北海道のあじさい名スポット11選!各スポットの見どころやあじさいの魅力を紹介

北海道のあじさい名スポット11選!各スポットの見どころやあじさいの魅力を紹介の画像

梅雨の時期の花風景として親しまれている花「あじさい」。全国的に見られるあじさいですが、北海道でもあじさいが見られるスポットは少なくありません。なかには、小樽の歴史的建造物と一緒にあじさいが見られるなど、北海道だけの特別なあじさいスポットがあります。

こちらの記事では、北海道のおすすめのあじさいスポットを紹介します。あじさいの魅力や歴史、撮影するときのマナーについても解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事でわかること

  • 北海道のあじさいは7月中旬〜8月上旬が見頃
  • 白樺とあじさいを一緒に見られるスポットがある
  • 歴史的建造物とあじさいを一緒に見られるスポットがある
  • あじさいは土の酸度(pH度)で色が変化する
  • あじさいは日本原産の花で、イギリスから逆輸入された
  • 北海道ご当地ラーメン
  • スープカレー特集

北海道のあじさい名スポット11選!

北海道にはあじさいが見られるスポットが多く存在します。

北海道のあじさい名スポット

  • 立象山公園 あじさい広場(久遠郡)
  • 豊平公園 白樺林のアジサイ(札幌市)
  • にしん御前 小樽貴賓館(小樽市)
  • 市民の森(函館市)
  • 中島公園(札幌市)
  • 有珠善光寺(伊達市)
  • 明善寺(岩内郡)
  • 松前公園(松前郡)
  • 春日緑地(札幌市)
  • 函館市旧イギリス領事館(函館市)
  • 道立野幌総合運動公園(江別市)

ここからは、それぞれのスポット情報や見どころについて深掘りしていきます。

立象山公園 あじさい広場(久遠郡)

立象山公園 あじさい広場

北海道の立象山公園にある「あじさい広場」は、北海道を代表するあじさいスポットです。久遠郡せたな町に位置する立象山公園は、海に面した雄大な自然に囲まれている公園で、特に夕日が美しいと評判です。季節になると、約30,000株と圧倒的な量のあじさいが広場を鮮やかに彩り、見る人の心をつかみます。あじさいの景色は山頂の展望台からも望むことができ、あじさいと一緒に日本海や瀬棚の海、さらには晴れた日には奥尻島まで眺められます。あじさいの見頃は7月下旬〜8月中旬です。

名称 立象山公園 あじさい広場
見頃時期 7月下旬〜8月中旬
あじさいの株数 約30,000株
あじさいの品種 約10種類
料金 無料
住所 北海道久遠郡せたな町瀬棚区西大里
アクセス 【電車】
「長万部駅」からバスで約1時間30分、「瀬棚市街」で下車後車で約5分
【車】
「八雲IC」から車で約1時間
駐車場 無料(60台・青少年旅行村駐車場)
電話番号 0137-87-3311(せたな町瀬棚総合支所)
営業時間 24時間(ビジターセンターは8:30〜17:00)
定休日 なし
公式サイト 立象山公園|北海道のホームページ

豊平公園 白樺林のアジサイ(札幌市)

豊平公園 白樺林のアジサイ

札幌市豊平区に位置する豊平公園は、農林水産省林業試験場の跡地に開かれた、緑に囲まれた広大なスペースです。特に夏の時期、約7.4ヘクタールの敷地内に植栽されている白樺林の外周では、色とりどりのあじさいが咲き乱れています。その鮮やかな青色が白樺の樹皮の白と絶妙なコントラストを生み出し、爽やかな風景を見ることができます。また、心地よい散歩道やピクニックエリアとしても楽しむことが可能です。園内はあじさい以外にもさまざまな花で彩られ、四季折々の自然の美しさを感じさせてくれる、市民にとっての憩いの場所です。地下鉄「豊平公園駅」から徒歩で約1分とアクセスしやすく、駐車場も広いので家族連れにもおすすめします。

名称 豊平公園 白樺林のアジサイ
見頃時期 7月上旬〜8月上旬
あじさいの株数 約700株
あじさいの品種
料金 無料
住所 札幌市豊平区豊平5条13丁目
アクセス 【電車】
地下鉄「豊平公園駅」から徒歩で約1分
【バス】
バス停「豊平3条12丁目」から徒歩で約7分
駐車場 無料(53台)
電話番号 011-811-6568(豊平公園緑のセンター)
営業時間 8:45~17:15(駐車場は8:45~21:00)
定休日 月曜日(祝日の場合は翌平日) 年末年始(12月29日〜1月3日)
公式サイト 豊平公園|札幌市公園緑化協会

