北海道内の国立公園の楽しみ方。ご当地グルメやレジャー情報も紹介

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北海道には国立公園が6つあります。実は、北海道は全国で一番国立公園が多い都道府県なんです! その理由は、独自の自然環境と野生動物の暮らしが大きく関係しています。

本記事では、国立公園の存在と環境性を解説するとともに、北海道にある国立公園の楽しみ方を紹介します。

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国立公園とは?

国立公園とは?

国立公園は、景勝地を保護するために環境大臣が指定する公園のことです。景勝地とは、景色・景観が美しくすぐれている土地のことを指します。国立公園は、美しい自然を守り、後世に伝えていくことを目的としています。さらに守るだけではなく、観光などで足を運ぶ人を増やすことも役割の一つとして担っています。

国立公園に対して、ユネスコが決める世界で普遍的な価値を持つ自然と認められた場合は、「世界自然遺産」に登録されることになります。知床国立公園は元々国が指定した自然保護区ですが、その一部は2005年に世界自然遺産に登録されています。

国立公園と国定公園の違い

国立公園に似た言葉に「国定公園」があります。国定公園は、国立公園に準ずる景勝地とされています。大きく違うところは、管理の管轄です。国立公園は国が管理しますが、国定公園は都道府県が管理することになっています。

日本の国立公園

日本の国立公園は2022年現在、34カ所あります。その内の6つが北海道にあるとなると、確かに多いことがわかりますね。国立公園は、かなり広範囲に渡って設定されることが多くなっています。

日本の国立公園一覧表

北海道の国立公園は、北海道そのものが大きいので他県とまたがることはありませんが、他の国立公園は県をまたいで設定されています。特に瀬戸内海国立公園は、近畿・中国・四国・九州という幅広い地域に設定されていることがわかるはずです。

北海道にある国立公園は6つ

北海道にある国立公園は、次の6つです。

  1. 利尻礼文サロベツ国立公園
  2. 大雪山国立公園
  3. 支笏洞爺国立公園
  4. 知床国立公園
  5. 阿寒国立公園
  6. 釧路湿原国立公園

国立公園は国が管理する場所なので、基本的に散歩するだけなら無料。そこに、有料でアクティビティ体験やグルメを追加してさらに楽しむことができます。

北海道は広いので、それぞれの土地によっておすすめのアクティビティもグルメも異なります。各公園の楽しみ方について紹介していきますので、旅の参考にしてください。

利尻礼文サロベツ国立公園

利尻礼文サロベツ国立公園

利尻島・礼文島、そしてサロベツ原野を含む、日本最北端の国立公園となっています。海岸砂丘・利尻山などの山岳・平野に広がる花畑など、バリエーションに富んだ自然で構成されていることが特徴です。

標高1712mの利尻山は、国立公園の中でも抜きんでて高いため「利尻富士」と呼ばれ、公園の象徴として佇んでいます。利尻山には、固有種とされるリシリリンドウをはじめとする珍しい植物が生息し、美しく大地を彩っています。

同じように礼文島にも多数の固有種が存在しており、夏になればたくさんの花々が咲き、島々を明るく飾っていきます。

所在地 北海道利尻郡利尻町沓形
アクセス 札幌から車で約4時間30分
JR稚内駅から車で約45分
関連サイト https://www.env.go.jp/park/rishiri/

おすすめのグルメとレジャー

利尻島と言えば、ウニと昆布が有名ですね!

