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北海道は「冷凍食品」の発祥地!冷食の100年の歴史やおすすめ商品を紹介

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現代では当たり前のように食べられている冷凍食品。日本の冷凍食品の発祥地は北海道で、その歴史は100年を超えることをご存知でしょうか。冷凍食品は1920年の魚の冷凍から始まり、技術の進歩や家電の普及などを経て現代のような簡単でおいしい冷凍食品となりました。

こちらの記事では、冷凍食品の発祥から100年の歴史、おすすめの商品を紹介します。

  • 冷凍食品の発祥は1920年の北海道森町
  • 1930年に冷凍いちごが販売され冷凍食品が広まる
  • 1971年に冷蔵庫の普及率が90%を超える
  • 1997年に電子レンジの普及率が90%を超える
  • 冷凍食品のおすすめ商品は「味の素 ギョーザ」
  • 北海道ご当地ラーメン
  • スープカレー特集

冷凍食品の発祥は北海道?冷凍食品の歴史

冷凍食品は1920年からはじまり、発祥は北海道と言われています。冷凍食品の歴史は次のとおりです。

冷凍食品の歴史

  • 1920年代|冷凍の魚から始まる
  • 1930年代|家庭用の冷凍食品が販売
  • 1940年〜1950年代|冷凍食品がデパートで販売される
  • 1960年代|東京オリンピックが技術発展の契機
  • 1970年代|電気冷蔵庫の普及で市場が拡大
  • 1980年代|電子レンジの普及でさらに市場拡大
  • 1990年代|冷凍食品の生産量が150万トンを超える
  • 2000年代〜2020年代|冷凍食品が100周年を迎える

年代ごとに順を追って紹介します。

1920年代|冷凍の魚から始まる

1920年代

日本の冷凍食品の発祥は北海道森町です。1920年に、北海道森町で新鮮な魚介類を冷凍したことから冷凍食品の歴史が始まりました。葛原商会の「葛原猪平」という人物がアメリカから冷凍設備を輸入し、1日10トンの冷凍ができる冷凍庫を北海道森町に建設しました。その工場は、今も日本の冷凍食品発祥の地として「ニチレイフーズ 森工場」という名称で現存します。また、現在のニチレイフーズ 森工場には、当時の冷凍機が残されています。

翌年1921年には、北海道から東京の日本橋海岸に冷凍魚が出荷されました。1923年に関東大震災が起きた際は、葛原冷蔵が東京の冷凍倉庫に保管してあった冷凍魚を被災者へ無償で配布し、冷凍魚が東京へ搬入されて好評であったと言われています。これが日本の冷凍食品の始まりです。

1930年代|家庭用の冷凍食品が販売

1930年代

1930年には、現在のニッスイ(日本水産)の前身となる北九州の「戸畑冷蔵」が、冷凍いちごを製造販売しました。冷凍いちごは、冷凍シロップに牛乳・生クリームを加えた甘い液体にいちごを漬け込んだまま容器ごと冷凍した製品です。現在の形に近い家庭用パックとして販売されました。戸畑冷蔵は冷凍装置の改良、冷凍食品の品質向上に貢献した企業で、1931年にはグリーンピースの試作凍結を行い、1939年ごろまでさまざまな農産物の冷凍に成功し実用化させています。

1930年代は戸畑冷蔵の功績により、家庭用の冷凍食品が販売された時代です。しかし、冷凍食品は陸軍や海軍の軍需物資として利用されるようになり、戦時中は一般へ製品供給が途絶えてしまいました。

1940年〜1950年代|冷凍食品がデパートで販売される

1940年〜1950年代

終戦後の1948年、現ニチレイの「日本冷蔵」が日本橋の白木屋デパートで食肉の調理冷凍食品を試し売りしました。それから1951年には、焼津で冷凍みかんの生産が始まり、米国にも輸出されて冷凍食品の市場が復活を果たします。

その後、枝豆やインゲンなどの農産物のほか、エビフライや茶碗蒸しといった調理品の冷凍食品が増えていき、1954年には魚のフィレやコロッケなどの冷凍食品が学校給食でも採用されました。1950年代の中ごろ、魚類を主原料としてスティック状に加工した学校給食向けの「三色スチック」がヒットし、育ち盛りの子どもへ栄養価の高い食事を届けられるようになりました。1950年代後半には冷蔵庫をはじめとする「三種の神器」が一般家庭に普及したことも冷凍食品が発展した要因のひとつです。