にしん御殿 小樽貴賓館(小樽市)

にしん御前 小樽貴賓館

小樽に位置する「小樽貴賓館」は、登録有形文化財に指定されている北海道の歴史的建造物です。「旧青山別邸」としても知られる大正時代に建てられた「にしん御前」は、大正時代の建築美を感じることができ、庭園には四季折々の美しさを感じられます。夏の期間は、約600株ものあじさいが庭を華やかに彩ります。ブルー、ピンク、白といった多彩な色のあじさいは、豪華な美術豪邸の前庭と裏庭に植えられ、古き良き時代の趣を演出しています。にしん御殿は、小樽の海を背景に、歴史的な風情を感じながらあじさいを観賞できるのが魅力です。

名称 にしん御殿 小樽貴賓館(旧青山別邸)
見頃時期 7月中旬~7月下旬
あじさいの株数 約600株
あじさいの品種 5種類以上(ホンアジサイやアナベルなど)
料金 【庭園】
中学生以上:300円
小学生以下:無料
【旧青山別邸 入館料】
大人(中学生以上):1,300円
子ども(小学生)6550円
団体割引(10名以上)1,170円
住所 北海道小樽市祝津3丁目63
アクセス 【電車】
JR「小樽駅」からバスで約20分
【車】
小樽ICから車で約15分
駐車場 30台(無料)
電話番号 0134-24-0024(にしん御殿 小樽貴賓館 旧青山別邸)
営業時間 【旧青山別邸】
9:00~16:30(4月~10月)
9:00~16:00(11月~ 3月)
※あじさい庭園の開演は例年7月中旬~8月中旬
定休日 1月1日~1月7日
公式サイト 小樽貴賓館

市民の森(函館市)

市民の森

函館市上湯川町に位置する「市民の森」は、トラピスチヌ修道院の向かいに広がる自然豊かな公園です。16.3ヘクタールもの広大な敷地を誇り、北海道内でも最大規模を誇るアジサイ園が特徴で、約13,000株のあじさいが植えられています。7月下旬〜8月上旬にかけて、さまざまな種類のあじさいが開花し、園内はカラフルな景色で埋め尽くされます。また、あじさいの美しい景観だけでなく、園内ではジョギングやピクニックなど、四季折々の自然を楽しむことができる施設が整っている名スポットです。売店ではソフトクリームや函館のお土産を買うこともできます。例年7月末には「アジサイフェスタ」というイベントが開催され、あじさいの挿し木体験や葉脈標本づくり、抽選会などを楽しめます。

名称 市民の森
見頃時期 7月下旬
あじさいの株数 約13,000株
あじさいの品種 約20種類(ホンアジサイやアナベル、ヤマアジサイなど)
料金 無料
住所 北海道函館市湯川町327-1
アクセス 【電車】
JR「函館駅」からバスで約40分
【車】
「大沼公園IC」から車で約50分
駐車場 無料・有料あり(有料は78台)
電話番号 0138-59-4472(市民の森)
営業時間 通年開園(ビジターセンターは8:45〜17:30)
(7月上旬〜8月上旬にイベントあり)
定休日 なし
公式サイト 市民の森 | 一般財団法人 函館市住宅都市施設公社

中島公園(札幌市)

中島公園

札幌市の中心に位置する「中島公園」は、都心部でありながら四季折々の自然美を楽しめる、いわば都市のオアシスです。藻岩山がそびえる自然公園で、池を囲むように植えられた多彩な色のあじさいは、夏の期間に公園を青く彩ります。さらに、春には藤の花、秋には紅葉など季節ごとに景観が変化するのも魅力です。

四季を通じてさまざまなイベントが開催される公園内は、日常から離れて穏やかな時間を過ごすことができる場所。ボート遊びや家族での散歩に最適で、夜間のライトアップは、あじさいをより幻想的に映し出します。園内にある、明治政府が唯一建てたホテル「豊平館(ほうへいかん)」は、歴史的建造物としても有名です。自然と歴史が共存する中島公園は、市民だけでなく観光客にもおすすめの観光スポットです。

