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北海道の活火山をエリア別に紹介!火山警戒レベルや避難方法についても解説

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日本は地震大国と言われています。それはプレートの位置や火山の数が起因していると言えます。日本全土で現在も活動を続ける活火山は111カ所あると言われていますが、そのうち31カ所は北海道にあることをご存知でしょうか。

この記事では、北海道にある活火山を紹介しています。あわせて、火山警戒レベルの内容や避難時の注意点なども紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事でわかること

  • 北海道の中でも特に道東エリアに活火山が多い
  • 道南エリアには今も活発に活動している火山が多い
  • 気象庁が発表している火山警戒レベルに即した行動が大切
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  • スープカレー特集

【道北エリア】北海道の活火山

旭川や稚内、利尻など北海道の中でも特に極寒の地域が多い道北エリア。道北には3つの火山があります。それぞれについて詳しく見ていきましょう。

利尻山

利尻山

独自の生態系や固有種の植物などが多いことで有名な礼文島に近い場所に位置する利尻島。ほぼ円形で利尻山を囲むように島があります。利尻富士・利尻岳とも呼ばれています。

観測開始以来、顕著な火山活動はなく、最後に起こった主要な火山活動は約8000年以前であると考えられています。

火山名 利尻山(りしりさん)
所在地 北海道利尻町・利尻富士町
北緯 45度10分43秒
東経 141度14分31秒
標高 1,721m
最後に噴火した時期 約8,000年以前

大雪山

大雪山

大雪山は北海道のほぼ中央に位置する山で、旭岳や北鎮岳、黒岳、緑岳、ニセペツ山、ニセイカウシュッペ山なども大雪山系と含められることがあります。高山植物の群生地としても知られており、国内で最も早く紅葉を見られるスポットとしても人気です。

約3000~2000年前に山体崩壊が起こり、地獄谷火口ができたものの、直近3000年間は顕著な火山活動が確認されていません。最後に活動したのは約250年前に起こった水蒸気噴火ではないかと考えられています。

火山名 大雪山(たいせつざん)
所在地 北海道上川郡
北緯 43度39分49秒
東経 142度51分15秒
標高 2,291m
最後に噴火した時期 約250年前

十勝岳

十勝岳

北海道の中央付近に位置し、活発に活動している火山のひとつです。過去2500年のうち250年に1度は大泥流を伴う大きな火山活動が確認されており、今も山頂は火山灰に覆われています。

麓には白金温泉や吹上温泉、十勝岳温泉などの有名な温泉がいくつもあります。

最後に噴火が観測されたのは1989年で、小噴火による火山灰が周辺140kmに降り注ぎました。この際、美瑛町や上富良野町では住民に避難勧告が発せられたそうです。以降、顕著な火山活動はないものの、微弱な火山性微動などが観測されていることから2014年に噴火警戒レベル1からレベル2に引き上げられています。

火山名 十勝岳(とかちだけ)
所在地 北海道美瑛町・上富良野町・新得町
北緯 43度25分04秒
東経 142度41分11秒
標高 2,077m
最後に噴火した時期 1989年

【道東エリア】北海道の活火山

知床半島や阿寒湖など北海道でも人気の高い自然スポットが多い道東ですが、実は北海道のなかでも特に火山が多いエリアです。それは国後島や択捉島に火山が多く密集しているからです。

今回は本土にスポットをあてて活火山を紹介していますが、国後島や択捉島には11もの活火山があることも知っておくとよいでしょう。

知床硫黄山

知床硫黄山

知床硫黄山は世界自然遺産にも認定された知床国立公園の知床半島に位置する火山です。現地民からは硫黄山と呼ばれ、アイヌ語でイワゥヌプリと呼ばれることもあります。

比較的活発に活動している火山ですが、1980年以降は主に硫黄の流出が顕著に見られます。最後に噴火活動が確認されたのは1935年で翌年の1936年まで大量の硫黄と熱湯を海へ流し続けました。

火山名 知床硫黄山(しれとこいおうざん)
所在地 北海道斜里町・羅臼町
北緯 40度08分00秒
東経 145度09分41秒
標高 1,562m
最後に噴火した時期 1935年

