雨の日でも楽しめる!北海道でおすすめの美術館・博物館10選

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北海道の各地にある美術館・博物館。展示物のジャンルは多岐にわたり、恐竜の化石や北海道の歴史、アイヌの文化、監獄、ビールなどさまざまです。こちらの記事では、雨の日でも楽しめる美術館・博物館を10箇所まとめました。興味のあるジャンルがあれば、ぜひ足を運んでみてください。

この記事でわかること

  • 北海道立近代美術館の常設コレクションは5,000点以上
  • 北海道博物館は子どもも大人も楽しめる
  • サッポロビール博物館のツアーに参加すると限定ビールを飲める
  • 標茶町博物館のアイヌの儀式に関する資料は人気
  • 北海道ご当地ラーメン
  • スープカレー特集

雨の日でも楽しめる!北海道でおすすめの美術館・博物館10選

北海道にはさまざまな美術館・博物館が存在します。雨の日でも楽しめるおすすめスポットは次の10箇所あります。

     

雨の日でも楽しめる美術館・博物館

  • 北海道立近代美術館(札幌)
  • 北海道博物館(札幌)
  • サッポロビール博物館(札幌)
  • 小樽芸術村 ステンドグラス美術館(小樽)
  • 博物館 網走監獄(網走)
  • 札幌市青少年科学館(札幌)
  • 北海道大学総合博物館(札幌)
  • 旭川市科学館サイパル(旭川)
  • 標茶町博物館 ニタイ・ト(標茶)
  • 安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄(美唄)

そのほか、札幌市郊外にある「札幌芸術の森美術館」は、晴れの日に楽しめる野外美術館が人気ですが、雨の日でも屋内の美術品を楽しめるので、おすすめの美術館のひとつです。ここからは、それぞれの施設情報やアクセスなどを詳しく紹介します。

1.北海道立近代美術館(札幌)

北海道立近代美術館

北海道立近代美術館は、札幌市の中心部にあり常設コレクションが5,000点以上ある美術館です。建物は白い牌で覆われ、モダンな雰囲気のある外観が特徴的です。「北海道の美術」「日本近代の美術」「エコール・ド・パリ」「ガラス工芸」「現代の美術」の5つの収集方針にもとづき、コレクションが集められています。なかには、木田金次郎や片岡球子、岩橋英遠といった北海道にゆかりのある画家・彫刻家の作品などがあります。

特に、北海道立近代美術館のガラス工芸品のコレクションは国際的にも有名です。ガラスコレクションは国内屈指の内容をほこる日本近代のガラスのほか、ヨーロッパ近代のガラス、世界の現代ガラスによって構成されています。

営業時間 9:30~17:00(入館は16:30まで)
定休日 月曜日(祝日・振替休日の場合は開館、翌火曜日に休館)
その他、展示替え日や年末年始など
料金 大人:510円
高大生:250円
※特別展は別途料金
住所 北海道札幌市中央区北1条西17丁目
お問い合わせ 011-644-6882
アクセス 「西18丁目駅」から徒歩約5分
「札幌北IC」から車で約20分(国道5号経由)
公式HP 北海道立近代美術館

2.北海道博物館(札幌)

北海道博物館

北海道博物館は、札幌市厚別町にある北海道立の総合博物館です。「森のちゃれんが」という愛称で親しまれており、自然豊かな森に囲まれたレンガ造りの外観が特徴的です。総合展示では、「北東アジアのなかの北海道」「自然と人とのかかわり」をコンセプトとして、北海道の自然・歴史・文化について5つのテーマに分けて紹介しています。広い館内には、マンモスやナウマンゾウの模型のほか、恐竜の化石、北海道で発掘された石器・土器、アイヌ民族の文化・歴史に関する展示などがあります。本物の化石に触れられたり、アイヌ語の文章を作ったりするなど、体験参加型の取り組みも楽しみ方のひとつです。

また、館内にある「はっけん広場」では、道具・標本などの教材をセットにした「はっけんキット」を使って、自然の不思議を発見する楽しさが体験でき、子どもたちに人気です。さらに、展示には多言語解説のボードが設置されており、6カ国語に対応した音声ガイドもあるので、年齢や国籍を問わず誰もが楽しむことができます。

営業時間 5月~9月:9:30~17:00
10月~4月: 9:30~16:30
定休日 月曜日(祝日・振替休日の場合は開館、翌火曜日に休館)
年末年始(12月29日~1月3日)
その他臨時休館あり
料金 大人:600円
大学生・高校生:300円
中学生以下・65歳以上:無料
障がい者手帳をお持ちの方:無料
(10名以上の団体は1人100円引)
住所 北海道札幌市厚別区厚別町小野幌53-2
お問い合わせ 011-898-0466
アクセス 地下鉄「新さっぽろ駅」からバスで約15分
JR「森林公園駅」から徒歩約25分
公式HP 北海道博物館

