ホットケーキをきれいに焼く方法。おいしい&フカフカを目指すコツとは?
お家で手軽に焼けるホットケーキ。シンプルな材料でおいしくできるのが嬉しいですよね。しかし、簡単だからこそ奥深いのがホットケーキの焼き方。「お店で出てくるような、フカフカなホットケーキを焼いてみたい!」と思っても、なかなか上手くできないという方も多いのではないでしょうか?
この記事では、ふんわりおいしいホットケーキの焼き方について徹底解説!生地の固さや火加減など、焼き方のコツ・ポイントを写真とともに、詳しくご紹介します。
【ふかふかホットケーキ】基本の材料
まずは基本の材料を用意しましょう。市販のホットケーキミックスを使えば、手軽でおいしいホットケーキが焼き上がります。今回ご紹介する主な材料は、至ってシンプル。
3つの材料だけでも焼き方を工夫することで、フカフカで分厚いホットケーキを作ることができますよ!
<ホットケーキの材料>
- ホットケーキミックス 150g(規定量)
- 卵 1個(規定量)
- 牛乳 100cc(規定量)
<基本のトッピング>
- バター 適量
- メープルシロップなどお好みのシロップ 適量
焼き方のポイント① 生地の固さ
材料の準備ができたら、ホットケーキの生地作りから始めましょう。ここでのポイントは、ホットケーキミックスを「加える前」に、卵と牛乳をよく混ぜておくこと!実は、ホットケーキミックスを入れたボウルの中に、卵と牛乳を加えるのはNG。なぜなら、生地を混ぜすぎてしまうためです。生地を混ぜすぎると、膨らみの悪いホットケーキになってしまいます。
大きめのボウルに卵と牛乳を入れてしっかりと混ぜたあと、ホットケーキミックスを加えます。
ホットケーキミックスを加えたあとは、あまり混ぜすぎず、ゴムベラなどで20回ほどさっくり混ぜるだけでOK!「なめらかでダマのない生地」をイメージする方も多いかもしれませんが、生地に少しダマが残るくらいで大丈夫です。
生地が出来上がったら、持ち上げて固さを確認してみましょう。とろりと下に流れ落ちるくらいがベストな生地の固さ。生地がゆるすぎると、焼く時に生地が広がりすぎて厚さが出ませんし、固すぎても広がらず、綺麗な円形になりません。生地をフライパンに流し入れた時に、自然と丸く広がっていくような固さを目指しましょう。
生地づくりのまとめ
- 卵と牛乳をよく混ぜてから、ホットケーキミックスを入れる
- ホットケーキミックスを加えたあとは、混ぜすぎない
焼き方のポイント② フライパンの温度調整
生地ができたら、フライパンの温度調整をしましょう。ホットケーキをおいしく焼くためには、火加減も重要なポイントです。ここで用意しておくものは「濡れふきん」。フライパンの温度を上げすぎないための重要なアイテムです。ホットケーキを焼く際には、必ず水分を十分に含ませた「濡れふきん」で、フライパンの温度を下げてから生地を流し入れましょう。
特に注意したいのは、何枚か続けてホットケーキを焼く場合です。
熱いままのフライパンで焼くと、焦げや生焼けの原因となりますので、濡れふきんを使うことを忘れずに。ホットケーキを焼いている間に、ふきんの水分が蒸発していきますので、1枚焼く度に水で濡らしましょう。
強火でフライパンを熱し、全体が温まったあとに火から下ろして、濡れふきんの上に載せます。この時、フライパンから「ジューッ」という音が聞こえるまで冷ますことがポイントです。フライパンが十分に冷めたあとは、いよいよ生地を流し入れて、ホットケーキを焼く段階に入ります。
ここでの火加減は、ご家庭で使うコンロによっても調整が難しいところですが、基本は「中火に近い弱火」です。火が弱すぎると焼き色がつかず、加熱時間が長くなることで生地が固くなってしまいます。火が強すぎると表面だけが焦げてしまい、真ん中が生焼けの状態に。また、裏返した時の焼き色もまだらになってしまいます。ホットケーキに綺麗な焼き色がつく火加減を、ご家庭のコンロでぜひ見つけてみてください。
