【道北編】夏の北海道旅行におすすめの観光スポット10選!稚内・旭川・富良野方面
北海道の北端にある道北。日本最大級の国立公園「大雪山国立公園」には、固有種の動植物が生育・生息しており、「利尻礼文サロベツ国立公園」では、豊かな自然に過去まれた離島で静かな時間を過ごすことができます。厳しい自然で育った動植物の美しさを感じられるほか、緩やかな丘陵・平野で色鮮やかな草花を見られるのが道北エリアの魅力です。
こちらの記事では、夏の北海道旅行におすすめの道北の観光スポットを10カ所厳選して紹介します。
この記事でわかること
- 道北は夏の北海道旅行にぴったりのエリア
- 色鮮やかな草花や固有種の動植物が見られる
- 天売島・焼尻島は海鳥と高山植物が見られる
- ファーム富田は日本を代表するラベンダー畑
- 雲海テラスは雲海が見られる絶景スポット
道北はどんなとこ?雄大な自然や絶景が見られる観光地
道北は道東と並び、雄大な自然や絶景が見られるエリアです。日本海とオホーツク海に挟まれた道北は、全域にわたって降雪量が多い地域で、冬は気温が-40℃以下になることも。一方で、夏は涼しい気候で過ごしやすいため夏の旅行にぴったりの観光地です。道北エリアは以下の地域が該当します。
道北に属する地域
- 上川地方(旭川市・富良野市・占冠村など)
- 留萌地方(留萌市・苫前町・羽幌町など)
- 宗谷地方(稚内市・礼文町・利尻町など)
上川地方の富良野や美瑛は丘陵地帯に色鮮やかな花畑を見られる地域で、旭川は旭山動物園で有名です。そのほか、春夏秋冬景色を楽しめる「大雪山国立公園」、雲の上の景色が見られる「雲海テラス」なども旭川・富良野・美瑛エリアの見どころです。また、稚内や留萌エリアでは、計4つの有人離島があり、ゆったりとした時間を過ごすことができます。
【道北】夏の北海道旅行におすすめの観光スポット10選
夏の北海道旅行で道北へ行くなら、以下10カ所の観光スポットがおすすめです。
おすすめの観光スポット
- 利尻島・礼文島(利尻・礼文)
- 天売島・焼尻島(羽幌)
- 宗谷岬(稚内)
- 大雪山国立公園(上川)
- ファーム富田(富良野)
- ジェットコースターの路(富良野)
- パッチワークの路(美瑛)
- 雲海テラス(占冠)
- 旭山動物園(旭川)
- ゴールデンビーチるもい(留萌)
夏の道北観光は、絶景を見に行ったり、離島でゆったりとした時間を過ごしたりしましょう。以下では、それぞれの観光スポットの魅力を解説します。
利尻島・礼文島(利尻・礼文)|観光・グルメが楽しめる離島
利尻島(りしりとう)・礼文島(れぶんとう)は北海道の北部に位置する離島です。稚内から約20kmの場所に「利尻島」があり、さらにその北に最北の離島「礼文島」があります。利尻島にはシンボルとなる「利尻富士」があり、白い恋人のパッケージにも採用されている人気の観光地です。
そのほか、夕日ヶ丘展望台や姫沼が見どころです。一方で、礼文島は標高2,000m以上でしか見られない高山植物を見られます。利尻島や礼文島ではグルメも人気で、上品な甘さの「キタムラサキウニ」や、濃厚なコクがある「エゾバフンウニ」がおすすめです。
また、利尻島と礼文島の約半分、および稚内の「海岸砂丘林」と「サロベツ原野」は、「利尻礼文サロベツ国立公園」として、自然公園に指定されています。公園の約70%が原生のままで、日本海を眺めながらトレッキングが楽しめる礼文島の「スコトン岬」、逆さ利尻富士という絶景が見られる「姫沼」はおすすめの観光スポットです。
住所 | 利尻島:北海道利尻郡利尻町 礼文島:北海道礼文郡礼文町 |
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電話番号 | 011-299-1950 (北海道地方環境事務所) |
アクセス | 稚内港フェリーターミナルからフェリーで約115分(礼文島まで) |
公式サイト | 利尻礼文サロベツ国立公園|環境省 |
天売島・焼尻島(羽幌)|海鳥や高山植物が見られる離島
天売島(てうりとう)・焼尻島(やぎしりとう)は、苫前の羽幌町にある離島です。天売島は観光地としてあまり知られていませんが、「海鳥の楽園」と呼ばれるおすすめの観光スポットです。絶滅危惧種の「オロロン鳥」は、雪解けごろから夏にかけて天売島で子育てをしに飛来し、ビュースポットの「赤岩」では親鳥が海中を泳ぎ回る姿を見られます。
