大自然の中で楽しむ余市の果物狩り! 人気果樹園や果実狩りのルールも紹介
温暖な日本には、その土地ならではの美味しい果物がたくさんあります。寒冷地という土地柄にも関わらず、北海道にも美味しい果物が多数栽培されているわけですが、特に余市周辺は気候や地形の恵みを活かし、至るところで果物狩りが行われるほど果樹栽培が盛んです。
本記事では、余市の果物狩り事情と人気の果樹園、楽しみ方を紹介。果実狩りに参加する際のマナーやルールについても紹介しますので、初めての方は最後までご覧ください。
なぜ余市で果実狩り?
余市周辺ではいろいろな果物が栽培されています。特に、りんご・ぶどう・梨は北海道一の生産量を誇っています。余市町がここまで果物栽培が盛んになったのには、実は理由があります。
明治初期に果樹栽培を開始
余市での果樹栽培の歴史は古く、明治初期に日本で初めてりんご栽培に成功した町と言われています。ではなぜ、余市でいち早く果樹栽培が始まったのでしょうか? 余市は、北海道の中では比較的温暖な地域。日本海を北上する暖流の対馬海流の影響を受けるためです。
余市での年平均気温は8℃で、1日の寒暖差が比較的大きく、年間降水量は1300mm程度とヨーロッパの気候に似ています。また、地形的には、10m~140mほどの起伏が小さいなだらかな丘陵が発達し、それが町の三方を取り囲んでいるのが特徴的です。このような余市の気候と地形が、りんごやぶどうなどの果実栽培に適していた理由と言われています。
どんな果物が採れるの?
余市周辺では、生産量北海道一のりんご・ぶどう・梨のほか、さくらんぼ、イチゴ、プルーン、プラム、桃、ブルーベリー、メロンが栽培されています。そして、多くの果樹園では果物狩りも行われています。果物狩りの時期と果物の種類をまとめてみました。
5月下旬~7月上旬 | イチゴ |
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6月下旬~8月上旬 | さくらんぼ |
7月中旬~8月中旬 | ブルーベリー |
8月下旬~9月上旬 | プラム |
8月下旬~10月上旬 | ぶどう・プルーン |
9月中旬~10月下旬 | りんご |
10月上旬~下旬 | 梨 |
果物狩りの楽しみ方
果物狩りの醍醐味といえば、大自然と青空のもと、自分でもいだ新鮮な果物を、おなかいっぱい食べること。事実、その場でもぎ取った果実は家で食べるものよりも断然おいしいです。果物狩りは果実の旬の時期に開催されるので、季節感を感じられるのも魅力と言えるでしょう。
また、日本の果物は品種改良やブランド化が進んでいるため、果樹園をはしごして、微妙な味の違いを楽しむのも、果物狩りのツウな楽しみ方のひとつです。お土産に持ち帰り用の果物を購入したり、併設されたお店で加工品を選んだりするのも楽しい時間です。
そしてなんといっても、広大な土地が必要な果樹園は喧騒を離れた大自然の中にあることが多いので、景色を楽しみ、爽快な気分を感じられるのが最大の魅力です。
どこの果樹園が人気なの?
北海道には数多くの観光果樹園があります。ここでは、その中でも選りすぐりの人気の果樹園を7軒紹介します。天候によって収穫時期に変動があるので、お出かけ前は必ず最新情報を確認してくださいね。
峠のふもと紅果園(仁木町)
広大な敷地にいろいろな種類のさくらんぼが植えられています。さくらんぼは、極早生から極晩生まで47品種・700本が植えられています。すべての樹に、品種名とおすすめの収穫時期が明記されているので、未熟なものを間違えて採る心配もありません。
見た目よりも、「味」と「安全性」と「昔ながらのほんもの」を追及する、というこだわりをもって運営されています。雨除けのハウスがあるので荒天時も心配無用です。
基本情報
開催期間 | 8月下旬~9月下旬 |
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住所 | 北海道余市郡仁木町大江3-118 |
アクセス | 後志自動道余市ICから国道5号経由20分 |
電話番号 | 0135-33-5403 |
公式サイト | https://t-koukaen.com |
おすすめプラン
さくらんぼと初夏のベリー摘み(時間無制限の食べ放題)
- 大人(中学生以上):1000円(税込)
- こども(小学生):800円(税込)
- 幼児(小学生未満):500円(税込)
ブルーベリー狩り(摘み取り料金:100g/150円~250円)
- 小学生以上:500円(税込)
- 3歳以上小学生未満:300円(税込)
※プラン内容や料金は2021年の情報を元にしています
ニトリ観光果樹園(余市町)
1870年設立と古い歴史を持つ果樹園(旧 山本観光果樹園)で、有機たい肥を使っているのが特徴です。6月中旬のいちごに始まり、さくらんぼ、ブルーベリー、桃、プラム、プルーン、ぶどう、梨、りんごと11月上旬まで、季節折々のフルーツを楽しめます。
基本料金
基本情報
開催期間 | 6月中旬~11月上旬 |
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住所 | 北海道余市町登町1102-5 |
アクセス | 後志自動車道余市ICから国道5号経由45分 |
電話番号 | 0135-23-6251 |
公式サイト | https://www.fruits-yamamoto.net |
おすすめプラン
高設いちご狩り&30分食べ放題付(予約制) 5月上旬~8月上旬
果物狩り 6月中旬~11月上旬
- 大人(中学生以上):2,000円(税込)
- 小学生/幼児:1,700円(税込)
- 幼児(小学生未満):500円(税込)
時間無制限食べ放題
- 小学生:1,200円(税込)
- 幼児:600円(税込)
※プラン内容や料金は2021年の情報を元にしています
フルーツロード坂東園(仁木町)
