日本一大きいフキ! 足寄町の「ラワンブキ」 って知ってる? レシピと食べ方も紹介

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北海道足寄町に自生している山菜「ラワンブキ」は、長さ3m・太さ10cmにもなる巨大なフキ。その大きさは日本一とも言われ、北海道遺産にも認定されている山菜です。北海道では人気食材のひとつで、アクが少なく、食べやすいのが特徴。

本記事では、ラワンブキの特徴やおいしい食べ方を紹介します。

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ラワンブキとは?

日本一大きいフキ「ラワンブキ」とは?

ラワンブキとは一体、どのような植物なのでしょうか? ここでは、ラワンブキの生息地域やその特徴について解説します。

足寄町に自生するアキタブキの一種

日本一大きいフキ「ラワンブキ」とは?

ラワンブキは、北海道足寄町に自生するアキタブキの一種です。アキタブキは、キク科フキ属の多年草であり、別名エゾブキやオオブキとも呼ばれています。

アキタブキの中でも足寄町螺湾(あしょろちょうらわん)地区に自生するラワンブキは、草丈が3m、茎の太さが10cmにもなります。ラワンブキは、日本国内で最も大きいフキとして足寄町の名産品になっています。​​最盛期を迎える6月・7月には、その大きさをひと目見ようと「ラワンブキ鑑賞圃場」に多くの見物客が集まります。

※例年の情報となりますので、お出かけの際は最新情報をご確認ください

スポット名 ラワンブキ観賞圃場
住所 北海道足寄郡上螺湾本町
アクセス 道東道足寄ICから車で約20分
問合せ NPO法人 あしょろ観光協会
0156-25-6131
見頃 例年6月・7月
時間 常時解放
観覧料金 無料
関連サイト https://www.town.ashoro.hokkaido.jp/kanko/

大きさの秘密は、川の栄養素

2015年に九州大学農学部の研究グループは、ラワンブキが自生している茂足寄川や、螺湾川上流の雌阿寒岳ふもとから流出している河川水を調査しました。その結果、ラワンブキ巨大化の要因が明らかになりました。

ラワンブキを巨大化させているのは、河川上流から流れてくる豊富な栄養素です。窒素、リン、カリウム、マグネシウム、カルシウムなどのフキの生育に必要な栄養素が通常の河川の約10倍も多く含まれていることが分かりました。

2001年に北海道遺産認定

2001年に北海道遺産認定

ラワンブキは2001年10月に、次世代に残したい宝物として「北海道遺産」に認定されました。また、足寄町農業協同組合(JAあしょろ)は「ラワンぶき」のブランド化に取り組み、ラワンブキの種苗を他の市町村に持ち出されないように管理しています。

品種名が一般名称化され、識別性が保てなくなるというのがその理由のようです。

瑞々しくシャキシャキの食感

ラワンブキは観賞用としてだけでなく、食用としても利用されてきました。みずみずしくシャキシャキとした食感が特徴で、味は一般的に流通している山ブキよりもアクが少ないため、えぐみがなく食べやすいと言われています。

また、カルシウムやマグネシウムを豊富に含んでおり、健康食材としても知られています。ほかにもポリフェノールが豊富なため、動脈硬化などに効果が期待できるそうです。

ラワンブキを使った人気のレシピ

ラワンブキは一般的な山ブキと同様に様々な料理に利用できます。アクが少なく調理がしやすいうえに、食感もいいのでおすすめです。ここでは取り扱い方やおいしく味わう調理法を紹介します!

ラワンブキの上手な茹で方

  1. 鍋の大きさに合わせてラワンブキを切る
  2. 鍋に湯を沸かし、沸騰してから塩をひとつまみ入れる
  3. ラワンブキを10分~15分茹でて、すぐに冷水につける
  4. 粗熱がとれたら皮をむき、再び冷水に浸して半日ほど置く

元々アクは少ないのですが、半日をほど置くことでよりえぐみが抜けます。水気をよくきってから、料理に使いましょう。また、ワンブキを長期保存する場合は20%の塩で漬け込んで冷蔵庫で保存するのがおすすめです。

ラワンブキの肉詰め

ラワンブキを使った人気レシピをご紹介

作り方

  1. 玉ねぎと人参をみじん切りにし、豚ひき肉とパン粉を加えよく混ぜ合わせる
  2. タネは塩・コショウで味を整えるのがおすすめ
  3. ラワンブキにタネを詰める
  4. 鍋に水・めんつゆ・砂糖を入れてひと煮立ちさせる
  5. タネを詰めたラワンブキをを鍋に入れて中火で5分ほど煮る
  6. 味が染みたらひと口大にカットして完成
材料
ラワンブキ 150g
豚ひき肉 200g
玉ねぎ 1玉
人参 1本
パン粉 少々
塩コショウ 少々
適量
めんつゆ 適量
砂糖 適量

ラワンブキのきんぴら風

作り方

  1. ラワンブキを縦にカットし、さらに細切りにする(長さは3cm目安)
  2. フライパンに胡麻油をしき、熱してからラワンブキを投入する
  3. 油が全体に回ったら、砂糖・しょうゆ・みりん・水を加える
  4. 水気がなくなるまで炒め、火を止める
  5. 一味唐辛子と白胡麻をあえて完成
材料
ラワンぶき 200g
胡麻油 小さじ2
砂糖 小さじ2
しょうゆ(濃口) 小さじ2
みりん 小さじ2
塩コショウ 少々
小さじ2
一味唐辛子 少々
白胡麻 少々

ラワンブキの天ぷら

作り方

  1. ラワンブキは生のまま皮をむき、斜め輪切りにする
  2. 衣の材料を合わせ、ラワンブキを油で揚げる
  3. キツネ色になったら油から出して完成
  4. 天つゆや塩で味わうのがおすすめ
材料
​​ラワンぶき(生) 適量
天ぷら粉 適量
天ぷら油 適量

ラワンブキの炊き込みご飯

作り方

  1. ラワンブキを1cmの小口切りにする
  2. 米をといでザルにあげ30分放置
  3. 炊飯器にといだ米を入れ、調味料と水を目盛まで入れる
  4. 炊きあがったら、白胡麻をふって完成
材料
ラワンブキ 220g
麺つゆ 大さじ4
みりん 大さじ2
大さじ2
3合
白ゴマ 少々

まとめ

ラワンブキの特徴やおすすめの食べ方を紹介しました。ラワンブキは北海道足寄町の名産品で、北海道遺産にも認定されているおいしい食材です。旬の時期には足寄町内をはじめ、札幌中心部の市場でも出回るので手に入れてみてはいかがでしょうか。

PREZO編集部
PREZO編集部
美味しいものに目がない。食べ歩きやお取り寄せ大好きなPREZOのスタッフが、地域の魅力や商品にまつわるストーリー、北海道の豆知識など、とっておきの情報を発信!