凍せずに、凍ったまま料理に使えます。
冷蔵保存
アスパラガスは冷蔵保存することも可能です。
アスパラガスを冷蔵保存する方法
- 軽く水洗いして水気を取る
- アスパラガスの根本を2〜3mmカット
- 数本まとめて湿らせたキッチンペーパーで包む
- グラスなどに穂先を立てて入れる
- 上からポリ袋を被せる
- 冷蔵庫に入れる
アスパラガスを冷蔵保存する際は、水分を保つため乾燥に気をつけることが大切です。湿らせたキッチンペーパーで包み、上からポリ袋やラップを被せて乾燥を防ぎます。アスパラガスを横にすると、穂先が起き上がろうとする力がはたらき、品質が落ちやすくなるので、立てた状態で保存するのがポイントです。適度なサイズのグラスや瓶がなければ、ペットボトルの口をカットしたもの、あるいは濡らした新聞紙で包んで立てて保存しても大丈夫です。
保存期間は5〜7日程度が目安ですが、日に日に味が落ちるので、できる限り早く使い切ってください。
アスパラガスは日持ちする?長持ちさせるコツ
アスパラガスは保存方法によって日持ちする期間が変わります。凍保存する場合は3〜4週間、冷蔵保存する場合は5〜7日が日持ちの目安です。ここからは、冷凍保存と冷蔵保存のそれぞれの保存方法で、長持ちさせるコツを紹介します。
冷凍保存で長持ちさせるコツ
アスパラガスを冷凍保存する際、斜めにカットして保存するのがコツです。斜めにカットするとアスパラガスの表面積が大きくなり、すぐに凍りやすくなるためです。また、保存中の乾燥を防ぐために、保存袋の中の空気を抜いて袋の縁をしっかりと締めましょう。ジップ付きの保存袋を使うのがおすすめです。
冷蔵保存で長持ちさせるコツ
冷蔵保存で長持ちさせるコツは、立たせた状態で保存することです。アスパラガスは収穫後も成長を続けており、横に寝かせると穂先を起こそうとして養分を使います。鮮度が落ちてしまう原因になるので、立てて保存することが大切です。また、アスパラガスの保存に適した温度は約2.5℃と、ほかの野菜と比べて高めです。約2〜6℃の野菜室に保管すると劣化が早くなるため、アスパラガスは冷蔵室で保存しましょう。
そのほか、アスパラガスは乾燥しやすい野菜です。保存する際はアスパラガスについている水分は拭き取って湿ったペーパータオルで包み、ポリ袋を被せたら口を輪ゴムなどでしっかりと閉じることが大切です。
アスパラガスは冷凍保存と冷蔵保存どっちがおすすめ?
アスパラガスは、冷凍と冷蔵どちらの方法でも保存できます。長期的に保存するなら冷凍保存がおすすめです。冷凍保存するとアスパラガスのシャキッとした食感は失われますが、3〜4週間ほど保存できます。アスパラガスが余って数日間で食べきれない場合などは冷凍保存しましょう。
一方、食感や味を残したいなら冷蔵保存がおすすめです。保存期間は5〜7日とあまり長持ちしませんが、冷凍保存よりも鮮度が保たれるのでおいしく食べられます。アスパラガスの食感を楽しみたい場合や数日間で食べ切れる場合などは冷蔵保存しましょう。目的や用途に応じて、保存方法を使い分けることが大切です。
アスパラガスは生で常温保存できる?水につけて保存する
アスパラガスは常温保存に適していません。常温に置いている間にも成長してしまい、鮮度やおいしさが落ちるためです。どうしても常温保存するしかない場合は、冷蔵保存と同様に濡らしたキッチンペーパーで包んでポリ袋を被せ、立てかけて保存してください。立てかけるための容器に1〜2cmの水を入れておくと乾燥を防ぎやすいです。保存場所は、直射日光を避けて涼しいところに置いておきましょう。保冷剤も一緒に入れられるとよりよいです。
ただし、常温保存での消費期限は1〜2日程度で日持ちしません。できる限り早めに使い切るか、あるいは冷凍保存か冷蔵保存しましょう。