ちなみに、IHコンロやホットプレートで焼く場合の温度は160℃が目安です。ホットプレートの表面に傷があると、生地がこびりついて綺麗に焼くことが難しくなるため、焼く前にチェックしてみてくださいね。
フライパン温度のまとめ
- 焼く前には「濡れふきん」を使ってフライパンを冷ます
- 基本の火加減は「中火に近い弱火」。弱すぎても強すぎてもNG
焼き方のポイント③ 生地の流し方
生地ができ、フライパンの火加減が整ったら、いよいよホットケーキの生地を流し入れます。
フライパンがフッ素加工されている場合は、油を引く必要はありません。油を引くことで、表面の焼き色がまだらになりやすくなるためです。なお、鉄製のフライパンの場合は、キッチンペーパーなどを使って薄く油を引くと良いでしょう。
生地の量の目安は、全体の約3分の1、お玉1杯分程度。
流し方のポイントは、少し高めの位置(フライパンから15cmほど)から「一気に」生地を落とすこと! 手を動かさずに、同じ位置、同じ高さから流し込むことで、生地が綺麗な円形状に広がり、焼き色も均一になります。フライパンに近い場所からゆっくり生地を落としてしまうと、焼きムラができやすくなるため、注意しましょう。
生地の流し方のまとめ
- 生地は少し高めの場所から一気に流し入れる
焼き方のポイント④ 裏返すタイミング
ふかふかのホットケーキが出来上がるまでもう少し! 最後の難関ポイントは、生地を裏返すタイミングです。
‟生地の表面に小さな穴(気泡)が出てきたら裏返す”ということは、ご存知の方も多いと思います。この生地に出てきた「穴」の状態の見極めが、焼き方の重要なポイント! なぜならホットケーキが「膨らむ素」が、ふつふつと出てくる穴だからです。
では、どのくらいの穴が出てきたタイミングで、裏返せば良いのでしょうか? 写真を参考にしながらみていきましょう。
気泡が出始めて、穴の表面に膜が張っている状態です。裏返すにはまだ早いため、もう少し待ちましょう。
気泡の膜がいくつか(4〜5個程度)弾けました。ここで裏返すのがベストタイミング!
生地を流し入れてから約3分が目安です。裏返す時は、フライ返しをしっかりと生地の下に差し入れて、一気に返しましょう。
返した後に、フライ返しで生地を上から押しつけることはNG。そのまま焼いても全体に火が通ります。ふんわりとしたホットケーキに仕上げるためには、生地に触る回数は極力減らしましょう。裏返したあとは弱火で2〜3分焼き、中まで火が通れば完成です。
ちなみに、気泡が出過ぎて生地の表面が乾いてきた状態で裏返しても、膨らむ力が逃げてしまい、焼き上がりは固くなってしまいます。焼き色も綺麗につきません。
生地を裏返すタイミングのまとめ
- 生地にできた気泡の膜が弾けたタイミングで裏返す
- 裏返すときは一気に!その後は押し付けない、触らない
熱いうちにバターやハチミツ、メープルシロップをかけるとさらにおいしさがアップします。ふかふかに焼けたホットケーキを重ねて飾り付けると、喫茶店やカフェメニューのような仕上がりに。生クリームやフルーツを添えるのもおすすめです。
まとめ
ホットケーキは、自宅でも簡単な材料で作ることができるお手軽スイーツ。焼き方の工夫やコツを押さえるだけで、まるでお店のようなしっとり、ふんわりしたおいしいホットケーキを作ることができます。
綺麗に焼けた、見た目も可愛いホットケーキを頬張れば、子供も大人も笑顔になれること間違いなし!ぜひご家族やご友人同士で、お好みのトッピングを楽しみながら、フカフカのホットケーキ作りを楽しんでみてくださいね。