チーズケーキは冷凍こそウマい! おいしさはキープでまとめ買いもこわくない
香りが良くて、ほんのり甘いチーズケーキ。数あるケーキの中でも「チーズケーキが一番好き!」という人も少なくないはず。倉庫型のあのチェーン店でも大きな1ホールで売られていて人気のようですが、さすがに食べきれなくて困ったという経験はありませんか?
市販や手作りに関わらず、実はチーズケーキは冷凍保存ができるんです! というよりも冷凍に向いています。本記事ではチーズケーキの正しい冷凍方法と解凍方法を紹介します。
この記事でわかること
- チーズケーキは冷凍OK
- クリームがのっていても大丈夫
- 冷凍保存は2~4週間
- 食べる時は自然解凍で
チーズケーキは冷凍できる?
チーズケーキに限らず、いくつかのケーキは冷凍できます。冷凍に向かないケーキはフルーツが入ったもの。生のフルーツを冷凍すると、解凍した時に水分が出てしまい、クリームやスポンジにその水分が混ざってしまうため、味や食感を損ねます。どうしてもフルーツ入りのケーキを冷凍したいという場合には、フルーツを外して別々に冷凍しましょう。
クリームでデコレーションされているケーキも、冷凍はできますが密閉するためにはケースにいれるなど工夫が必要で、冷凍庫内でも場所をとってしまいます。
シンプルなチーズケーキは冷凍しやすい!
フルーツやクリームのデコレーションがないチーズケーキは気軽に冷凍できます! チーズケーキには、レア、ベイクド、スフレなど様々な種類がありますが、全部OKです。
上手な冷凍の仕方は、まず空気を遮断すること。ケーキをまず食品用ラップでぴっちりと包み、その後、保存用のジッパー付き袋などに入れ、なるべく空気を抜いて冷凍庫へ。
ラップで包みにくいケーキを冷凍する時は
フルーツが入っているものはフルーツを外して冷凍します。また、クリームなどでデコレーションされているケーキは、深さのある保存容器を上下さかさまに使い、蓋の内側にケーキをのせて、保存容器自体をケースのように上からかぶせて蓋にはめこむと、形が崩れずに保存できます。容器ごと冷凍庫に入れましょう。
チーズケーキでもスフレタイプでふんわり柔らかいものはこちらの方法で冷凍するほうが良いものもあります。
チーズケーキの保存期間(目安)
冷凍したからといって、賞味期限が無期限に延期されるわけではありません。味や食感は少しずつ劣化してしまいますので、なるべく早めに食べきりましょう。
ベイクドやバスクのように、しっかり焼いたタイプのチーズケーキは冷凍すれば3~4週間は保存可能です。溶かして再冷凍などをしないように、ホールサイズやパウンド型なら、カットしてから冷凍するようにしましょう。
生地が乾燥しやすいスフレチーズケーキや、加熱していないレアチーズケーキは2週間を目処に食べきるのをおすすめします。
チーズケーキを上手に冷凍する方法
ケーキをひと切れずつラップで包み、冷凍保存用のジッパー付き袋などに入れて冷凍しますが、ケーキは空気に触れると乾燥しやすくなり、味が落ちてしまいます。また、霜がついてしまうと解凍後に食感が変わってしまいますし、匂いがつく原因にもなってしまうので、袋の中はなるべく真空に近い状態にしましょう。
袋から空気を抜く際は、ストローを差し込んで中の空気を吸い出しながらやると上手にできます。最近は袋の中を真空にできるようなキットも売られてますね。そういったアイテムも上手に使っていきましょう。レアチーズやスフレタイプのように、形が崩れやすいものは潰さないように気をつけてくださいね。
自宅で手作りしたチーズケーキを冷凍する際には、ケーキクーラーで冷ましたあと、冷蔵庫でしっかりと冷やすのがおすすめです。生地の温度を下げて、急速冷凍しやすい状態にしておきましょう。きちんと冷やすと、包丁で切りやすくなるメリットもあります。
保存袋に入れた後は金属製トレーにのせてそのまま冷凍庫へ入れることで、急速冷凍ができます。トレーの材質は、熱伝導率のよいステンレス製やホーロー製がおすすめです。また、使うトレーをあらかじめ冷凍庫に入れて冷やしておくと、より早く冷凍状態にできます。
チーズケーキを上手に解凍する方法
低温で自然解凍
解凍は自然解凍がおすすめです。この際に常温で解凍すると雑菌が繁殖する危険性があるので、冷凍庫から冷蔵庫に移して、低温で解凍してください。電子レンジは解凍ムラができてしまい、味や食感を損ねることがあるので、これもおすすめしません。
冷蔵庫に移してから2~4時間ほどで食べ頃になりますが(ケーキの大きさにもよります)、解凍してから2~3日以内ならおいしく食べられるので、食べる前日から冷蔵庫に移したり、お出かけする前に冷蔵庫に移しておけば、帰宅後にすぐ食べられますよ!
