3,900円以上で送料無料!会員登録で対象

北海道でおすすめの紅葉スポット&名所17選【2023】

北海道でおすすめの紅葉スポット&名所17選【2023】の画像

北海道の紅葉スポットをまとめてみました! 日本一早く紅葉が始まる大雪山はもちろん、北海道各地の紅葉の見頃を地域ごとに紹介。また、葉が色づく仕組みや北海道ならではの特徴もくわしく解説しています。

紅葉スポットの中には温泉地も多いので、紅葉狩りのついでに、ゆっくり温泉に癒されるのもおすすめ。秋のお出かけにぜひ♪

    この記事でわかること

  • 日本一早く紅葉が見られるのは、9月の大雪山
  • 札幌定山渓・函館では紅葉のライトアップも!
  • 葉が赤くなるのは木々の冬支度
  • 観光ライターが厳選! 北海道のおすすめ紅葉スポット17選
  • 北海道ご当地ラーメン
  • スープカレー特集

北海道の紅葉はいつから?

広大な敷地が広がる北海道では、地方や地域ごとに紅葉を楽しめる時期が異なります。ここでは、北海道を大きく4つのエリアに分けて、時期や特徴を紹介します。

道北

日本一早く紅葉が始まるのは、大雪山です。例年9月初旬から色づき始め、9月の中旬には見頃を迎えます。いくつもの山々が連なった大雪山系の中で、ロープウェイで登れるのは黒岳と旭岳です。とくに黒岳は層雲峡温泉街にロープウェイ乗り場があるので、温泉と紅葉を楽しむにはぴったりの立地です。もちろん層雲峡温泉街も、周囲の山が紅く染まるので、温泉街自体が紅葉の名所と言っても良いほどです。

大雪山から少しだけ道央寄りに位置する美瑛町にも紅葉の名所があります。美しい丘の風景で知られる美瑛町ですが、近年人気なのは「青い池」。季節ごとに幻想的な雰囲気を醸し出す「青い池」ですが、10月上旬~中旬は美しい紅葉が見頃。黄金色に染まった木々が「青い池」の水面に映り込みます。近くに白金温泉があります。

2023年9月25日現在、大雪山で紅葉の見頃を迎えています!

道東

エゾシカの親子

世界遺産でもある知床は、なんといっても手つかずの自然が魅力的。季節を問わず人気ですが、10月上旬~中旬の知床五湖はナナカマドの赤、キハダの黄色、針葉樹の緑が美しいコントラストを描き、神秘的な光景となります。

また、道東では阿寒湖の紅葉も見逃せません。天然記念物であるマリモが生息することで知られる阿寒湖ですが、9月下旬~10月上旬には近くにある雄阿寒岳のヤマモミジやナナカマドが黄色や赤、オレンジ色に染まり、華やかな光景を作り出します。阿寒湖の湖畔には温泉街があるのでそちらで宿泊するのもおすすめです。

道央

北海道観光に訪れた方にとって一番アクセスが良いのが札幌です。もちろん札幌市内にも紅葉の名所はいくつも。まずは定山渓温泉。こちらの紅葉の見頃は10月上旬~中旬です。定山渓は全国でも有数の紅葉の名所で、温泉街を歩きながら紅葉を楽しめます。

そして隠れた名所とも言うべきなのが、北海道大学の構内にあるイチョウ並木。構内の北13条通りの両側、東西約380mにかけて約70本のイチョウの木が立ち並び、例年10月下旬から11月上旬にかけて黄金色に染まります。札幌市内では他にも、北海道神宮や藻岩山、紅櫻公園などが人気です。

神仙沼

道央エリアには、他にも9月下旬~10月上旬に岩内の神仙沼が見頃を迎え、10月中旬には夕張の千鳥ケ滝が燃えるような紅い色に染まります。

道南

道南の紅葉が始まるのは10月中旬以降。登別温泉街近くの地獄谷では、10月中旬~下旬に周辺のナナカマドやヤマウルシ、ダケカンバが深紅に色づきます。岩肌にある噴出口や噴気孔から高温の温泉や湯気が噴き上がる光景と相まって、他の景勝地とはひと味違う風景が見られます。