3.サッポロビール博物館(札幌)

サッポロビール博物館

サッポロビール博物館は、1987年に開館した日本で唯一のビール専門の博物館です。サッポロガーデンパーク内にあり、北海道遺産にも指定されたレンガ造りの建物が特徴です。日本のビール産業の歩みやビール造りに情熱を注いだ先人たちの想い、北海道開拓の歴史を学べます。館内は自由に見学できるほか、有料ですがガイド付きのプレミアムツアーに参加することも可能です。

プレミアムツアーでは、ビール造りに努めた先駆者の歴史物語を映像で見られたり、サッポロビール140年の歴史についてガイドさんの解説を聞けたりします。ツアーの最後には、サッポロビール博物館限定の「復刻札幌製麦酒」「黒ラベル」の飲み比べができます。ビール好き・お酒好きの方は、雨の日の北海道にぜひサッポロビール博物館を見学してみてください。

営業時間 9:00〜18:00(入館は17:30まで)
定休日 月曜日(祝日の場合は開館、翌火曜日に休館)
年末年始、臨時休館あり
料金 入館:無料
【プレミアムツアー参加費】
大人:1,000円
中学生~20歳未満:500円
小学生以下:無料
住所 北海道札幌市東区北7条東9-1-1 サッポロガーデンパーク内
お問い合わせ 011-748-1876
アクセス 地下鉄「東区役所前駅」から徒歩で約10分
公式HP サッポロビール博物館

4.小樽芸術村 ステンドグラス美術館(小樽)

小樽芸術村 ステンドグラス美術館

ステンドグラス美術館は、小樽芸術村の旧高橋倉庫を活用した美術館です。館内には約140点ものステンドグラスが所蔵されており、それらは19世紀後半から20世紀初頭にかけてイギリスで制作され、実際に教会の窓を飾っていたものです。ステンドグラスの光が館内に降り注ぐ光景は、思わず息をのんでしまうほど。雨の日でも美しく輝く光を見て楽しめます。

また、小樽芸術村は20世紀前半を華やかに彩った美術品・工芸品を展示しており、ステンドグラス美術館のほかにもさまざまな展示品を見ることができます。たとえば、日本画・洋画・彫刻・版画などの多彩な芸術を堪能できる「似鳥美術館」、重厚で堅牢な銀行建築やプロジェクションマッピングを楽しめる「旧三井銀行小樽支店」もおすすめです。

営業時間 5月~10月:9:30〜17:00
11月~4月:10:00~16:00
(入館は閉館の30分前まで)
定休日 5月〜10月:毎月第4水曜
11~4月:毎週水曜(祝日の場合は開館、翌営業日に休館)
年末年始、臨時休館あり
料金 【ステンドグラス美術館】
一般:1,000円
大学生:800円
高校生:600円
中学生:500円
小学生:300円
(その他別館は別料金、4館共通券あり)
住所 北海道小樽市色内1丁目3-1
お問い合わせ 0134-31-1033
アクセス JR「小樽駅」から徒歩で約10分
公式HP 小樽芸術村公式サイト

5.博物館 網走監獄(網走)

博物館 網走監獄

「博物館 網走監獄」は、当時の囚人の暮らしを学べる監獄博物館です。敷地内には8棟の重要文化財、6棟の登録有形文化財が点在しており、旧網走刑務所で実際に使用されていた、舎房・教誨堂(きょうかいどう)・庁舎を移築されています。

重要文化財のひとつ「舎房及び中央見張所」は囚人の部屋が並んでおり、中央見張所を中心として放射状に5棟の舎房が広がる姿が特徴的です。このような形状の木造舎房としては世界最古の建造物で、さらに独居房と雑居房を合わせると計226房もあり、木造舎房としての規模も最大級です。なかには、実際に入ることができる房もあり、囚人が過ごした部屋を体験することができます。建築物としての価値が高いだけでなく、当時の雰囲気やにおいを感じられるのも魅力です。

また、和式と洋式が折り混ざった建築の「教誨堂」、水色とグレーの外観が特徴的な「庁舎」、自給自足の建物「旧網走刑務所 二見ヶ岡刑務支所」も網走監獄の見どころです。園内は展示から展示まで徒歩で移動となるので、雨の日は雨具を準備しておきましょう。

