ホワイトアスパラガスのおいしい食べ方!茹で汁を捨てないのがポイント
ホワイトアスパラガスは、その美しい白さと独特の風味、口当たりの良さで人気の野菜です。近年ではフレッシュな生のホワイトアスパラガスの流通も増えてきました。しかし、家庭でのホワイトアスパラガスの食べ方について、詳しく知っている人は少ないのではないでしょうか。
この記事では、ホワイトアスパラのおいしい食べ方を中心に、基本的な調理方法から、ひと工夫を加えたアレンジ方法まで、詳しくご紹介します。新鮮な生のホワイトアスパラを手に入れた際には、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ホワイトアスパラガスとは?
ホワイトアスパラガスは、かつて缶詰や瓶詰めが主流だった野菜です。以前はそのほとんどが外国産でしたが、近年では国産の生のホワイトアスパラガスも店頭に並ぶようになりました。
ホワイトアスパラガスの特徴は、なんと言ってもその白さと太さ。柔らかい食感と、青臭さのないジューシーな味わいも魅力です。
ホワイトアスパラガスの代表的な国内生産地は、北海道と長野県です。5月〜6月に旬を迎える国産のホワイトアスパラガスは、香り高く、旨みが濃いとされています。
ただし、生のホワイトアスパラガスは栽培に手間がかかり痛みやすいため、あまり流通量が多くありません。出会えたらラッキー!貴重な旬の味をぜひ楽しんでみてください。
ホワイトアスパラガスとグリーンアスパラの違い
ホワイトアスパラガスとグリーンアスパラガスは、実は同じ品種です。その違いは栽培方法にあります。日光に当てて育てるとグリーンに、遮光して育てるとホワイトになるのです。
遮光ハウスで育てるホワイトアスパラガスは、少しでも日光に当たってしまうとその部分がグリーンになってしまう繊細な野菜。そのため栽培には細心の注意が必要です。収穫後も遮光シートで光が当たらないように、丁寧に出荷されています。生産者が手間ひまをかけて栽培することにより、ホワイトアスパラガスはその美しい白色を保っているのです。
また、ホワイトアスパラガスとグリーンアスパラガスは、見た目だけでなく、味わいや調理方法にも違いがあります。ホワイトアスパラガスはグリーンアスパラガスより太く、皮が硬いため、しっかりとした下処理が必要です。適切な下処理をすることで、ホワイトアスパラガスならではの甘さ、柔かさを味わうことができるのです。
ホワイトアスパラガスの茹で方とコツ
ホワイトアスパラガスをおいしく食べるためには、適切な茹で方が欠かせません。丁寧な下処理と茹で方の工夫で、ホワイトアスパラガスのおいしさを最大限に引き出すことができます。
グリーンアスパラガスとの茹で方の違いは「茹で汁」の使い方にアリ!ポイントを押さえることで、ホワイトアスパラガスをおいしく茹で上げることができますよ。
下処理
生のホワイトアスパラガスは、購入後すぐに茹でることが大切です。新鮮なうちに茹でて保存しておくことで、そのおいしさが長持ちします。
まずは茹でる前に、以下の手順で下処理をしておきましょう。
ホワイトアスパラガスの下処理の仕方
①まずはホワイトアスパラガスの根元を触り、無理なく折れる部分を探します。この部分が食べられる部分と食べにくい部分の境目です。ポキンと手で折って、食べにくい部分を取り除きます。
②穂先から2cmほど下の部分から根元に向かって、ピーラーで皮をむきます。ホワイトアスパラガスはデリケートなので、力を入れずに優しく「なでるように」皮をむくのがポイントです。
③むいた皮と、折った根元の部分は捨てずに取っておきましょう。一緒に茹でることで、おいしい出汁が取れます。
茹で方
ホワイトアスパラの下処理が終わったら、いよいよ茹でていきます。 グリーンアスパラよりも皮が硬く、アクがあるのがホワイトアスパラの特徴です。しかし、以下の手順を守ることで、きれいな白さを保ったまま、柔らかくジューシーに茹でることができますよ。
ホワイトアスパラの茹で方
- 鍋に水、砂糖、塩を少々、レモンスライス(レモン汁でもOK)を入れて沸かします。
※砂糖とレモンスライスを加えることで、白くきれいに茹で上がります。 - お湯にホワイトアスパラガス、むいた皮、折った根元部分を投入し、5分ほど茹でます。アクは丁寧に取り除きましょう。
※フライパンを使うと一本のまま茹でることができ便利です。 - ホワイトアスパラガスの太い部分に竹串をさして、少し芯が残る程度を目安にし、火を止めます。余熱でも火が通るため、硬さを確認しながら茹でましょう。
※茹ですぎないよう注意! - 茹で終えたホワイトアスパラガスは、茹で汁の中で常温になるまで冷まします。
茹で汁に漬けておくことで、旨味をホワイトアスパラガスに戻すことができ、よりおいしくなります。
ホワイトアスパラガスの保存方法
せっかくおいしく茹でたホワイトアスパラガスも、保存方法によってはその風味やおいしさが半減してしまう場合があります。
ここからは、ホワイトアスパラガスを保存する際のポイントをご紹介します。冷蔵保存、冷凍保存どちらも可能ですので、ぜひホワイトアスパラの保存法をマスターして、そのおいしさを楽しんでください。
冷蔵保存のポイント
茹でたホワイトアスパラガスを保存する際のポイントは、「茹で汁ごと」保存容器に入れること。冷蔵庫での保存で、2〜3日そのおいしさを保つことができます。
