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北海道のイカはなぜおいしいのか? イカの種類やツウな食べ方を紹介

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北海道は、日本トップレベルを誇るイカの漁獲地。お寿司や刺し身にして食べたいという人も多いのでは? もちろんお取り寄せグルメとしてもイカはとても人気です。

よりおいしくイカを楽しむために、本記事では北海道で捕れるイカの種類やツウな食べ方をフカボリして紹介。スーパーで美味しいイカを見分けるポイントも取り上げているので、参考にしてみてください。

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北海道のイカについて

イカについて

年中スーパーのお刺身やお惣菜コーナーで見かけるイカですが、時期によって水揚げされる種類が異なり、それぞれに特徴があります。

イカに栄養はあるのか?

イカが持つ栄養分の中でも特に注目されるのが、タンパク質・脂肪・コラーゲンです。イカのタンパク質は消化しやすく、胃もたれを起こしにくいと言われています。

また、イカの脂肪含有量は2%ほど。ヘルシーと言われている魚介類でも脂肪含有量は5%以上あるため、イカは脂肪分が特に少ない海産物ということがわかります。栄養価が高くて低脂質なので、子供の成長やダイエットにも効果が期待できます。ビタミンD以外のビタミンやコラーゲン、冷えや肩こりに効くナイアシンなども含んでいて、イカは健康促進だけでなく美容効果もある優秀な食材です。

日本近海で捕れるイカは数十種類

イカは確認されているだけでも、世界中で約450種類あると言われています。そのうち、日本近海には数十種類が生息しているそう。食用として食卓に並ぶイカは3・4種類で、刺身・揚げ物・パスタなど日本人にとってなじみの深い食材となっています。

北海道でよく捕れるイカの種類

北海道で捕れるイカの種類

北海道で水揚げされているイカは、スルメイカとヤリイカの2種類です。夏~秋にかけてはスルメイカ、冬~春にかけてはヤリイカが旬で、年間を通しておいしいイカが楽しめます。

見た目や食感、おすすめの調理法には違いがあるので、季節に合わせて食べ方も変えてみましょう。

スルメイカ

スルメイカは日本中で捕れるイカです。その中でも特に漁獲量が多いのは、北海道。旬の時期だと全長が30cmにもなるイカが釣りあげられることも。スルメイカは、「えんぺら」と呼ばれる三角形のひだが胴体の上の方に付いている点と、オスよりもメスの方が大きく成長するのが特徴です。

生で食べると旨味と弾力が強く、食べ応えがあります。揚げる・いぶす・煮るなど様々な調理法ができ、イカ料理に欠かせない万能選手です。

ヤリイカ

ヤリイカもスルメイカと同様に、北海道から沖縄まで日本各地で水揚げされるイカです。スルメイカよりも細く、「えんぺら」が胴体の真ん中くらいまで伸びており、槍のような形をしているのが特徴。

おすすめの食べ方は刺身で、コリコリとした食感がクセになります。見た目も透き通るような白さで美しく、お祝いの席に並べるのにもぴったりです。

おいしいイカの食べ方

イカの食べ方

揚げる・焼く・煮るなど、イカは様々な調理法でおいしくいただける食材です。調理法を変えることで食感や風味が変わり、毎日の食生活を豊かにしてくれます。

加熱するなら弾力があるスルメイカ、生で食べるなら食感を楽しめるヤリイカを使うのがおすすめですよ。

イカそうめん

イカを生で食べるなら、イカそうめんでつるっと味わいましょう。

作り方

  1. イカの刺身を細く切る
  2. だし醤油や薬味を用意する

イカの刺身を切るだけで簡単に準備ができるお手軽レシピです。だし醤油を味噌たれに変えたり、薬味のほかに錦糸卵を用意したりすると味の変化も楽しめますよ。

イカの天ぷら

天ぷら

イカの弾力を楽しむなら、衣のサクサクとした食感も同時に楽しめる天ぷらがおすすめ。天つゆのほかに岩塩やワサビなども用意すると、ちょっとした宴会気分になりますね。

作り方

  1. 胴体からゲソ、内臓、えんぺらを取り、イカ本体を水でよく洗う
  2. イカを短冊状に切る
  3. 塩を振って下味をつけ、キッチンペーパーで水気をふき取る
  4. イカの表面に小麦粉をまぶす
  5. 天ぷら液をつけて170度の油で揚げる

イカを揚げるときは油が勢いよく飛び跳ねるので、やけどには注意しましょう。食べ応えや見た目を工夫したいときは厚みを調整したり、イカリング風にしたり、好みの切り方を試してみてください。

焼くなら炙りで

焼くなら炙り

イカそのものの味や風味を堪能するなら、“炙り焼き” がおすすめです。干したイカを使うと旨みが凝縮されて、よりおいしく味わえます。

作り方

  1. イカに付いている殻やゴミを水で洗い流す
  2. キッチンペーパーで水気をふき取る
  3. イカを好みの大きさに切る
  4. グリルもしくはフライパンにイカを並べて焼く

塩コショウやマヨネーズ、七味唐辛子など、調味料を変えて風味の変化を味わうのが食べ方のコツ。部位によって食感が異なるので、食べ応えの変化を楽しみたいときはゲソも捨てずに焼いてみましょう。

料理初心者にも簡単なトマト煮

鮮やかな赤色で、食卓を華やかに彩るトマト煮。切ったり焼いたりするのがほとんどのため、料理初心者でも手軽に作れます。

作り方

  1. イカのゲソと内臓を引き抜き、下処理をする
  2. イカの胴体を輪切りにして薄力粉をまぶす
  3. オリーブオイルを熱したフライパンに、②のイカを並べる
  4. イカが焼けたら一度お皿に取り出す
  5. 玉ねぎをみじん切りにする
  6. イカを取り出したフライパンに、⑤を入れて透き通るまで炒める
  7. ⑥に調味料やトマトを入れて弱火で煮込む
  8. ④で取り出したイカを入れて軽く混ぜる

時短したいときは、すでに下処理を終えているイカを使ってみてください。パスタを入れるだけで簡単に「トマトとイカのパスタ」にアレンジ可能です。

茹でるならサラダ

副菜を何にするか迷っているときや、ダイエット中のときはイカを茹でてサラダに!

