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山わさびとわさびの違いとは? 効果や効能、基本的な食べ方を解説

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醤油漬けや薬味などでよく食べられる“山わさび”。日本の食卓では、緑色の“わさび”が寿司や刺身などで使われますが、2つのわさびにはどんな違いがあるのでしょうか? 異なるところがわかれば、どんな料理にどちらを選ぶのがベストか分かるはず! この記事では、山わさびとわさびの違いを辛さや食べ方、効果・効能などの面から紐解きます。

    この記事でわかること

  • 山わさびはすりおろすと白色で、しびれるような辛さ
  • 栄養豊富で様々な効果が期待できる
  • 上手に保存すれば長持ちする
  • 北海道ご当地ラーメン
  • スープカレー特集

山わさびとわさびの違い

山わさびとわさびの違いは、大きく分けて「すりおろしたときの見た目」「味」「栽培方法」の3つ。同じわさびでも食べられるまでの成長の仕方、食べたときの味など、意外にも多くの違いがあります。2つのわさびを思い浮かべながら、違いを正しく理解してみましょう。

すりおろしたときの見た目

すりおろしたときの見た目

山わさびやわさびを目にするときは、すりおろした状態が多いのではないでしょうか。刺身やステーキなどの薬味でポピュラーなわさびは見た目と同じで、すりおろしても緑色です。

山わさびは、外見は白っぽい色で、すりおろしたときも白色になります。海外ではホースラディッシュと呼ばれ、西洋料理でもよく使われています。

わさびは、ツンとした辛さの中にほんのりと甘さがあります。一方、山わさびは、わさびよりも約1.5倍辛いと言われていて、しびれるような辛さが特徴です。そのまま多く食べると、鼻の奥が痛くなったり、涙が出てきたりすることもあります。

わさびとは違った辛みは存在感があり、ローストビーフやステーキなどのお肉と相性が良く、ピリッとしたアクセントになりますよ。

栽培方法

山わさびは、その名の通り、山で栽培されています。生命力が強い野菜で、山の土に植えたり、根が水に浸かったりしているだけでも、約1年で収穫できる大きさに育つそうです。そのため、身近なわさびよりも収穫量が多いと言われています。実は、チューブわさびや粉わさびの原料(辛みの要素)にも使われているほどです。

山わさびの栽培方法

一般的なわさびは、清流など水のきれいな場所で主に栽培されます。恵まれた環境でのみ、じっくり成長していくので、収穫できるまでに約3年かかるそう。加工わさびは一般的ですが、天然ものの本わさびはなかなかありつけない食材です。

山わさびの栄養と効果・効能

わさびとの違いを理解したところで、山わさびに絞って特徴を押さえていきましょう。まずは、栄養と効果・効能。ツンと辛くて美味しいだけではなく、食べると嬉しい効果を期待できますよ!

主な栄養素

山わさびは、ビタミンやミネラルが豊富です。エネルギー産生に関わるビタミンB1や代謝に関係するビタミンB2、皮膚や粘膜を健康に保つビタミンCなどが含まれています。そのほかにも、健康や美容などに役立つカリウムやカルシウム、マグネシウム、リン、鉄なども含まれていて、様々な効果・効能を期待できますよ。

効果・効能

山わさびには豊富な栄養が含まれており、効果・効能も豊富です。辛みは唾液や胃液を分泌する効果があり、食欲が増すとともに消化を助けてくれます。血液をサラサラにする効能もあり、動脈硬化や高血圧などの予防・対策に効果的です。

また、殺菌・抗菌作用もあり、実は生ものに添えられているのは食中毒予防の一つでもあります。体内でも解毒作用があると言われ、発がん性物質を無効化する効果を期待できるそうです。

山わさびの産地と旬

山わさびの産地と旬

山わさびは、実は北海道でよく採れる食材です。恵まれた自然環境や豊かな水資源を生かして、今日もどこかですくすく成長しています。ここでは、主な産地や旬の時期を解説。旬がわかれば、一番美味しい時期に山わさびを食べられますよ。

北海道が主な産地

山わさびは生命力が強いものの、どこでも栽培されているわけではありません。日本の主な産地は北海道。原産地は北欧や東ヨーロッパで、西洋わさび、ホースラディッシュという名前が一般的です。北海道の気候は原産地に似ていて、冷涼な環境で山わさびが自生しています。

