コリンキーの食べ方は?生で食べられる?調理方法やおすすめ料理を紹介
生で食べられるカボチャ「コリンキー」。鮮やかなレモン色をしており、大きさは500〜1,000g程度の小さなカボチャです。生食できることが特徴で、コリコリとした食感でクセもほとんどありません。ビタミンB群やビタミンC、βカロテン、食物繊維などの栄養が豊富に含まれており、代謝アップや便秘解消などが期待できます。
こちらの記事ではコリンキーの食べ方や味・食感、栄養と効果、コリンキーのおいしい食べ方を紹介します。
この記事でわかること
- コリンキーは生で食べられるカボチャ
- スライスしてサラダにして食べるのがおすすめ
- コリンキーは皮・種ごと食べられる
- デトックス効果や代謝アップが期待できる
- 1個あたり300円程度で購入できる
コリンキーとは?生で食べられるカボチャ
コリンキーとは、皮ごと食べられるカボチャの一種です。中南米原産のウリ科カボチャ属ですが、コリンキーは山形県の種苗会社などにより2002年に品種登録された日本生まれの野菜です。生食できることが特徴で、歯触りや食感がよくクセもないので、加熱調理だけでなくサラダにしてもおいしく食べることができます。
皮は鮮やかなレモン色をしており、大きさは500〜1,000g程度で栗カボチャのような見た目です。完熟させず若取りして食べるので、中の種部分はクリーム色をしています。また、コリンキーは栄養豊富でビタミンB群を多く含んでいるほか、体の免疫を活発にするβカロテンも含まれています。さらに、カリウムや食物繊維も多く含まれているので、便秘予防におすすめのカボチャです。
コリンキーの味や食感
コリンキーは淡白な味をしており、ほんのり甘さがあります。甘みの強いバターナッツカボチャなどと比べて甘さは控えめです。生で食べることもでき、クセはありませんが、わずかにキュウリの青臭さに似たウリ科特有の風味があります。青臭いのが苦手な方がサラダで食べるなら、しょうゆなど味の濃いものにつけて食べるのがおすすめです。
また、果肉に水分を多く含んでおり食感は柔らかいです。生で食べるとコリコリとした食感を楽しめ、加熱すればねっとりした食感になります。見た目は栗カボチャに似ていますが、栗カボチャのホクホクとした感じはありません。
コリンキーの主な生産地と旬
コリンキーを主に生産している地域は山形県です。そのほか、広島県や神奈川県を中心に全国的に栽培されています。コリンキーは若取りすることが特徴で、開花後10〜15日後に収穫を行うのが一般的です。旬の時期は5月下旬〜6月です。
おいしいコリンキーの見分け方
おいしいコリンキーは、鮮やかなレモン色が特徴です。熟すにつれて果皮がレモン色からオレンジ色に変わり、果肉が粘質になって味が落ちていきます。特に生で食べる場合は、みずみずしくコリコリした食感を楽しめる、未熟なコリンキーを選ぶのがポイントです。
また、傷がないものを選んだ方が盛り付けたときも見た目を楽しめます。ただし、果皮はやわらかく傷つきやすいので取り扱いは注意しましょう。
コリンキーの栄養と期待できる効果
コリンキーにはさまざまな栄養素が含まれており、以下の効果が期待できます。
コリンキーの栄養効果
- デトックス効果
- 代謝アップ
- 目や肌の調子を整える
それぞれの効果について詳しく解説します。