観光地としても人気の函館では、10月下旬~11月上旬に見晴公園内の「香雪園」で美しい紅葉が見られます。中でも、約100m続くカエデ並木は人気の散策路です。

大沼国定公園

JR駅から徒歩5分と、のアクセスが良いのは大沼国定公園です。大沼・小沼など大小さまざまな湖沼があり、それぞれで紅葉を楽しめますが、中でも人気なのが、名峰・駒ケ岳を背景に湖面に紅葉が映り込む水鏡。まさに絵に描いたような美しさです。

紅葉ってどんなしくみで色付くの?

黄葉のイメージ

紅葉(こうよう)とは、広くは落葉広葉樹が葉が落ちる前に、色を変えることをいいます。文字通り、葉の色が赤く変化するものだけを紅葉(こうよう)ということもあり、黄葉(こうよう)と分けていることもあります

紅く色づくものの代表格はカエデ科の植物で、モミジもこれに含まれます。代表的なものに、イロハモミジやオオモミジがあります。カエデとモミジは植物分類上は同じカエデ科ですが、園芸や盆栽では葉の切れ込みが多いものをモミジ、少ないものをカエデというそうです。

紅葉のしくみ解説図

紅葉・黄葉がより美しくなるには、1日の中で寒暖差が大きいこと(昼間は暖かく、朝晩に冷え込むこと)と、大気がほどよく乾燥していること(ただし、枯れない程度の湿気は必要)、充分に日光をあびていることの3つが大事です。緑色の葉が普段、光合成を行うために緑色の色素(クロロフィル)と黄色い色素(カロチノイド)を持っています。普段はクロロフィルのほうが濃いので葉っぱは緑色に見えています。

秋になり、空気が乾燥して気温が下がると、木々は自身を守るために葉を落とし始めます。葉を落とす準備が始まると光合成は止まり、葉の中にあったデンプンやタンパク質が減るため、緑色のもとであるクロロフィルが分解されます。クロロフィルが消えると、緑色だったときに目立たなかった黄色いカロチノイドが見えてくるので、葉は黄色く染まります。その後、葉に残っていた糖類が分解され、アントシアニンという赤い色素になるため、葉が赤くなっていきます。モミジやカエデが緑から黄色、赤になっていくのはこういうしくみです。黄葉と呼ばれるイチョウは赤い色素が作られないため、緑から黄色へと変化し、やがて落葉します。

葉が赤く染まる(=アントシアニンが増える)のは、急激に気温が下がった時に、木が自分を守ろうとするはたらきのひとつです。クロロフィルによる光合成では足りず、蓄えていたエネルギーを利用するため、糖類を分解して、アントシアニンになります。つまり、秋になって朝晩の冷え込みが厳しければ厳しいほど、色づきは美しくなります。東北や北海道、京都など寒暖差の激しい地域ほど紅葉が美しくなるしくみがこちらです。

北海道の紅葉は特徴的

ナナカマドに雪が積もった様子

北海道では街路樹にプラタナス、イチョウ、シラカバ、エゾヤマザクラなどが使われていますが、初秋に美しく紅葉するのが、赤い実をつける「ナナカマド」です。ナナカマドは、7回かまどに入れても燃え尽きないほど硬くて丈夫な木であることから、その名がつきました。バラ科の植物で、夏には小さな白い花が咲き、秋になると実が赤くなります。赤い実がついたあと、霜が降りる頃から、葉が赤く紅葉します。実も葉も赤いナナカマドは、北海道内各地で見られる光景です。ちなみに、赤い実は冬になって雪が積もっても腐り落ちることがないので、鳥たちの大事な冬の食料になっています。