営業時間 9:00~17:00(入館は16:00まで)
定休日 年末年始(12月31日〜1月1日)
料金 大人:1,500円
高校生:1,000円(学生証の提示が必要)
小中学生:750円
住所 北海道網走市字呼人1-1
お問い合わせ 0152-45-2411
アクセス JR「網走駅」からバスで約10分
「女満別空港」から車で約30分(国道39号経由)
公式HP 博物館 網走監獄

6.札幌市青少年科学館(札幌)

札幌市青少年科学館

札幌市青少年科学館は、札幌市厚別区にある宇宙と科学をテーマにした博物館です。約200点ある展示物のなかには、人工降雪装置を使用した積雪寒冷地ならではの展示があるほか、宇宙冒険を疑似体験できるものがあります。

プラネタリウムは2016年4月にリニューアルし、最新の光学式プラネタリウムを使用し、ドームに投影される星の数は1億個以上。星の輝きや9,500個の主恒星を忠実に再現しており、4Kプロジェクターによる迫力のある高精細な映像は、天の川の微細な構造も鮮明に映し出します。

※2023年はリニューアルのため休館中です。再開館は2024年春を予定

営業時間 ※2024年3月末まで休館中
5月1日〜9月30日:9:00~17:00
10月1日〜4月30日:9:30~16:30
定休日 月曜日(祝日の場合は翌営業日)
毎月最終火曜日
年末年始
料金 展示室:700円
プラネタリウム:500円
展示室+プラネタリウムセット:1,000円
中学生以下:無料
住所 札幌市厚別区厚別中央1-5
お問い合わせ 011-892-5001
アクセス 地下鉄「新さっぽろ駅」1番出口正面
JR「新札幌駅」から徒歩で約5分
公式HP 札幌市青少年科学館

7.北海道大学総合博物館(札幌)

北海道大学総合博物館

北海道大学総合博物館は、1929年に設立された北海道大学の理学部本館を活用し、一般客も入館できる博物館です。1階から3階までの各フロアでは展示品や研究パネルがあり、展示品によっては直接触って楽しめるものもあります。学術標本や資料などが公開されているほか、ニッポノサウルスやデスモスチルスの骨格標本、マンモスやヒグマの模型、岩石、昆虫、化石などの展示があります。入場料は無料で、大人も子どもも楽しめる展示が豊富なので、子ども連れの観光客に人気です。

北海道大学は敷地が広大なので、観光客は構内で迷ってしまう可能性があります。初めて北海道大学へ行くのであれば、正門から入った場所にある「インフォメンションセンター エルムの森」でキャンパスマップを受け取るのがおすすめです。

営業時間 10:00~17:00
定休日 月曜(祝日の場合は開館、翌日休館)
料金 無料
住所 北海道札幌市北区北10条8丁目
お問い合わせ 011-706-2658
アクセス JR「札幌駅」から徒歩で約12分
公式HP 北海道大学総合博物館

8.旭川市科学館サイパル(旭川)

旭川市科学館サイパル

旭川市科学館サイパルは、北海道最大級の科学館です。常設展示室は、地球コーナー・北国コーナー・宇宙コーナーの大きく3つに分けられており、各コーナーでそれぞれのテーマに添った展示物が見られます。地球コーナーでは、地震や雲の発生をはじめとした自然現象や人体の仕組み、生命の発生などが紹介されます。さらに、磁気や光、運動などを活用した体験型の展示も豊富で、楽しみながら学ぶことが可能です。

また、北国コーナーでは北国の自然現象の不思議をテーマとして、雪の結晶や気候のメカニズムなどを学べ、宇宙コーナーでは月の満ち欠けなど宇宙の様子を学べます。大人でも楽しめるユニークな展示が多く、大人から子どもまで楽しめるので家族連れの観光などにおすすめです。

営業時間 9:30~17:00(入館は16:30まで)
定休日 月曜日(祝日の場合は開館、翌営業日休館)
毎月最後の平日
年末年始
料金 【個人料金】
常設展示室:大人410円、高校生280円
プラネタリウム:大人330円、高校生220円
常設展示室+プラネタリウム:大人520円、高校生350円
【パスポート料金:1年間通い放題】
科学館パスポート:大人1,040円、高校生660円
博物館・科学館パスポート:大人1,050円、高校生1,040円
動物園・科学館共通パスポート:大人・高校生2,230円
【団体料金】
常設展示室:大人320円、高校生210円
プラネタリウム:大人260円、高校生170円
常設展示室+プラネタリウム:大人410円、高校生280円
※全施設中学生以下は無料
住所 北海道旭川市宮前1条3丁目3-32
お問い合わせ 0166-31-3186
アクセス JR「旭川駅」からバスで約5分
「旭川鷹栖IC」から車で約25分
公式HP 科学館サイパル|旭川市

