【簡単・かわいい・面白い】みかんの剥き方いろいろ!和歌山県民も勧める有田剥きを紹介
冬に旬を迎える果物のひとつ、みかん。子どもから大人まで多くの人に好まれ、ビタミンをはじめとするさまざまな栄養も含まれる冬の定番フルーツです。
そんなみかんですが、1つ不満をあげるとするならば「皮を剥くのが面倒くさい」と言う人も多いのではないでしょうか?
今回は、そんなみかんの皮の剥き方にスポットを当て、国内でも一・二を争うみかんの産地・和歌山で親しまれている簡単なみかんの皮の剥き方を紹介します。また、白い筋や薄皮は剥いた方がいい?簡単に薄皮を剥ける方法は?かわいい・面白い皮の剥き方なども一挙紹介。ぜひ、最後までご覧ください。
この記事でわかること
- みかんの皮はヘタから剥く派、おしりから剥く派に分かれる
- 和歌山県有田地域には、みかんを簡単で綺麗に剥く「有田剥き」が伝わっている
- 薄皮や白い筋には栄養があるため、口当たりにこだわらないなら食べた方がよい
【ヘタから?おしりから?】みかんはどこから剥きはじめる?
皆さんはみかんを食べる時、どこから皮を剥き始めますか?
多くの人は、ヘタ部分、もしくは反対側のお尻部分から剥くでしょう。関東はヘタから剥く派、関西がお尻から剥く派が多いという話も聞きますが、地域性と呼べる程明確に剥き方に統一性があるという訳でもありません。
ヘタから剥く派もお尻から剥く派も、全国的に見れば約半数ずつ(若干、お尻から剥く派の方が多い)と言ってもよいでしょう。
みかんの皮は、ヘタから剥くと薄皮についている白い筋が取りやすく、お尻から剥くと皮を剥き始めやすいと、それぞれにメリットがあるので、一概にこれが正しいという剥き方はありません。しかし、ヘタやお尻から剥く方法以外にも、簡単で綺麗に皮が剥ける剥き方や面白い・かわいい皮の剥き方など、さまざまな方法があります。
今までとは違った皮の剥き方をすることで、手を汚さず簡単綺麗に皮を向けたり、思わずSNSに投稿したくなる面白い・かわいい仕上がりにすることもできます。ぜひ、今まで知らなかった「みかんの皮の剥き方」へのこだわりに触れてみてはいかがでしょう。
簡単で綺麗に剥ける!みかん農家おすすめの皮の剥き方「有田剥き」とは
みかんの皮を、より簡単・綺麗に剥きたいのであれば、みかん農家に伝わる「有田(ありだ)剥き」を実践してみるのがおすすめです。
有田剥きとは、ブランドみかん「有田みかん」を栽培している和歌山県有田市周辺の地域から発信しているみかんの皮の剥き方です。ちなみに、和歌山県有田市では2018年に、2つのみかんの皮を剥いて食べるまでの時間を競う「有田むき選手権大会」も行われています。
有田剥きは和歌山県以外のみかん農家でも多く実践されており、簡単で綺麗にみかんの皮を剥けるそのテクニックはプロのお墨付きです。
有田剥きの剥き方
有田剥きは、道具要らずで簡単に誰でもみかんの皮を綺麗に剥くことができます。以下の方法で、有田剥きに挑戦してみましょう。
- みかんのお尻部分(果頂部)から、皮ごと実を半分に割る
- (ヘタ部分で繋がっていてもOK)
- 1で割った実を、さらに半分に割る
- ヘタ部分から実を剥がしとる
たったこれだけで、みかんの皮を簡単に綺麗に剥く事ができます。
どんなみかんでも有田剥きはできる?
皮ごと実を割ることができるものであれば、どんなみかんでも有田剥きができます。一方、皮が厚く割る事ができない品種の場合、有田剥きは難しいでしょう。
皮が薄く割りやすいものほど有田剥きに適していると言われているため、皮が薄く手頃な大きさの有田みかんは有田剥きに適した品種と言われています。
みかんの薄皮や白い筋は剥いた方がいいの?