世界の生産量の8割を占めるアメリカ・イリノイ州、中国などの輸入品も多く流通していますが、北海道を中心とした国産の山わさびの方が味や香りは上質です。

12月~3月が旬

山わさびは、収穫量が多いため、年中食べられる食材です。1年の中でも、12~3月の寒い時期が旬と言われています。主に食べられるのはすりおろした根の部分ですが、葉や皮も食べることが可能です。葉を食べるときは、4~6月が美味しいとされています。

山わさびの食べ方と保存方法

山わさびは加工品で目にすることが多いので、そのままの状態から食べるときには少し悩んでしまうかもしれません。食べ方はとても簡単で、上手に保存すれば長く楽しめます。ここでは、山わさびを食べる方法と保存方法をご紹介します。

すりおろすのが基本

山わさびはすりおろすのが基本

山わさびは、すりおろして食べるのが一般的です。皮はそのままの状態でおろし金ですりおろせば、味や香り、栄養を逃さずに食べることができます。山わさびだけを食べることは少なく、メイン料理に添えたり、アクセントに加えたりするのがおすすめです。

また、山わさびの皮や葉っぱ、茎も食べることができます。皮には栄養が豊富なので、皮をむかずに調理すると良いでしょう。葉っぱや茎は、醤油漬けにして食べるのがおすすめです。すりおろしたものよりも食感が残り、シャキシャキ感と一緒に辛みを楽しめます。

Re size
幕別町産長芋を使った山わさびとろろ 5個セット
1,800(税込)

『Re size』が販売する「わさびとろろ」は、十勝・幕別町で採れた規格外の長芋を使ったご飯のお供。味や品質は同じなのに、見た目や大きさだけの問題でスーパーには並べてもらえない長芋を、形を変えて製品化したのが、この「わさびとろろ」です。ツーンと刺激はありますが、ご飯との相性がよく、つい箸が進む美味しさです。

上手に保存して長く楽しもう

山わさびは保存性が高いので、正しく保管すれば長く楽しむことができます。冷蔵と冷凍のどちらでも保存可能です。

冷蔵庫で保存するときは、山わさびを洗ってから水気を切り、ペーパータオルで包んだ後にビニール袋に入れましょう。ビニール袋に水を入れておけば、半年ほど保存することもできます。

冷凍庫で保存する場合もきれいに洗ってから水分をふき取りましょう。空気に触れないように1本ずつ丁寧にラップで包めば、約3ヶ月は保存可能。食べる時は、解凍せず凍ったまますりおろすことができます。

山わさびを美味しく食べられるおすすめメニュー

山わさびはすりおろしただけでも味のアクセントになりますが、ちょっとアレンジを加えるとさらに美味しく味わうことができます。定番の醤油漬けをはじめとして、おすすめのメニュー・食べ方を見ていきましょう。

山わさびの醤油漬け

山わさびの醤油漬け

山わさびの定番メニューは醤油漬けです。食感が残るようにみじん切りにした山わさびを醤油などの調味料で漬けるだけで、立派な常備菜になります。白ご飯に乗せるだけでも、箸が進むおかずに。冷奴に乗せたり、サラダに添えたりするのもおすすめです。

ドレッシング

サラダにかけるドレッシングに山わさびを加えるのも、美味しい食べ方。ドレッシングにピリッとした辛みがプラスされ、野菜の甘みが引き立つ絶品サラダになります。マヨネーズに山わさびを加えるだけでも、簡単山わさびドレッシングのできあがりです。

薬味

山わさびローストビーフ丼

すりおろした山わさびは、それだけで存在感のある薬味になります。ローストビーフやステーキなど肉料理と一緒に食べると、ボリューミーなお肉をすっきり食べられるのが魅力です。

まとめ

山わさびと本わさびは、味や見た目、栽培方法に違いがあります。原産地の気候に近い北海道に自生し、山で栽培されているのが特徴です。すりおろすと白色で、しびれるような辛さが味わいのポイント。

すりおろして薬味や付け合わせにするだけではなく、醤油漬けやドレッシングのアクセントにもぴったりです。山わさびを手に入れたら、美味しい食べ方で味わってみてくださいね。

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菅原 光拳
ライター / フリーエディター
札幌生まれ、北広島市育ち。学生時代に釧路で環境と自然教育を学んだのち、卒業後も北見を拠点に道東で7年間を過ごす。現在は北海道観光をはじめ、ライフスタイルメディアなど多様なジャンルの記事を執筆中。