7月はさくらんぼ狩り、9月中旬~10月中旬まではプルーン狩りを行っています。さくらんぼ狩りは雨除けハウスもあるので安心です。新鮮なフルーツやトマトも販売していて、お土産にも最適です。
基本情報
住所 | 北海道余市郡仁木町西町5-20 |
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アクセス | JR仁木駅から徒歩約15分 |
電話番号 | 0135-32-2230 |
おすすめプラン
さくらんぼ狩り 7月初旬~7月後半
- 大人:1,000円(税込)
- 小学生:800円(税込)
- 3歳以上:400円(税込)
プルーン狩り 7月初旬~7月後半
- 大人:600円(税込)
- 小学生:500円(税込)
ソウマファーム(余市町)
ブルーベリー狩りが評判です。濃厚な甘みとさわやかな酸味がハーモニーのブルーベリーを食べ放題や、ワイン用ぶどうの栽培体験も楽しめます。
また、ソウマファームさんは、ここで採れた果物を使ったレストランやジェラート屋を余市町内で展開されています。最近ではグランピング場もオープンしました。
基本情報
住所 | 北海道余市郡余市町登町974-2 |
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アクセス | 後志自動車道余市ICから車で約3分 |
公式サイト | https://fruticoyoichi.com/soumafarm/ |
おすすめプラン
100円玉サイズ 余市産のブルーベリー狩り
- 大人:60分1,000円(税込)
- 対象年齢 2歳以上
フルーツショップ妹尾観光農園(仁木町)
低農薬・有機栽培でていねいに果樹を育てています。7月のさくらんぼ狩り、7月下旬から8月中旬はブルーベリー狩り、9月下旬から10月中旬は食べ頃を迎える豊富な秋の果物(りんご、ぶどう、和梨、洋梨、プルーン)が時間無制限で食べ放題です。
基本情報
住所 | 北海道余市郡仁木町西町8-1 |
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アクセス | 余市ICから車で10分 余市駅から車で10分 |
電話番号 | 0135-32-2240 |
公式サイト | http://niki-kajyu.com/ |
おすすめプラン
さくらんぼ狩り 6月下旬~7月中旬
- 大人(中学生以上):1,100円(税込)
- こども(小学生以上):800円(税込)
- 幼児(4歳以上):440円(税込)
ブルーベリー狩り 7月下旬~8月中旬
- 大人(中学生以上):600円(税込)
- こども(小学生以上):400円(税込)
- 幼児(4歳以上):200円(税込)
さくらんぼ狩り 6月下旬~7月中旬
- 大人(中学生以上):1,100円(税込)
- こども(小学生以上):800円(税込)
- 幼児(4歳以上):440円(税込)
チェリーハント イン オオクボ(仁木町)
さくらんぼ狩り、プルーン狩りの観光農園です。さくらんぼは、佐藤錦を中心に紅秀峰、水門等を味わうことができます。プルーンには、サンプルーン、パープルアイの2種類があり、どちらも果物狩りで味わうことができます。
基本情報
住所 | 北海道余市郡仁木町北町10-37 |
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アクセス | JR仁木駅から車で5分 |
電話番号 | 0135-32-2150 |
公式サイト | http://www12.plala.or.jp/cherryhunt/ |
おすすめプラン
さくらんぼ狩り・食べ放題 6月下旬~7月中旬
- 大人(中学生以上):1,000円(税込)
- こども(小学生以上):800円(税込)
- 未就学児:無料
さくらんぼ山観光農園(仁木町)
北海道一の規模の観光農園。20種類、4000本のさくらんぼを含む、5000本の果樹が植えられています。プラムとプルーンは21品種、ぶどうは23品種、りんごは13品種栽培されています。
基本情報
住所 | 北海道余市郡仁木町南町9-138 |
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アクセス | JR仁木駅から車で約5分 |
電話番号 | 0135-32-2285 |
公式サイト | http://www.sakuranboyama.net/ |
入園料
大人 | 小学生 | 3歳~未就学 | |
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さくらんぼ | 1,500円 | 1,100円 | 600円 |
プラム | 1,000円 | 800円 | 600円 |
プルーン | 1,000円 | 800円 | 600円 |
ぶどう | 1,500円 | 1,100円 | 600円 |
りんご | 1,000円 | 800円 | 600円 |
旬の果物 | 1,500円 | 1,100円 | 600円 |
果物狩りのマナーとルール
果物狩りのマナーやルールはどうなっているのでしょうか? 一般的なルールをまとめてみました。
- 時間無制限・食べ放題の果樹園が多く、畑の外に出てからの再入園はできない
- 持ち帰りは計量により価格が決まる
- 果実類は無理にひっぱたり、粗末に扱ったりしてはいけない
- 農園内では果物狩り以外に飲食はできないため、持ち込みや飲食は休憩所を利用する
- 荷物の持ち込み不可の果樹園が多いので、最小限にまとめておきましょう
これ以外にも果樹園ごとに決められているルールがありますので、最初に説明される注意事項をよく確認して、果物狩りを楽しむようにしましょう。
まとめ
子供に限らず、旬で新鮮な果物を「自分の手でもぎとりたい!」「一度挑戦してみたかった」という大人も多いのではないでしょうか? もぎたての新鮮な果物を食べられる機会は、果物狩り以外にそうありません。本記事を参考に、準備万端で果物狩りを楽しんでくださいね。