みかんを食べる時に、外皮以外にも薄皮や白い筋が気になるという方もいるでしょう。薄皮や白い筋についても「口当たりが悪いからとった方がいい」や「栄養があるから取らない方がいい」など、意見が割れますよね。ちなみにみかんの白い筋には名称がついており、「アルベド」といいます。
栄養重視ならそのまま食べる方がよい
みかんの薄皮や白い筋には、以下のような栄養が含まれています。
薄皮
- 食物繊維
- ビタミンC,E
- ポリフェノールなど
白い筋
- 食物繊維
- ビタミンP
これらの栄養の他にもペクチンやヘスペリジンなど、さまざまな栄養が含まれるため、みかんの栄養を余すことなく食べたいという人は薄皮や白い筋を取らずに食べる方がよいでしょう。
口当たり重視ならとった方がよい
みかんの薄皮や白い筋には栄養が含まれているものの、そのまま食べるとどうしても口当たりが悪くなってしまいます。特に、みかんをスイーツに使う場合や小さな子どもに与える場合、口当たりの悪さや噛み切りにくさなどが目立ってしまうこともあるでしょう。
口当たりをよくして、みかんの果肉だけを食べたい場合には、薄皮や白い筋まで丁寧に剥いて置く方がよいです。
【スイーツ作りや小さな子どもに与える時に】みかんの薄皮を簡単に剥く方法
みかんを使ってゼリーやフルーツポンチなどのスイーツを作る場合や、まだ歯ごたえのあるものを噛み切るのが苦手な小さな子どもにみかんを与える場合は、以下の方法で薄皮を剥くのがおすすめです。
用意するもの
薄皮を剥く際には、以下のものを用意してください。
- 鍋
- 水
- 食品用重曹
- ボウル
今回は、重曹を使った剥き方を紹介します。
重曹とは、炭酸水素ナトリウムのことで重炭酸ソーダと呼ばれることもあります。食品添加物として使われることもありますが、適量であれば安全に摂取できます。
重曹は、掃除などにも使われることがあり「食品用」「掃除用」などの種類に分かれて販売されていくことが多いです。これらは、重曹の純度や品質管理の方法が異なるために分別されています。みかんの薄皮を剥く際には必ず食品用重曹を使用してください。
薄皮を剥く方法
みかんの薄皮は以下の方法で簡単に剥くことができます。
- 水500mlに対して小さじ2の重曹を入れる
- 1の重曹水を火にかけて沸騰させる
- 外皮を剥いたみかんを沸騰している重曹水に入れて弱火で約2分間加熱する
- 鍋からみかんを取り出して水を入れたボウルに入れる
- 優しく混ぜながら2~3回ボウルの水を替えて、重曹を綺麗に洗い流す
- みかんの実を潰さないよう優しく撫でると、薄皮がツルンと剥ける
重曹はアルミ製品を黒ずませてしまうことがあるため、鍋は必ずアルミ製以外のものを使用してください。
重曹を使わずみかんの薄皮を剥く方法
重曹は適量であれば安全に摂取することができますし、丁寧に洗い流すためみかんの薄皮を剥く際に大変便利です。
しかし、小さな子どもに与えることなどを考え、なるべく食品添加物を使いたくないという場合は、以下の方法を試してみるとよいでしょう。
流水を使う方法
- 外皮を剥いたみかんを流水に晒す
- 流水をあてながら薄皮を剥く
薄皮や白い筋が水に濡れることで、剥がれやすくなります。
はさみを使う方法
- 外皮を剥いたみかんを1房ずつバラバラにする
- 中心部(種の就く方)の面を、ハサミで平行にカットする
- 切り口から薄皮を剥く
みかん1房の上部分を、はさみで平行にカットするだけで、ツルンと薄皮が剥けるようになります。
みかんの面白い・かわいい皮の剥き方3選
近年、SNSでは突飛な発想が多くの人の関心を集めることも少なくありません。みかんを食べる時に、変わった剥き方をしたものをSNSに投稿し「面白い!」「かわいい」と大バズりしていることも多々あります。
最後に、そんな面白い・かわいいみかんの剥き方を紹介します。みかんを食べている時に挑戦してみてはいかがでしょうか。
ベルト剥き
ベルト剥きのやり方は以下のとおりです。
- みかんのヘタ部分とお尻部分の皮を丸い形に剥き取る
- 残った皮の部分に縦の切れ目を入れる
- 実を剥がしとりながら広げていく
上手に出来れば、みかんがベルト上に繋がった状態で皮を剥けます。1房ずつ皮から剥がしとって食べましょう。
ぞうさん剥き
ぞうさん剥きのやり方は以下のとおりです。
- みかんにペンなどで、耳と鼻部分を描く
- カッターなどで線のとおりに切り目を入れる
- 切り目を入れた部分の皮を慎重に剥く
- 最後に目を描いて完成
みかんがかわいいぞうさんに変身しました。小さな子どもにあげると、とても喜んで貰えますよ。
かたつむり剥き
かたつむり剥きのやり方は以下のとおりです。
- ヘタから近い部分とお尻から近い部分を丸くくり抜くように皮を剥く
- 残った皮にかたつむりの形をペンで描く
- 不要な部分を剥く
- 顔を描いて完成
思わずSNSに投稿したくなるかわいいみかんかたつむりが完成しました。
まとめ
今回はみかんの剥き方について紹介してきました。簡単できれいにみかんの皮が剥ける有田剥きは覚えておいて損のないテクニックです。パカッとみかんを割ってしまうため爪なども汚れにくく、みかんの剥き方としておすすめと言えるでしょう。
薄皮の剥き方や面白い・かわいい剥き方も、機会があればぜひ挑戦してみてください。美味しくて体に必要な栄養もたっぷり含んでいるみかんを、楽しく食べてください。