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ソイはどんな魚? 見分け方や特徴、美味しい食べ方を紹介

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高級魚として扱われる「ソイ」は、脂のりが良く、クセのない上品な味わいで北海道民に親しまれている魚です。ソイにはたくさんの種類が存在するのですが、実は種類ごとに向いている料理が異なることをご存知ですか?

本記事では、ソイの見分け方や特徴、味、おすすめの食べ方を紹介します。

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ソイってどんな魚?

ソイってどんな魚?

ソイは日本全国に生息し、特に北海道や東北地方で多く水揚げされています。岩礁に生息しているため、釣り人の間では「ロックフィッシュ」とも呼ばれているそう。

ソイは成魚になると30cm~60cmほどの大きさになり、“北海道の鯛”の異名を持つ魚でもあります。

ソイって何種類あるの?

分類上、ソイに該当するものは8種類。すべてメバル属に分類されており、東北の沿岸や北海道沿岸の海に生息しています。

クロソイ

クロソイ画像

クロソイは北海道全域と長崎県までの日本海、瀬戸内海と太平洋の東北地方沿岸に生息。大きさは40cm程度で、表面全体が黒みがかっています。旬は晩秋から冬にかけて。

クロソイの刺身はほんのり甘く、旨みがあるのも特徴のひとつ。寿司職人の間で身質がいいと言われているのがクロソイです。

ゴマソイ

ゴマソイは、北海道から千葉県までの岩礁域に生息しています。大きさは35cmほどで、黒い体には、まるで白ごまを振ったような斑紋があるのが特徴です。

ゴマソイはあまり流通しておらず、ソイの中で最も手に入れるのが難しい種類です。あまりにも市場に出回らないため、旬を含め、まだ分かっていないことが多い。

食べたことがある人の話によると、クロソイに似た味がするそうです。刺身にするには、活け締めでないと難しいと言われています。

シマゾイ

シマゾイ画像

シマゾイは北海道や東北地方の太平洋沿岸、島根県までの日本海沿岸などに生息しています。大きさは30cm程度で、褐色や黄色がかった体をしています。名前の通り、背の部分にくっきりとベージュの縞模様が特徴です。

旬は秋から冬で、身はプリプリと引き締まった食感です。アラからいい出汁がとれることでも知られています。

ムラソイ

ムラソイは青森県の津軽海峡から宮崎県までの太平洋側、北海道から九州までの日本海側に生息しています。大きさは30cm前後、全体的に暗い褐色をしています。旬は秋から春にかけて。

身は透明感があり、あら煮にすると良い出汁が取れて大変おいしいです。

オウゴンムラソイ

オウゴンムラソイは函館周辺や陸奥湾、青森県や岩手県の沿岸に生息しています。

25cm前後と少し小さめのソイで、体に黄金色や赤の斑紋があります。水揚げ量が少なく、比較的希少な部類です。旬は春から初夏にかけてで、骨やアラからいい出汁が取れます。煮付けなどにしても身が締まり過ぎないのも特徴的です。

キツネメバル

キツネメバル

キツネメバルは、「マゾイ」として流通しているソイです。北海道全域と佐渡島、青森県から相模湾にかけての太平洋側や、山形県から九州までの日本海側に生息しています。

大きさは35cm前後で、まだら模様をしています。ソイの中では一番ポピュラーな種類で、最もおいしいとされています。クセのない上品な味わいが特徴です。

タヌキメバル

キツネメバルと同様に、「マゾイ」と呼ばれて流通しています。

北海道から島根県にかけての日本海沿岸と、北海道から土佐湾までの太平洋沿岸に生息。体は白かピンクがかった色合いをしており、全体に斑紋と横縞があるのが特徴です。比較的手頃な値段で流通しています。

コウライキツネメバル

北海道南部や東北地方の岩場に生息しています。大きさは35cm程度で、体は全体的に黒っぽく、尾びれが丸いのが特徴。クロソイやムラソイに混じって市場に入荷することが多い種類です。

旬は春の終わりから秋にかけてで、クロソイやマゾイなどと遜色のない味わいです。

ソイの旬はいつ?

