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生姜と新生姜の違いとは? 体を温めてくれる、冬におすすめの万能食材

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見た目も味も異なる生姜と新生姜。なんとなく「冬は生姜」「夏は新生姜」というイメージはないでしょうか。 実はそのイメージの裏には、生姜と新生姜の違いが関係しているのをご存知ですか?

この記事では生姜と新生姜の違いとともに、おすすめの食べ方から長持ちさせる保存方法まで、詳しくご紹介します。

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生姜と新生姜の違い

生姜と新生姜の違い

生姜と新生姜は、実は同じもの。どちらもショウガ科ショウガ属である、植物の根部分を指します。インドなどの熱帯アジアが原産でしたが、今では世界各地で栽培されています。

元は同じものである生姜と新生姜。ではなぜ、見た目も味も違うのでしょうか?その違いは、収穫時期や出荷までの段階にあります。生姜と新生姜、それぞれの特徴をご紹介していきましょう。

生姜の特徴

生姜の特徴

新生姜を2か月ほど貯蔵し、乾燥させたものが生姜です。その過程から「古根(ひね)生姜」とも言われ、          古くから香辛料や薬に使われてきました。

生姜の特徴は、貯蔵することにより水分が抜けて、繊維質が増え固くなること。 また、新生姜に比べて辛味が強いことも生姜の特性です。

生姜の収穫は秋ですが、スーパーなどで通年出回っています。

新生姜の特徴

新生姜の特徴

新生姜は、収穫してすぐに出荷されたもの。水分が多くみずみずしい、シャキシャキとした食感が特徴です。生姜よりも柔らかく甘味があります。

新生姜の旬は9〜10月と6〜8月の2回。新生姜といえば初夏のイメージですが、秋にも収穫されています。

薬味や隠し味など脇役のイメージが強い生姜ですが、新生姜はスライスや千切りにして、そのまま主役として使うことができます。

生姜と新生姜のうれしい効果

生姜と新生姜は元を辿れば同じもの。そのため栄養成分にはほとんど違いはありません。古くから漢方や薬にも使われ、栄養効果を認められてきました。

その中でもこれからの季節にうれしい、生姜と新生姜の代表的な効果を3つご紹介します。

体を温める効果

ショウガオール

生姜・新生姜に含まれる「ジンゲロール」という成分の一部は、加熱すると「ショウガオール」という成分に変化します。「ショウガオール」は体を芯から温める作用があり、特に寒い季節には積極的に取り入れたい成分です。

体温を上げることで免疫力も高まり、風邪予防など様々な利点があります。

殺菌・抗炎症作用

生姜湯

生姜・新生姜に含まれる「ジンゲロール」には、強い殺菌作用があります。特に収穫してすぐに出荷される新生姜には、「ジンゲロール」がより多く含まれていると言われています。殺菌作用により食中毒の予防が期待できるほか、魚や肉の臭み消しにも効果的です。

また、生姜・新生姜には炎症を鎮める作用もあります。風邪をひいた時に生姜湯を飲む理由は「体を温める」以外にも、咳や喉の痛みを緩和する効果があるから。さらに生姜・新生姜の抗炎症作用でリウマチや関節の痛みを軽減する効果もあるとされており、実際に湿布薬にも使われています。

消化促進

生姜・新生姜に含まれる「ジンゲロン」という成分には、消化液の働きを刺激して内臓の動きを活発にさせる効果があります。吐き気や胃もたれの改善にもつながり、消化吸収を促す作用があります。生姜は古くから乗り物酔いの薬にも使われているほど。妊娠中のつわりにも効果的だといわれています。

生姜と新生姜のおすすめの食べ方

冷え性の改善、殺菌や抗炎症作用、消化促進など、さまざまな効果がある生姜と新生姜。効率よく栄養を取り入れるためには、それぞれの特徴を活かした食べ方を知ることが大切です。

次は、生姜と新生姜のおすすめの食べ方をそれぞれご紹介します。

生姜のおすすめの食べ方

寒くなるこれからの季節におすすめの生姜の食べ方は、スープなどの煮込み料理。生姜を加熱することで体を温める「ショウガオール」が働くためです。

繊維質が多い生姜はすりおろすと食べやすくなります。また、みじん切りや千切りにした生姜は、味や食感のアクセントにぴったり。温かいスープや飲み物に生姜を入れて食べると、体の芯からポカポカになります。

新生姜のおすすめの食べ方

がり

新生姜は水分が多く甘味があるため、生のまま食べるのがおすすめ。お寿司に添えられる「ガリ」は、新生姜の代表的な食べ方です。

また、豚バラ巻きなどのメイン料理にもなるのが、新生姜の良いところ。新生姜の爽やかな香りと、シャキシャキとした食感を活かした食べ方がおすすめです。

おいしい生姜と新生姜の見分け方

隠し味からメインまで、様々な料理に使うことのできる生姜と新生姜。せっかくならおいしいものを選びたいですよね。通年売られている生姜と、期間限定の新生姜。どちらも選ぶときのポイントがあります。

おいしい生姜とは?