1.デトックス効果
コリンキーはほかの品種と比べて、食物繊維と水分を多く含んでいるカボチャです。便を柔らかくして便通をよくする作用があるので、腸内に溜まった老廃物の排出が促進されます。便をはじめ体内の老廃物がデトックスされるので、体が軽くなるだけでなく、肌が明るくなる美肌の効果も期待できます。
2.代謝アップ
コリンキーにはビタミンB1・B2など、疲労回復やストレスの軽減、皮膚の新陳代謝に関わるビタミンB群が多く含まれています。ビタミンB2は細胞の再生やエネルギー代謝に関わる栄養素で、不足すれば口内炎や肌荒れなどの原因になります。また、ビタミンB1が不足すれば糖質が分解されにくくなり、乳酸が溜まって疲れやすい体になるので体内に欠かせません。
そのほか、コリンキーはビタミンCやミネラル(カリウムやカルシウム、鉄など)も含まれています。ビタミンCは皮膚や粘膜の健康維持を助け、ミネラルは基礎代謝や新陳代謝、エネルギー代謝を促すはたらきがあります。
3.目や肌の調子を整える
コリンキーは目や肌の調子を整える効果も期待できます。コリンキーにはビタミンCやβカロテンなどが含まれており、ビタミンCは体内で発生した活性酸素を素早く取り除く抗酸化作用のはたらきがあるほか、コラーゲンの生成に役立つ成分です。目の疲れ・充血など眼精疲労を防止するほか、コラーゲンが皮膚や骨、血管、肌などの健康を保ってくれます。
また、βカロテンは強い抗酸化作用を持つ栄養素で、体内でビタミンAに変換され目の調子や肌の調子を整えてくれます。
コリンキーのおいしい食べ方
コリンキーは加熱調理するほか、生で食べられるカボチャです。おすすめのおいしい食べ方は次の3つです。
コリンキーの食べ方
- 生のままスライスして食べる
- 瓜として食べる
- カボチャとして食べる
ほかにも、コリンキーはジャムにして食べることも可能です。果肉に水分が多く含まれているので砂糖や蜂蜜を加えて煮込めば、色味もあざやかでおいしいジャムができます。
以下では、3種類の食べ方について詳しく紹介します。
1.生のままスライスして食べる
コリンキーはほかのカボチャと違って生食できることが特徴です。そのため、コリンキーを生のままスライスしてサラダとして食べるのが最もおすすめです。果皮もやわらかく皮ごと食べられるので、そのまま薄く切ってドレッシングをかけて盛り付けます。皮を食べることに抵抗があるという方は、ピーラーで表面の皮を薄くむいて食べるのもおすすめです。
2.瓜として食べる
コリンキーはカボチャ(南瓜)の一種で水分も多いので、同じ瓜科のキュウリやズッキーニなどと同じような食べ方もできます。たとえば浅漬けやぬか漬け、ピクルス、キムチなどの漬物にして食べるほか、細切りにして和え物にしてもおいしいです。
3.カボチャとして食べる
コリンキーは一般的なカボチャと同じような食べ方もできます。熟してかたくなっている場合は特に加熱調理して食べるのがおすすめです。ほかのカボチャのようにほくほくとした食感はありませんが、とろけるような舌触りを楽しむことができます。
適当な大きさに切って炒め物にするほか、スライスして天ぷらやフライにするとおいしく食べられます。また、煮物やポタージュスープにしてもおいしいです。
コリンキーは皮や種も食べられるって本当?