北海道の山地に多く、街路樹に植えられることもあるエゾヤマザクラも秋になると紅葉します。こちらは、暗赤色の少し渋い色合いですが、赤や黄色の木々にこの暗紅色が混ざった様も美しいですね。

この他に、紅葉する北海道独特の樹木といえば、エゾヤマザクラと同じような暗紅色となるエゾムラサキツヅジや、黄色い葉と白い樹皮の対比が美しい白樺です。とくに白樺は初夏の淡いグリーンから、盛夏の濃い緑、秋の透き通るような黄色、それぞれが白い樹皮と美しいコントラストを描く樹木です。美瑛町の「青い池」はその白樺が非常に美しく映える光景ですね。

北海道のおすすめ紅葉スポット17選

北海道のおすすめ紅葉スポット

道内各地で異なる表情を見せてくれる紅葉。山頂やロープウェイから見下ろす紅葉に、絶景の湖や池と紅葉のコラボ、走り抜けるのが爽快なドライブロードなどとにかく見所がたくさんです。生まれも育ちも北海道、観光情報に明るい道民ライターが厳選したおすすめの紅葉スポットを17カ所ご紹介します。

旭岳(大雪山)

旭岳(大雪山)

大雪山国立公園の北側に位置し、北海道で最も高い標高約2,291mの山。日本一早く紅葉が見られる場所として知られており、8月下旬頃から色づき始め、最盛期となる9月中旬頃には山頂から麓まで黄色や赤、オレンジなど鮮やかに色づきます。

旭岳ロープウェイに乗り、眼下に広がる大パノラマを眺めるのがおすすめ。散策路からの眺めや夫婦池と紅葉のコントラストも美しく、澄んだ空気の中で紅葉を満喫できます。

スポット名 旭岳
住所 北海道上川郡東川町
アクセス JR旭川駅よりバス乗車、「旭岳」停下車
道央自動車道「旭川鷹栖IC」より車で約90分
例年の見頃 9月中旬~下旬
公式サイト https://asahidake.hokkaido.jp/

黒岳(層雲峡)

黒岳(層雲峡)

山頂付近は旭岳と同様、8月下旬頃から色づき始め、麓の層雲峡温泉のあたりは10月下旬まで紅葉を楽しめます。層雲峡は約24kmにわたって「柱状節理」といわれる断崖絶壁が続く観光名所で、ダイナミックな峡谷や大小さまざまな滝など四季折々の素晴らしい景観が楽しめます。紅葉の時期はそこに色鮮やかな木々の色が加わり、まるで絵画のような美しさです。

層雲峡温泉街の南側には黒岳ロープウェイの駅があるので、ロープウェイからは黒岳の紅葉を眼下に楽しめます。

スポット名 黒岳
住所 北海道上川郡上川町層雲峡
アクセス 旭川紋別自動車道「上川層雲峡IC」より国道39号線経由、車で約30分
例年の見頃 9月中旬~10月中旬
公式サイト https://www.rinyu.co.jp/kurodake/

赤岳 銀泉台(層雲峡)

赤岳 銀泉台(層雲峡)

大雪山系の1つで、旭岳や黒岳よりも東側に位置する赤岳の登山口が銀泉台と呼ばれる紅葉の名所です。標高1490mの高地から眺める緩やかな斜面に赤や黄色、針葉樹の緑などが混ざり合い、錦絵のような美しさを描き出します。普段は銀泉台まで車で行けますが、紅葉シーズンはマイカー規制があるので、手前の大雪レイクサイト(大雪ダム駐車場)でシャトルバスに乗り換える必要があります(片道500円)。

バスを降りて10分ほど歩くと登山口があり、そこから10~15分ほど登ると、目の前が開けます。ここからの景色が、まさに紅葉の絶景! その位置からさらに20~30分ほど進むと「第一花園」と呼ばれる場所に到着します。もちろんそのまま登山しても良いですし、ここで引き返しても。自分の体力と相談して決めましょう。