ウニを食べるなら礼文町の「海鮮処 かふか」がおすすめです。地場産のウニがこれでもかと乗ったウニ丼やイクラとの二色丼。新鮮で濃厚なウニを楽しめます。

利尻島で何かレジャーを楽しみたい! と思ったら、ウニ採り体験はいかがでしょうか?海の中にいる新鮮なウニを、自分で採って食べる貴重な体験ができます。

大雪山国立公園

大雪山国立公園

標高2991mの北海道で一番高い山「旭岳」を中心として大雪火山群と十勝山連峰などの雄大な山々と、石狩川・十勝川といった代表的な河川を含む広大な公園です。陸地面積で比較すると全ての国立公園の中で一番の広さを誇ります。

山自体は本州と比べると高いとは言えませんが、厳しい寒さが相まって本州に負けずと劣らない高山環境を形成。山頂付近までいくと、日本に生息する高山植物の約4割にものぼる植物たちを確認できます。

ウスバキチョウなど、大雪山にしか生息しない希少な生き物も生息しているのが大きな特徴です。北海道の寒い岩場でのみ生息するエゾナキウサギも生息が確認されています。

所在地 北海道上川郡上川町層雲峡
アクセス 札幌から車で約2時間半
JR旭川駅から車で約40分
関連サイト https://www.env.go.jp/park/daisetsu/index.html

おすすめのグルメとレジャー

旭岳の麓、国道39号線沿いにある「フラテッロ ディ ミクニ」では3人のシェフが腕を振るって地元食材を使ったコースメニューを提供しています。リッチで優雅な大人のひと時を楽しみたい方におすすめです。

大雪山国立公園で楽しむなら、旭岳ロープウェイは外せません。標高1600m地点まで行くと、時期によっては高山特有の植物たちが様々な表情を見せてくれます。

支笏洞爺国立公園

支笏洞爺国立公園

北海道を代表するカルデラ湖である支笏湖・洞爺湖を含み、羊蹄山・有珠山といった札幌近郊の山々で構成される公園です。

現在も火山活動が続いているところが多く、登別や定山渓、洞爺湖などは温泉の恩恵を強く受けています。平成21年に地質の貴重さが世界に認められることとなり、洞爺湖有珠山ジオパークが地質遺産として「世界ジオパーク」に認定されました。

所在地 北海道千歳市支笏湖温泉
北海道虻田郡ニセコ町南区
アクセス 札幌から車で約1時間30分
関連サイト https://www.env.go.jp/park/shikotsu/

おすすめのグルメとレジャー

洞爺湖から有珠山・羊蹄山まで、支笏洞爺国立公園を一望できるグルメスポットが、「サイロ展望台」です。北海道を代表とするジンギスカンやラーメンといったメニューに舌鼓を打ちながら、美しい景色を堪能できるので大変おすすめです。

湖面も透き通って見える程の支笏湖では、ウォーターアクティビティが盛んです。カヌーやボート、ダイビングなど、美しい水と共に戯れることで心が癒されますよ。

知床国立公園

知床国立公園

ありのままの美しくも険しい自然が織りなす景観と、そこに生息する野生動物によって構成される公園です。オホーツクならではの流氷、そして豊かな海で暮らすトドやクジラ、シャチといった哺乳類は、世界的に見ても価値のある存在です。

哺乳類だけでなく、絶滅危惧種に指定されているシマフクロウといった貴重な鳥類の生息もあり、知床の生態系そのものが非常に価値のあるものと認定されています。

所在地 北海道斜里郡斜里町
北海道目梨郡羅臼町
アクセス 札幌から車で約6時間
JR知床斜里駅から車で約40分
関連サイト https://www.env.go.jp/park/shiretoko/

おすすめのグルメとレジャー

知床では何を食べても美味しいですが、やはり海鮮はしっかり食べておきたいところです。

知床の豊かな海で育った魚介類は、プランクトンをたっぷり食べた栄養たっぷりの海鮮料理となり、私たちの口へ運ばれます。知床近辺なら比較的どこでも美味しい海鮮を食べられるのも大きな魅力です。

知床の自然と野生動物を堪能するなら、やはりクルーズが一番でしょう。特に、ホエールウォッチングでは、日常生活では絶対に見ることができないクジラたちに出会うことができるかもしれません。ミンククジラは4月~6月、マッコウクジラは7月~10月と時期がずれているため、比較的長い期間を通してクジラを見ることが可能です。