名称 中島公園
見頃時期 7月下旬~8月上旬
あじさいの株数
あじさいの品種
料金 無料
住所 北海道札幌市中央区中島公園1
アクセス 【電車】
地下鉄「中島公園駅」の1・3番出口からすぐ
地下鉄「幌平橋駅」の1・2番出口からすぐ
駐車場 なし
電話番号 011-511-3924(中島公園管理事務所)
営業時間 24時間
定休日 なし
公式サイト 中島公園|公益財団法人 札幌市公園緑化協会

有珠善光寺(伊達市)

有珠善光寺

伊達市に位置する「有珠善光寺」は、北海道で最も歴史のある寺院のひとつです。国指定史跡であり、境内には四季折々の花木が咲き誇り、特に7月中旬〜8月中旬にかけてのあじさいの見頃の時期は美しい景色を見られます。約1,000株のあじさいが境内を彩り、「花の寺」として親しまれています。また、歴史あるかやぶき屋根の本堂や宝物館には国指定重要文化財も収蔵されており、深い歴史の息吹を感じられるのも有珠善光寺の魅力です。お地蔵様とともに咲くあじさいは、まるで物語の一ページのような風情を演出し、記憶に残る光景となるでしょう。

名称 有珠善光寺
見頃時期 7月中旬~8月中旬ころ
あじさいの株数 約1,000株
あじさいの品種 約4種類(ホンアジサイやガクアジサイなど)
料金 無料
【宝物館 拝観料】
大人:500円
高校生以下:400円
※宝物館は完全予約制
住所 北海道伊達市有珠町124
アクセス 【車】
「伊達IC」から車で約15分
「洞爺駅」からタクシーで約10分
【徒歩】
「有珠駅」から徒歩で約25分
駐車場 無料(65台)
電話番号 0142-38-2007(伊達市有珠善光寺)
営業時間 9:00~17:00
定休日 なし
公式サイト 有珠善光寺|浄土宗 大臼山道場院

明善寺(岩内郡)

明善寺

北海道共和町にある「明善寺」は、「北のあじさい寺」として知られる名スポットです。夏の時期には約300株を超える鮮やかなあじさいが境内を彩ります。明善寺は大正9年(1920年)に建立された本堂をようし、約100年の歴史を誇ります。浄土真宗本願寺派に属する明善寺は、平成に入ってからあじさいが植えられ始めた比較的新しい伝統でありながら、北海道であじさいが見られるスポットとして観光客から注目されている場所です。青、ピンク、白、紫、ブルーといった色鮮やかなあじさいを楽しめるほか、寺院内のふすまに描かれたあじさいの絵も見どころです。

名称 明善寺
見頃時期 7月中旬~8月上旬
あじさいの株数 約300株
あじさいの品種 約10種類(手まりアジサイやガクアジサイなど)
料金 無料
住所 北海道岩内郡共和町南幌似83‐3
アクセス 【電車】
札幌市内からバスで約2時間30分
【車】
札幌市内から車で約2時間
小樽市内から車で約1時間
駐車場 6台(無料)
電話番号 0135‐73‐2554(明善寺)
営業時間 日中(本堂は7:00~17:00)
定休日 なし
公式サイト

松前公園(松前郡)

松前公園

北海道松前町にある「松前公園」は、夏が深まるにつれてあじさいが主役を務める美しいスポットに変わります。特に注目されるのは、7月中旬ごろから約2週間開催される「浮き紫陽花」イベントです。松前藩屋敷の水路に約3,000個のあじさいを浮かべ、夏の暑い日に涼しげな景色を見ることができ、過去にはSNSで話題になったことも。イベント期間中、夜間には幻想的なライトアップも行われ、昼間とは一味違ったあじさいの魅力を楽しむことが可能です。

7月下旬から8月上旬にかけての見頃時、色とりどりのあじさいが松前城周辺や公園内を彩ります。この時期の松前公園は、あじさい愛好家だけでなく、夏の風物詩を求める観光客にも注目されている人気のあじさいスポットです。

名称 松前公園(松前郡)
見頃時期 7月初旬〜8月中旬
あじさいの株数 約2,000株
あじさいの品種 2種類(西洋アジサイやガクアジサイ)
料金 無料
住所 北海道松前郡松前町字松城
アクセス 【電車・バス】
JR「木古内駅」からバスで約90分
【車】
「木古内IC」から車で約70分
駐車場 松前城駐車スペース:約20台
松前藩屋敷駐車場:150台(イベント期間中は有料)
電話番号 0139-42-2275(松前町商工観光課)
営業時間 入園自由(例年7月下旬に松前藩屋敷 浮き紫陽花のイベントを開催)
定休日 なし
公式サイト 観光スポット|北海道松前町