天売島と並んで浮かぶ焼尻島は、3分の1が原生林に包まれており、約50種類の木が生えています。特に、国の天然記念物に指定されている「オンコ」は貴重な種類で、焼尻島の「オンコの荘」では、厳しい環境で育った不思議な形のオンコを見ることが可能です。また、焼尻島で育ったサフォーク種の羊は「焼尻サフォーク」として、食べられており絶品です。
住所 | 天売島:北海道苫前郡羽幌町天売 焼尻島:北海道苫前郡羽幌町焼尻 |
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電話番号 | 01648-3-5401 (天売島観光案内所) |
アクセス | 羽幌からフェリーで約60分(焼尻島まで) |
公式サイト | 天売島・焼尻島観光サイト |
宗谷岬(稚内)|日本最北端でサハリンを眺望可能
宗谷岬は北海道の最北端にある岬です。晴れた日にはサハリンの島影を見ることができます。岬には北極星の一稜をモチーフして建てられた「日本最北端の地の碑」や、探検家の「間宮林蔵(まみやりんぞう)」の立像があり、記念スポットとして知られます。「日本最北端の証明書」を無料発行できるので、旅行の思い出にぜひもらってみてはいかがでしょうか。
また、宗谷岬がある稚内(わっかない)は人気の観光地のひとつで、宗谷岬の南部にある丘陵地帯「宗谷丘陵」は大草原が広がっており、丘の上には風力発電所があり、50基近くある風車を目にすることができます。さらに、「宗谷牧場」のオフロードは白い貝殻を敷き詰めてできた「白い道」と呼ばれ、撮影スポットとして人気です。稚内を訪れた際は、宗谷岬の美しい眺望とあわせて、宗谷丘陵や宗谷牧場で写真撮影にぜひ足を運んでみてください。
住所 | 北海道稚内市宗谷岬3 |
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電話番号 | 0162-23-6468 (稚内市役所建設産業部観光交流課) |
アクセス | 士別剣淵ICから車で約4時間 |
公式サイト | 宗谷岬|稚内・利尻・礼文観光WEBサイト |
大雪山国立公園(上川)|ハイキングと温泉が魅力
大雪山国立公園は大雪火山群や十勝岳連峰、石狩岳連峰を有し、北海道の中心部にある山岳公園・国立公園です。標高2,291mの「旭岳」は大雪山系の主峰であり、北海道の最高峰の山です。
本州では3,000mほどの高山でしか見られない高山植物が、大雪山には生育しているほか、大雪山の固有種もあり、250種類以上の高山植物が生育していると言われています。夏は高山植物を見に多くの観光客が訪れます。旭岳や黒岳は、ロープウェイが引かれているので気軽にハイキングできますが、標高が高く夏でも気温が低いので防寒着が必要です。
大雪山のふもとには層雲峡があり、24kmも続く美しい渓谷は圧巻で、秋は紅葉が美しい景色を作りますが、夏も青空と緑の草木が映える絶景スポットのひとつです。層雲峡をはじめ、旭岳や白金などの周辺は温泉地としても知られ、ハイキングなどで疲れた体を温泉で癒すことができます。また、美瑛の「白ひげの滝」や「青い池」も美しい風景が見られるため、あわせて行きたいおすすめの観光スポットです。
住所 | 北海道上川郡上川町層雲峡 |
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電話番号 | 01658-2-2574 (大雪山国立公園管理事務所) |
アクセス | 帯広駅からバスで約100分(ぬかびら源泉郷まで) |
公式サイト | 大雪山国立公園|環境省 |
ファーム富田(富良野)|日本を代表するラベンダー畑
ファーム富田は、ラベンダー畑で有名な富良野の観光スポットです。広大な敷地の園内は複数の花畑があり、ゆっくりしているとすべて周りきれないほど多くの花々が植えられています。なかでも園内の東側にある「トラディショナルラベンダー畑」は、全国に富良野のラベンダーを広めるきっかけになり、ファーム富田の原点にもなった花畑です。斜面一面に広がるラベンダーは、まるで紫のじゅうたんのようで何とも鮮やかです。