作り方

  1. 水菜やトマトなどの野菜類を切っておく
  2. イカの下処理をする
  3. イカの胴体は輪切りに、ゲソは細く切る
  4. 沸騰したお湯でイカを茹でる
  5. イカをお湯から取り出して粗熱を取る
  6. 切っておいた野菜とイカを盛りつけ、お好みのドレッシングをかける

イカは茹ですぎると固くなってしまうので、沸騰しないくらいの温度で1分〜1分30秒ほど加熱するのがポイントです。栄養や旨味が高まっている旬の野菜を合わせると、季節感を楽しみながらヘルシーな食事ができます。

ツウは知っている!? ワンランク上のイカの食べ方

イカの食べ方

北海道には、イカを使った郷土料理がたくさんあります。今は全国規模で知られているものや、ツウだけが知っている珍しい食べ方などレシピの種類も豊富です。自宅の台所で簡単に調理できるものばかりなので、食卓に並べると家にいながら旅行気分になれますよ。

肝醤油

普通に調理するときは捨ててしまうイカの肝ですが、醤油や薬味と混ぜると自宅で肝醤油を作れます。イカの刺身を食べるときに用意しておくと味の変化を楽しめます。

作り方

  1. 墨袋を取ったイカの肝を水洗いする
  2. イカの肝に塩をまぶし、冷蔵庫に1時間ほど入れて臭みを取る
  3. 同じ割合で混ぜた醤油とみりんを鍋に入れ、一度沸騰させてから冷ます
  4. 冷蔵庫から取り出した肝を水で洗い、中身を取り出して包丁で叩く
  5. すりおろし生姜と③と④をボウルに入れてよく混ぜる

肝醤油を作るときは、イカの臭みをどのくらい消せるかが重要です。鮮度が良いイカを選び、生姜を入れるのを忘れないようにしましょう。

イカめし

イカめし

近年は全国区で知られるようになったイカめしですが、もともとは北海道の函館や渡島地方の郷土料理です。第二次世界大戦後食料が不足するなかで、腹持ちが良くておいしいと評判になりました。

作り方

  1. イカの肝と足を取って皮をむき、熱湯をかける
  2. ひと晩水に浸しておいたもち米を胴体の中に詰め、先端をつまようじで止める
  3. 酒、みりん、醤油、砂糖などの調味料を入れてゆっくりと煮る
  4. 煮あがったイカを輪切りにしてお皿に盛りつける

松前漬

名前の通り、江戸時代ごろから北海道を管轄してきた松前藩発祥の郷土料理です。スルメイカや昆布を使った冬の保存食として親しまれ、現在も正月料理に出されることがあります。

作り方

  1. スルメイカと昆布は千切りに、カズノコは細かくほぐして下準備をする
  2. 上記に醤油・みりん・酒・塩を混ぜて1週間ほど漬ける
  3. 器に盛りつけて、みじん切りにした柚子を添える

スルメイカにしっかりと味がしみ込んでいて、ごはんやお酒がどんどん進む一品。お好みで大根やカブなどの根菜を入れるのもおすすめです。

おいしいイカを見抜くポイント

イカ

おいしいイカを見抜くときは、色と目や胴体の膨らみをチェックします。これを知っておけば、スーパーでも簡単に目利きできるようになるので試してみてください。新鮮なイカを選んで、おいしいイカ料理を作りましょう。

色をチェック

イカの色を新鮮な順番に並べると、透明・茶色・白色です。釣り上げたばかりのイカは透明なのですが、時間が経つにつれて茶色い粒子が浮き出たり消滅したりしながら、少しずつ変色していきます。

透明と茶色のイカは比較的鮮度が良いため、お刺身で召し上がるのがおすすめです。白色になっていると獲れてから少し時間が経過していますから、煮たり焼いたりと、加熱してから召し上がってみてください。

目と胴体の膨らみも重要

目も胴体も、大きく膨らんでいる方が新鮮です。目を見て選ぶときは、胴体から目が少し飛び出ていて、色は黒くてツヤツヤしているイカを選んでください。

時々目に傷のようなものが付いているイカもあるのですが、定置網で一度に大量に引き揚げたことが影響しているケースがほとんどです。自宅で消費する分には味も鮮度も変わらないため、完全にきれいな目のイカでなくても構いません。

おいしいイカを見抜くときは、目は体からはみ出していて、胴体は厚みのあるイカを選ぶのがコツです。

まとめ

北海道グルメでも人気のスルメイカとヤリイカは、日本全国に流通している定番の海産物。もちろん現地で水揚げされたばかりのイカを味わうのが一番ですが、今回ご紹介した食べ方や選び方を参考にして自宅でも楽しんでみてくださいね。

PREZO編集部
PREZO編集部
美味しいものに目がない。食べ歩きやお取り寄せ大好きなPREZOのスタッフが、地域の魅力や商品にまつわるストーリー、北海道の豆知識など、とっておきの情報を発信!