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どっちも大好き! でも、ガトーショコラとブラウニーって何が違うの?

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ガトーショコラとブラウニー、どちらも「クリームののっていないチョコレートケーキ」ですよね。印象だけで言うなら、ガトーショコラは円形の型で焼かれていて、パウダーシュガーを上から振ってあることが多いような気がします。一方、ブラウニーはあまり厚みのない角形で焼かれていて、カットも四角くガトーショコラよりも素朴なイメージがあります。

ただ、見た目以外の明確な違いはというと、さてどこが違うんだろう?と首を傾げてしまいそう。

この記事でわかること

  • ガトーショコラはメレンゲで、ブラウニーはベーキングパウダーで
  • 使う小麦粉の量がまったく違う!
  • ガトーショコラは軽くてしっとり
  • ブラウニーは重くてしっかり
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ガトーショコラとブラウニーってどんな焼き菓子?

そもそも見た目が違うのでパッと見で判断はできますが、よく考えてみると味がちょっと似ているような。ガトーショコラとブラウニーの違いを知る前に、そもそもどんなチョコレート菓子なのかをおさらいします。

ガトーショコラとは? フランス発祥の焼き菓子

ガトーショコラ

ガトーショコラの語源はフランス語です。ガトーはお菓子、ショコラはチョコレート。英語で言うとチョコレートケーキとなり、チョコレートを使ったお菓子全般となります。日本で言うガトーショコラは、フランス語では「gâteau classique au chocolat」(ガトー・クラシック・オ・ショコラ)なので、お店によっては「クラシックショコラ」として販売されていることもあります。

ガトーショコラは日本で親しんだ名称ですが、フランスで焼いたチョコレート菓子は1700年代にまで遡ります。その中でもクラシカルなスタイルが日本に伝わりました。1980年代に入ってから、日本風にアレンジされ、「ガトーショコラ」として広まりました。日本風のガトーショコラを生み出したのは、現在は東京都港区にフランス料理店を営む藤野賢治氏と言われています。

日本のスイーツはしっかりと中まで火が通ったものが多いですが、フランスで作られるクラシックショコラは中がややレアの状態で提供され、日本のものよりもチョコレートの風味が濃厚なのが特徴です。

ブラウニーとは? アメリカ発祥の焼き菓子

ブラウニー

ブラウニーは、英語のブラウン(brown)から来ています。アメリカのホームメイドスイーツとして知られています。

アメリカの定番スイーツとして親しまれているブラウニーですが、発祥は1893年のシカゴ万博です。シカゴ万博に参加する女性のために、ランチボックスから気軽に手でつまんで食べられるように、ホテルのシェフが考案したのがブラウニーの始まりといわれています。

ガトーショコラとブラウニーの決定的な違い

ではガトーショコラとブラウニーは、フランス語と英語の違いというだけでしょうか? いいえ、そのふたつには、作り方に決定的な違いがあります。

ガトーショコラとブラウニーの違い
  ガトーショコラ ブラウニー
名前の意味 gâteau classique au chocolat
(ガトー・クラシック・オ・ショコラ)
フランス語でチョコレートのお菓子
brown(ブラウン=茶色)という英語
アメリカのホームメイドスイーツ
主な材料 ・チョコレート
・バター
・卵
・砂糖
・小麦粉
・チョコレート、ココアパウダー
・バター
・卵
・砂糖
・小麦粉、ベーキングパウダー
・くるみなど
作り方の特徴 卵白を泡立てて、メレンゲでふわふわに すべての材料を混ぜ合わせて液体状で焼成
食感 ・やわらかく軽い食感
・中はしっとり
・重みのある生地で目が詰まっている
・ねっとり
・外はクッキーに近い食感

卵の使い方が違う

ガトーショコラの材料は、チョコレート・バター・卵・砂糖・小麦粉です。ブラウニーの材料はチョコレート・バター・卵・砂糖・小麦粉・ベーキングパウダー・ココアパウダー・くるみなどのナッツ類です。

材料を見てわかるように、ガトーショコラにはベーキングパウダーが入りません。ガトーショコラは、卵を卵黄と卵白に分け、卵白をしっかりと泡立てて、メレンゲの力で生地を膨らませます。ブラウニーのほうはベーキングパウダーで膨らませるため、卵は全卵を溶いて生地に混ぜ込む形で使われます。

メレンゲ

メレンゲで膨らませたガトーショコラは、焼き上がりはふんわり、時間が経つとややしぼんでしっとりとした食感になります。ブラウニーはしっとりとサクサクの中間のような食感です。