おいしい生姜を選ぶときのポイントは、次の3つです。

  • 表面にツヤとハリがある
  • 縞模様が等間隔
  • 黄金色が均一

生姜の表面に傷がなく、ふっくらと大ぶりのものが良品です。小さくて細いものは繊維質が多く口当たりが悪いため、避けた方がよいでしょう。

ちなみに生姜の形がいびつなわけは、大きな根茎を切り分けているから。味に影響はありません。

おいしい新生姜とは?

おいしい新生姜を選ぶときのポイントは、次の5つです。

  • 表面が綺麗な白(クリーム)色
  • 茎部分の紅色が鮮やか
  • ハリと硬さがある
  • 縞模様が等間隔
  • 切り口がみずみずしい

収穫してまもない新生姜は、水分を多く含んでいることが特徴です。切り口が乾燥していたり、表面に傷がついていたりするものは避けた方がよいでしょう。

生姜と新生姜の保存方法

カット生姜

せっかく選んだ新鮮でおいしい生姜や新生姜も、保存方法によってはその美味しさが半減してしまうことも。

元々生姜・新生姜は寒さに弱い食材。乾燥にも弱いので、保存場所には注意が必要です。次はそれぞれに適した保存方法をご紹介します。

生姜の保存方法

生姜は常温・冷蔵・冷凍それぞれの方法で保存ができます。以下の3点に注意しましょう。

  • 冷蔵庫に入れる際には水に浸す
  • 冷凍はすりおろすか刻んでラップで小分けに
  • 常温保存は夏場以外に。新聞紙に包んで冷暗所に2週間まで

一番多い誤った保存方法は、そのまま冷蔵庫に入れること。寒さと乾燥に弱い生姜を冷蔵庫に入れると、かえって痛みやすくなってしまいます。

生姜をよく洗い数日おきに水を換えれば、冷蔵庫でも1カ月ほど保存することができます。

新生姜の保存方法

新生姜は水分が多いため、常温での保存はできません。冷蔵か冷凍での保存の際に注意したいポイントは次の2点です。

  • 冷蔵庫に入れる場合はペーパータオルに包んでポリ袋に
  • 冷凍はスライスして冷凍用保存袋に

新生姜は風味が落ちやすいので、冷蔵・冷凍どちらの場合も早めに食べることをおすすめします。冷蔵は野菜室で10日ほど、冷凍は1カ月程度が目安です。

ただし新生姜の代表的な食べ方である甘酢漬けは、殺菌した密閉容器であれば冷蔵庫で半年ほど保存が可能です。

北海道の新生姜栽培

新生姜栽培

生姜の栽培が盛んな地域は、温暖な気候が特徴です。寒さに弱い生姜・新生姜は、北海道での栽培は難しいのでは?と思われる方も多いでしょう。

しかし、実は北海道でも一部の地域では新生姜を栽培しています。主な地域をご紹介しましょう。

美唄市

新生姜の栽培に力を入れているのは、空知地方の美唄市です。札幌市と旭川市の間に位置する美唄市では、新生姜を「新たな園芸作物」としてハウス栽培に取り組んでいます。

新生姜の栽培は春に始まり、秋に収穫されます。収穫したてを生のまま出荷するため、鮮度は抜群。期間限定の「旬の味」を楽しむことができます。

栗山町

美唄市からほど近い南空知地方に位置する栗山町でも、新生姜の栽培が行われています。 栗山町の新生姜栽培は、美唄市と同じくハウス栽培。徹底した温度と湿度管理のもと、北海道での新生姜栽培を実現しています。

まとめ

生姜も新生姜も元は同じもの。どちらも栄養満点のパワーフードです。加熱することにより体の中から温まるなど、女性にとってうれしい効果が満載。寒い季節にはぜひ取り入れたい食材です。

生姜と新生姜の違いを知ることで、おいしさや栄養効果がよりアップします。おいしい生姜・新生姜の見分け方や保存方法も参考にしていただき、毎日の食卓に取り入れてみてください!

PREZO編集部
PREZO編集部
美味しいものに目がない。食べ歩きやお取り寄せ大好きなPREZOのスタッフが、地域の魅力や商品にまつわるストーリー、北海道の豆知識など、とっておきの情報を発信!