スポット名 赤岳
住所 北海道上川郡上川町層雲峡赤岳銀泉台
アクセス 旭川紋別自動車道「上川層雲峡IC」より車で約90分
例年の見頃 9月上旬~下旬
参考サイト https://sounkyo.net/view/detail.html?content=9

青い池(美瑛)

青い池(美瑛)

水が真っ青に見える「青い池」は今や観光名所、パワースポットとして有名ですが、もちろん水自体が青いわけではなく、アルミニウム成分により発生したコロイドを含む池の水で日光が散乱するため、青く見えます。四季を通して幻想的な風景で人気の場所ですが、夏が過ぎると少し混雑が緩和されるのでおすすめです。

白樺の「黄葉」は10月上旬ですが、カラマツが橙色になるのは10月下旬頃。近くの白金温泉には「青い池」の源流といわれる美瑛川と「白ひげの滝」があり、そちらの紅葉も見事。また、十勝岳連峰を望む望岳台という展望台もあり、そこからの紅葉パノラマもぜひ!

スポット名 青い池
住所 北海道上川郡美瑛町
アクセス JR美瑛駅より車で約20分
例年の見頃 10月上旬~下旬
参考サイト https://www.biei-hokkaido.jp/ja/sightseeing/shirogane-blue-pond/

知床五湖(斜里)

知床五湖

知床八景のひとつ「知床五湖」は、手つかずの自然が残る原生林に囲まれた湖で、道東ならではの迫力ある自然が人気のスポットです。散策路から望む景色はまさに雄大のひとこと!

紅葉の時期は、ナナカマドの赤、キハダの黄色、針葉樹の緑のコントラストが美しく湖と周囲の知床連山を彩ります。また、湖に映る紅葉も絶景で、カメラを片手に訪れる人も多いとか。写真撮影を楽しむなら午後がおすすめ。

※ヒグマやシカなど野生動物が生息するエリアです、必ずプロガイドと訪れましょう

スポット名 知床五湖
住所 北海道斜里郡斜里町遠音別村
アクセス JR知床斜里駅よりバス乗車、「知床五湖」停下車
JR知床斜里駅より車で約1時間15分
例年の見頃 10月上旬~中旬
公式サイト https://www.shiretoko.asia/shiretoko_goko.html
地元ガイド(知床アルパ) https://www.shiretoko-arpa.com/

阿寒湖畔(釧路)

阿寒湖畔(釧路)

周囲が原生林に囲まれたカルデラ湖で、天然記念物マリモの生息地、「阿寒湖」。湖畔には阿寒湖温泉やアイヌコタンがあり、アイヌの伝説が多く残る場所としても知られています。こちらの紅葉シーズンは少し早めの9月下旬から。雄阿寒岳のヤマモミジやナナカマドが黄色や赤、橙色などに染まり、色鮮やかな美しい景色を生み出します。

阿寒湖畔から釧路方面へ、国道240号線を4kmほど下がると滝見橋があります。ここは滝口から阿寒川の源流となる滝と、多彩な木々や草花の色彩が美しいコントラストを生み出します。ハウチワカエデやヤマモミジなど黄や紅に色づいた葉の下を滝のごとく勢いよく流れる阿寒川。渓流と紅葉の見事な光景を楽しんでください。

スポット名 阿寒湖畔
住所 北海道釧路市阿寒町阿寒湖畔
アクセス JR釧路駅より車で約1時間20分
例年の見頃 9月下旬~10月上旬
参考サイト https://ja.kushiro-lakeakan.com/things_to_do/546/

岩内仙峡(帯広)

岩内仙峡(帯広)

岩内仙峡は、春は桜やツツジ、夏は爽やかな深緑、秋には紅葉が楽しめる国民休養地指定の帯広の景勝地です。岩内川の渓谷にかかる紅色の吊橋である仙峡橋、こちらは橋の上から見下ろす峡谷も美しいですが、川べりから橋を見上げるアングルも素敵です。紅葉の赤や黄色、橙に真っ赤な橋の欄干が美しく映えます。

10月には「岩内仙峡もみじまつり」も開催されるので、こちらもぜひ!

