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スフレの意味や由来は?シフォンケーキ・パンケーキ・台湾カステラとの違いも紹介

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ふわふわ食感が魅力のスフレは、スイーツ界でもトップを争う人気メニューです。そんなスフレが、どこの国で産まれたのか、意味や由来などをご存知ですか?

この記事ではスフレに関する雑学を一挙紹介します。スフレの発祥や由来の他、種類、他のスイーツとの違いなども解説しています。今すぐスフレが食べたくなるおすすめレシピも紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事でわかること

  • スフレはフランス発祥
  • スフレには主食とデザートがある
  • スフレチーズケーキは日本で生まれたスイーツ
  • 北海道ご当地ラーメン
  • スープカレー特集

スフレとは

スフレとは

スフレとは、様々な材料に泡立てた卵白(メレンゲ)を加え、膨らませて焼き上げた料理のことです。日本ではスフレと言えばスイーツが一般的ですが、フランスでは主菜としても食べられています。

スフレ(仏:soufflé)はフランス語で「ふくらんだ」という意味を持っており、その名の通りスフレはメレンゲをふわふわに膨らませる料理です。

日本ではあまり見かけませんが、じゃがいものスフレやサーモンのスフレなど、ふわふわのメレンゲと野菜や魚、肉などを合わせて料理することもフランスでは珍しくありません。

スフレの由来

スフレの由来

スフレはフランスの菓子職人が17世紀頃に発見した調理方法であると伝えられています。メレンゲはスイスが発祥で、18世紀頃に現在の形が完成したと考えられています。一方で、フランスでは1692年に発行された料理本にメレンゲの記載がありました。

フランス人の菓子職人が、メレンゲの原型となる卵白と砂糖を混ぜ合わせたものを焼いた際、パンのように大きく膨らむことに気付いたのが、現在のスフレ文化を作った第一歩だったと言われています。

やがて、メレンゲに卵黄を加えたオムレットスフレなどの主菜にもスフレの調理技術が用いられるようになりました。

スフレのレシピで最も古いものはヴァンサン・ラ・シャペルが出版した本に残されていると言われています。ちなみに、ヴァンサン・ラ・シャペルはミルフィーユの原型と考えられるレシピも残している偉大なフランス料理研究家です。

スフレの種類

スフレの種類

日本ではスイーツのスフレが一般的ですが、スフレは主菜系とデザート系、2つの種類に分かれます。

主菜系スフレ デザート系スフレ
野菜や魚、チーズなどを加えて焼き上げたスフレ 砂糖やチョコレート、クリームチーズなどで甘みを付けて焼き上げたスフレ
サーモンスフレ、チーズスフレなど チョコレートスフレ、スフレケーキなど

主菜系スフレは多くの場合温かいまま食べますが、デザート系スフレは冷ましてから食べるものや温かいまま食べるものなど、さまざまな食べ方があります。

スフレとシフォンケーキの違い

スフレとシフォンケーキの違い
スフレ シフォンケーキ
メレンゲ あり あり
食感 ふわふわ ふわふわ
しぼみやすさ しぼみやすい しぼみにくい
焼き型 ココット リング状の焼き型

スフレと良く似たふわふわ食感のスイーツにシフォンケーキがあります。シフォンケーキの「シフォン(chiffon)」はフランス語で薄く柔らかい絹織物のことです。シフォンケーキは、薄い絹織物が積み重なったようにふわふわした柔らかい食感が、語源となっていると考えられています。

シフォンケーキもスフレ同様メレンゲを用いたスイーツですが、スフレと異なり冷めてもしぼまないのが大きな違いです。また、リング型に焼き上げるのもシフォンケーキの特徴と言えるでしょう。

シフォンケーキは柔らかいため、焼き上がりに中央がケーキ自体の重みで凹んでしまうことのないようリング型のケーキ型を使って焼くのが一般的です。そのため、しっかりと冷まして生クリームなどを添えて食べることができます。

一方スフレは、スフレ用のココットなど小さな型を使って焼き上げ、しぼんでしまう前に食べ切ります。それぞれに食べ方まで考慮して作られているのですね。

スフレとパンケーキの違い

スフレとパンケーキの違い
スフレ パンケーキ
メレンゲ あり なし
食感 ふわふわ しっとり
しぼみやすさ しぼみやすい しぼまない
焼き方 オーブン オーブンまたはフライパン

