コーヒーを飲むと痩せるの?ダイエット効果を調査しました!
出勤前や、仕事の合間、リラックスタイムなど、さまざまなタイミングで飲まれているコーヒー。普段何気なく飲んでいるコーヒーですが、実は飲み方によってはダイエット効果を発揮する飲み物であることをご存知でしょうか。
この記事ではコーヒーのダイエット効果について徹底解説します。合わせて、コーヒーを飲むタイミングやダイエットに効果的なコーヒーの淹れ方についても紹介しているので、参考にしてみてください。
この記事でわかること
- コーヒーにはダイエットに効果的なカフェインとクロロゲン酸が含まれる
- コーヒーを飲むタイミングは食後30分以内がおすすめ
- コーヒーダイエットに適しているのは80度前後のドリップブラックコーヒー
コーヒーの持つダイエット効果とは
コーヒーの歴史は古く、さまざまな効用を持つことから多くの人に愛されてきました。コーヒーの効用のなかでも、近年特に注目されているのがダイエット効果です。
最初に、コーヒーの持つダイエット効果について紹介していきます。
脂肪分解・燃焼作用
コーヒーに含まれているカフェインやクロロゲン酸(ポリフェノールの一種)には、脂肪の分解・燃焼作用があります。
カフェインが脂肪を分解し肝臓の消化酵素分泌を促すため、脂肪の燃焼を促進します。また、クロロゲン酸は体内に存在するミトコンドリアを活性化する働きがあり、カフェインの働きで分解された脂肪酸の排出を促します。
脂肪を分解・燃焼するために必要な2つの栄養素が揃っているからこそ、コーヒーにはダイエット効果が期待できるのです。
血糖値の上昇抑制作用
コーヒーに含まれるクロロゲン酸には、血糖値を安定させる働きがあります。
血糖値が急上昇すると、適切に吸収されなかった糖質が脂肪となって蓄積してしまいます。これを防ぐのがクロロゲン酸による血糖値の安定化です。
クロロゲン酸を摂ることで、血糖値が徐々に上昇し糖質がスムーズに吸収されるため脂肪がつきにくくなります。
ダイエットと血糖値は切っても切り離せない関係です。そんな血糖値に働きかけることができるからこそ、コーヒーにはダイエット効果が期待できると言えるでしょう。
利尿作用
コーヒーには利尿作用があります。現に、コーヒーを飲むとトイレが近くなると感じたことがある人も多いのではないでしょうか。
尿として体の老廃物を排出することでデトックスになりますし、体内の浮腫みなども取れて体重が減ることもあるでしょう。
コーヒーの持つ利尿作用やデトックス効果は、綺麗に痩せたい人に欠かせないポイントです。
抗酸化作用
クロロゲン酸はポリフェノールの一種です。ポリフェノールには高い抗酸化作用があり、体内の活性酸素を抑制し、老化や機能の低下を軽減させる効果が期待できます。
抗酸化作用によって、体内の老化や機能低下が抑えられると代謝がよくなり、体に脂肪が付きにくくなります。
太りにくい体質を目指せるという点で、ダイエットをしたい人にとって魅力的な要素と言えるでしょう。
【ダイエットに効果的】コーヒーを飲む3つのタイミング
コーヒーがダイエットに効果的な理由を紹介しましたが、だからといって無闇にコーヒーを飲めばよいという訳ではありません。
効果的にコーヒーダイエットを成功させるために、コーヒーを飲むタイミングについても知っておくとよいでしょう。
タイミングその1.食後30分以内
カフェインやクロロゲン酸が持つ脂肪の分解・燃焼作用は、飲んだ後の30分間が最も効果的であると言われています。食後は30分以内にコーヒーを飲むことで、食べた食事を効率的に分解・燃焼できます。
タイミングその2.運動の前
コーヒーの持つ脂肪の分解・燃焼作用は、食事に対してのみ効果的なわけではありません。運動をする前にコーヒーを飲むことで、運動による脂肪の分解・燃焼作用を底上げすることもできます。
タイミングその3.入浴前
入浴で体温が上がると、体温が上昇し基礎代謝もアップします。そこで、入浴前にコーヒーを飲んで、入浴中の脂肪燃焼をパワーアップさせましょう。入浴前にコーヒーを飲んでから、じっくりと半身浴で体を温めれば効率的に脂肪を燃焼できます。