スポット名 岩内仙峡
住所 北海道帯広市岩内町西1線49
アクセス JR帯広駅より車で約50分
例年の見頃 10月中旬
参考サイト https://obikan.jp/post_spot/1485/

定山渓温泉

定山渓温泉

札幌中心部から近く、豊かな自然に恵まれた定山渓エリアは全国でも有数の紅葉の名所です。温泉街全体が紅葉に包まれますが、中でも、「白糸の滝」や「二見公園」、定山渓ダム、豊平峡ダム、札幌国際スキー場のゴンドラなど、紅葉狩りでめぐりたい場所がいっぱい! ライトアップイベント「ネイチャールミナリエ」も開催されるので、夜の紅葉もおすすめです。

温泉街に着いたらまずは、温泉街中央に位置する定山渓大橋からの景色をチェック。一面が赤や黄色に色づいた大渓谷にホテルや旅館が点在する、情緒ある風景が広がります。

スポット名 定山渓温泉
住所 北海道札幌市南区定山渓温泉
アクセス JR札幌駅から車・バスで約50分
例年の見頃 10月上旬~中旬
公式サイト https://jozankei.jp/

北海道大学構内

北海道大学構内

北大構内、北13条通りの両側に、東西約380メートルにわたって70本のイチョウ並木が植えられており、10月下旬になると周囲が鮮やかな黄金色に染まります。大学構内ですが、一般の方も通行が可能です。道の両脇にイチョウが並び、黄葉に染まる様子はまるでイチョウのトンネル! イチョウは葉を落とすのが早いので、足もとには黄色い絨毯も広がります

地下鉄駅からのアクセスも良いので、秋の札幌観光に来た方は、訪れる場所のひとつにしてみてもいいかもしれません。近くには北海道ならではのポプラ並木もあり、秋にはそちらも黄金色に染まるのでぜひ!

スポット名 北大イチョウ並木
住所 北海道札幌市北区北8条西5~7丁目
アクセス JR札幌駅から徒歩約15分
地下鉄南北線・北12条駅から徒歩約4分
例年の見頃 10月下旬~11月上旬
参考サイト https://www.city.sapporo.jp/kitaku/syoukai/fukei/p_0512.html

紅櫻公園(札幌)

紅櫻公園(札幌)

敷地面積約25,000坪と広大で、風情溢れる日本庭園や趣のある建物が楽しめる公園です。秋になると鮮やかな赤と黄色に色づく美しい紅葉を楽しめます。大小様々な池や小さな橋、神社などフォトジェニックな場所も多く、実はコスプレイヤーに人気の場所でもあります。

シーズン真っ盛りがもちろん美しいですが、11月に入ってからの、紅葉の終わり頃も実はおすすめ。地面に散り落ちた赤いモミジやカエデの葉が、まるで深紅の絨毯を敷き詰めたようになります。遊歩道を歩くと、葉を落とし始めて少しだけ寂しくなったモミジの木と、落葉したモミジで赤く染まった道、庭園内に配された岩が美しいコントラストを描きます。

庭園内には珈琲店や蕎麦店、ジンの蒸留所、ジンギスカンレストランなどもあります。

スポット名 紅櫻公園
住所 北海道札幌市南区澄川389
アクセス 地下鉄南北線・自衛隊前駅から徒歩約20分
例年の見頃 10月中旬~11月上旬
入場料 500円(税込)
公式サイト https://www.benizakura.jp/

滝の上公園「千鳥ヶ滝(ちどりがたき)」

滝の上公園「千鳥ヶ滝(ちどりがたき)」

夕張市の南端に位置する「滝の上公園」は、長い年月をかけて夕張川が浸食して作り出した自然の渓谷美を楽しめる公園。とくに大小無数の滝と奇岩が絶景を作り出す「千鳥ヶ滝」は見事。朱色のアーチが特徴的な千鳥橋から見下ろす、モミジやカエデの燃えるような紅葉が広がる様はまさに絢爛豪華。夏の新緑も爽やかで美しいですが、紅葉シーズンはひと味違う美しさです。