春日緑地(札幌市)

春日緑地

札幌市西区発寒にある「春日緑地」は、地元では知る人ぞ知るあじさいの名所です。面積は小さいながらも、7月に入ると約800株のあじさいが公園全体を鮮やかに彩ります。人の背丈ほどもあるあじさいは、地面から上部にかけて密集しており、そのボリューム感は見応えがあります。公園内では西側の歩道沿いや、東側の札幌西消防署側の広場中央にも、まるであじさいの島が形成されているような風景です。また、春日緑地の中心にある碑石は、発寒の開拓に関する歴史を伝えるもので、あじさいとともに春日緑地の歴史的価値も感じられます。

名称 春日緑地
見頃時期 7月上旬〜7月中旬
あじさいの株数 約800株
あじさいの品種 西洋アジサイなど
料金 無料
住所 北海道札幌市西区発寒10条4丁目
アクセス 【電車】
JR「発寒中央駅」から徒歩で約3分
駐車場 なし
電話番号 西区土木部維持管理課
TEL:011-667-3201
営業時間 24時間
定休日 なし
公式サイト

函館市旧イギリス領事館(函館市)

函館市旧イギリス領事館

函館市旧イギリス領事館、現在開港記念館として知られ、夏から初秋にかけて「ガクアジサイ」と「西洋アジサイ」で彩られます。期間中、レトロな建造物と函館山を背景にしたあじさいの青色が独特の風景を作り出します。館内展示は、「イギリス領事館」の歴史と函館開港の物語を二大テーマに分けて紹介されており、函館の歴史を学ぶことも可能です。敷地内の「ローズガーデン」では、あじさいだけではなく多種多様なバラも楽しめます。

名称 函館市旧イギリス領事館
見頃時期 8月中旬~9月下旬
あじさいの株数
あじさいの品種
料金 【個人】
大人:300円
学生・生徒・児童:150円
【団体(15人以上)】
大人:240円
学生・生徒・児童:120円
住所 函館市元町33-14
アクセス JR「函館駅」から徒歩で約20分
JR「函館駅」から車で約8分
駐車場 なし
電話番号 0138-83-1800(函館市旧イギリス領事館)
営業時間 9:00~19:00(4~10月)
9:00~17:00(11~3月)
定休日 年末年始
公式サイト 旧イギリス領事館 函館市旧イギリス領事館|北海道のホームページ

道立野幌総合運動公園(江別市)

道立野幌総合運動公園

道立野幌総合運動公園は、第44回国民体育大会「はまなす国体」のメイン会場として開発された施設です。札幌市に位置しており、体育館やプール、さまざまなスポーツ競技場を備え、20,000本の樹木と広々とした芝生広場が散策者やスポーツ愛好者へ憩いの場を提供しています。公園は年間を通して開放されているものの、11月から3月までは体育館とプール施設のみの運営となり、園路の除雪は行われません。公園づくりには利用者や地域住民、スポーツ団体も参加し、あじさいをはじめとする花植栽などを通じて美しい環境を作り上げています。

名称 道立野幌総合運動公園
見頃時期 8月
あじさいの株数
あじさいの品種
料金 無料
住所 江別市西野幌481番地
アクセス JR「野幌駅」からバスで約10分
駐車場 無料(計853台)
電話番号 011-384-2166(野幌総合運動公園事務所)
営業時間 6:30~22:00(4~11月)
6:30~20:30(12~3月)
定休日 なし
公式サイト 道立野幌総合運動公園|北海道のホームページ

あじさいの魅力とは?基本情報を解説

紫陽花の魅力

あじさいはアジサイ科に属する植物で、学名は「ハイドランジア」と言います。以前は花の構造などから、ユキノシタ科アジサイ属に分類されていましたが、DNA構造の解析技術が進んだことで、進化の過程が明らかになり、アジサイ科として独立しました。

参照: あじさいの基本情報|神戸市立森林植物園 あじさい情報センター

あじさいの主な開花時期は5月下旬〜6月下旬で、梅雨の時期から夏にかけて花を咲かせます。日本では、梅雨の時期の花風景として親しまれており、庭園や公園で観賞用としてよく栽培されています。アジアや北アメリカでは約40種類が分布しており、主に日本で見られるのは約10種類です。

