コーヒー豆の適切な量とは? 味にブレがない、おいしい一杯を淹れるために

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朝は必ずコーヒー、という方も多いのではないでしょうか。朝に限らず、ランチや夕食後の一杯を楽しむ方もいらっしゃいますね。もちろん、仕事中に手放せないという「カフェイン中毒」の方も。最近ではコンビニで売っているドリップコーヒーも手軽でおいしいですし、コーヒーの専門店で味わうコーヒーはまた格別です。

でも、リモートワークをすることも多くなっている昨今、自分で淹れるコーヒーがおいしいと、自宅でのコーヒーブレイクがより幸せになります。この記事では、おいしいコーヒーの淹れ方を探ってみます!

    この記事でわかること

  • コーヒー1杯分の豆(粉)は13g
  • 2杯分以上は豆1杯分×杯数じゃない!
  • アイスコーヒーは濃く淹れて氷で薄めるだけ
  • ハンドドリップは同じグラムでも中挽きがベター
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適切な豆の量が大事

コーヒー1杯分

みなさんは、コーヒーを淹れる時に豆の量はきちんと量っていますか?

コーヒーメーカーやドリッパーに付属していたメジャースプーンで適当に……という方も多いかと思います。毎回同じメジャースプーンを使って、例えば「すり切り一杯」というように、毎回同じ量にできるならもちろんそれで大丈夫です!

適切な量は、個人の好みにもよりますが、一般的にはコーヒー150ccあたり、豆(挽いた粉)13gと言われています。だいたいのメジャースプーンはすり切り1杯で8~12gですが、お手持ちのスプーンでいつもの1杯分をデジタルスケールで量ってみるといいかもしれません。

昔ながらの喫茶店でよくあるコーヒーカップは120~130ccだったため、適切な豆の量は10g前後です。

なのでメジャースプーンの多くはそれに合わせた分量になっていますが、コンビニコーヒーや自宅のマグカップを想定するとやや少なめですね。なのでここでは150ccを想定して計算します。

コーヒー

コーヒー2杯以上

1杯分が13gなら、2杯で26g、3杯で39gかな……とお考えの方もいるかと思いますが、実は違うんです。1杯分の量×杯数でそのまま数えて淹れると、とても濃いコーヒーが出来上がってしまいます。

基準は、1杯分の量×杯数×80%。つまり2杯分なら20.8g、3杯分なら31.2gです。

ただ、毎回デジタルスケールで量るのは面倒という方も多いでしょう。そういう方にも安心! 実はいくつかのメーカーでは、メジャースプーンに専用の目盛りが刻まれています。

スプーンの内側に1本または2本の線が入っているものがあります。1杯目はすり切り1杯、2杯目は2本目の線の下、3杯目以降は1本目の線の下、というように計量していくと、だいたい「1杯分の量×杯数×80%」になりますが、これは各社ばらつきがありますので、これもやはり、一度はデジタルスケールで量ってみましょう。

お手持ちのスプーンでどのくらいが何グラム相当なのかを知ることで、自宅で淹れるコーヒーの味が安定します。

マグカップで飲むなら

コンビニコーヒーのレギュラーサイズは150cc前後ですが、自宅で飲むならほとんどの方がマグカップを使うでしょう。

一般的なサイズのマグカップなら180~200cc程度ですが、中には300cc以上入るたっぷりサイズのマグカップもあります。お気に入りのマグカップは一度、水を入れて何cc入るかを量っておきましょう。ちなみに200ccなら適切な豆の量は17g程度です。

アイスコーヒーを淹れるなら

アイスコーヒー

夏の暑い日には、氷を入れてキリッと冷やしたアイスコーヒーがおいしいですね。自宅で楽しむアイスコーヒーも、自分でドリップすると格別のおいしさです。作り方は簡単。ひとことで言うなら、「濃く淹れて氷で薄める」だけです。

基本的には、できあがり150ccのアイスコーヒーはコーヒー75cc+氷75ccで豆(挽いた粉)を13g使用します。グラスやタンブラーに氷を入れ、濃いめに淹れたコーヒーを温かいまま、そこに注げば完成です。透明感のあるアイスコーヒーを楽しむためには、コーヒーを淹れた後、一気に急冷するのがコツです。ゆっくり冷やすとコーヒーが濁ってしまう場合があります。

自分好みのコーヒーを探る!

自分好みのコーヒー

豆の好みをつかむ

豆そのものの味や香りはもちろん、焙煎の浅い・深い、使う豆の量でコーヒーの味は変わります。

豆選びは、まずはコーヒー専門店などで自分の好みを伝えてみましょう。酸味が苦手、ほのかに甘いのがいい、苦みは抑えめがいい、あっさりした味がいい……など、できるだけ詳しく伝えるとお店の方もおすすめしやすいですよ。試飲させてくれるところも多いので、試飲で気に入ったものを購入するのもいいですね。

また、同じ産地の豆でも焙煎度によって酸味や苦みが変わってきます。

大きくざっくりと言うなら、浅煎りのほうが酸味が強く、中煎りから深煎りになるにしたがって酸味が消えて甘みや苦みに変わっていきます。

最近はやや浅煎りの豆が流行していますが、浅煎りの豆で酸味が苦手に感じたら、もう少し深く煎ったものを買ってみてもいいかもしれません。

コーヒーのちょうどいい濃度

コーヒーの味は、大きく「苦み・酸味」と「甘み・コク」のふたつに分けられます。

このうち、苦みと酸味は焙煎時に決まる味なので、豆を選んだ段階で決まっているとも言えます。甘みとコクは抽出する時の粉の細かさに左右されることが多く、細かいほど多く抽出されます。甘みとコクは、苦みと酸味をまろやかに包み込んでくれて、甘い香りのコーヒーにしてくれます。

ただし、より細かくした方が良いかと言うと、そうでもありません。細かくすると苦みと酸味も同じように抽出されやすくなるので、重く苦いコーヒーにならないように適度な細かさである必要があります。

ペーパーフィルターを使ってハンドドリップ

ペーパーフィルターを使ってハンドドリップする場合は、中挽きと言われる挽き目が一般的ですが、飲んでみてどう感じるかで微調整していきましょう。

ワンポイントアドバイス

コーヒーが重く苦い場合 ⇒ 粉を減らすor粉の挽きを粗くする

コーヒーが薄く苦い場合 ⇒ 粉を増やすor粉の挽きを細かくする

粉の量とちょうどいい挽き目を探っていくことで、自分好みの一杯が見つかります。

まとめ

まずはいつも使っているメジャースプーンの1杯分が何グラムなのか、マグカップが何ccなのかを知ることで、自宅で淹れるコーヒーの味は格段に安定します。

味のブレがなくなったところで、よりしっかりした風味を、もしくはより軽やかな味わいを楽しみたい方は、豆そのものを変えてみたり、挽き目を変えてみたりしてみてください。

メジャースプーンの1杯分が何グラム

ハンドドリップで淹れるコーヒーは、できあがりのおいしさはもちろんのこと、抽出している間の香りもとても華やかで心地良いものです。ゆっくりと(と言っても、コーヒーは短時間で抽出したほうがおいしいですよ!)香りを楽しみながらドリップして、おいしいコーヒーで自宅カフェ気分を味わってください。

writerprof_minagawa
皆川 今日子
ライター
札幌在住。旅行誌を中心に、観光・グルメ系メディアにて執筆中。趣味は料理とゲーム。長年、掃除を苦手としていることで悩んでいたが、「掃除に必要な才能を生まれ持たなかった」と割り切ることで気が楽になった。