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魚の骨の食べ方は?魚の綺麗な食べ方とマナー、骨のリサイクル方法も紹介

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一般的に捨てられることの多い魚の骨。焼き魚を綺麗に食べるためには、骨を上手に取り除く必要があり、通常魚の骨まで食べられることはありません。しかし、調理や食後に余った魚の骨は食べられることをご存知でしょうか。骨を柔らかくしたり、カリカリにしたりして骨まで丸ごと魚を食べれば、魚の骨に含まれる栄養も逃さず摂取することができます。

こちらの記事では、焼き魚の綺麗な食べ方やマナー、魚の骨の食べ方、廃棄された魚の骨のリサイクル先まで紹介します。

この記事でわかること

  • 焼き魚の骨は簡単に取り外せる
  • 焼き魚は頭の方から食べるのがマナー
  • 骨は酢漬けや加熱すると食べやすくなる
  • 魚の骨はカルシウムやマグネシウムが豊富
  • 魚の骨は家具や小物にもなる
  • 北海道ご当地ラーメン
  • スープカレー特集

焼き魚の綺麗な食べ方

焼き魚を綺麗に食べる方法は、魚の種類によってやや異なります。以下では、家庭でよく食べられる焼き魚の綺麗な食べ方を紹介します。

サケ(切り身)の食べ方

サケ(切り身)の食べ方

サケ(切り身)は、次の順序で食べると綺麗に食べられます。

サケの食べ方

  1. 皮を外す
  2. 中骨を取る
  3. 身と皮を食べる

まずは皮をを外して、後で食べるために皿の端に置いておきます。サケに中骨がある場合は箸で取り外して、骨も皿の端に置いておきます。右利きの場合、左から箸で一口ずつ切り分けて食べ進めるのが基本です。身の部分を食べ終えたら、はじめに取り除いた皮を食べます。また、切り身を裏返して食べるのはマナーがよくないので注意しましょう。

VOGUE合同会社
定塩秋鮭フィレ
4,980(税込)

北海道で獲れた天然白鮭のフィレ。定塩秋鮭とは、加工時に鮭の身に直接塩水を注入することで全体の塩加減を調節した鮭のこと。どこを食べてもおいしく味わえるため、余すことなく鮭の身をお楽しみいただけます。秋鮭は脂のりが控えめでさっぱりとしていますが、大きなフィレは旨みのある部分で、そのうえ塩加減も調節されているので鮭好きにはたまりません。本商品は北海道産で、1~1.2kg前後のもととなっています。

ホッケ(干物)の食べ方

ホッケ(干物)の食べ方

ホッケ(干物)の綺麗な食べ方は次の手順です。

ホッケの食べ方

  1. 背骨を箸で軽く押す
  2. 背骨の頭側をつまんで取り外す
  3. 小骨に気をつけて身を食べる

背骨を箸で軽く押すと、骨が剥がれやすくなります。骨を外す時は頭側つまんで、軽く引き上げるようにすると外れやすいです。干物や焼き魚の骨を外す時は手を使ってもマナー違反ではありません。また、骨を剥がした時に薄い膜のようなものがありますが、その膜は魚の旨みが凝縮されている部分なので残さず食べましょう。

広尾漁業協同組合 食品部
真ホッケ一夜干し(M) 2袋セット
1,940(税込)

北海道太平洋沖で水揚げされた身厚の真ほっけを、丁寧に開いて一夜干しにしました。焼き上げた時の脂まわりが良いため、表面は脂がジュワッと弾けてパリッと、中は身の締りが良くジューシーでいい塩味。本商品は、身の厚さ・大きさ・脂質のバランスがとれたMサイズ(380g~449g)の真ほっけを2袋セットに!

サンマの塩焼きの食べ方

サンマの塩焼きの食べ方

サンマの塩焼きの綺麗な食べ方は、「背骨部分を押す」ことです。魚の身は背骨にくっついており、そのまま食べると骨が邪魔で食べづらさを感じるかもしれません。サンマを食べる前に頭側から尻尾側にかけて、数カ所に分けて軽く押すと背骨から身が離れるので、骨だけを残して食べやすくなります。

アジの塩焼きの食べ方

アジの塩焼きの食べ方

アジはサンマと骨のつき方が異なるので、サンマと同じ方法で綺麗に食べるのは難しいです。アジの塩焼きを綺麗に食べる方法は次の通りです。

アジの塩焼きの食べ方

  1. 上側の身を食べる
  2. 背ビレのつけ根の小骨を取る
  3. 下側(腹側)の身を食べる
  4. 中骨と頭を取る
  5. 残りの骨を取って食べる

まずは魚の中心に箸で切れ目を入れ、上側の身を取りながら食べていきます。上側の身を食べ終えたら、背ビレのつけ根にある小骨を取り、下側の身を同じように食べます。腹ビレのつけ根あたりにも硬い骨があるので、骨を取り除きながら食べるのがポイントです。アジの片面の身を食べ終えたら、左手で尻尾をつまんで、箸で身を押さえながら中骨と頭を取り外します。あとは残った小骨を取り除けばアジの塩焼きを綺麗に食べられます。