阿寒摩周国立公園

阿寒摩周国立公園

釧路市にある淡水湖「阿寒湖」と弟子屈町にある「摩周湖」「屈斜路湖」、北海道を代表する3つの湖を含む広大な公園です。摩周湖は世界で2番目に透明度が高い湖として知られており、晴れた日に見られる美しい湖面は、摩周ブルーと呼ばれ愛されています。

その美しさは、「神の湖」を意味するアイヌ語「摩周」を余すことなく体現しています。当然火山の影響を受けて温泉も湧き出ており、弟子屈町の川湯温泉は特に有名です。

豊かな自然の中では、ヒグマやエゾシカといった北海道を代表する野生動物や、イトウといった希少な魚まで幅広く生息しています。

所在地 北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉
アクセス 札幌から車で約4時間
阿寒温泉から車で約10分
関連サイト https://www.env.go.jp/park/akan/

おすすめグルメとレジャー

摩周湖がある弟子屈町で有名かつ最もおすすめしたいグルメが、エゾシカバーガー。絶対に一度は食べてみて欲しい、北海道ならではのB級ジビエグルメです!

摩周湖から阿寒湖へ向かう途中にある道の駅「摩周温泉」にて、購入することができます。

思ったよりも臭みを感じないエゾシカ肉に、驚くことでしょう。期間限定で阿寒湖のほとりにて開催されるイベント「KAMUI LUMINA」は、おすすめレジャーの一つ。ゴールデンカムイでおなじみのアイヌの世界を感じながら、幻想的な光と音が彩る冒険が始まります。

釧路湿原国立公園

釧路湿原国立公園

日本最大級の湿原、釧路湿原と周辺の丘陵地から構成される公園です。範囲には、釧路川やその支流も含まれています。湿原は大昔海だったところに、土砂や泥炭などが降り積もって土地となった湿地です。この間、元々存在したはずの海は後退しましたが、一部は湖として残っています。

通常の陸では見ることができない、クシロハナシノブといった珍しい植物を見ることもでき、釧路湿原ならではの生態系を垣間見ることが可能です。

生息する生き物の代表は、保護活動によって生息数が戻ってきているタンチョウです。

所在地 北海道釧路市・釧路町
阿寒郡鶴居村・川上郡標茶町
アクセス 札幌から車で約4時間
JR釧路駅から車で約10分
関連サイト https://www.env.go.jp/park/kushiro/

おすすめのグルメとレジャー

湿原と釧路市内はそう遠く離れていません。このため、釧路市内に戻れば美味しい地場産グルメにありつくことができます。

釧路では、炉端焼きを試してみましょう! 好きな海鮮を選んで炭焼きにしてその場で食べる炉端焼きは、体験としても非常に楽しいので、子供連れにおすすめです。ツブを食べるなら、炉端焼きよりもツブ焼き専門店の老舗「かど屋」が一番。

垂らした醤油を啜りながら熱々のツブを頬張る時間は、まさに至福のひと時です。

釧路湿原でお手軽に楽しめるアクティビティは、展望台遊歩道を利用したトレッキングです。湿原内を綺麗に整備して歩きやすくしているので、老若男女問わず参加可能となっています。コース内では、稀に野生動物に会えることも!

北海道にある国立公園を巡ろう

北海道には、全国最多の6つの国立公園があります。

どの公園も北海道ならではの雄大な自然やそこに生息する野生動物たちによって構成され、大切に保護されています。豊かな自然を思いきり感じたい方は、北海道国立公園めぐりを検討してみてはいかがでしょう。

PREZO編集部
PREZO編集部
美味しいものに目がない。食べ歩きやお取り寄せ大好きなPREZOのスタッフが、地域の魅力や商品にまつわるストーリー、北海道の豆知識など、とっておきの情報を発信!