ツナマヨがジュワッ♪ ちくわパンは「どんぐり」が生んだ札幌市民定番の味

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北海道には「ちくわパン」という惣菜パンがあるのをご存知でしょうか。札幌の小さなパン屋から生まれたという、ちくわパン。「ちくわ」と「パン」という意外な組み合わせが話題となり、有名人やテレビで紹介されて全国区で有名になりました。

この記事では、北海道名物のちくわパンについて徹底解説! ちくわパンとはどんなパンなのか、誕生の由来や入手方法、自宅での再現レシピまで詳しくご紹介します。

この記事で分かること

  • ちくわパンは北海道民のソウルフード
  • ちくわパンの誕生秘話と「どんぐり」の歴史
  • ちくわパンのお取り寄せ方法
  • 自分で作っちゃおう! ちくわパンの作り方
  • 北海道ご当地ラーメン
  • スープカレー特集

ちくわパンってどんなパン?

まずはちくわパンの基本から。ちくわパンとは一体どんなパンなのかをご紹介します。

ちくわパンは、1日約2,320個も製造される人気パン!

ちくわパン

ちくわパンとは、ちくわが丸ごと1本入ったおかずパンです。ちくわパンの特徴は、パンからはみ出したちくわの中に、たっぷりの「ツナサラダ」が入っていること!さらに、パンの上にトッピングされているのはこんがり焼けたマヨネーズ。ちくわパンは、パンとツナサラダ、そしてマヨネーズの相性が抜群の惣菜パンなんです。

ちくわパンが誕生したのは、北海道のベーカリーショップ「どんぐり」。今や「どんぐり」といえば「ちくわパン」と呼ばれるほどの定番商品です。

どんぐりで作られるちくわパンの数は、なんと1日で約2,320個! そして、1年間でどんぐりが販売するちくわパンの数は、約84万2,850個という驚きの人気商品です。

ちくわパンはすべて手作り&焼きたての提供がモットー

どんぐりのちくわパンは、具材からすべて手作り。各店舗で一つひとつ焼き上げているため、店内はいつも焼きたてのパンの香ばしい香りが漂っています。焼きたてのちくわパンのおいしさは格別です。

店内では一旦トレイに入れたものでも出来たてと取り替えてくれるサービスもあります。出来たて・焼きたてを食べられるのも、どんぐりのちくわパンの人気とおいしさの理由かもしれませんね。


ちくわパンを販売する「どんぐり」ってこんなパン屋さん

どんぐり

ちくわパンが誕生した「どんぐり」は、札幌に9店舗・江別に1店舗(2022年12月現在)を構える人気ベーカリーショップです。

どんぐりが1日に作るパンの数は、約53,000個! 今や札幌近郊を代表するベーカリーとなったどんぐりですが、創業当初はパン屋ではなく、小さな個人経営の喫茶店だったといいます。

「どんぐり」の始まりは喫茶店

どんぐり

1983年3月に札幌市中央区円山に開店した「珈琲舎どんぐり」が、現在の「どんぐり」の前身。店舗の前にあった大きな「どんぐりの木」にちなんで名付けられたそうです。

喫茶店としてのどんぐりはその後閉店してしまいましたが、1983年10月に札幌市豊平区の美園市場でパン屋「どんぐり」として再オープン。その後1992年に現在の本店である札幌市白石区に移転し、本格的に「焼きたてパンの店 どんぐり」としての営業をスタートし現在に至ります。

どんぐり本店の基本情報
住所 北海道札幌市白石区南郷通8丁目南1-7
アクセス 札幌地下鉄東西線「南郷7丁目駅」から徒歩4分
電話番号 011-867-0636
営業時間 8:00~20:00
定休日 1月1日
公式サイト https://www.donguri-bake.co.jp/

「どんぐり」の想い

「とにかくお店いっぱいに商品を並べて、選ぶ楽しさを味わってほしい」という思いから生まれたどんぐりは、どこの店舗でも出来たて・焼きたてのパンが棚いっぱいに並んでいます。また、新作を作るときには、極力化学調味料を使わないことを大切にしているそう。各店舗ごとの自由な発想で生まれるという新商品は、1年間でなんと500個以上! 「ちくわパン」も、そんなワクワクした発想から生まれた商品のひとつだとか。

札幌市民だけにとどまらず全国から愛されている「どんぐり」は、どの店舗でもおいしいパンを求める人たちで賑わっています。

ちくわパンってどんな味?

