北海道で豚丼を食べるなら、本場・帯広へ! 発祥の背景と現地おすすめ店8選
北海道らしい田園風景と山々の連なりが美しい十勝。この十勝の中心地・帯広市で親しまれているローカルグルメが、今回紹介する「豚丼」です。近年は道内各地で食べられる豚丼ですが、発祥の地は帯広市。農林水産省の次世代に残したい味「うちの郷土料理」にも認定されているほど、地元で親しまれているんです。
これほどまでに市民権を得ているのは、明治時代から養豚業がはじまり、豚丼を食べる文化が古くから根付いてたことに由来します。本記事では、帯広名物・豚丼の特徴とおすすめのお店をご紹介します。
十勝・帯広名物の豚丼とは?
帯広市をはじめ、十勝広域で親しまれている豚丼はどのようにして誕生したのでしょうか。
豚丼の特徴や歴史をまとめました。
甘辛いタレが絶対
豚肉に甘辛いタレをつけて焼き、ご飯の上にのせたのが豚丼です(ご想像通りだと思いますが・・・)。甘辛ダレのベースは、醤油。そこにすりおろしニンニクやショウガを加えるなどして、店舗ごとに個性を出しています。
この後、豚丼のおすすめ店を紹介しますが、多くの店で“秘伝のタレ”を何十年と守り続けているところが多いです。
北海道民のスタミナ食
昭和初期に帯広市内の食堂で、炭火焼きした豚肉にうなぎの蒲焼き風のタレを使用して丼にしたのが豚丼の始まりと言われています。
当時、飲食店の店主が、農家や開拓者が汗を流して働く姿を見て「スタミナ料理を提供したい」と思い、「スタミナ=うなぎの蒲焼き」のイメージで提供したそうです。当時、うなぎは高価で高く手に入らなかったため、代用食材として目をつけたのが豚肉でした。
代用品ではあったものの、瞬く間に美味しいと評判に。そこから全道に広がり、“北海道のスタミナ食”として定着したというわけです。
十勝地方にはかなりの数の専門店がある
豚丼は帯広市の飲食店をはじめ、カフェや定食屋さんでも広く提供されています。お店ごとに工夫を凝らした豚丼は、まさに千差万別。豚肉の使う部位やタレ、焼き方、盛り付け方などが店舗によって異なるため、可能なら1軒と言わずにハシゴしてほしいくらいです。
北海道・帯広でおすすめの豚丼屋さん8選
ホンモノの豚丼を味わうなら、やっぱり帯広を訪れるのが一番。ということで、北海道・帯広で美味しい豚丼が味わえるおすすめのお店を8軒ご紹介します。
元祖 豚丼のぱんちょう
昭和8年創業「元祖 豚丼のぱんちょう」は、帯広豚丼発祥の店です。
メニューは、いたってシンプルで肉の枚数により松・竹・梅・華の4種類があります。
炭火でじっくりと焼き上げる北海道産の豚ロースは、秘伝の甘めのタレと相性抜群。最後にグリーンピースで緑を添えれば、完成です。丼からはみ出んばかりの豚肉が、豪快に盛り付けられています。
平日も行列必至の人気店なので、お早めのご来店がおすすめです。
店名 | 元祖 豚丼のぱんちょう |
---|---|
住所 | 北海道帯広市西1条南11丁目19番地 |
アクセス | JR帯広駅から徒歩約3分 |
営業時間 | 11:00~19:00 |
定休日 | 月曜日 第1・第3火曜日 *祝日の場合は営業、翌平日休み |
電話番号 | 0155-22-1974 |
豚丼のぶたはげ
JR帯広駅のエスタ帯広西館にある「豚丼のぶたはげ」。
ぶたはげ特製の秘伝のタレは、創業当時から今日まで変わらずにひと釜ごとに、職人が手作りしています。そのため、手作りならではの深い味わいとコクが味わえます。
箸でキレるほど柔らかい豚肉は、850°Cの高温で焼くことで旨味をぎゅっと閉じ込めることに成功。3代続く「本物の豚丼を提供したい」という熱い想いが今もなお、受け継がれている名店です。
店名 | 豚丼のぶたはげ 帯広本店 |
---|---|
住所 | 北海道帯広市西2条南12丁目 JR帯広駅エスタ西館 |
アクセス | JR帯広駅直結 |
営業時間 | 9:00~19:00 |
定休日 | 第3水曜日 |
電話番号 | 0155-24-9822 |
公式サイト | http://www.butahage.com/ |
十勝豚丼 いっぴん
ジンギスカンの焼肉タレを製造しているソラチが経営している「いっぴん」。
店名の由来は「豚丼一品で勝負する店」という意味が込められています。備長炭で焼かれた香ばしい豚肉は甘さが引き立ち、まさに絶品。タレ製造会社のこだわりの製法で、作られたタレと豚肉が絶妙にマッチしています。添えられた白髪ネギが、良いアクセントで印象的です。
店名 | 十勝豚丼 いっぴん 帯広本店 |
---|---|
住所 | 北海道帯広市西21条南3丁目5番地 |
アクセス | JR帯広駅から車で約15分 |
営業時間 | 11:00~21:00 |
定休日 | なし *元旦は休業 |
電話番号 | 0155-41-1789 |