焼き魚を食べる時のマナー・正しい作法

焼き魚を食べる時のマナー・正しい作法

魚を食べる時にはマナーにも気をつけましょう。焼き魚を食べる時のマナーや正しい作法は次の3つです。

焼き魚を食べる時のマナー

  • 頭の方から食べる
  • ひっくり返さない
  • 魚の骨は口から手で取り出さない

ここからは、それぞれの詳細を解説します。

頭の方から食べる

焼き魚は頭の方から食べるのがマナーです。また、焼き魚の盛り付けは頭が左にくるようになっています。その理由は諸説ありますが、日本は古くから右利き文化であったため、食べやすさの観点から頭側は左にして盛り付けるようになったと言われています。

ひっくり返さない

焼き魚はひっくり返してはいけません。上身(表側)を食べたら、下身(裏側)を食べやすいようにひっくり返すという人もいるかもしれませんが、裏返すのではなく中骨を取って身を食べるのが正しいマナーです。また、中骨を取り外しにくい時は手を使っても問題ありません。ただし、手が汚れてしまうので、できる限り箸で骨を取る方が良いです。

魚の骨は口から手で取り出さない

魚を食べている最中、口の中で小骨が見つかっても手で取り出すのはマナー違反です。小骨が見つかったら片方の手で口元を隠して、箸を使って骨を取り出すのが正しい作法です。また、取り出した骨は皿の上側に置いておきましょう。皿の上側に骨を置くことで、箸で魚を切り分けたり口に運んだりする時に邪魔にならず、魚を綺麗に食べることができます。

魚の骨は食べられる?骨まで食べる調理法

魚を調理したり食べたりする時、骨を取り除くことがほとんどです。しかし、調理法を工夫すれば魚の骨まで食べることができます魚の骨まで食べる調理法には、主に次の4つがあります。

魚の骨まで食べる方法

  • 酢漬けにして食べる
  • 加熱して食べる
  • ふりかけにして食べる
  • 出汁を取って他の料理に使う

魚の骨は喉に刺さらないほど細かくしたり、柔らかくしたりするとおいしく食べることができます。ここからは、それぞれの詳細を解説します。

酢漬けにして食べる

魚の骨まで酢漬けにして食べる

魚を骨まで食べるひとつ目の方法が、酢漬けにすることです。お酢など酸性の液体に魚を漬けると、骨に含まれる成分が溶けて柔らかくなり、骨まで丸ごと食べられるようになります。魚を酢漬けにした代表的な料理に、「南蛮漬け」や「マリナード」「エスカベーシュ」などがあります。通常、お酢の濃度が高ければ高いほど骨は柔らかくなるとされますが、人により味の好みは異なるので、味のバランスを考慮することが調理のポイントです。

また、酢漬けにするとカルシウムをはじめとする栄養素がお酢に溶け込んでしまいます。栄養を逃さず摂取するためには、食べやすい濃度のお酢で酢漬けにし、お酢も一緒に食べるのが大切です。なお、骨をぬか味噌に入れたり粕汁で煮たり、昆布で巻いて砂糖と醤油で煮込んだりしても骨は柔らかくなります。

加熱して食べる

魚を加熱して食べるイメージ

魚の骨は加熱すれば丸ごと食べられるようになります。加熱すると、魚の骨に含まれるコラーゲンが分解され、骨が柔らかくなるためです。コラーゲンは75℃~80℃になるとゼラチン化する特徴があり、その状態で加熱し続けることで骨まで食べられるようになります。ただし、魚の身や肉などに含まれるタンパク質は加熱すればするほどパサつき、硬くなるという特徴があるため注意しなければなりません。

魚の身と骨を丸ごとおいしく食べるようにするためには、加熱調理を短縮できる高温加熱がおすすめです。具体的には、圧力鍋を使ったり揚げ物にしたりする方法があります。通常、家庭用の圧力鍋は鍋内の温度を120℃に保つことができ、魚の種類や大きさにもよりますが20~30分加熱することで骨を柔らかくできます。

また、揚げ物にする場合は、2度揚げ・3度揚げするのがポイントです。油の温度が高すぎると魚の中心まで火が通りにくいため、低い温度でじっくり揚げて一度引き上げ、再度180℃ほどの高温でカラッと揚げると身も骨もおいしく食べられるようになります。そのほか、魚を三枚おろしにするなど、骨だけを揚げてもおいしく食べられます。