1960年代|東京オリンピックが技術発展の契機

1960年代

1964年は東京オリンピックが開催され、冷凍食品の技術発展の契機となりました。選手村には世界各国から5,000名を超える選手が集まり、安全でおいしい食事を大量に提供するために冷凍食品が用いられ、企業は製品開発に邁進しました。当時、選手村の料理長で冷凍食材の採用を決めたのが、後の帝国ホテル初代総料理長である村上信夫氏です。日本の冷凍食品は各国の選手たちから好評を得ることができ、冷凍食品がホテル業界・外食産業から注目されるようになり、冷凍食品の市場も拡大しました。

また、1965年は冷蔵庫が急激に普及し、家庭用冷凍食品が受け入れられるようになりました。さらに、1966年には家庭用電子レンジが発売され、1967年に冷凍クリームコロッケが発売。大型スーパーが全国的に広まると同時に、外食産業が発展したことにより冷凍食品の市場はさらに拡大しました。なかでも、コロッケ・ハンバーグ・シュウマイ・ギョウザ・えびフライの冷凍食品は人気で、「五大調理冷凍食品」と呼ばれて市場に定着しました。

1970年代|電気冷蔵庫の普及で市場が拡大

1970年代

今では当たり前の冷蔵庫(電気冷蔵庫)ですが、家庭に普及する前は冷蔵庫に氷を入れて食品を冷やしていました。三種の神器として冷蔵庫が登場し、1965年に普及率が50%を超え、普及率が90%を超えたのが1971年です。冷蔵庫が普及すると同時に、スーパーマーケットが全国的に伸長したことで冷凍食品売り場も拡大し、工場・店舗・家庭をつなぐ「冷凍チェーン」ができあがります。

また、冷凍食品のなかで特に人気だった五大調理冷凍食品は、植物油との相性が良いという特徴があります。そのころ、日本人の食生活は米・魚・野菜中心から、畜肉・乳製品・油脂などを加えた食生活へ転換し始めたタイミングです。

来場者数が6,400万人を超えた大阪万博では、ニチレイが「テラス日冷」を出店し、冷凍食品を使ったハンバーグなどを提供しました。大阪万博も外食産業が盛んになった契機のひとつで、冷凍で常備して来客時に調理・提供するスキームが確立したそうです。

1980年代|電子レンジの普及でさらに市場拡大

1980年代、冷凍食品の市場をさらに拡大させたのは、電子レンジの普及です。冷蔵庫の後に家庭の調理器具として登場した電子レンジはすぐに人気となり、1979年に普及率が30%を超え、1987年には普及率が50%を超えました。電子レンジの普及は冷凍食品の開発にも影響を与えることとなり、電磁で簡単に解凍・調理できる冷凍食品が開発されるようになりました。

1986年、一般社団法人 日本冷凍食品協会は、10月18日を「冷凍食品の日」に制定しました。これは、冷凍の「とう(10)」と冷凍食品の世界共通の管理温度「−18℃以下」からかけられています。また、1985年に日本冷蔵が社名を「ニチレイ」に変更し、1986年にニチレイが冷凍食品のお弁当シリーズを発売しました。それからは、中高生やビジネスマン向けにお弁当食品が続々と登場し、共働き世帯の増加などを背景にお弁当向けの冷凍食品の需要が高まりました。

1990年代|冷凍食品の生産量が100万トンを超える

1990年代は冷凍食品市場の成熟期です。女性の社会進出が進むとともに、少子高齢化や核家族化、単身世帯、シニア世帯などが増加し、人々のライフスタイルが多様化した時代が1990年代です。家族一緒に食事を摂る人が減り、各々で食事を摂る「個食化」が進んだことにより、主食となる冷凍食品も増えていきました。また、1997年には電子レンジの普及率が90%を超え、1999年には日本の冷凍食品生産量が150万トンを超えました

2000年代〜2020年代|冷凍食品が100周年を迎える

2000年代〜2020年代

2000年代は単身世帯の増加による一食完結・個食の需要が高まった時代で、2005年にはニチレイが一人前の個食冷凍パスタを販売し、個食冷凍パスタの市場が拡大しました。その後も、徐々に冷凍食品の市場は伸び続けており、2017年は冷凍食品の国内生産量が160万トンを超え、2019年には国民一人あたりの冷凍食品の年間消費量が23.4kg(約94食分)を超えて過去最高となっています。そして、1920年から北海道森町で始まった冷凍食品は、2020年に100周年を迎えました。

北海道の特産物も美味しく冷凍!