羅臼岳

羅臼岳

羅臼岳は、知床硫黄山と同じく知床半島にある火山群のひとつです。活火山であるものの、多くの高山植物が見られることから、日本百名山や花の百名山などに選ばれています。

知床富士と呼ばれることもあり、1996年に活火山として指定されました。もっとも直近では500~700年前に火山活動があったのではないかと考えられており、現在噴火活動は確認されていません。

火山名 羅臼岳(らうすだけ)
所在地 北海道羅臼町・斜里町
北緯 44度04分33秒
東経 145度07分20秒
標高 1,661m
最後に噴火した時期 不明

天頂山

天頂山

天頂山は知床半島に位置する活火山です。活火山と指定されたのは2011年で、地質調査によって明らかになりました。文献などの記録にも噴火したと思われる情報はなく、一番新しいものでも約1900年前に起こった水蒸気噴火のみではないかと考えられています。

火山名 天頂山(てんちょうざん)
所在地 北海道羅臼町・斜里町
北緯 44度02分40秒
東経 145度05分09秒
標高 1,046m
最後に噴火した時期 1,900年前

アトサヌプリ

アトサヌプリ

アトサヌプリは、北海道の難読地名としても有名な弟子屈町にある火山です。アイヌ語で「裸の山」という意味を持ち、山は硫黄に覆われた部分が多く土が剥き出しになっているのが特徴です。

活火山としての危険性は低いと評価されており、最も活発であったのは1000~1500年前であったとされています。

火山名 アトサヌプリ
所在地 北海道弟子屈町
北緯 43度36分37秒
東経 144度26分19秒
標高 508m
最後に噴火した時期 不明

摩周岳(カムイヌプリ)

摩周岳

世界屈指の透明度を誇る湖として有名な観光地になっている摩周湖ですが、実はカルデラ(火山活動でできる大きな窪み)であることをご存知でしょうか。摩周火山は約7000年前に大規模な噴火活動が起こったと考えられており、その際のカルデラが摩周湖になったと言われています。

北海道屈指の湖を作り上げた程の火山活動を見せた摩周火山ですが、現在は特に活発な活動は見られず噴気なども認められていません。

火山名 摩周岳(ましゅうだけ)
所在地 北海道弟子屈町
北緯 43度34分20秒
東経 144度33分39秒
標高 857m
最後に噴火した時期 約1,000年前

雄阿寒岳

雄阿寒岳

雄阿寒岳は釧路市に位置する火山で、麓にある阿寒湖はマリモの群生地として有名な観光スポットです。近年の研究によって過去1万年以内の噴火が認められ、2011年に活火山として指定されました。

活発な火山活動は見られないものの、約1000年前まで水蒸気噴火や山腹の火口から弱い噴気活動が確認されています。

火山名 雄阿寒岳(おあかんだけ)
所在地 北海道釧路市
北緯 43度27分15秒
東経 144度09分53秒
標高 1,370m
最後に噴火した時期 約1,000年前

雌阿寒岳

雌阿寒岳

雄阿寒岳と対になる形で南西に位置している雌阿寒岳は、日本百名山にも選ばれている美しい火山です。地元の人からは阿寒岳と呼ばれることも多く、雌阿寒岳の巨大カルデラ噴火によって阿寒湖が形成されたという説もあります。

今も活発に火山活動が行われていることが確認されており、最近では2006年に小規模噴火を起こしています。

火山名 雌阿寒岳(めあかんだけ)
所在地 北海道釧路市・足寄町
北緯 43度23分11秒
東経 144度00分31秒
標高 1,499m
最後に噴火した時期 2006年

丸山

北海道の中心付近に位置する小型の火山ですが、実は1990年代まで火山として知られておらず、十勝岳の噴火と共に起こった群発地震について調べていたところ、丸山が活火山であると分かりました。

1898年に水蒸気噴火を起こしていたことが分かっているものの、活発な火山活動に関しては1694年より前に起こっていると推察されています。現在は特に活発な活動は見られず、静穏な活火山です。