数々の奇岩が雄大さを感じさせる「竜仙峡」も錦絵のように美しいと評判です。園内は遊歩道が整備されているので、紅葉を楽しみながらゆったりと散策をするのもいいですね。

スポット名 滝の上公園「千鳥ヶ滝」
住所 夕張市滝ノ上5番地
アクセス JR滝の上駅から徒歩約7分
例年の見頃 10月中旬
参考サイト https://www.city.yubari.lg.jp/kanko/miruasobutaiken/takinouekouen.html

神仙沼(共和町)

神仙沼(共和町)

海抜750mの高原に湖沼と湿原が広がる絶景。その先にあるのが「神仙沼」です。雄大なニセコの山々と原生林、透き通った青空、それらを映す鏡沼が織りなす空間はとても神秘的です。神や仙人がいてもおかしくないほど…と名付けられたのが「神仙沼」

駐車場近くには展望台やレストハウスがあり、神仙沼まではそこから約20分ほど。初心者でも楽しめるトレッキングコースとして整備されています。入り口から15分ほど歩くと視界が開け、湿地帯へと出ます。足もとの草は黄金色になっており、神秘的な湿原の風景が広がります。そこからさらに進んだ神仙沼は、高原独特のひんやりとした空気、静けさが相まって、まるで異界への入り口のよう。無風・快晴という条件が揃えば水面はまるで鏡のように周囲の景色を映します。水面に映る紅葉も幻想的です。

スポット名 神仙沼
住所 北海道岩内郡共和町前田
アクセス JRニセコ駅よりバス乗車、「神仙沼レストハウス」下車徒歩約20分(日祝のみ)
例年の見頃 9月下旬~10月上旬
参考サイト https://www.town.kyowa.hokkaido.jp/kankou/spot/shinsennuma.html

支笏湖畔(千歳)

支笏湖畔

日本有数の透明度を誇る支笏湖は、札幌からなら日帰りも可能な距離なのが魅力のスポットです。シナノキやイタヤカエデ、ヤマモミジ、ナナカマド、イチョウなどさまざまな木々が茂り、湖畔の展望台や道路、遊覧船など周囲のいたる所から紅葉を楽しめます。特に湖をぐるりと囲む恵庭岳、風不死岳、樽前山、紋別岳の紅葉が見事です。

湖畔には温泉もあるので、そちらで日帰り入浴を楽しんだり、宿泊して存分に満喫するのもいいですね。

スポット名 支笏湖畔
住所 北海道千歳市支笏湖温泉
アクセス 道央自動車道「千歳」ICより車で約40分
例年の見頃 10月上旬~中旬
公式サイト https://lake-shikotsu.jp/

登別地獄谷

登別地獄谷

登別温泉街から徒歩約3分の所にある、長径450mの爆裂火口跡が地獄谷といわれる場所です。

紅葉の季節になると、地獄谷や大湯沼周辺のナナカマド、ヤマウルシが赤く色づきます。展望台から谷の奥へと続く探勝路沿いの低地には赤いススキもあり、これは葉は普通のものと変わらないものですが、茎の方が赤くなっているのが特徴です。地獄谷特有の赤茶けた岩肌、黄灰色の岩丘の裂け目からは火山ガスが噴出し、硫黄の臭いがあたりに漂っています。温泉や湯けむりが噴出する様子はまさに「地獄」。そこに美しい紅葉が色を添えて、荒々しくも美しい光景を作り出します。夜には散策路がライトアップされるので、夜の「地獄」もおすすめです。

スポット名 登別地獄谷
住所 北海道登別市登別温泉町無番地
アクセス JR登別駅よりバス乗車、「登別温泉」停下車徒歩約10分
例年の見頃 10月中旬~下旬
公式サイト http://noboribetsu-spa.jp/spot/spot0034/