冷凍技術と配送サービスが発展した現在では、北海道の美味しいグルメも冷凍でお届け!届いた後は解凍して温めるだけで美味しくお召し上がり頂けます。

道東・北見市にあるフレンチレストラン「LA MAISON DE LA BRAISE」では、シェフのジビエ愛が詰まった美味しいフレンチを冷凍セットでご提供しています。

LA MAISON DE LA BRAISE
エゾシカのポトフがメインのディナーコースセット(全7品・2人分)
12,000(税込)

『メゾン・ブレイズ』のシェフが、ジビエをもっと身近に、でも本来のおいしさを楽しんでほしいと仕立てた「エゾシカ肉のポトフ」がメインのコースです。高タンパク・低脂質・低カロリーと現代人にうれしい要素が詰まったエゾシカ肉ですが、一番の魅力は濃厚な赤身肉の旨み。この旨みが引き立つように調理されているのが特徴です。料理は、アミューズ・冷前菜・温前菜・スープ・お口直しのライトなサラダ、メインに小菓子まで全7品。1人前ずつパッケージされており、届いた後は解凍して温めるだけと簡単なのもポイントです。

世界情勢による冷凍食品への影響は?

世界情勢

2020年以降、世界情勢は大きく変化しました。新型コロナウイルス、ウクライナ情勢、原油価格の高騰、円安による物価高騰など、流通を取り巻く環境もそれまでとは大きく変わりました。しかし、冷凍食品の市場は縮小されませんでした。コロナ禍の巣篭もり需要もあり、2021年は家庭用冷凍食品およびアイスクリームの市場規模見込みが1兆684億円と言われており、2020年よりも約2%、コロナ禍前の2019年より約8.5%成長していると言います。

参照:‟超”拡大する冷凍食品市場 食卓の異変と冷食の進化、小売業の新しい売場づくりとは|ダイヤモンド・チェーンストアオンライン

世界で初めての冷凍食品とは?発祥の国はどこ?

世界で初めて冷凍食品が生まれたのは、諸説ありますが、フランスと考えられています。1876年にフランス人の「テリエ」が、牛肉を冷凍して船でアルゼンチンへ運んだのが冷凍食品の始まりのようです。

また、1900年代のアメリカで、ジャム用のいちごを日持ちさせるために、冷凍して運んだのが冷凍食品の始まりという説もあります。しかし、当時の技術ではいちごの品質を保ったまま冷凍させるのが難しかったようでした。1925年にアメリカの実業家「クラレンス・バーズアイ」が急速冷凍の技術を開発し、1920年代にアメリカで冷凍食品や家庭用冷凍冷蔵庫が普及したとされています。

冷凍食品のおすすめ10選

おすすめの冷凍食品

現代ではさまざまな冷凍食品が製造・販売されています。なかでもおすすめなのが次の10商品です。

おすすめの冷凍食品

  • 味の素 ギョーザ(味の素)
  • 本格炒め炒飯(ニチレイ)
  • 特から(ニチレイ)
  • ザ★シュウマイ(味の素)
  • お弁当にGood!ミニハンバーグ(ニチレイ)
  • のりっこチキン(テーブルマーク)
  • ほしいぶんだけ 口どけなめらか コーンクリームコロッケ(ニッスイ)
  • 日清もちっと生パスタ クリーミーボロネーゼ(日清食品)
  • カップに入ったエビのグラタン(味の素)
  • 今川焼 あずきあん(ニチレイ)

それぞれの商品について簡単に解説します。

味の素 ギョーザ|味の素

「味の素ギョーザ」は、油や水を使わずにパリッと焼ける餃子の冷凍食品です。餃子を一から作るとなると、タネを作ってそれを包む時間がかかりますが、味の素 ギョーザなら調理の手間を省け、タネの風味も抜群。忙しい日々で時間に追われる人の強い味方です。

本格炒め炒飯|ニチレイ

「本格炒め炒飯」は、冷凍食品ながらも中華料理店のような味わいを再現。特製の炒め技術でパラパラと香ばしい仕上がりになります。手軽に温めるだけなので炒める手間が不要で、そのうえおいしくリーズナブルで何度もリピートしたくなる人気商品です。

特から|ニチレイ

「特から」は、ボリューム満点で食べ応えがあり、食卓やお弁当に最適なから揚げの冷凍食品です。下準備や揚げる手間がなく、冷凍からレンジで解凍するだけの手軽に楽しめます。鶏肉の柔らかさを保っているので、食感もまるでできたてのから揚げのようです。そのほか、味の素の「やわらか若鶏から揚げ」やテーブルマークの「国産若鶏の塩から揚げ」もクオリティが高くおすすめです。

ザ★シュウマイ|味の素

「ザ★シュウマイ」は、他の冷凍シュウマイとは一線を画すほどクオリティの高い冷凍食品です。大きめで食べ応えがあり旨みたっぷりの肉汁が特徴で、9個入りで価格は少々高めですがその価値は充分に感じられるでしょう。日々の弁当はもちろん、夕食のメインにもぴったりなご飯に合う豪華な逸品です。

