北海道の5つの離島!一度は行ってみたいおすすめの観光スポットや見どころを紹介!
北海道には多くの離島があり、そのうち人が住んでいる有人離島は5つです。
それぞれの離島で異なる豊かな自然を見ることができ、高山植物や原生林、海鳥といった見どころがあるほか、すべての離島で北海道の海の幸を楽しむことが可能です。
こちらの記事では北海道にある5つの有人離島の見どころや観光スポットを紹介します。
この記事でわかること
- 利尻島のシンボルは利尻山
- 礼文島には高山植物の固有種がある
- 天売島は海鳥のバードウォッチングが人気
- 焼尻島は変わった形の原生林がある
- 奥尻島の奥尻ワインはブドウ本来の味わいを楽しめる
北海道にある5つの有人離島
北海道の5つの有人離島
1.利尻島 2.礼文島 3.天売島 4.焼尻島 5.奥尻島
利尻島・礼文島は、北海道の北側に位置している離島で、さまざまな高山植物を見られます。
天売島・焼尻島は、観光客は少ないですが海鳥や原生林など他では見られない景色が見どころです。
奥尻島は、北海道の南側に位置する離島で、ご当地ワインの奥尻ワインが楽しめます。
それでは、それぞれの島の見どころや観光スポットについて紹介します。
利尻島(りしりとう)
人口 | 4,189人(2022年9月) |
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住所 | 北海道利尻郡利尻町 |
交通 | ・稚内港からフェリーで約1時間40分 ・丘珠空港から飛行機で約50分 ・新千歳空港から飛行機で約50分 |
利尻島は北海道の北部に位置する離島で、礼文島と同じく日本最北の国立公園の一部として知られています。利尻富士や、名産の利尻昆布、島内では山岳や花畑、湿原など自然豊かな景観を楽しむことができます。利尻島の見どころや観光スポットは次の通りです。
利尻島の見どころ・観光スポット
- エゾバフンウニ
- オタトマリ沼
- 姫沼
- 仙法志御崎公園
- 高山植物(ヒメイチゲなど)
そのほか、シーカヤックや昆布干しなどの体験型アクティビティ、冬の時期であればスキーやスノーシューを楽しむこともできます。以下では、利尻島の見どころを3つ厳選して紹介します。
見どころ1「利尻山(利尻富士)」
利尻山は利尻島のシンボルです。「利尻富士」とも呼ばれており、銘菓である「白い恋人」のパッケージにも採用されていました。利尻富士を見るなら、姫沼から見ることができる「逆さ利尻富士」がおすすめです。特に風がない日は、姫沼の小さな湖面に利尻富士が綺麗に映し出されます。
また、利尻山を囲むようにして「利尻十六景スタンプラリー」が設置されており、利尻山の観光スポットをゲーム感覚で巡ることが可能です。
見どころ2「夕日ヶ丘展望台」
夕日ヶ丘展望台は海と山を360度見渡せる絶景スポットです。利尻島北部の小高い丘にあり、利尻山や礼文島、鴛泊市街地、ペシ岬、ポンモシリ島などを眺望することができます。
駐車場から展望台までの道中、春から夏にかけては島の花々が咲き乱れ、秋にはススキの黄金色の景色が広がります。夕暮れになると見られる、あたり一面をオレンジ色に染める夕焼けは絶景です。
見どころ3「キタムラサキウニ・エゾバフンウニ」
利尻島や礼文島に来たらぜひ食べたいグルメがウニです。「キタムラサキウニ」は上品な甘さが特徴で、「エゾバフンウニ」はコクがある濃厚な味わいを楽しめます。
ウニの旬は6月~8月です。利尻島や礼文島エリアの海は栄養豊富で、利尻昆布を食べて育ったウニを塩水で保存しています。ミョウバンが使われていないので、ウニ本来のとろけるような食感や濃厚なコクを味わえます。
礼文島(れぶんとう)
人口 | 2,341人(2022年9月) |
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住所 | 北海道礼文郡礼文町 |