火山名 丸山(まるやま)
所在地 北海道新得町・上士幌町
北緯 43度25分03秒
東経 143度01分52秒
標高 1,692m
最後に噴火した時期 1,898年

【道央エリア】北海道の活火山

札幌や小樽など北海道でも主要な都市や観光地が集まっている道央エリアには6つの火山が存在しています。

羊蹄山

羊蹄山

羊蹄山は後方羊蹄山(しりべしやま)と呼ばれることもあり、日本百名山にも選ばれています。エゾリスやエゾシカなど北海道の固有種が多く生息する自然豊かな山で、見た目が富士山に似ていることから「蝦夷富士(えぞふじ)」と呼ばれることもあるようです。

現在は活発な活動が確認されていないものの、約4000年前に噴火が起こった際は現在の倶治安町周辺まで溶岩流が流れ込んだとも言われています。

火山名 羊蹄山(ようていざん)
所在地 北海道倶知安町・ニセコ町・京極町・喜茂別町・真狩村
北緯 42度49分36秒
東経 140度48分41秒
標高 1,898m
最後に噴火した時期 約2500年前

恵庭岳

恵庭岳

恵庭岳は1991年に活火山として指定された火山です。麓には洞爺湖が広がり、南東の支笏湖沿岸と南西のオコタン湖畔には温泉が湧き出ています。

2003年に起きた十勝沖地震の影響で山頂付近の溶岩ドームは大変崩れやすい状態となり、現在は山頂への立ち入りが禁止されています。

火山名 恵庭岳(えにわだけ)
所在地 北海道千歳市・恵庭市
北緯 42度47分36秒
東経 141度17分07秒
標高 1,320m
最後に噴火した時期 約2000年前

ニセコ火山群(ニセコ連峰)

ニセコ火山群(ニセコ連峰)

ニセコにある火山群は、比羅夫から雷電峠に渡ってニセコ火山群またはニセコ連峰と呼ばれています。約200万年前に活動を開始した火山ですが、特に火山地形の年代測定などは行われていません。

資料には江戸時代後半と20世紀初頭に山頂付近で噴火活動が見られたという記録が残っています。

火山名 ニセコ
所在地 北海道岩内町・倶知安町・ニセコ町
北緯 42度53分07秒
東経 140度38分26秒
標高 1,116m
最後に噴火した時期 江戸時代後半~20世紀初頭

有珠山

有珠山

有珠山は洞爺湖の南側にある火山で、支笏洞爺国立公園内に位置します。周辺地域は世界ジオパークに認定されていることでも有名です。

約7000年前に有珠山で起きた山体崩壊と岩屑なだれによって有珠湾周辺の複雑な海岸が形成されたと言われています。20世紀中にも4回の火山活動が確認されており、最近では2000年に噴火が起きています。

火山名 有珠山(うすざん)
所在地 北海道壮瞥町・洞爺湖町・伊達市
北緯 42度32分38秒
東経 140度50分21秒
標高 733m
最後に噴火した時期 2000年

具多楽

倶多楽

具多楽火山は2000年にオープンした民族共生象徴区間(ウポポイ)があることで知られている白老群周辺に位置します。麓に広がる具多楽湖は摩周湖に次ぐ透明度を誇り、多くの観光客が足を運んでいるスポットです。

火山は定期的に活動を続けており、700年に1度の割合で水蒸気噴火が発生しており、最後に起きた噴火活動は約200年前と推測されています。

火山名 具多楽(くったら)
所在地 北海道白老町
北緯 42度30分19秒
東経 141度08分40秒
標高 377m
最後に噴火した時期 約200年前

樽前山

樽前山

支笏湖の南に位置する火山で、支笏三山のひとつとされています。地元の人からは「たるまいさん」「たるまいざん」などと呼ばれることもあり、樽前山に生えるイワブクロという植物は別名をタルマイソウと呼ばれています。

今でも比較的活発な火山活動が確認されており、1739年に起こった大噴火では火砕流も発生しました。最後に噴火が確認されたのは1979年の水蒸気噴火ですが、2003年にも火影は確認されているうえ2013年には火山性構造地震が確認されています。