また、ラベンダーのポプリや香水を購入できるショップがあるほか、カフェもあるので、鮮やかな花畑を見ながらのんびりと過ごすこともできます。ファーム富田でラベンダーが咲き誇るベストシーズンは7月上旬~7月中旬なので、ぜひ夏の道北観光で訪れてみてください。
住所 | 空知郡中富良野町基線北15 |
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電話番号 | 0167-39-3939 |
営業時間 | 花畑は24時間解放 (各売店の営業時間は異なる) |
定休日 | 年度により異なる (2020年・2021年は冬季休園) |
入園料 | 無料 |
アクセス | 「中富良野駅」から徒歩20分 |
公式サイト | ファーム富田 |
ジェットコースターの路(富良野)|どこまでも続く田園風景
ジェットコースターの路は、富良野にある直線道路です。4.5kmもの間激しいアップダウンが続くことから、「ジェットコースターの路」と呼ばれるようになりました。道路をまっすぐ進むと、のどかな田園風景が広がり、やがて十勝岳連峰を見渡すことができます。
また、ジェットコースターの路は、十勝岳連峰と富良野盆地を望める「千望峠」や十勝岳連峰を背景にするラベンダー畑の「深山峠」と並んで、「かみふらの八景」のひとつに選ばれています。広大な土地の北海道だからこそ見られる景色をぜひ一度目にしてください。
住所 | 北海道上富良野町西11線 |
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電話番号 | 0167-45-3150 (かみふらの十勝岳観光協会) |
アクセス | 上富良野駅から車で約10分 |
公式サイト | かみふらの八景|かみふらの十勝岳観光協会公式サイト |
尚、こちらは道東エリアになりますが北海道斜里郡斜里町峰浜にある「天に続く道」もまっすぐ伸びる一本道として人気の観光スポットとなっています。
パッチワークの路(美瑛)|CMにも使われた景色
パッチワークの路は、十勝岳連峰を背景とする丘陵地帯「美瑛の丘」のことです。じゃがいもなどの農作物が区画ごとに分けて育てられており、まるでパッチワークのように見えることから「パッチワークの路」と呼ばれるようになりました。季節によりパッチワークの色味が変化するため、一度訪れたことがある人も、二度目の来訪時に違う景色を楽しむことができます。
また、パッチワークの路の魅力は、畑の境目に植えられている木です。ポプラの木の「ケンとメリーの木」は、1972年に日産自動車のCMに使用されたことから、その名がつけられました。そのほか、カシワの木の「セブンスターの木」は、1976年にタバコの銘柄である「セブンスター」のパッケージに採用されたことから名付けられた木です。有名な商品のCM・パッケージに使われた景色をぜひ一度見に行ってみてください。
住所 | 北海道美瑛町 |
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電話番号 | 0166-92-4378 (美瑛町観光協会) |
アクセス | 富良野線美瑛駅から車で約5分 |
公式サイト | 美瑛町観光協会 |
雲海テラス(占冠)|雲海を直近で見られる絶景スポット
雲海テラスは、「トマム山」の標高1,088mの場所にある展望施設です。北海道の滞在型リゾート「星野リゾート トマム」が営業している施設で、気象条件がそろった時にはダイナミックな雲海を直近で鑑賞することができます。営業期間中に雲海が発生する確率は約40%ですが、雲海以外にも思わず写真を撮りたくなる絶景スポットがあります。「Cloud Pool」や「Cloud Bar」など、まるで雲の上にいるかのような場所で山々を一望することも可能です。
また、星野リゾートトマムは、日高山脈に囲まれた北海道最大級のリゾートです。約1,000haの広大な敷地に建てられた2つのホテル「ザ・タワー」と「リゾナーレトマム」は、星野リゾートトマムのシンボルとなっています。夏場にはインドアウェーブプール「ミナミナビーチ」が開かれるほか、多彩なレストランも設置されているので北海道のグルメを楽しむこともできます。恋人や友人、家族みんなで楽しめる観光スポットです。