低温でゆっくり自然解凍すれば、食感も風味も冷凍前のものにちゃんと戻ります。
チーズケーキ特有の口溶けや、なめらかな舌触りも、ほぼそのまま。クリームチーズやレモンの爽やかな酸味もしっかりと残ります。スフレタイプのものなら、解凍してから食べる直前に電子レンジで10~20秒温めればよりふんわりに!
半解凍でもチーズケーキはおいしい
レアチーズやスフレタイプのものなら、凍ったままでもアイス感覚で食べられます。
ベイクドやバスクだと、完全に凍ったままではちょっと固いのですが、冷蔵庫に移して1時間ぐらいの半解凍状態で食べると、こちらもアイスチーズケーキのような食感に! 自分好みの食べ頃の温度を探してみるのもいいですね。
チーズケーキを冷凍する際の注意点【おさらい】
冒頭でも紹介しましたが、チーズケーキを冷凍しておいしく味わう際は以下に注意しましょう。
チーズケーキを冷凍する際の注意点 | |
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フルーツと一緒には冷凍しない | 生のフルーツは冷凍して解凍すると水分が出るので、フルーツは取り除く。 |
空気を抜いて素早く冷凍する | 空気に触れないこと、短時間で冷凍させることで風味を損ねずに保存が可能。 急速冷凍をするのに金属製のトレーがないという場合は、密閉袋に入れたあとにアルミホイルで包む。 |
冷凍の保存期間は最大4週間 | レアチーズやスフレは2週間程度。 ベイクド、バスクも4週間以内に食べきる。 |
チーズケーキのきれいな切り方
ここでちょっと豆知識です。ホールケーキを切る際に、自宅でカットするとあまりきれいに切れない……そんな風に思ったことはありませんか? SNSなどにアップするのにも、なるべくきれいにカットしたいですよね。
ここでは、デコレーションケーキにも応用できるケーキのきれいな切り方を紹介します。
ケーキをきれいにカットするポイント
- 包丁は大き目のものを使用する
- 包丁を温める
- 乾いた布巾で水気を取ってからカットする
- クリームやケーキのかけらを都度ふき取る
きれいにカットするには、包丁を温めるのがポイントです。小さいナイフだと刃を温めてもすぐ冷めてしまうので、大きめの包丁を使いましょう。
大きいボウルにお湯を入れ、包丁の刃をそこに浸します。熱湯じゃなくても良いですが、70~80℃くらいあったほうがいいかと思います。包丁の刃が充分に温まったら、乾いた布巾で水気を拭き取って、ケーキをカットしてください。刃を押しつけず、ゆっくりと滑らせるようにカットすると、ケーキの形が崩れません。
包丁は適宜温め、刃が冷めないうちにカットすると最後まできれいに切れますよ。もちろん、刃にクリームやケーキのかけらなどがついてしまったら、その都度拭き取ってくださいね。
まとめ
チーズケーキは手軽に冷凍できることがわかりました! チーズケーキは手軽に手作りできるお菓子でもありますが、お菓子を少量ずつ作るのはなかなか難しいもの。1ホール分、パウンド1本分、でもそんなに食べきれない……そんな時は残りを冷凍にしましょう。
時間のある時に多めに作っておいて、日々のデザートに少しずつ食べるというのもOKです。市販品を買う派の方でも、お気に入りの店でまとめ買いをしても大丈夫です!