助六
帯広市の中でも、西の中心街にある和食料理店「助六」。
助六のこだわりは、網焼きの豚肉を提供していることです。網焼きすることで、香ばしい焼き目と香りがつきます。また、おすすめは異なる部位を味わえる「ミックス豚丼」。ロースとバラ肉の両方が楽しめる贅沢な丼です。厚めのロースと程よい脂がのったバラ肉が、絶妙な甘辛ダレとマッチしています。
帯広駅から少し距離はありますが、足を延ばしても行ってみる価値ありのお店です。
店名 | 和食処 助六 |
---|---|
住所 | 北海道帯広市西21条南4丁目 |
アクセス | JR西帯広駅から車で約10分 |
営業時間 | 11:30~14:00、17:00~21:00 土曜・日曜は11:00~通し営業 |
定休日 | 水曜日 |
電話番号 | 0155-34-0970 |
豚丼のはなとかち
帯広駅北口から徒歩約7分、黄色い看板が目印の「はなとかち」。メインとなる豚肉はもちろん、ご飯も北海道産を使用しているこだわりのお店です。決め手となる豚丼のタレは、添加物を一切使用せずにハチミツと日本酒を使用しています。そのため、甘みとコクのあるサラッとしたタレが特徴的です。
豚肉は、網焼きで豚肉の余分な脂を落としながら、丁寧にじっくりと焼き上げています。最後にアクセントとなる、山ワサビと枝豆をのせることで、より一層美味しさが引き立っています。平日は中休みがあるので、訪店の際は注意を。
店名 | 豚丼のはなとかち |
---|---|
住所 | 北海道帯広市大通南12丁目2-4 佳ビル |
アクセス | JR帯広駅北口から徒歩約7分 |
営業時間 | 11:00~15:00、18:00~19:00 土曜・日曜・祝日は通し営業 |
定休日 | 火曜日 *祝日の場合は営業、翌平日休み |
電話番号 | 0155-21-3680 |
公式サイト | http://www.hanatokachi.com/ |
ぶたいち
東京池袋に支店を出している「豚丼一番ぶたいち総本店」。ぶたいちは、食肉加工会社直営の豚丼専門店です。経験豊富な肉のプロが選別した上質な豚肉を、炭火で焼き上げます。
豚丼に使うお米は、新潟県産の特別栽培コシヒカリを使用。また、ぶたいちのこだわりは、豚肉とご飯にかけるタレを別々に仕込んでいる点です。豚肉とご飯用のタレを別々に調整することでご飯のひと粒まで飽きることなく、味わえます。
店名 | ぶたいち 帯広本店 |
---|---|
住所 | 北海道帯広市大通南25丁目20-1 |
アクセス | JR帯広駅から車で約5分 |
営業時間 | 11:00~20:00 |
定休日 | なし *年末年始は休業 |
電話番号 | 0155-26-4129 |
公式サイト | http://www.obihiro-butaichi.com/ |
ぶた丼のとん田
精肉店を営んでいた店主がオープンさせたお店です。
「我々は豚丼ではなく、手間ひまを売る」というのが、創業当時からの想い。豚肉は柔らかい部位を手作業で選別し、十勝産の豚肉を一枚一枚丁寧に手切りに。豚肉の部位は、ロース・バラ・ヒレの3種類から選べます。また、秘伝のタレは創業者とその息子しか知らない門外不出の味とのこと。
営業時間内でも豚肉がなくなると閉店してしまうので、早めに訪れるのがおすすめです。
店名 | ぶた丼のとん田 |
---|---|
住所 | 北海道帯広市東10条南17丁目2番地 |
アクセス | JR帯広駅から車で約8分 |
営業時間 | 11:00~18:00 ※売り切れ次第終了 |
定休日 | 年末年始のみ |
電話番号 | 0155-24-4358 |
公式サイト | https://butadonnotonta.com/ |
炭火焼き豚丼 とんび
2017年開店のとんびは、クチコミやSNSなどで美味しいと評判のお店です。オーナーが「おばあちゃんの豚丼のタレを他の人にも味わってもらいたい」と思ったのがきっかけで、お店をオープン。
炭火で丁寧に焼かれた豚肉を、北海道産のアツアツご飯にのせて頂きます。柔らかなロースは、ジューシーな豚肉の味わいと甘辛ダレが絶妙に絡んで最高。
チーズ・キムチ・バター・キャベツ・温泉卵・山ワサビと、トップピングがあるのも他店とは異なる特徴です。
店名 | 炭火焼豚丼 とんび |
---|---|
住所 | 北海道帯広市西1条南24丁目8-1 |
アクセス | JR帯広駅から車で約7分 |
営業時間 | 11:00~14:30、17:30~20:00 |
定休日 | 水曜日 |
電話番号 | 0155-26-7311 |
まとめ
北海道・帯広で豚丼が味わえる、おすすめ店8選を紹介しました。どのお店もこだわりがいっぱいで、一度は訪れたい名店ばかりです。本物の豚丼は、ぜひ帯広で!