9.標茶町博物館 ニタイ・ト(標茶)

「標茶町博物館 ニタイ・ト」は、北海道の塘路湖(とうろこ)のほとりにあるアイヌ文化を学べる博物館です。2018年7月に、標茶町郷土館から「標茶町博物館」としてリニューアルしました。ニタイ・トは、アイヌ語で「森の湖」を意味しており、この地域の先住民族であるアイヌの人々の歴史、オホーツク地域の文化とのつながりが残されています。なかでも、アイヌの儀式や祈りに関する資料は興味深く人気です。

また、標茶町博物館 ニタイ・トでは4,000種類以上の昆虫コレクションや、季節で変わるバードウォッチングジオラマもあり、地域固有の動植物についても学べます。館内は明るく開放的な空間となっており、雨の日でも地元の歴史・自然を感じながら、落ち着いた時間を過ごすことができます。

営業時間 9:30~16:30
定休日 月曜日(祝日の場合は開館、翌営業日休館)
年末年始
※7月~8月は休館日なし
料金 一般:220円
高校生以下:無料
70歳以上:無料
住所 北海道標茶町字塘路原野北8線58-9
お問い合わせ 015ー487ー2332
アクセス JR「塘路駅」から徒歩で約15分
JR「釧路駅」から車で約35分
公式HP 標茶町博物館〜ニタイ・ト〜

10.安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄(美唄)

安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄

「安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄」は、美唄市出身の世界的な彫刻家「安田侃」と美唄市による美術館です。廃校となった旧栄小学校を活用した広大な敷地には、40点以上の作品が点在しており、現在も作品が創られ続けています。木造の校舎1階は美唄市立栄幼稚園として使用され、2階は旧校舎の面影を残しながら、白大理石やブロンズの彫刻作品を置いたギャラリーとなっています。

また、旧栄小学校の体育館を再生させた「アートスペース」では、自由に彫刻作品を見られるだけでなく、コンサートや講演会などが開かれている人気の施設です。屋外には大理石の彫刻が目を引く「トリフォリオの広場」、小高い丘の上にあるくぼみに彫刻作品を置いた「天翔の丘」など、さまざまなオブジェが点在しています。雨の日は校舎2階のギャラリーで長靴の貸し出しも行っており、晴れの人はまた異なる美しい姿の作品や風景を見ることができます。

営業時間 9:00~17:00
定休日 火曜日(祝日の場合開館、翌営業日休館)
年末年始(12月31日~1月3日)
料金 無料
住所 北海道美唄市落合町栄町
お問い合わせ 0126-63-3137
アクセス JR「美唄駅」からバスで約20分
「美唄IC」から車で約5分
公式HP 安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄

北海道で昆虫の展示は見られる?北海道博物館の特別展イベントで見る

北海道博物館は例年、特別展のイベントを開催しています。2022年の第8回特別展では、「世界の昆虫 – 昆虫を通して、生き物の多様性を知る – 」と題して、世界中から集められた10万匹を超える昆虫標本が展示されました。

また、特別展以外では上川郡当麻町にある「昆虫館パピヨンシャトー」でも昆虫の展示を見ることができます。施設の1〜2階には世界各地に生息する蝶をはじめ、さまざまな標本が展示されています。さらに、併設されている「生態観察室」では、生きた昆虫の姿を間近で見たり、触れ合ったりすることが可能です。パピヨンシャトーの施設情報は次の通りです。

施設名 昆虫館パピヨンシャトー
営業時間 9:00~17:00
定休日 10月下旬~4月下旬
料金 高校生以上:600円
小中学生:400円
住所 上川郡当麻町市街6区
お問い合わせ 0166-84-2001
アクセス JR「当麻駅」から車かタクシーで約5分
道北バス「旭川1条8丁目」から「ヘルシーシャトー」下車後、徒歩で約5分
公式HP 昆虫館パピヨンシャトー|当麻町

まとめ

北海道には多くの美術館・博物館があり、雨の日に楽しむなら屋内で展示物を見られるところがおすすめです。展示物のジャンルは、恐竜の化石やマンモスの模型のほか、アイヌの歴史、科学、ビールなど多岐にわたります。雨の日は、ぜひ興味のある美術館・博物館に足を運んでみてください。

PREZO編集部
PREZO編集部
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