【知らずに飲んでる人も】朝のコーヒータイムはダイエットに最適だった
目を覚ますために朝にコーヒータイムを取る人も多いでしょう。実は、朝のコーヒータイムはダイエットに最適なタイミングであるとご存知でしょうか。
朝食後すぐにコーヒーを飲むことで、血糖値の上昇を緩やかにします。また、脂肪の分解・燃焼を促してくれる面でも朝食後のコーヒータイムはダイエットに効果的です。
さらに、コーヒータイムを終えて学校や仕事に行くことで、歩く・走る・階段を登る・降りるなどのさまざまな運動をすることになります。コーヒーが運動の脂肪分解・燃焼作用を底上げしてくれるので、ダイエットに効果的です。
ダイエットに効果的なコーヒーの淹れ方
ダイエットを目的とする場合、コーヒー自体にもこだわる必要があります。続いては、ダイエットに効果的なコーヒーの淹れ方についてみていきましょう。
おすすめはブラック
ダイエット用コーヒーが高カロリーだと、効果を感じにくくなってしまいます。そのため、コーヒーでダイエットをしたい場合にはブラックコーヒーがおすすめです。
ブラックコーヒーは、コーヒーカップ1杯分(150g)でたったの6kcalという、低カロリー飲料です。砂糖やミルクを足してしまうとカロリーが増加してしまうため、なるべくブラックで飲むようにしましょう。
ミルクが必要なら無脂肪牛乳がおすすめ
なかには、ブラックコーヒーが苦手という人もいるでしょう。
どうしてもミルクなどをいれなければいけない場合には、無脂肪牛乳などを少量加えるのがおすすめです。カロリーを抑えつつ、コーヒーがまろやかになります。
そのほか、甘さが必要な人は少量のてんさい糖を入れるのがおすすめです。てんさい糖には、血糖値の上昇を穏やかにする効果や、腸内環境を整える効果が期待できます。少量のてんさい糖を加えれば、ダイエット効果をさらに発揮できるうえ、コーヒーに上品な甘さとコクが加わります。
バターコーヒーで脂肪燃焼作用を底上げするのも有り
バターコーヒーとは、ブラックコーヒーにグラスフェッドバターとMCTオイルを加えたもので、クリーミーな味わいが特徴です。
グラスフェッドバターとは、牧草だけをエサとして飼育された牛のミルクで作られたバターのことです。ブラックコーヒーに比べればカロリーが高くなってしまうものの、バターコーヒーに含まれるMCTオイルには脂肪の燃焼を促す効果があります。また、グラスフェッドバターには、人間が体内で合成できない不飽和脂肪酸が豊富に含まれています。
バターコーヒーはブラックコーヒーよりも高カロリーですが、健康的にダイエットをしたい人におすすめです。
浅煎りはクロロゲン酸含有量が多い
コーヒーには焙煎の度合いによって「深煎り」「中煎り」「浅煎り」の3種類があります。焙煎の度合いによって、コーヒーは味わいや香りが異なるのです。
そのなかでも、浅煎りコーヒーはクロロゲン酸の抽出量が最も多くなると言われています。ダイエットを目的としてコーヒーを淹れるのであれば、豆は浅煎りのものを選ぶとよいでしょう。
温度は80度前後のホットが最適
コーヒーはホットでもアイスでも楽しめる飲み物ですが、ダイエットに適しているのはホットコーヒーです。
ダイエットには体を温めて代謝を高めることが大切です。そのため、体を芯から温められるホットコーヒーを選びましょう。また、ホットの温度は80度前後がおすすめです。
ホットコーヒーに含まれるカフェインやクロロゲン酸のダイエット効果は80度前後で最も活性化されると言われています。
インスタントよりドリップがおすすめ
忙しい朝は手軽なインスタントコーヒー、ゆっくり過ごせる休日はドリップコーヒーを淹れるなど、使い分けをしている人も多いのではないでしょうか。
コーヒーはインスタントに比べて、ドリップした方がカフェインが多く抽出できることが分かっています。そのため、効果的にダイエットをするならドリップコーヒーを選んでみてください。
ドリップより少ないものの、インスタントコーヒーにもカフェインは含まれるので、朝慌ただしくてドリップする時間がないという人はインスタントコーヒーでも構いません。
コーヒーダイエットでは何杯飲むのがいいの?