種類ごとに旬が大きく異なりますが、流通が多いマゾイやクロソイは秋から冬にかけて、ムラソイは秋から春に市場に出回ります。

ちなみに、ソイ釣りをする際は晩秋から春先までがシーズンと言われています。ソイは夏に産卵を終え、親は深場に戻ります。稚魚は浅場で大きくなるため、それを狙って釣る人が多いのがその理由。ソイは大きくなるほど脂のりが良くなるため、この時期を狙ってみるのがおすすめです。

美味しく食べるための下ごしらえ

美味しく食べるための下ごしらえ

あまりクセのないソイは上品な白身魚ゆえ、どんな料理に使ってもおいしく味わえます。刺身はもちろん、煮ても焼いても揚げてもOK。そんなソイを無駄なく味わうための下ごしらえ方法を調べてみました。

煮付けや塩焼きにする場合

  1. ウロコを丁寧に取った後、エラぶたを開けてエラを外します
  2. 盛り付けたときに表になる側に切り目が見えないよう、裏側に隠し包丁を入れて内臓を取り出します
  3. おなかの中をよく水洗いして水気を取り、表面に切り目を入れます

刺身にする場合

  1. ウロコを丁寧に取ってから三枚におろし、身から皮をはいで使います
  2. 天然のものはアニサキスがいる場合があるので、注意して身を確認しましょう

焼き霜造りにする場合

ソイは皮もおいしいので焼き霜造りにしても良いでしょう。

  1. 刺身同様にウロコを取ってから三枚におろし、皮目に水平に切り目を入れてよく炙ります
  2. 皮目を炙ったら氷水にさらして締め、薄くスライスします

おすすめの調理方法

おすすめの調理方法

下ごしらえを無事に終えたら、次は美味しく調理♪ 白身魚なので、アレンジの幅が広いのもソイの特徴です。

ソイの刺身

わさび醤油などとともに、薄く切ったお刺身をシンプルに味わいましょう。ソイは鮮度が落ちやすいため、刺身にする時は、活け締めにしたものを使うのがおすすめです。

ソイの唐揚げ

小さいものであれば丸ごと、大きなものであれば小さく切って唐揚げにするとおいしくいただけます。小さいものであれば、2度揚げすることで骨まで食べられます。サクッとした食感とプリッと締まった身がたまりません。

ソイの塩焼き

塩焼きは、シンプルにソイのおいしさを味わえるメニューです。個体が大きいものはオーブンなどで焼いても良いでしょう。

洋風に楽しむなら、内蔵を取り出したお腹の部分に、ローズマリーやタイムなどのハーブを詰めて焼くとグッド。表面には、塩とオリーブオイルを振って焼くとさらに香ばしくおいしさが増します。

ソイの煮付け

メバルの仲間でもあるソイは、煮魚にするととてもおいしいです。和風の煮魚にすれば、ふっくらとした身を楽しめます。また、ホールトマトやワイン、サフランを使ってブイヤベースにしたり、アクアパッツァにするのもおすすめ。

身を骨ごとぶつ切りにして、野菜とともに鍋の具材などにしても上品な味が楽しめます。

ソイのアラ汁

刺身や唐揚げに身を使い、残った頭や骨などのアラも、捨てずにアラ汁にするのがおすすめです。ソイのアラからはとても良い出汁がとれるので、おいしいアラ汁ができあがります。骨や頭以外にも、肝や卵巣を取っておいて加えるとさらにおいしい。根菜類を加えれば立派なおかずになります。

まとめ

種類が8つと多く、旬の時期にも違いがあるソイ。しかしながら、ソイ全般は様々な料理に合う楽しみ方が豊富な魚です。シンプルな味付けで本来の味わいを楽しむもよし、週末の食卓を華やかに飾る料理のひとつにするのもよし。いろいろな料理に挑戦して、ソイのおいしさを確かめてみてくださいね。

PREZO編集部
PREZO編集部
美味しいものに目がない。食べ歩きやお取り寄せ大好きなPREZOのスタッフが、地域の魅力や商品にまつわるストーリー、北海道の豆知識など、とっておきの情報を発信!