火山名 樽前山(たるまえさん)
所在地 北海道苫小牧市・千歳市
北緯 42度41分26秒
東経 141度22分36秒
標高 1,041m
最後に噴火した時期 1979年

【道南エリア】北海道の活火山

函館国際空港や青函トンネルなど北海道の玄関口とも言える道南エリア。青函トンネルを通って北海道新幹線を使って北海道に訪れる人は必ず通るうえ、フェリーを使う人も道南エリアの港を利用する人が多いでしょう。

そんな道南エリアには3つの火山があります。

北海道駒ヶ岳

北海道駒ヶ岳

北海道駒ヶ岳は豊かな自然が形成されて、一部は大沼国定公園に指定されています。「蝦夷駒ケ岳(えぞこまがたけ)」「渡島駒ヶ岳(おしまこまがたけ)」などと呼ばれることもあり、北海道駒ヶ岳と大沼の瑞々しい自然の景色は、新日本山景景に選ばれています。

北海道駒ヶ岳は江戸時代頃に火山活動を再開させた活火山で、1640年の大規模な噴火のあと1929年までに3度の噴火が確認されています。最後に噴火が確認されたのは1996年ですが、小規模な水蒸気噴火は2000年にも頻発しています。

火山名 北海道駒ヶ岳(ほっかいどうこまがたけ)
所在地 北海道森町、鹿部町、七飯町
北緯 42度03分48秒
東経 140度40分38秒
標高 1,131m
最後に噴火した時期 2000年

恵山

恵山

恵山は函館周辺に位置する火山で、春はエゾヤマツツジ、秋は紅葉と自然の観光スポットとして人気です。火口付近に硫黄鉱床があるため、比較的水蒸気噴火や泥流、硫黄の流出などが起こりやすいと言われています。

1846年には大規模な水蒸気噴火が起こり、泥流も発生しています。この噴火の際には死者が出たことも記録されています。1874年にも同様に水蒸気噴火が起こったものの、以降は目立った火山活動はありません。

火山名 恵山(えさん)
所在地 北海道函館市
北緯 41度48分17秒
東経 141度09分58秒
標高 618m
最後に噴火した時期 1874年

渡島大島

渡島大島

渡島大島は北海道最西端にある無人島の火山です。無人島のため火山活動についての記録は少ないものの1741年には大噴火が起こり、噴火に起因して起こった大津波が対岸で多くの被害を出したことが記録されています。起こった津波は高さ3mにおよび、「寛保津波(かんぽうつなみ)」と呼ばれました。

火山名 渡島大島(おしまおおしま)
所在地 北海道松前町
北緯 41度30分36秒
東経 139度22分02秒
標高 732m
最後に噴火した時期 1741年

北海道で噴火警戒レベルが高い活火山はある?

火山の危険度を表す噴火警戒レベルですが、どういった指標なのか詳しく知っていますか?続いては、噴火警戒レベルの内容と北海道で噴火に注意すべき火山についてみていきましょう。

噴火警戒レベルとは

気象庁では火山を観測し、活動に合わせて警戒を促す指標を噴火警戒レベルとして発表しています。噴火による被害を最小限に抑えるためにも、噴火警戒レベルに合わせた対処を知っておくことも必要です。

参照:国土交通省 気象庁|噴火警戒レベルの説明

レベル5

名称 噴火情報(居住地域)または噴火警報
火山の状態 周辺の住宅地に大きな被害が予想される噴火が発生している(もしくは発生する可能性が大きい)
対象地域の住民の行動 全住民の速やかな避難

レベル4

名称 噴火情報(居住地域)または噴火警報
火山の状態 周辺の住宅地に大きな被害が予想される噴火が発生する可能性がある(もしくは発生する可能性が大きくなってきている)
対象地域の住民の行動 高齢者等は避難をはじめ、その他の住民は有事の際に迅速に避難できるよう準備する