交通 | ・稚内港からフェリーで約1時間55分(直行) ・稚内港から利尻島経由のフェリーで約2時間20分 ・稚内港から利尻島経由のフェリーで約2時間25分 ・丘珠空港から飛行機~利尻島経由のフェリーで約1時間30分 ・新千歳空港から飛行機~利尻島経由のフェリーで約1時間35分 |
礼文島は、利尻島と並んで北海道最北部に位置する離島です。通常は標高2,000m以上でしか見られない高山植物を、礼文島では標高500m未満のところで見ることができます。山道はトレッキングのコースが整備されており、熊などの危険な動物もいないので、安心してゆっくり島内の花々を見て周れます。礼文島の見どころや観光スポットは次の通りです。
礼文島の見どころ・観光スポット
- 珍しい高山植物
- 海の幸・ちゃんちゃん焼き
- トレッキング
以下では、礼文島の見どころを2つ厳選して紹介します。
見どころ1「他では見られない高山植物」
礼文島には約300種類の花が咲き、そのうち高山植物は200種類にものぼり「花の浮島」「花の島」とも呼ばれています。礼文島でしか見られない固有種もあります。主な固有種は次の通りです。
礼文島の固有種
- レブンアツモリソウ
- レブンキンバイソウ
- レブンウスユキソウ
- レブンウスユキソウ
レブンアツモリソウは、礼文島のマスコットキャラクター「あつもん」のモチーフにもなっています。
北海道礼文町マスコットキャラクター「あつもん」サイト
礼文島は高山植物の成長に優れた環境となっているため、厳しい登山をしなくても、トレッキングで高山植物を楽しめる島です。
見どころ2「ホッケのちゃんちゃん焼き」
礼文島は漁業が盛んな離島でもあり、真イカを焼いた「てっぽう焼き」や礼文島のウニも絶品ですが、なかでもおすすめなのがホッケの「ちゃんちゃん焼き」です。魚と野菜を焼いて味噌などで味付けするちゃんちゃん焼きは生の真ホッケとの相性がよく、礼文島では味噌ダレとネギをのせ、炭火焼きにして食べられています。特に6〜8月の旬のホッケは脂がのって、ふっくらとしていて絶品です。
焼尻島(やぎしりとう)
人口 | 174人(2022年9月) |
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住所 | 北海道苫前郡羽幌町大字焼尻 |
交通 | 羽幌港からフェリーで約1時間 |
焼尻島は利尻島から南に75km、羽幌町から西側へ25kmの場所にある離島です。天売島と並んで浮かぶ島で、あまり観光地としては有名ではありませんが離島として多くの魅力があります。焼尻島は3分の1が原生林に包まれていることが特徴です。焼尻島の見どころや観光スポットは次の通りです。
焼尻島の見どころ・観光スポット
- 原生林
- 牧草地帯の羊
- ドラマロケ地の黄色いハンカチ
- 道有形文化財の小納家
焼尻島は周囲10kmなので、自転車で島を1周することができます。港で自転車をレンタルできるので、水平線を眺めながら島の外周を周るのもおすすめです。以下では、焼尻島の見どころを2つ厳選して紹介します。
見どころ1「原生林」
焼尻島の約3分の1は原生林に囲まれていて、約50種類の木が生えています。なかでもオンコ(イチイ)と呼ばれる原生林は、国の天然記念物にも指定されている貴重な種類です。
通常は20mに育つオンコですが、「オンコの荘」には、冬の季節風や積雪の影響を受けて樹高が2m程度・直径10mに枝を広げた不思議な形のオンコを見ることができます。そのほか、樹齢300年と言われるアカゾエマツの巨木も魅力的です。
見どころ2「牧草地帯の羊」
原生林を抜けると牧草地帯が広がり、サフォーク種の羊を見ることができます。
ミネラル豊富な焼尻島の牧草を食べて育った羊のラム肉は、高級フレンチに使用されるほど。「焼尻サフォーク」として食べられており、ラム肉のくさみがほとんどないことが特徴です。焼尻島の羊は出荷数が少なく貴重なので、焼尻島に訪れたらぜひ焼尻サフォークを試してみてください。
天売島(てうりとう)
人口 | 271人(2022年9月) |