スフレとパンケーキの決定的な違いはメレンゲの有無にあります。スフレはメレンゲをベースに焼き上げるのに対し、パンケーキは小麦粉や卵などを混ぜ合わせた生地でしっとりと焼き上げるのが特徴です。

しかし、近年のパンケーキブームにともなって、メレンゲを入れたりとスフレのよい所を取り入れたスフレパンケーキが創作され人気を集めています。スフレパンケーキはスフレのようにしぼんでしまうことがなく、パンケーキよりもフワフワした食感を楽しめるハイブリッドなスイーツとして人気です。

スフレと台湾カステラの違い

スフレと台湾カステラの違い
スフレ 台湾カステラ
メレンゲ あり あり
食感 ふわふわ もちふわ・ぷるぷる・しゅわ
しぼみやすさ しぼみやすい しぼみにくい
焼き方 オーブン 蒸し焼き

ふわふわした食感が特徴の台湾カステラも、スフレとほぼ同様の材料で作り上げるスイーツです。その名の通り、台湾の北部を発祥とするカステラで、現地では「現烤蛋糕(シエンカオガンダオ)」と呼ばれています。大量の卵を使って焼き上げる台湾カステラは、出来立てならもちふわ、常温ならしっとりぷるぷる、冷やせばスフレのようにしゅわっとし、さまざまな食感が楽しめるスイーツとして人気です。

スフレとの決定的な違いは、使う卵の量と焼き方にあると言えるでしょう。台湾カステラは、1つ作るために卵を約4個以上使うこともあります。また、スフレと同じくオーブンで焼く事もありますが、基本的に蒸し焼きで仕上げるスイーツです。

また、台湾カステラは口溶けをよくするために、材料を温めて小麦粉のでんぷん質を高める糊化という現象を利用して作られています。糊化して蒸し焼きにすることで、独特のもっちりした食感が味わえます。一方、スフレは常温の材料を使って作るのが一般的です。これらの違いにより、全く異なる食感に仕上がっています。


スフレチーズケーキは日本発祥って本当?

スフレチーズケーキは日本発祥って本当?

日本人は、スフレと聞くとチーズケーキを想像する人も少なくありません。その位に、スフレチーズケーキは日本人にとって身近なスイーツなのです。

しかし、実はスフレの本場フランスには元々スフレチーズケーキというスイーツはありませんでした。スフレチーズケーキは日本で作られ、諸外国では「ジャパニーズチーズケーキ」と呼ばれる特別なスイーツなのです。

ベイクドチーズケーキ(ニューヨークチーズケーキ)はアメリカ発祥、バスクチーズケーキはスペイン発祥、そしてスフレチーズケーキは日本発祥のスイーツとして世界でも知られています。


パティスリー ジョリ・クレール
純生ロールケーキとチーズ&チョコスフレの3種類セット
2,484(税込)

ジョリ・クレールのルーツである和菓子店の技術が詰まった、フワッフワ生地の「純生ロールケーキ」。きめの細かいスポンジはカステラをイメージしており、口当たりの良さが抜群。卵のコクと蜂蜜のやさしい甘さも感じられます。動物性乳脂肪分45%以上のリッチな純生クリームは、あえて控えめに巻き込むことで、生地との絶妙なバランスを実現。これにより、濃厚でありながら食べた後は不思議とさっぱり。3時のおやつに、コーヒーや紅茶と一緒に味わいたい一品です。

スフレの再加熱はNG

スフレの再加熱はNG

スフレは完成後20~30分ほどで小さくしぼんでしまいます。しかし、再加熱すると再びふんわり膨らむことをご存知でしょうか。

温かい状態で食べる主菜系のスフレなどは、出来立てを逃してしまったなら再加熱して再び膨らませてからいただきたいと思う人も多いでしょう。

しかし、スフレは基本的に再加熱をするべきではありません。

スフレは再加熱するごとに水分が失われて口当たりがパサパサ・ボソボソとしたものになってしまいます。スフレを美味しくたべるなら、必ず出来立てをいただくようにしましょう。