見晴公園 香雪園(函館)

見晴公園 香雪園(函館)

約43,000坪と広大な見晴公園内にある「香雪園」(こうせつえん)は、道内唯一の国指定文化財庭園です。豪商であった岩船家の別荘として明治の頃に増設された庭園です。園内には約150種類の樹木が植えられており、これも北海道内一の数を誇っているのだそう。

四季を通して美しい庭園ですが、秋になるとモミジやドウダンツツジが鮮やかに色づき、美しい紅葉を見せてくれます。とくに約100mのカエデ並木の美しさは息を呑むほど。園内には随所に休憩スペースが設置されているのも嬉しいポイントです。園亭や温室など、古い建物を楽しむのもいいですね。紅葉シーズンには「はこだてMOMI-Gフェスタ」が開催され、ライトアップもされるので、夜の紅葉も楽しめます。

スポット名 見晴公園 香雪園
住所 北海道函館市見晴町56
アクセス JR函館駅よりバス乗車、「香雪園」停下車徒歩約1分
例年の見頃 10月下旬~11月上旬
参考サイト https://www.hakodate-jts-kosya.jp/park/miharashi/

大沼国定公園

大沼国定公園

山容の美しさで知られる駒ヶ岳と、大小様々な湖沼が織りなす風景を楽しめる大沼国定公園。なかでも、最も大きい沼である「大沼」は、北海道有数の紅葉の名所として知られています。駒ヶ岳の姿と、大沼に浮かぶ紅葉した島々の組み合わせが人気のスポットです。

大沼公園駅附近には公園広場や遊覧船乗り場、宿泊施設、飲食店の他、大沼だんごで有名な「沼の家」などもあり、紅葉以外にも色々楽しめるのが嬉しいですね。散策路をめぐるのも楽しいですが、約30分の遊覧船クルーズで紅葉を楽しむのもおすすめです。散策路から見るものとは少し違う景色が見られ、ゆったりとした時間を過ごすことができます。遊覧船の他、モーターボートや手こぎボートなどもあるので、お好みで選べます!

スポット名 大沼国定公園
住所 北海道亀田郡七飯町字大沼町1023-1
アクセス JR大沼公園駅から徒歩約5分
例年の見頃 10月中旬~下旬
公式サイト http://onumakouen.com/

五稜郭(函館)

五稜郭(函館)

函館を代表する観光スポットであり、春は桜の名所として知られる五稜郭。エリア一帯が公園となっており、歴史に思いを馳せながら散策が楽しめます。

秋になると桜の木が一気に紅葉。隣接する五稜郭タワーから俯瞰で眺める“紅葉の海”は圧巻です。二の橋を渡った郭内の土手では、ツツジの紅葉も見られますよ。

スポット名 五稜郭タワー
住所 北海道函館市五稜郭町43-9
アクセス JR五稜郭駅から徒歩約7分
例年の見頃 10月中旬~11月上旬
入館料 大人900円、中高生680円、小学生450円(各税込)
公式サイト https://www.goryokaku-tower.co.jp/

夜に紅葉を楽しむライトアップイベント

定山渓ネイチャールミナリエ(6/1~10/23)

定山渓ネイチャールミナリエ

札幌市内にある温泉街、定山渓。市内とはいえ山間部なので、札幌の中心部からだと車で約1時間ほどかかります。でも、たった1時間のドライブでこんなにも自然豊かな場所に来られるのは、さすが札幌ですね。

定山渓温泉は国立公園にも指定されている場所です。温泉街の自然散策路をイルミネーションやプロジェクションマッピングなど、幻想的な光で紅葉をライトアップするのが「ネイチャールミナリエ」です。昼間の紅葉も色鮮やかで美しいですが、ライトアップされた紅葉はどこか妖艶で、昼とは違った美しさが見られます。

