「天に続く道」それは斜里町の絶景ドライブルート。知床を訪れるなら一度は走ろう【おすすめルートマップあり】

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「天に続く道」は、北海道東部の斜里郡斜里町にある全長約28.1kmの直線道路です。斜里町といえば、世界自然遺産に登録されている「知床」。その知床半島と斜里町中心部の間にある道路が、「天に続く道」という愛称で近年注目を集めているのをご存知でしょうか?
「天に続く道」から見える風景は、「北海道屈指の絶景」ともいわれているとか。

本記事では、「天に続く道」の場所や行き方、訪れる際の注意点、おすすめポイントを詳しくご紹介します。

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天に続く道はどこにあるの?

天に続く道があり斜里町の場所

「天に続く道」は、JR知床斜里駅から車で15分ほどの場所にあります。住所は北海道斜里郡斜里町峰浜。国道224号線から334号線上にある一本道が「天に続く道」です

まっすぐな道のスタート地点から見える景観は、まさに北海道ならではの壮大さ。四季折々の雄大な自然を楽しむことができるので、ドライブやツーリングにも人気のスポットです。比較的アクセスしやすい場所にあることも、魅力のひとつといえるでしょう。

元々は隠れた名所として知られていた「天に続く道」。航空会社の機内誌への掲載やSNSへの投稿などから徐々に評判になり、現在では全国各地からたくさんの観光客が訪れています。「天に続く道」までのアクセス時間の目安は次の通り。訪れる際の参考にしてみてください。

レンタカー・車で行く場合

  • 女満別空港から(国道334号線経由)約65km:80〜90分程度)
  • 網走駅から(国道244号線経由)約50km:60分程度
  • ウトロ温泉から約30km:30分程度
  • JR知床斜里駅から約12km:15分程度

バスで行く場合

  • 斜里バス知床線「峰浜」バス停下車から徒歩30〜45分程度

天に続く道の名前の由来

天に続く道を走る車の様子

「天に続く道」という名前は、まっすぐな道の先が「天」まで続いているように見えることから付けられました。スタート地点から見える、アップダウンを繰り返しながら果てしなく道は「天に続く道」の名前にぴったり。まるで空まで昇っていけるような景色が広がっています。

ちなみに「天に続く道」はその名のとおり「道」なので、通行できる期間や時間が決められているわけではありません。しかし、勾配が激しい道なので特に冬期間の運転には気をつけましょう。

最新情報(2022.12現在)

以前は冬の悪天により通行止めになることがあったのですが、近年は除雪もされるようになったため、よほどの荒天でない限りは冬でも通ることができるようになりました。

冬の天に続く道

天に続く道のスタート地点はどこ?

天に続く道」のスタート地点は、海別岳(うなべつだけ)の裾野です。かつては道があるだけの場所でしたが、次第に観光地として注目を集めるようになり「スタート地点」として整備されたそう。

2018年6月19日には駐車場(8台)と簡易デッキが作られ、24時間無料で利用できるようになりました。ただしトイレや売店はありませんのでご注意ください。

天に続く道のスタート地点

ちなみにGoogleマップで「天に続く道」と検索すると出てくる「天に続く道 展望台」は、天に続く道のスタート地点ではありません。「天に続く道 スタート地点」と検索して確認してみてくださいね。

また、カーナビのシステムが古いタイプだと「天に続く道」と入力しても、検索でヒットしない場合があります。そのような時は、マップコード検索で「642 561 453」と入力してアクセスすることをおすすめします。

※参考:知床斜里町観光協会「斜里町市街マップ」

天に続く道は展望台からも楽しめる

「天に続く道」のスタート地点から斜里方面に進んだところには、木製の展望台があります。「名も無き展望台」と呼ばれるその場所には、5台分ほどの駐車スペースが整備されています。

天に続く道展望台

展望台は「天に続く道」の脇に設置されているため、「道がまっすぐに伸びている」という景観からは少し外れてしまうかもしれません。しかし、展望台ならではのパノラマビューは圧巻の眺め。「天に続く道」の両側には農地や防風林が広がり、北側にはオホーツク海、南側には海別岳などの山々と、豊かな知床の自然風景を楽しむことができます。