コリンキーは皮がついたまま生で食べられるとお伝えしましたが、種もそのまま食べられるのか気になっている方もいるかと思います。通常、生属する場合は中のワタと種を取り除きます。
しかし、コリンキーの種はやわらかいので、加熱調理する場合は種を取り除かずにそのまま揚げたり焼いたりして食べることが可能です。種だけを取り除いて炒めて食べることもできます。また、ポタージュスープを作るのであれば、ワタと種を使ってだしを取っておいしく食べる方法もあります。
コリンキーの調理方法・切り方
コリンキーの切り方は、一般的なカボチャとほとんど同じです。かたいヘタを切って縦に半分に切り、中の種とワタを取り除きます。サラダにする場合は薄くスライスし、加熱調理する場合は適当な大きさにカットして食べます。ほかのカボチャよりもやわらかく簡単に刃が入るので、カットする際は力の入れ加減に注意してください。
また、種も食べる場合は、水を張ったボウルにワタと種を入れてもみ洗いするとワタから種が外れるので種だけ調理できます。
コリンキーを使った料理
コリンキーはさまざまな料理に使用できます。主なコリンキーの料理には以下があります。
コリンキーの料理
- コリンキーのサラダ
- コリンキーのスープ
- コリンキーのパスタ
- コリンキーの炒め物
それぞれの料理の作り方などを紹介します。
1.コリンキーのサラダ
コリンキーのサラダは、生のまま食べられるコリンキーの特徴を活かした食べ方です。薄くスライスしてオリーブオイルと塩胡椒をかける食べ方のほか、ぶつ切りにしてトマトやキュウリなど色が違う野菜を一緒にすると色味も楽しめます。味付けはオリーブオイルと塩のシンプルな組み合わせのほか、ドレッシングやマヨネーズをかけてもおいしいです。
2.コリンキーのスープ
コリンキーをスープにして食べるなら、カボチャのポタージュやコンソメスープにするとおいしいです。ポタージュにする場合は、玉ねぎ・コンソメと一緒に煮詰めてからミキサーで混ぜるとなめらかな口当たりに仕上がります。豆乳や蜂蜜を加えると、まろやかさが増してやさしい甘みがアクセントになります。また、コンソメスープにするなら、さつまいもなど甘みの強い野菜と組み合わせるのがおすすめです。
3.コリンキーのパスタ
コリンキーのパスタもおいしくておすすめの料理です。作り方は簡単で、コリンキーやプチトマト、ツナ缶などの具材にオリーブオイルやすりおろしニンニク、塩などを入れて混ぜます。できあがったソースに茹でたパスタを入れて和えて盛り付けるだけです。
ほかにも、コリンキーやズッキーニなどをさっと炒めて、トマトソースとニンニクと赤唐辛子を入れればピリ辛のアラビアータになります。パスタ麺のほかに、ペンネなどを使ってアレンジすることも可能です。
4.コリンキーの炒め物
コリンキーを加熱調理して食べるなら、炒め物もおすすめです。ゴーヤチャンプルーにコリンキーを加えたり、玉ねぎやにんじん、お肉と合わせて肉野菜炒めにしたり、調理方法は多岐にわたります。
また、コリンキーのきんぴらも人気レシピのひとつです。コリンキーとピーマンをごま油でさっと炒めて、調味料を絡めればお弁当のおかずやおつまみにぴったりのきんぴらのできあがりです。
コリンキーの保存方法
コリンキーを保存する場合は、新聞紙またはポリ袋に包んで冷暗所や冷蔵庫の野菜室で保存します。コリンキーをカットしている場合は、腐りやすいワタと種を取り除き、ラップで包んで保存します。ただし、コリンキーはあまり日持ちしません。特にカットしたコリンキーは腐敗しやすいので、購入後は1週間を目安に食べきるようにしてください。
また、コリンキーを冷凍すれば1カ月ほど長期間保存することは可能ですが、食感が悪くなるので解凍後の生食はおすすめできません。ポタージュスープなどの材料にするのであれば、適当な大きさにカットしたコリンキーをレンジで加熱し、冷ましてから冷凍保存しましょう。
コリンキーの買い方・値段
コリンキーは一般的なスーパーで売られているケースが少ないです。コリンキーを買いたいときは、ファーマーズマーケットや農家の直売所、または通販サイトで購入するのがおすすめです。
そのほか、大きめのデパートや幅広い品種を扱うおしゃれなスーパーであればコリンキーが売られている可能性があります。また、コリンキーの値段は1個あたり約300円程度です。通販では数キロ単位で売られているケースがほとんどで、箱買いする場合は1,000円〜3,000円ほどで購入できます。
まとめ
コリンキーはカボチャの一種で、生食できることが特徴です。皮ごと薄くスライスしてサラダにして食べられます。
デトックス効果や代謝アップも期待できる栄養豊富な野菜なので、ぜひ一度コリンキーを試してみてください。