また、生のホワイトアスパラガスをやむを得ず冷蔵保存する際には、乾燥を防ぐことがポイントです。湿らせたペーパータオルや新聞紙で包むことで、適度な湿度を保ちつつ、乾燥を防ぐことができます。
さらに、冷蔵庫で縦置きにして保存しておくことで、茎の硬い部分と柔らかい部分が均等に冷蔵庫の冷気に触れるため、鮮度を保つことができます。
冷凍保存のポイント
ホワイトアスパラガスは、冷凍保存も可能です。茹でてから水分を拭き取り、ラップで包み、冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いて冷凍します。
冷凍することで、1か月ほど保存ができるため、旬のホワイトアスパラガスをより長く楽しむことができます。ただし、解凍する際には食感が変わりやすいため、グラタンやスープなど、加熱調理に使用することをおすすめします。
なお、調理の際は凍ったまま使ってOK。冷凍する際には、食べやすい大きさにあらかじめ切り分けておくと便利です。
ホワイトアスパラガスを長持ちさせるためのコツ
ホワイトアスパラガスを長持ちさせるためには、保存方法だけでなく、購入する時の選び方も重要なポイントです。新鮮なホワイトアスパラガスは、茎が太くてしっかりしており、ハリとツヤがあります。加えて、切り口がみずみずしいものを選びましょう。 購入後はすぐに調理するか、茹でて冷蔵保存することで、その新鮮さを保つことができます。
ホワイトアスパラガスのおいしい食べ方
ホワイトアスパラガスは、そのままはもちろん、さまざまな方法でそのおいしさを楽しむことができます。調理のポイントは、茹でた時の「茹で汁」を活かすこと!ホワイトアスパラの繊細な味わいと風味を最大限に引き出すことができます。
ここからは、特におすすめの食べ方をご紹介します。さまざまな食べ方で、ホワイトアスパラガスの柔らかさと甘みを堪能してみてください。
素材の味を楽しむ。ホワイトアスパラの食べ方〜前菜編〜
ホワイトアスパラガスのサラダ
ホワイトアスパラガスのサラダは、シンプルながらも満足感のあるサラダです。
茹でたホワイトアスパラガスと細切りのキャベツ、薄切りのハムなどと合わせるだけでOK。これに、マヨネーズ、牛乳、酢、砂糖、粉チーズを混ぜ合わせたドレッシングをかけると、リッチな味わいのサラダになりますよ。
ホワイトアスパラガスのオランデーズソース添え
フレンチメニューとして定番のホワイトアスパラガスのオランデーズソース添えは、シンプルながらも華のある一品です。
バターと卵黄を使ったコクのあるソースは、ホワイトアスパラガスと相性抜群。ソースは塩とレモン汁で味を整え、お好みでハムや新じゃがいもを添えてお楽しみください。
ホワイトアスパラガスのバターソース
ホワイトアスパラのバターソースは、おもてなし料理としても人気のメニューです。茹でたホワイトアスパラを、フライパンで溶かしたバターで軽く焼き目を付けてソテーするシンプルな一品。バターのコクが、ホワイトアスパラの甘みを引き立てます。お好みでレモン汁やハーブを添えると、風味がさらにアップします。
ホワイトアスパラはクリームソースとの相性抜群!
ホワイトアスパラはクリームソースとも相性抜群です。クリームの濃厚さがホワイトアスパラの甘みと絶妙にマッチし、豊かな味わいを楽しめます。ソースとアスパラのホワイトが、見た目にも贅沢な一品。特別なディナーにもぴったりです。
メインにもなる!ホワイトアスパラの食べ方〜主食編〜
ホワイトアスパラのリゾット
ホワイトアスパラの茹で汁を使ったリゾットは、アスパラの風味がしっかりと感じられる一品です。茹で汁に含まれる旨味を逃さず、リゾットにしみ込ませることで、深い味わいが楽しめます。お好みで生ハムやハーブをトッピングすることで、さらに風味豊かな仕上がりになります。
ホワイトアスパラガスのパスタ
ホワイトアスパラガスとパスタの組み合わせは、簡単で満足感のある料理です。ガーリックとオリーブオイルのシンプルな味付けはもちろん、クリームソースやトマトソースとも相性が良いので、自分の好みの味付けで楽しむことができます。ソースに茹で汁を加えることで、ホワイトアスパラの旨みが凝縮されたひと皿に。
ほっとひと息。ホワイトアスパラの食べ方〜スープ編〜
ホワイトアスパラのポタージュ
牛乳や生クリームを加えて作るホワイトアスパラガスのポタージュは、まろやかな味わいと、口当たりの良さが魅力です。冷製ポタージュにすると、暑い季節にもぴったり。おもてなし料理としてもおすすめです。
スープやお味噌汁にも
ホワイトアスパラガスをスープやお味噌汁にすることで、茹で汁や皮の旨みを無駄なく味わうことができます。スープにはベーコンやソーセージを加えると、さらに深みのある味わいになります。お味噌汁には卵をプラスするのがおすすめ。味噌と卵のコクがホワイトアスパラの香りと相まって、クセになる美味しさです。
まとめ
ホワイトアスパラは、その独特の甘みと柔らかい食感から、多彩な料理に活用できる食材のひとつです。基本の茹で方を覚えておくだけで、スープやパスタ、リゾットなど、さまざまな食べ方で楽しむことができます。バターソースやクリームソースとの相性も良く、組み合わせ次第で特別な一品に。
適切な保存方法を知っておくことで、旬の味を長く楽しむことができるので、食べ方のバリエーションも広がります。
ぜひ、自分だけのホワイトアスパラの楽しみ方を見つけてみてくださいね。