スフレに欠かせないメレンゲを簡単に作るポイント

スフレに欠かせないメレンゲを簡単に作るポイント

スフレにはメレンゲが欠かせませんが、卵白をひたすら混ぜて作るため「面倒だな」と感じる人も少なくないでしょう。

実はメレンゲはポイントを抑えると簡単に作ることができます。メレンゲをなるべく手軽に失敗せず作りたいという人は以下の方法を参考にしてみてください。

機器はしっかり洗浄・乾燥しておく

メレンゲは不純物が混入すると泡立たなくなってしまいます。事前に、ボウルや泡立て器、ハンドミキサーなどをしっかり洗い、水分が残らないよう乾燥させておきましょう。

メレンゲ作りで失敗する人の多くが躓くポイントです。

洗ってすぐにメレンゲ作りを開始したい人は、キッチンペーパーなどで水分を拭き取った後、ドライヤーなどを使って熱風で乾燥させるのがおすすめです。

卵白を冷やしておく

卵白は冷やされると、その状態を維持させようとする力が働きます。そのため、冷やした卵白は粘りが出て、泡立てた際に細かく潰れにくい泡ができやすくなります。

この性質を活かして、メレンゲを作る際には卵白を充分に冷やしてから調理を始めましょう。短時間冷凍庫に入れて冷やすのもよいですが、卵白は凍りやすいため早めに取り出すようにしてください。

砂糖を分けていれる

メレンゲは卵白だけで仕上げてしまうとパサパサした食感になってしまいます。そこで、砂糖をくわえて滑らかにするのが一般的な作り方です。

しかし、砂糖は保水力が強いため、一度に多くの量を加えてしまうとメレンゲが重くなり上手く泡立たなくなってしまいます。

メレンゲに砂糖を加える際には、数回に分けて少量ずつ足していくのがポイントです。

ひとつまみの塩を加える

なかなかメレンゲが泡立たない時には、ひとつまみの塩を加えてみてください。塩にはタンパク質を固める性質があるため、少量加えるだけでメレンゲが泡立つようになります。

同様に、レモン汁にもタンパク質を固める性質があるため、料理に合わせて使い分けてみてはいかがでしょうか。

スフレのおすすめレシピ

最後にスフレのおすすめレシピを紹介します。自宅でフワフワのスフレ作りに挑戦してみましょう。

サーモンスフレ

主菜系スフレに馴染みのない日本人にとって「スフレがおかずになるの?」と疑ってしまうかもしれませんが、そんな人にこそおすすめなのがサーモンスフレです。

下準備として、サーモンは塩コショウをして白ワインをかけ、蒸し焼きにしておきましょう。手軽に作りたい場合は、スモークサーモンを使うのもおすすめです。

ベシャメルソースに卵黄を加えて、そこに解したサーモンをいれます。後はメレンゲを加えて140度のオーブンで60分前後焼き上げたら完成です。

お好みで、パルミジャーノチーズなどを生地に加えると更に濃厚な仕上がりになりますよ。メレンゲのフワフワした食感とサーモンの塩味や旨味が病みつきになる味です。

バニラスフレ

続いて紹介するのはデザート系スフレの王道、バニラスフレです。
バニラスフレはバニラビーンズさえあれば、一般家庭によくある材料で手軽に作ることができます。

最初に牛乳をミルクパンで加熱し、バニラビーンズを加えて香り付けをしておきましょう。卵黄には小麦粉とグラニュー糖を混ぜておきます。しっかり混ざったらバニラビーンズ入りの牛乳を流し込んで、さらによく混ぜてください。

甘いミルク生地ができたら、メレンゲを流し込み200度に予熱したオーブンで15分程一気に焼き上げます。

優しい甘さとバニラの香りがたまらないシンプルなバニラスフレの完成です。

まとめ

スフレについて、由来や種類、他のスイーツとの違いを紹介してきました。主にスイーツとして食べることが多いスフレですが、主菜として食卓を飾ることに驚いた人も多いでしょう。

日本はスフレ発祥のフランスにもない、スフレスイーツを生み出すことができる製菓に強い国でもあります。日本人が作った繊細で日本人好みなスフレスイーツをお取り寄せして楽しむのもおすすめです。

美味しいスフレを味わって、素敵な時間を過ごしてみてはいかがですか。


PREZO編集部
PREZO編集部
美味しいものに目がない。食べ歩きやお取り寄せ大好きなPREZOのスタッフが、地域の魅力や商品にまつわるストーリー、北海道の豆知識など、とっておきの情報を発信!