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住所 | 北海道苫前郡羽幌町天売島 |
交通 | 羽幌港から焼尻島経由でフェリーで約1時間25分 |
天売島は羽幌町の沖にある離島です。人口は少なく観光地としてあまり知られていませんが、「海鳥の楽園」とも呼ばれるほど多くの海鳥が見られる、知る人ぞ知る観光地です。天売島の見どころや観光スポットは次の通りです。
天売島の見どころ・観光スポット
- 海鳥
- 赤岩展望台
- 海鳥観察舎
- 観音崎展望台
そのほか、地元の漁師の漁船に乗せてもらえる漁船クルーズや、ウニ採り体験なども楽しめます。以下では、天売島の見どころを2つ厳選して紹介します。
見どころ1「海鳥」
天売島はさまざまな種類の海鳥を見られることで有名です。天売島で見られる主な海鳥は以下の種類です。
天売島で見られる海鳥
- ウミネコ
- ウトウ
- ウミウ
- ヒメウ
- オオセグロカモメ
- ウミガラス(オロロン鳥)
- ケイマフリ
ウミガラスはペンギンに似た姿をしており、特徴的な鳴き声から「オロロン鳥」とも呼ばれています。赤い足が特徴的なケイマフリは、海面を泳ぐ姿がかわいらしいです。
島内にある「海鳥観察舎」では、望遠鏡を使って海鳥の様子を確認することができます。バードウォッチャーだけでなく、家族連れにもおすすめです。
見どころ2「赤岩展望台」
赤岩展望台は、天売島の南側にある「赤岩」を見下ろすために、断崖絶壁に作られた展望台です。赤岩はまるで海面に突き刺さったような形をしています。
周辺には海鳥のウトウの巣穴があり、赤岩展望台でウトウの様子を直近で観察することもできます。夕暮れ時に見られる、数十万羽のウトウの群れが飛び交う景色は圧巻です。
奥尻島(おくしりとう)
人口 | 2,374人(2022年9月) |
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住所 | 北海道奥尻郡奥尻町 |
交通 | ・江差港からフェリーで約2時間10分 ・丘珠空港から飛行機で約50分 ・函館空港から飛行機で約30分 |
奥尻島は5つの離島のなかで、唯一南に位置している離島です。江差港からフェリーで行けるほか、函館から飛行機で行くこともできます。
海中にいるウニが見えるほど透明度の高い奥尻島の海は「奥尻ブルー」とも呼ばれ、エメラルドブルーに美しく輝いています。奥尻島の見どころや観光スポットは次の通りです。
奥尻島の見どころ・観光スポット
- 鍋釣岩
- 奥尻ワイン
- 三平汁
- フットパス
- 奥尻ブルーの海
そのほか、カヤックやSUPなどのマリンスポーツ、あわび狩り体験も楽しむことができます。特に美しい奥尻ブルーに輝く海でのマリンスポーツはおすすめです。以下では、奥尻島の見どころを2つ厳選して紹介します。
見どころ1「鍋釣岩(なべつる岩)」
奥尻島には、高さが19.5mある巨大な岩「鍋釣岩」があります。鉄鍋の取っ手のような、アーチ状の形をしていることから鍋釣岩と名付けられました。
鍋鶴岩は奥尻島のシンボルでもあり、夜にはライトアップされ幻想的な景色になります。奥尻島に来たら見ておくべき観光スポットのひとつです。
見どころ2「奥尻ワイン」
奥尻ワインは熱処理をしないことが特徴で、ブドウ本来のフルーティーな香りと味わいを楽しめるワインです。奥尻島は日本海の潮風が流れる自然環境で、潮風を受けて育ったブドウはミネラルが豊富です。ワインにすることで、潮の香りが感じられます。
また、奥尻島では2008年に奥尻ワイナリーの製造工場ができ、酒造が開始されました。
現在奥尻ブランドを作るために、栽培方法を探求しながらワイン造りに取り組まれています。
まとめ
北海道には多くの離島があり、そのうち有人離島は5つです。すべての離島で海の幸を楽しめるほか、高山植物や海鳥、原生林などそれぞれ異なる豊かな自然が見どころです。
北海道を旅行するなら有人離島への旅行プランも検討してみてはいかがでしょうか。