コーヒーダイエットにおいて「たくさんコーヒーを飲めばその分痩せる」なんてことはありません。コーヒーを飲みすぎると、胃もたれや胸やけを起こしてしまいます。
欧州の食品安全機関(EFSA)では成人の1日のカフェイン摂取量を上限400mgと定めています。これは、コーヒーカップ4~6カップ相当です。
コーヒーダイエットをする人は、効果的なタイミングで飲むことを意識し1日4~6杯程度に留めるのがよいでしょう。
コーヒーダイエットをする際の注意点
最後にコーヒーダイエットをする際の注意点について紹介していきます。コーヒーダイエットもやり方を間違えれば失敗し、思わぬ不都合を招いてしまうことがあるでしょう。
そうならないためにも、注意すべき点を理解してダイエットに取り組んでみてください。
コーヒーを過剰に飲み過ぎない
コーヒーを過剰に飲みすぎると以下の症状に陥ることがあります
- 胸やけ
- 胃もたれ
- 胃酸過多
- めまい
- 心拍の増加
- 興奮
- 不眠
何事も適量が一番です。早く痩せたいからと無闇にコーヒーを飲むのではなく、効果的なタイミングに絞って飲むのがおすすめです。
歯の着色に注意する
コーヒーにはタンニンと呼ばれる色素が含まれており、タンニンは歯に吸着すると着色汚れとなってしまいます。
歯の黄ばみの原因になるため、コーヒーを飲んだあとは歯磨きやうがいなどをしましょう。
また、コーヒーの香りは口臭の原因のひとつです。舌に残ったコーヒーが口臭を起こすため、舌磨きブラシなどを使って優しく丁寧に舌を綺麗にし、口臭対策にも取り組んでみてください。
コーヒーを飲んでいるだけではダイエットできない
コーヒーダイエットに取り組んでいるからといって、コーヒーを飲んでいるだけでは痩せません。
脂肪の燃焼には基礎代謝や運動が必要です。ウォーキングやスイミングなどの有酸素運動を取り入れるとより効果的でしょう。
コーヒーはあくまでダイエットの補助であることを意識し、間食を控える、食事のバランスを整える、運動をするなど、ダイエットの基本的な項目を実践しつつコーヒーを飲んでみてください。
ダイエットに不向きなコーヒーもある
カフェオレやフラペチーノなど、スイーツのように甘さを楽しむコーヒーも多いですが、これらはダイエットに不向きです。
コーヒーそのもののカロリーが上がってしまえば、ダイエットをしてもなかなか体重は減らないでしょう。
また、ノンカフェインコーヒーもダイエット効果が低下してしまいます。普段飲んでいるコーヒーのカロリーや種類を振り返り、ダイエットに適したコーヒーを選ぶようにしてください。
就寝前はコーヒーを控える
カフェインによる目覚まし効果は、飲んだ後20分後から4~6時間続くと言われています。そのため、就寝前にコーヒーを飲んでしまうと眠気を阻害して睡眠の質を落としてしまう恐れがあります。
睡眠が不足すると食欲が増進しやすくなるため、ダイエットどころか暴飲暴食に走り太ってしまうケースも考えられるでしょう。寝る前はなるべくコーヒーを控えるようにしてください。
まとめ
コーヒーの持つダイエット効果について紹介してきました。脂肪の分解・燃焼作用や血糖値の上昇抑制、抗酸化作用などコーヒーにはダイエットにぴったりの効果がたくさんあります。
コーヒーを飲むタイミングや、ダイエットに適したコーヒーの淹れ方を意識し、ぜひコーヒーダイエットに取り組んでみてください。