ふりかけにして食べる

魚の骨をふりかけにして食べるイメージ

魚の骨を細かく砕き、ふりかけ状にして食べる方法もあります。細かくすることで、食べにくさを感じることがなくなります。魚の骨をふりかけにする方法は次の通りです。

魚の骨をふりかけにする方法

  1. 骨を空煎りして水分を抜く
  2. 素揚げして油を切る
  3. すり鉢に入れて塩や味の素を加える
  4. 細かくなるまでする
  5. 完成

骨には水分が含まれており、そのままでは砕きにくいです。あらかじめ空煎り・素揚げして水分を抜くことで、砕きやすくなります。しっかり砕かないと喉に骨が刺さることもあるので注意しましょう。また、味付けは塩や味の素のほかにも、お好みで海苔やごまを加えてもおいしいです。さらに、しらすやさくらエビなどの具材を加えると自由にアレンジできます。

出汁を取って他の料理に使う

魚の骨を出汁を取って他の料理に使うイメージ

魚の骨から出汁を取り、ほかの料理に使う方法もあります。魚の出汁は旨みがつまっているので、さまざまな料理に使うことができます。たとえば、カレーや茶碗蒸し、炊き込みご飯に出汁を使うとより濃厚な味わいにすることが可能です。魚の骨から出汁を取る方法は次の通りです。

出汁を取る方法

  1. 骨を洗って臭みを取る
  2. 水に料理酒を加えて骨を煮込む
  3. アクを取りながら15分ほど煮る
  4. アラを取り除いて完成

生の魚の骨には血やぬめり、臭みがあります。そのため、まずは洗ってぬめりを落とし、フライパンやオーブントースターなどで軽く加熱して生臭さを取るのがポイントです。焼き魚の残りの骨には臭みなどがあまりないので、気にする必要はありません。その後、水と料理酒で煮込めばおいしい出汁の完成です。

魚の骨に含まれる栄養

魚の骨には多くの栄養が含まれています。そのため、栄養を逃さず摂取するためにも骨を捨てるのではなく、骨まで丸ごと食べるのがおすすめです。食品成分表の考え方として、骨など一般的に廃棄する部分のデータはありませんが、骨まで丸ごと食べるケースと骨を食べないケースを比較することで栄養成分を求めることができます。栄養成分を比較すると、魚の骨には以下のような栄養が含まれていると考えられています。

魚の骨の栄養

  • カルシウム
  • リン
  • マグネシウム
  • ビタミンD
  • 鉄分
  • 葉酸
  • アミノ酸

魚の骨に含まれる代表的な栄養素がカルシウムです。魚の種類により異なりますが、魚を骨まで丸ごと食べると、骨を残す場合よりもカルシウム量が5~20倍アップするとされています。カルシウムは血液や筋肉、骨の構成成分です。カルシウムを日常的に摂取することで、高齢になった時に骨粗しょう症の予防につながるとされます。

また、魚の骨にはビタミンDやマグネシウムも含まれています。ビタミンDはカルシウムの吸収を高めるはたらきがある栄養成分です。マグネシウムはカルシウムと拮抗(きっこう)することで、血圧を正常に調整するはたらきがあります。このように、魚を骨まで丸ごと食べると身体の健康に影響する栄養成分をたくさん摂取できます。

廃棄された魚の骨はリサイクルされている

廃棄された魚の骨はリサイクルされている

廃棄された魚の骨はリサイクルされています。

魚の骨のリサイクル

  • 肥料・飼料の原料になる
  • 小物に再生する研究が行われている

基本的に肥料・飼料の原料になりますが、魚の骨を使ったその他のリサイクル方法が研究されています。ここからは、それぞれの詳細を紹介します。

肥料・飼料の原料になる

市場やスーパー、鮮魚店など業務で発生する魚のアラ(骨や内臓、うろこ)は回収・リサイクルされ、肥料・飼料の原料にされます。特に、家畜の発育にはリジンやメチオニンといったアミノ酸が欠かせません。魚の骨にはアミノ酸が豊富に含まれており、家畜に与える資料には魚のアラが多く使用されています。そのほか、魚粉や魚油に資源化され、ペットフードやマーガリン原料、石鹸など幅広く活用されています。

小物に再生する研究が行われている

魚の骨は肥飼料だけでなく、小物にリサイクルする研究が行われています。スウェーデンの都市「ヨーテボリ」に住むインテリアデザイナーが、レストランで排出される食品廃棄物を家具や小物に再生するプロジェクトを立ち上げ、注目を集めています。これまで、廃棄された魚の骨や牡蠣の殻、昆布などを固めて素材にし、スツールといった家具が製作されました。今後、当プロジェクトがさらなる発展につながることが期待されています。

参照:牡蠣の殻や魚の骨を、家具や小物に再生するプロジェクト|料理通信

まとめ

通常、捨てられることの多い魚の骨ですが、酢漬けにしたり加熱したりして食べることができます。そのほか、業務で排出された魚のアラは業者によってリサイクルされています。魚の骨にはカルシウムなどの栄養が豊富なので、ぜひ魚の骨まで丸ごと食べてみてください。

PREZO編集部
PREZO編集部
美味しいものに目がない。食べ歩きやお取り寄せ大好きなPREZOのスタッフが、地域の魅力や商品にまつわるストーリー、北海道の豆知識など、とっておきの情報を発信!