天に続く道展望台から見た景色

特に春の新緑や秋の紅葉の時期は、おすすめの観光シーズン。山々と海、広い空のコントラストが美しい北海道の自然を存分に味わうことができます。気温も過ごしやすい日が多く、北海道旅行にはぴったりの季節といえるでしょう。

天に続く道を訪れる際の注意点

「天に続く道」は絶景を味わえる人気スポット。毎年多くの観光客が訪れて、ドライブやツーリングとともに景観や写真撮影を楽しんでいます。しかし、「天に続く道」はあくまでも車などが通るための「道」です。そのため訪れる際にはいくつか注意したいポイントがあります。

ここでは3つの点の注意点をご紹介。事前にチェックをして、より安全に風景を楽しんでくださいね。

その①周囲の畑には入らないで

「天に続く道」の両脇には、農家の方が所有する畑があります。写真撮影などでも私有地に足を踏み入れることは絶対にやめましょう。知床斜里町観光協会の公式サイトにも記載があります。

その②法定速度は必ず守る

直線道路でのドライブは、スピードオーバーになってしまいがち。「天に続く道」の見晴らしの良さも相まってスイスイ走ってしまうと、道中にある速度自動取締機に引っかかってしまいます。法定速度は必ず守りましょう。

その③駐車は通行の妨げにならない場所に

写真撮影などで駐車をする場合は、他の車の通行の邪魔にならないよう十分注意しましょう。

特に冬期は、天に続く道のスタート地点と展望台にある駐車場の除雪はされません。積雪時には路肩に停めることになるので、通行の妨げにならないよう配慮しましょう。

天に続く道のおすすめポイント

「天に続く道」から見える景観は、季節や時間帯によっても美しさが変わります。ここでは「天に続く道」を訪れる際のおすすめの時間帯や、おすすめルートをご紹介します。

天に続く道のおすすめの時間帯

夕方の天に続く道

「天に続く道」を訪れるのにおすすめの時間帯は、夕方です。「天に続く道」には電灯などの人工的な明かりはありません。そのため日没前後には、太陽の光が自然で幻想的な風景を作り出します。

「天に続く道」の先に沈んでいく夕日はもちろん美しいのですが、その後のマジックアワーもおすすめです。刻々と変わる空のグラデーションは荘厳な美しさ。静かでゆっくりとした時間を楽しむことができます。

そんな「天に続く道」の夕暮れのなかでも特に美しいと言われているのが、春分の日と秋分の日前後の日程。1年に2回、「天に続く道」の延長線上に夕日が沈んでいく光景を見ることができるのです。まっすぐにのびる道のちょうど真ん中に落ちていく太陽と、オレンジ色に染まる空はまさに絶景。

冬の天に続く道

なお、春分の日は毎年3月下旬ですが、積雪の状況によっては「天に続く道」が開通していない場合もあります。事前に近隣の天候や道路状況を確認しておくと安心です。

秋分の日は毎年9月下旬から10月上旬。こちらは雪の心配はほぼないといって良いでしょう。

天に続く道を100%楽しむためのルート【マップ】

天に続く道のマップ1

「天に続く道」へは、ウトロや峰浜方面から向かうルートがおすすめです。国道334号線をウトロ方面から斜里へ向かって走り、峰浜で左折して坂を上がり切ったところが、「天に続く道」のスタート地点。目の前に突然長い一本道が現れます。

斜里町中心部からも国道334号線を通ることはできますが、「天に続く道」のスタート地点からは逆方向。景色が一変する感動を味わいたい方は、斜里方面からでも一旦ウトロ方面に進み、峰浜からアプローチすると良いでしょう。

天に続く道のマップ2

道東の絶景ポイントである「天に続く道」。「知床の入り口」ともいえる場所に位置する一本道からの風景は、まさに北海道ならではの雄大さ。「感動を味わいたい」という方にはぴったりのドライブルートです。訪れる際にはスタート地点と車を走らせる方向を確認して、ぜひウトロ方面からアクセスしてみてください。

また、冬期はタイヤが滑りやすい道です。道路状況に十分注意して、知床のドライブを楽しんでください。

基本情報
スポット名 天に続く道
住所 北海道斜里郡斜里町字峰浜
問合せ先 0152-22-2125(知床斜里町観光協会)
時期 通年
※冬の早朝など、除雪が行われていない場合は通行止め
PREZO編集部
PREZO編集部
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