こちらの入場は定山渓温泉の宿泊者限定となっているので、温泉旅行+紅葉狩り+夜のイルミネーションを楽しんでください。

定山渓ネイチャールミナリエの詳細

  • 住所:札幌市南区定山渓温泉 二見公園
  • 例年の見頃:10月上旬~中旬
  • ライトアップ時間:6~8月は19:00~21:00、9・10月は18:00~21:00
  • 入場料:無料(定山渓温泉宿泊者限定※各宿泊施設より入場券配布)
  • その他:温泉街~会場の無料シャトルバス運行予定
  • 公式サイト:https://jozankei.jp/luminarie//

はこだてMOMI-Gフェスタ(10月下旬~11月中旬)

はこだてMOMI-Gフェスタのイメージ

湯の川温泉街近くの見晴らし公園内、「香雪園」は美しい紅葉の名所としても名高いスポットです。香雪園は1898(明治31)年ごろから市内有数の豪商の別荘として造成された本格的な風景式庭園で、書院風の園亭や渓流、レンガ造りの温室など、多彩な庭園空間が広がる美しい空間です。

春には桜が美しい庭園ですが、秋になるとその様相は一変。カエデの木が多いので、鮮やかな紅色に周囲が染まります。フェスタ中のライトアップ(16:00~21:00)では約100メートルのカエデ並木が光に照らし出され、幻想的な雰囲気を作り出します。予約不要、入場料無料なのも嬉しいですね。

はこだてMOMI-Gフェスタの詳細

  • 住所:函館市見晴町56
  • 例年の見頃:10月下旬~11月中旬
  • ライトアップ時間:16:00~21:00
  • 入場料:無料
  • 参考サイト:https://event.hakobura.jp/1313

登別の「鬼火の路 幻想と神秘の谷」

鬼火の路 幻想と神秘の谷

登別温泉街のライトアップです。こちらは通年開催なので、紅葉だけのライトアップというわけではありませんが、地獄谷をはじめとした温泉街の遊歩道がライトアップされるので、昼間の紅葉とはひと味違う雰囲気を味わえます。

日和山の噴火活動によりできた大きな爆裂火口跡が登別温泉の源泉地帯です。水蒸気を上げる噴気孔、温泉の湧出口があり、グツグツと煮えたぎる湯釜の光景と重なることから「地獄谷」と呼ばれます。荒々しい風景が暗闇の中、ライトアップされることで、より一層の迫力に! これはぜひ、登別温泉に宿泊して、堪能したい景色です。

登別温泉は支笏洞爺国立公園の緑豊かな環境にあるので、秋には温泉街が一面の紅葉に包まれます。紅葉は10月上旬に色づき始め、10月中旬~下旬に最盛期を迎えます。最初は山に緑色の葉が残る中、ナナカマドやヤマウルシが紅く色づきます。最盛期には黄色く染まる木々が多く、その頃には紅い葉が色あせてしまうので、鮮やかな紅い木々を見たい方は色づき始めた頃に見に行くのがおすすめです。

登別「鬼火の路 幻想と神秘の谷」の詳細

  • 住所:登別市登別温泉町
  • 開催場所:地獄谷遊歩道・地獄谷展望台
  • 例年の見頃:10月中旬~下旬
  • ライトアップ時間:日没~21:30
  • 入場料:無料

まとめ

北海道では9月初旬に道北エリアで紅葉が始まり、道東・道央と続いて、10月下旬に道南で紅葉シーズンが終了します。紅葉する前に雪が降ってしまった年も過去にありましたので、お出かけの際は、気象庁の公式サイトや自治体の公式サイトで最新情報を確認してくださいね。


writerprof_minagawa
皆川 今日子
ライター
札幌在住。旅行誌を中心に、観光・グルメ系メディアにて執筆中。趣味は料理とゲーム。長年、掃除を苦手としていることで悩んでいたが、「掃除に必要な才能を生まれ持たなかった」と割り切ることで気が楽になった。