ちくわパン

北海道を代表するベーカリー「どんぐり」の名物ちくわパンには、ふわふわ・もちもちのバターロールが使われています。

パンに包まれたちくわは丸ごと1本使われており、中にはみっちり詰め込まれたツナサラダが。ちくわパンのツナサラダには玉ねぎが入っており、醤油ベースの和風味に仕上げてあります。玉ねぎの食感がアクセントとなっており、食べ応えがあるのがどんぐりのちくわパンの特徴。ちくわパン1つで満足感があります。

ちくわ

ふわふわのパンとボリュームたっぷりのちくわに、ツナサラダとマヨネーズが相性バツグン!どんぐりのちくわパンは、毎日食べても食べ飽きない「お母さんの味」のようなおかずパンなのです。


北海道のみならず、全国のパンメーカーからも続々と

札幌のベーカリー「どんぐり」で生まれたちくわパンは、今や北海道民から愛されるソウルフードといっても過言ではありません。そのおいしさが話題を呼び、近年ではコンビニやスーパーからも地域限定や期間限定で「ちくわパン」が発売されているようです。

ここでは、その一部をご紹介します。

セブンイレブン|ツナとチーズのちくわパン

ちくわパン

セブンイレブンでは、地域限定で「ツナとチーズのちくわパン」を発売しています(青森県・岩手県・宮城県・秋田県・山形県の限定販売)。ふわふわのパン生地にツナマヨを入れたちくわをのせて、さらにその上にチーズとマヨネーズをかけて焼き上げた惣菜パン。ボリューム満点なのでランチにもぴったりです。

過去にはセブンイレブンでも、どんぐりのちくわパンのように、バターロールを使った「ちくわパン ツナ」という商品も販売していたようです。

コンビニで発売されるちくわパンは、販売期間や地域が限られていることが多いため、見かけたら迷わず手に取ってみることをおすすめします! 商品の詳しい取り扱いについては、セブンイレブンの各店舗にお問合せください。

フジパン|「ちくわパン ツナ&マヨ」「ちくわパン 4種のチーズ」

ちくわパン

「スナックサンド」や「ネオバターロール」などで有名な大手製パン会社「フジパン」からも、ちくわパンが販売されています。フジパンのちくわパンは、2007年ごろから毎年期間限定で販売。15年目となる2022年は、「ちくわパン ツナ&マヨ」と「ちくわパン 4種のチーズ」の2種を発売しています。

フジパンのちくわパンで使用しているちくわは、市販のものではなくフジパンオリジナルのもの。食べたときにパンと相性が良いようにと、やわらかさと味わいを調整しているそうです。また、中の具材も毎年調整・変更しているというこだわりぶり。ちくわとパンの相性をフジパン独自で開発しています。

ちくわパン ツナ&マヨ

「ちくわパン ツナ&マヨ」は、ちくわと相性の良い和風味。ふんわりしたパンとの相性抜群のおいしさです。

ちくわパン 4種のチーズ

「ちくわパン 4種のチーズ」は、カマンベール、ゴーダ、チェダーと3種のチーズを入れたクリームをちくわに注入し、パンの上からゴータとステッぺんチーズをかけたという「チーズづくし」の商品。温めるとチーズが溶けて、さらにおいしさがアップします。

どちらも期間限定の商品で、毎年秋〜冬にかけて販売されることが多いようです!

ちくわパンがお取り寄せできる!?

もったいないセット

昨今の社会変化に伴って、どんぐりでは公式オンラインショップが開設されました。オンラインショップの目玉は「もったいないセット」。天候などの影響で売れ残ってしまったパンを各店舗で急速冷凍し、セット販売しています。パンの味は店頭販売のものとほとんど変わらないにも関わらず、通常価格より安くてお得です!