あじさいの花は、「両性花」と「装飾花」という2種類の花から成り立っています。両性花は、小さく目立ちにくいものの、雄しべと雌しべがあり受粉できることが特徴です。一方、両性花のまわりにある大きな花びらのようなものが装飾花で、正確には花びらではなく「萼片(がくへん)」とよばれる部分です。そのため、あじさいを見て「花」として見ている部分は、装飾花を指していることが多くあります。

また、あじさいは土の酸度(pH度)によって花の色が変化することが特徴で、アルカリ性の土では赤っぽい花に、酸性の土では青っぽい花に成長します。品種によって色味の変化に強弱があり、たとえば「西洋アジサイ」という品種は土の酸度で色が変化しやすいですが、「ヤマアジサイ」は色が変化しにくいです。あじさいを観賞する際は、品種の違いだけでなく、色味の変化で土の酸度を想像するのもおもしろいかもしれません。

北海道であじさいが見られる時期は?あじさいの見頃

北海道であじさいが見られる時期は地域により異なりますが、例年7月中旬〜8月上旬が見頃です。全国的には5月下旬〜6月下旬に開花し、6月上旬~7月上旬頃に見頃を迎えるため、北海道のあじさいの開花時期や見頃は全国的に遅いことがわかります。北海道の場合、9月上旬ごろまであじさいは咲いていますが、色鮮やかで撮影するのに向いているのは、7月中旬〜8月上旬です。あじさいは桜に比べて見頃の時期が長く、時間に余裕をもって長い期間楽しむことができます。

参照: あじさいの開花日(2022年-2023年)|国土交通省 気象庁

あじさいの歴史は?

あじさい(紫陽花)は、日本原産の落葉低木です。太平洋側の海岸近くに自生する「ガクアジサイ」が原種とされます。日本から中国に伝わり、シルクロードにのってヨーロッパへと伝わっていき、イギリスなどで東洋の花として人気が出て品種改良が進みました。現在、人気の高い「ハイドランジア(西洋アジサイ)」という品種は、大正時代にイギリスから日本へ逆輸入されたものです。かつて、あじさいは日本で人気がない花でしたが、第二次世界大戦後に、北鎌倉にある寺院「明月院」の住職が、戦後の人々の心を癒すためにお寺にあじさいを植えたことがきっかけで人気になりました。

紫陽花の魅力

あじさいの名前の由来

あじさいは、藍色の花が集まるという意味の言葉「集真藍(あづさあい)」という言葉から変化したものが由来と言われています。英名では「Hydrangea(ハイドランジア)」とよばれますが、これはハイドロ(水)とアンジェイオン(器)を組み合わせた造語です。また、あじさいは根から多くの水を吸い、果実の形が水がめによく似ていたことから、「水の器=ハイドランジア」と言われるようになったという説もあります。かつて、出島のオランダ商館の医者「シーボルト」があじさいに「ハイドランジア・オタクサ」という学名を付けましたが、現在その名は使われていません。

あじさいを撮影するときの注意点・マナー

撮影のマナー

あじさいは見るだけでなく、写真に撮って残す楽しみ方もあります。あじさいを撮影する際は、撮影可能な場所かどうかを必ず確認し、周囲への配慮をもつことが大切です。周囲の迷惑にならないよう、公共の場所での長時間の撮影は避け、機材で場所を取ることがないようにしましょう。

また、梅雨の時期が見頃のあじさいは、雨天時の撮影となることが多いため、防水性や耐衝撃性などのあるカメラを使うと安心です。結露の放置でカメラが故障することもあるので、急激な温度変化をさせないなどの結露対策も大切です。

まとめ

北海道には美しいあじさいが見られる名スポットが多く存在します。北海道のあじさいの見頃は7月中旬〜8月上旬と、全国的に遅めです。北海道では、歴史的な文化財と一緒にあじさいが見られるスポットや、白樺と一緒にあじさいを見られるスポットなどがあります。ぜひ、北海道でしか見られないあじさいを見に足を運んでみてください。

PREZO編集部
PREZO編集部
美味しいものに目がない。食べ歩きやお取り寄せ大好きなPREZOのスタッフが、地域の魅力や商品にまつわるストーリー、北海道の豆知識など、とっておきの情報を発信!