住所 | 北海道勇払郡占冠村中トマム |
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電話番号 | 0167-58-1111 |
営業時間 | 5:00~7:00(日にちにより異なる) |
定休日 | 5月11日~10月16日(2023年) |
料金 | 大人:1,900円(割引1,520円) 小学生:1,200円(割引960円) ペット:500円 (シーズンパス)大人:5,000円 (シーズンパス)子ども:3,000円 (シーズンパス)ペット:1,000円 ※トマム・ザ・タワー会員割引あり ※障がい者割引あり |
アクセス | 新千歳空港駅から車で約100分 |
公式サイト | 雲海テラス|星野リゾート トマム |
旭山動物園(旭川)|夏は夜間に入園できる
旭山動物園は、動物本来の行動を見るために、動物の生態に合わせて快適な空間を作る「行動展示」で有名の動物園です。旭山動物園には、さまざまな種類の動物が展示されていますが主な見どころは以下です。
旭山動物園の見どころ
- ぺんぎん館
- あざらし館
- ほっきょくぐま館
- おらんうーたん館
- かば館
- エゾシカの森
- タンチョウ舎
- えぞひぐま館
「ぺんぎん館」では、ペンギンが水中トンネルを自由に泳ぎまわる姿が見られ、「おらんうーたん館」では飼育舎と運動場にある高さ17mの塔をわたるオランウータンの姿を見ることができます。「えぞひぐま館」は2022年にオープンしたばかりの施設で、屋内放飼場で直近でえぞひぐまを見られます。
また、お盆の時期には「夜の動物園」が催され、閉園時間が夜9時まで延長されて夜間の動物園を見て周ることが可能です。動物が寝ている姿のほか、夜行性の動物が活発に動く姿を見られるのは旭山動物園の魅力のひとつです。
住所 | 北海道旭川市東旭川町倉沼 |
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電話番号 | 0166-36-1104 |
営業時間 | 夏期:9:30~17:15 冬期:10:30~15:30 (年度により異なる) |
休園日 | 4月10日~4月28日 11月4日~11月10日 12月30日~1月1日 (年度により異なる) |
入園料 | 高校生以上:1,000円(市民料金700円) 団体:1人900円(市民料金600円) 中学生以下:無料 ※市民特別料金あり ※25名以上の団体割あり |
アクセス | 「旭川駅」からバスで約40分 「札幌駅」から電車で約1時間30分 |
公式サイト | 旭山動物園 |
ゴールデンビーチるもい(留萌)|道北最大級の海水浴場
ゴールデンビーチるもいは、黄金岬と浜中海浜公園の間にある全長1kmの海水浴場です。海水浴場の開放期間中は海の家が設置されているほか、水洗トイレや炊事場もあります。全長1kmの突堤・潜堤で囲まれており、波は穏やかなので、トーイングチューブなどマリンスポーツを楽しむことも可能です。
近くには黄金岬や波濤の門があるので、夕暮れ時のビュースポットとしても楽しめます。夏の北海道で海水浴を楽しみたいという人は、道北エリア最大級の海水浴場である「ゴールデンビーチるもい」へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
住所 | 北海道留萌市沖見町地先 |
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電話番号 | 0164-43-6817 (留萌観光協会) |
営業時間 | 9:00~17:00 |
海開き期間 | 7月~8月 |
定休日 | 期間中なし |
料金 | 砂浜:無料 芝サイト1張:500円 温水シャワー5分:300円 |
アクセス | 留萌駅からバスで約20分 |
公式サイト | ゴールデンビーチるもい|留萌観光協会 |
まとめ
道北は固有種の動植物や、色鮮やかな草花が見られるエリアです。4つの有人離島があり、自然に囲まれた空間でのんびり時間を過ごすのもおすすめです。
夏場は涼しく過ごしやすい気候なので、夏に北海道旅行をするならぜひ道北を検討してみてください。