新鮮なアスパラガスの見分け方
新鮮なアスパラガスには、次のような特徴があります。
新鮮なアスパラガスの特徴
- 穂先がしっかりして締まりがある
- 茎が太く均一
- 茎に張りがある
- 切り口が変色していない
アスパラガスを購入するときはもちろん、保存していたアスパラガスが傷んでいないか、鮮度を確認することもできます。それぞれの特徴について深掘りして紹介します。
穂先がしっかりして締まりがある
アスパラガスの穂先がピンとして締まりがあるものは、鮮度が高いのが特徴です。アスパラガスは日にちが経てば経つほど穂先がゆるくなり広がります。穂先の首あたりが細く曲がっているものは、甘みが薄れて茎の食感が筋っぽくなっている可能性があります。また、穂先が茶色に変色したりぬめりがでたりしているものは腐っていることもあるので、注意が必要です。
茎が太く均一
茎の太さが均一なアスパラガスは、新鮮でおいしい証拠です。茎が太いものは甘みが多く柔らかいことが特徴です。料理によっては細いアスパラガスのほうがおいしく食べられることもあるので、調理法によって使い分けましょう。スーパーなどで太いアスパラガスを見つけることは難しいですが、お取り寄せなどでアスパラガスを購入する際は、茎の太さもチェックすることをおすすめします。
また、色が濃い野菜は太陽の光をたくさん浴びて栄養価が高いとされています。グリーンアスパラガスも同様に、より鮮やかで濃い緑色のものが新鮮です。
茎に張りがある
新鮮なアスパラガスは、茎の表面がなめらかで張りがあります。鮮度が落ちたアスパラガスは、水分が抜けて茎がしわしわになったり筋張っていたりするので注意が必要です。ただし、茎がしわしわになっているだけで、茎の太さが均一で変わらない場合、根本を少し切って切り口を水に浸し時間をおくと、食感が戻っておいしく食べられることもあります。
また、アスパラガスの茎の表面についている三角形の「ハカマ」もチェックしましょう。きれいな正三角形のハカマは、生育状態がよくおいしい証拠です。
切り口が変色していない
切り口が変色しておらず、丸くてみずみずしいアスパラガスは、新鮮でおいしい証拠です。時間が経って劣化したアスパラガスは、水分が抜けて切り口が茶色っぽくなります。
保存後に鮮度が落ちたアスパラガスの特徴
冷凍保存や冷蔵保存したアスパラガスは、徐々に鮮度が落ちていきます。長期間保存して鮮度が落ちてしまったアスパラガスには、次の特徴があります。
鮮度が落ちたアスパラガスの特徴
- 切り口が変色している
- 茎がしわしわになっている
- ハカマが茶色くなっている
- 穂先が広がり開いている
- 茎の穂先あたりが細くなっている
- 酸っぱいにおいがする
アスパラガスは鮮度が落ちると味が悪くなるほか、水分が抜けて歯ざわりも筋っぽくなります。酸っぱいにおいがするものは、腐っている可能性もあるため保存期間が長くなったアスパラガスは使用する前に匂いもチェックしておきましょう。
アスパラガスの種類やおいしい旬の時期は?
アスパラガスには、よく見かけるグリーンアスパラガスのほかに、白色のホワイトアスパラガスや紫色のパープルアスパラガスがあります。収穫時期は地域によりやや異なりますが、北海道産のアスパラガスは4月下旬〜6月中旬がおいしい旬の時期です。
また、アスパラガスには疲労回復にいいとされるアミノ酸の一種「アスパラギン酸」や抗酸化作用や美肌効果が期待できる「ビタミンA」が含まれており、栄養豊富な野菜です。
以下の記事でアスパラガスの旬や栄養について詳しく解説しているので、ぜひあわせてご覧ください。
まとめ
アスパラガスは常温保存には向いていませんが、冷凍保存・冷蔵保存のどちらも可能です。ただし、鮮度が落ちやすい野菜なので、保存した場合でもできる限り早めに使い切り、おいしく食べましょう。