小麦粉の量が全然違う

メレンゲで生地を膨らませるガトーショコラは、ベーキングパウダーが入るブラウニーに比べて小麦粉が少なめです(レシピによっては小麦粉がほとんど入らないものもあります)。ブラウニーはベーキングパウダーで膨らませるため、小麦粉をしっかりと入れ、ケーキとクッキーの中間のような食感に仕上げることが多いです。

小麦粉の量を一般的なレシピで比べると、ブラウニーはガトーショコラの3~5倍。小麦粉の量が食感の違いやボリュームにも繋がっており、ガトーショコラは口溶けが良い感じに仕上がりますが、ブラウニーのほうはしっかりと中身が詰まって食べ応えのある感じになります。

形状・見た目が違う

ガトーショコラ

ガトーショコラはホールケーキ型で焼かれるのが一般的です。焼いた直後はふっくらしていますが、ベーキングパウダーが入っていないので、時間をおくと真ん中がややしぼみます。真ん中に向かって少し沈んだ形で、パウダーシュガーで少しお化粧した感じのものが一般的にイメージされるガトーショコラですよね。

ブラウニーは小麦粉の量が多くしっかりとしたスイーツなので、一切れを小さくカットすることが多いです。なので、ブラウニーに使われる型はホールケーキ型ではなく、オーブンの天板や浅いスクエア型を使います。ブラウニーは元々携帯用のケーキとして発案されたものなので、手でパッとつまめる大きさに四角くカットします。

アレンジ・バリエーションの違い

ブラウニー

ブラウニーにはくるみなどのナッツ類を混ぜ込むことが多いですが、ダイスチョコやレーズン、シリアルなど様々なアレンジを楽しめるのも魅力です。

オレンジなど、チョコレートに合うドライフルーツを混ぜ込むのもいいですね。

ガトーショコラ

一方、ガトーショコラはクラシカルなチョコケーキなので、中に何か混ぜ込むことはほとんどしません。提供時のデコレーションも、パウダーシュガーの他には生クリームを添える程度です。

【番外編】ザッハトルテやオペラとは何が違う?

ザッハトルテ

ちなみに、「ザッハトルテ」はオーストリア発祥のチョコレートケーキで、表面に艶やかなチョコレートをかけて仕上げるのが特徴です。チョコレートケーキの王様とも呼ばれ、チョコレートを使ったスポンジ生地の間にはあんずジャムが挟まれています。

「オペラ」も定番のチョコレートケーキですが、こちらはビスケット、ガナッシュ、バタークリーム、チョコレート、コーヒーシロップを層にしたフランスの定番菓子で、お酒の風味を効かせて作る、大人の味です。


チョコレート菓子の進化でガトーショコラとブラウニーが接近

ガトーショコラもブラウニーも、日本で親しまれるようになって長く、そのためいろいろなアレンジレシピも多くなってきました。本来、ガトーショコラはクラシカルなものなので、アレンジ自体はあまり多くありませんが、近年では、ガトーショコラとブラウニーの境界が近づいてきたように思えるレシピもあります。

たとえば「ハワイアンショコラ」はハワイのマカダミアナッツやハワイ産の蜂蜜を使って作られたガトーショコラです。ナッツが入っていますが、グルテンフリーを意識して小麦粉を使用していないため、ブラウニーではなくガトーショコラに分類されるケーキですね。

ブラウニー

また、ブラウニーはもともとアレンジの多彩なスイーツです。近年ではホットケーキミックスを使った簡単なレシピも多く、手軽に作れるスイーツになっています。ビスケットをのせて焼き上げたり、ファッジをトッピングするのも人気です。しっかりと焼き上げるので崩れにくく、バレンタインの手作り菓子としても重宝します。

最近はブラウニーに豆腐を入れてみたり、ガトーショコラを炊飯器で作ったりする達人もいるようで、日本人ならではのアレンジとも言えそうです。

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まとめ

ガトーショコラとブラウニーの違いをまとめてみましたが、いかがでしたでしょう。なんとなく、ふんわりとしたイメージでしか区別していなかった2種のスイーツですが、違いを意識してみると、これからガトーショコラやブラウニーを味わう時にもちょっと違う気持ちで食べられるかもしれないですね。

逆にこれらを知ったことで、しっとり食感で軽めのブラウニーや、小麦粉が多めのガトーショコラを味わう時にはちょっと混乱してしまうかも!?

writerprof_minagawa
皆川 今日子
ライター
札幌在住。旅行誌を中心に、観光・グルメ系メディアにて執筆中。趣味は料理とゲーム。長年、掃除を苦手としていることで悩んでいたが、「掃除に必要な才能を生まれ持たなかった」と割り切ることで気が楽になった。