レベル3

名称 噴火情報(火口周辺)または火山周辺警報
火山の状態 周辺の住宅地に近い所まで大きな被害が予想される噴火が発生している(もしくは発生する可能性が大きい)
対象地域の住民の行動 火山への入山を規制し、通常の生活をしつつも高齢者等が速やかに避難できるよう準備を始める

レベル2

名称 噴火情報(火口周辺)または火山周辺警報
火山の状態 火口周辺に大きな被害が予想される噴火が発生している(もしくは発生する可能性が大きい)
対象地域の住民の行動 火口付近の立ち入りを規制、通常の生活を送りつつ火山情報の確認などを行う

レベル1

名称 噴火予報
火山の状態 火山活動は静穏である。状態によっては火口付近で火山灰の噴出などが起こっていることもある
対象地域の住民の行動 通常の生活を送りつつ火山情報の確認などを行う

噴火警戒レベルが運用されている北海道の活火山

噴火警戒レベルが運用されている北海道の活火山

気象庁から発表されている噴火警戒レベルが運用されている北海道の火山は以下のとおりです。

  • アトサヌプリ
  • 雌阿寒岳
  • 大雪山
  • 十勝岳
  • 具多楽
  • 樽前山
  • 有珠山
  • 北海道駒ヶ岳
  • 恵山

※令和4年3月時点

参照:国土交通省 気象庁|噴火警戒レベルの説明

もしも北海道で活火山が噴火したらどうすればいい?

北海道の火山周辺に住んでいる人は、噴火の際の避難方法などを知っている人も多いでしょう。しかし、火山の少ない地域から観光に訪れた人など、噴火の際の避難方法を知らないという人も少なくありません。

最後に、北海道で噴火が起こる場面に居合わせてしまった時の避難方法を紹介します。

登山をしている最中に噴火が起きた場合

北海道は自然豊かな山々が多く、火山であっても観光スポットとして好まれている山が数多く存在します。時には、登山中に噴火が起きてしまうこともあるかもしれません。

登山中に噴火が起きた場合は、速やかに火口と反対方向へ避難しましょう。

火砕流や泥流が発生している場合

噴火によって発生した火砕流や泥流は、場合によっては時速60km以上の高速で流れて来ることがあります。斜面の中でも特に、凹みのある部分や道筋が出来上がっているような場所を高スピードで流れ落ちるため、窪地や谷筋を避けて避難することが大切です。

火山灰が降っている場合

火山灰自体は特に毒性はないものの、目などに入ってしまうと痛みを感じ避難の妨げになってしまいます。メガネやゴーグルを持っているなら装着して、目に火山灰が入らないようにしましょう。

また、コンタクトレンズを付けている方は速やかに外す方がよいです。コンタクトレンズと眼球の間に火山灰が入り込んでしまうと洗い流すこともできず眼球を傷付けてしまう恐れがあります。

目以外にも、呼吸器に火山灰が入らない様注意することも大切です。マスクやハンカチで口や鼻を覆って気管に火山灰が入らないよう気を付けましょう。火山灰が気管に入ると、ぜんそくなどの呼吸器疾患を患っている人は症状が悪化するおそれもあります。

噴火が起きている場合

噴火が起きると同時に、岩などが火口から飛び出す噴石も飛来する恐れがあります。30cm以上の岩石が猛スピードで飛んでくることもあるため、頑丈な建物や岩陰などに速やかに避難してください。

まとめ

北海道の火山について紹介しました。火山と聞くと恐ろしいものに感じてしまいますが、北海道の自然や現在の地形を作り上げてきたのも火山です。過剰に怖がるのではなく、火山情報などを確認したり避難方法を知ったりして、正しく警戒することが大切です。

登山の前には最新の火山活動の情報、登山ルート付近の火口や噴気孔、山小屋などの避難施設の場所などをチェックし、ヘルメット・ゴーグル・ヘッドランプなど噴火に備えた装備をしておくと安心ですね。

ぜひ、北海道を訪れた際は、火山情報や避難の方法を確認したうえで、雄大な自然の中にたたずむ火山を観光してみてはいかがでしょうか。

PREZO編集部
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