お弁当にGood!ミニハンバーグ|ニチレイ

「お弁当にGood!ミニハンバーグ」は、冷めても柔らかくジューシーな味わいが魅力の冷凍ハンバーグです。小さなサイズながら旨みが強く、子どもから大人まで幅広く愛されています。お弁当作りにも最適で、さまざまなアレンジが楽しめるロングセラー商品。チーズをかけたミートドリア風や、ロールキャベツにするなどアレンジして食べるのもおすすめです。

のりっこチキン|テーブルマーク

「のりっこチキン」は一口サイズで、のりがついたチキンの冷凍食品です。のりの風味がチキンに絶妙にマッチし、味は抜群で何個でも食べられるおいしさ。たまに見つかるハート形ののりは子どもたちにも喜ばれ、大人も子どもも楽しめるお弁当の定番おかずです。

ほしいぶんだけ 口どけなめらか コーンクリームコロッケ|ニッスイ

「ほしいぶんだけ 口どけなめらか コーンクリームコロッケ」は、甘くて滑らかなコーンクリームが魅力の一品です。コーンの甘味と食感が楽しめ、小さめサイズながら満足感が高く、ついつい食べ過ぎることも。食卓やお弁当にもう一品加えたいときに活躍する商品で、いつものメニューがぐっと豪華になります。冷凍庫に常備することをおすすめします。

日清もちっと生パスタ クリーミーボロネーゼ|日清食品

「日清もちっと生パスタ クリーミーボロネーゼ」は、もちもちの生パスタと濃厚なボロネーゼソースの絶妙な組み合わせで、レストランの味わいを家庭で再現した冷凍食品です。牛肉のしっかりした食感とまいたけの風味が際立ち、ボロネーゼ好きも唸らせるほどの一品。「日清もちっと生パスタ」のシリーズはいくつかあり、「日清もちっと生パスタ 青ネギときざみ海苔の明太子クリーム」や「日清もちっと生パスタ たらことうにのソース」もおすすめです。

カップに入ったエビのグラタン|味の素

「カップに入ったエビのグラタン」は、見た目も華やかでかわいらしいピンクのカップに入ったグラタンです。クリーミーでおいしく、お弁当に入れるだけで一気に豪華さとはなやかさがアップします。幼少期からのお弁当の定番であり、カップ底の占いもお昼の楽しみを増やします。

今川焼 あずきあん|ニチレイ

「今川焼 あずきあん」は、昔ながらの製法で手作りの風味を再現した冷凍スイーツです。ふんわりしっとりした生地に甘いあんこを挟んだ、手軽にワンハンドで楽しめる一品。電子レンジで解凍してもおいしいですが、オーブントースターで焼くと外は香ばしく、中はほんのり冷たくおいしさがさらにアップします。おやつや小腹が空いた時にぴったりで、冷凍庫にストックしておくことをおすすめします。また、電子レンジで解凍してアイスをのせたアレンジスイーツもぜひ試してみてください。

昔と今の冷凍食品の違いは?楽でおいしくなった

冷凍食品の進化

1920年の冷凍食品が誕生したころはもちろん、学校給食に冷凍食品が採用された1960年代と比べると、今は冷凍技術の進歩により昔よりも楽でおいしく冷凍食品を食べられるようになりました。食品の鮮度を保つためには、急速に冷凍する必要があります。ゆっくりと冷凍させると食品に含まれる水分が凍る際、氷の結晶が大きくなって細胞膜を破壊し、食感が損なわれます。しかし、ここ20年で冷凍技術は大きく進化し、今では食品を一気に-18℃以下まで温度を下げ、食品の品質を保ったまま凍らせることができるようになりました。

また、電子レンジが誕生・普及する前は、流水解凍や自然解凍、冷凍食品をそのまま油で揚げて調理するなど、冷凍食品を解凍するのに手間が必要でした。しかし、今では電子レンジで温め、数分程度でおいしい食事を食べられるのが当たり前です。そのため、昔と比べると今の冷凍食品は楽でおいしくなったと言えます。

まとめ

冷凍食品の発祥は1920年の北海道森町です。始まりは魚を冷凍させたことから始まり、100周年を迎えた現代では、さまざまな食品が冷凍食品として食べられています。2019年には、国民一人あたりの冷凍食品の消費量が年間約94食分を超えており、今後ますます市場は拡大し、さらにおいしくて楽にできあがる冷凍食品が出てくるでしょう。

PREZO編集部
PREZO編集部
美味しいものに目がない。食べ歩きやお取り寄せ大好きなPREZOのスタッフが、地域の魅力や商品にまつわるストーリー、北海道の豆知識など、とっておきの情報を発信!