「もったいないセット」には、どの店舗のものでも1つはちくわパンが入っています。全国発送も行っているため、北海道になかなか来られない方も、以前北海道に住んでいた方も、ご自宅でどんぐりのちくわパンを楽しむことができます。

自宅でちくわパンを作るには・・

どんぐりの定番商品ちくわパンを自宅で再現してみませんか?パン生地から手作りするパンは少し時間がかかりますが、その分焼きたてのおいしさは格別です!

今回はシンプルな材料でできる、手ごねで作るちくわパンのレシピをご紹介します。

手作りちくわパン

ちくわパンのレシピ(6個分)

まずはツナマヨちくわを作りましょう!

ツナマヨちくわの材料

  • ちくわ・・・6本
  • ツナ缶・・・1缶
  • 玉ねぎ・・・1/4個
  • マヨネーズ・・・大さじ3
  • 塩こしょう・・・適量

ツナマヨちくわの作り方

  1. ツナ缶の油をしっかりと切る
  2. みじん切りにした玉ねぎを600Wの電子レンジで1分加熱する
  3. 加熱した玉ねぎに、油を切ったツナ缶、マヨネーズ、塩こしょうを加えてよく混ぜる
  4. ツナマヨを絞り袋に入れる
  5. ちくわの上部分のみをキッチンバサミなどで切る
  6. ちくわの切り口にツナマヨを絞りいれ、キッチンペーパーで押さえておく

次にパン生地を作って焼き上げます!

パン生地の材料

  • 強力粉・・・200g
  • 塩・・・3g
  • 砂糖・・・25g
  • ドライイースト・・・3g
  • 無塩バター・・・20g
  • 全卵・・・40g
    ※Mサイズの卵1個で余る量、残りはつや出しに使用
  • 水・・・100g
  • パセリ・・・適量

【作り方その1】パン生地作り

  1. 無塩バターを常温に戻しておき、水は全卵と合わせておく
  2. ボウルに強力粉と塩を入れ、塩の反対側に砂糖とイーストを置く
  3. イーストに向かって水+全卵を流し入れ、ヘラで粉気がなくなるまで混ぜる
  4. 生地がある程度まとまってきたら作業台に移動させ、手のひらを使って体重をかけながらこねる
  5. 表面が滑らかになってきたら、無塩バターを潰しながら加える
  6. 表面がツルツルになってきたら、こね上がりを確認(やさしく伸ばして表面に薄い膜が張ればOK)
  7. 丸く形をつくりボウルに入れ、ラップをかけて一次発酵(目安は30℃で30〜40分)
  8. 生地が約2倍の大きさになり、指で押したら跡が残れば発酵完了
  9. 生地を軽く押してガス抜きをし、6等分して細長い状態にしておく。ラップをかけて15分ほど生地を休ませる

【作り方その2】成形と焼成

  1. 手のひらで転がしながら、生地を約40cmまで伸ばす
  2. ちくわに伸ばしたパン生地を巻きつける(緩めに巻くのがポイント)
  3. 巻き始めと巻き終わりを下にして天板にのせ、2次発酵(目安は40℃で30〜40分)
  4. オーブンを200℃に予熱
  5. ひと回り大きくなったパンに残りの卵をハケで塗り、真ん中に切れ目を入れ、マヨネーズとパセリをかける
  6. オーブンの温度を190℃に下げて、約14分焼成する

焼きたてのちくわパンにかぶりつくと、熱々のツナサラダが出てきます!やけどには十分注意してください。

まとめ

パンとちくわ、そしてツナサラダという意外な組み合わせで、全国から愛される存在となった「どんぐり」のちくわパンについて紹介しました。店舗へ足を運ぶことはもちろん、オンラインショップの利用や、ご自宅で再現レシピに挑戦するなど、さまざまな方法でちくわパンを楽しむことができます。

北海道札幌・江別にあるどんぐりの店舗には、ちくわパン以外にも見るだけでワクワクするようなおいしいパンがいっぱい。北海道を訪れた際には、ぜひどんぐりの「ここでしか食べられないパン」も味わってみてくださいね。

PREZO編集部
PREZO編集部
美味しいものに目がない。食べ歩きやお取り寄せ大好きなPREZOのスタッフが、地域の魅力や商品にまつわるストーリー、北海道の豆知識など、とっておきの情報を発信!