余市町の紹介

余市町

Yoichi

明治から続く
フルーツの町・余市町

余市町は、北海道西部・小樽市の隣にある人口1万8,000人の町。

歴史は古く、縄文時代・続縄文時代の遺跡が見つかっており、西北海道有数のアイヌコタンがあったのもここ、余市です。アイヌコタンに住む“ヨイチアイヌ”は、北海道史で有名な1457年の「コシャマインの戦い」にも登場しています。

比較的温暖な気候から、果物栽培が明治に始まり、現在は点在する観光果樹園に道内外各地から多くの人がフルーツ狩りに訪れます。余市で栽培される代表的なフルーツは、春のイチゴ、夏のサクランボ、秋のブドウやリンゴ、ナシなど種類は豊富。最近ではネクタリン(桃)なども栽培しています。 また、フルーツから作られるジュースやリキュール、ドレッシングやソースは、お土産やお取り寄せ、贈り物に人気の特産品です。

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江戸時代からニシン漁で発展した余市。福原家の建物群「旧余市福原漁場」がその活況を今に伝えます。 その後ニシン漁獲量は減少しましたが水産加工技術は発展を続け、また、現在は魚介が獲れる海鮮の町として知られています。昭和には町内でウイスキー作りが始まり、世界的人気のウイスキーの町としても知られるようになりました。

そして今、町はワインとともに再び成長し始めています。 明治にスタートした余市の果実栽培は、ワイン用ブドウ栽培に発展。近年、ワインの産地として注目される北海道で、余市は「ワイン特区」としてワイナリーが年々増えています。

余市産ワインの注目度の高まりは、余市産食材と余市産ワインとのコラボレーションに発展、美食好きが熱い視線を送る北海道のなかでもホットな町のひとつです。

ニシンからリンゴ
ウイスキーからワインまで

太古から現代へ続く、余市人(よいちびと)の営み

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ワイナリーが誕生する町

余市町での本格的なワイン用ブドウ栽培が始まったのは1984年。
今では一大産地に成長しています。
2011年に道内初のワイン特区計画「北のフルーツ王国よいちワイン特区」に認定され、特色あるワイナリーのオープンが相次ぐ注目の余市町。

ワイナリーやリキュール醸造所のオープンにともない、料理とワインを楽しむお店やホテル、ワインツーリズムツアーが増え、ワイナリー主催のイベントが開催されることも。
北海道でも特に「手に入らない食材はない“食の宝庫”」とも言われる余市ならではの地元産のお米・野菜・魚・肉・フルーツなど、豊富な食材と余市産ワインのマリアージュは、四季を通じて訪れる人の舌を魅了しています。
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ニシン漁で培った技術の伝統と発展

一年を通してさまざまな魚介が水揚げされる余市町。
ボタンエビ・ヤリイカ・真ガレイ・サクラマス・ブリ・ウニ・ヘラガニ・・・。
豊富な魚介は、町内の飲食店で人気の海鮮丼などでもおなじみです。

そしてニシン漁が盛んだった頃から培われた高い水産加工技術は、これまで甘露煮・スモーク・一夜干し・きりこみ・すり身・数の子など、たくさんの人気特産品製造に活かされ、今も工夫を凝らした新たなおいしい水産加工食品が次々と誕生しています。

また、地元の高校に通う学生などとコラボレーションで商品開発・販売することも。余市グルメは、受け継がれ発展する技術と、未来をつないでいます。
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悠久の歴史ロマンにふれる

江戸から明治、大正、昭和にかけてニシン漁で栄えたこの町には、当時の活況ぶりを物語る遺跡が残っています。
そのひとつ「旧余市福原漁場(ぎょば)」は、母屋のほか、蔵、書庫などからなる福原家の建物群で、当時の賑わいを象徴する遺跡です。

そして歴史をさらに遡ること、1万数千年。
余市町栄町の西崎山には、当時のストーンサークル「西崎山環状列石」が、同じく「フゴッペ洞窟」には、太古の人々が描いた謎の人物壁画が国内に類をみない壁画として残っています。
余市の自然のなかで、これらのはるか悠久の昔につながっている史跡を目の前にすると、自然と文明が交差する歴史へのロマンが自ずと掻き立てられます。

あふれる恵み、山海の幸

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海のフレッシュな味覚、技術による旨味

余市の港にあがる海産物は、エビ・イカ・サクラマス・ブリ・ヒラメなど。
お寿司や海鮮丼、魚定食などの定番和食をはじめ、町内のイタリアンやフレンチのお店でいただく旬の余市産魚介は絶品です。
鮮魚が身近な余市ですが、かつては豊富だったニシンを本州へ届けるため、その後ニシンが不漁になった以降も、途絶えることなく水産加工技術を磨き、受け継いできました。
長い間に培われた加工技術は、今、一夜干しニシン・糠ニシン・ニシン甘露煮・数の子・ホッケすり身・タコ燻製・鮭とば・干しカレイなど、多様な加工品に活きています。

食卓にあがる食品から贈答品まで、水産加工品の逸品が多く、余市の自慢です。
そして余市産の魚介は、料理も加工品も、余市産ワインにぴったり。

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余市産フルーツ×情熱

かつて余市へ渡った旧会津藩士は努力の末にリンゴを実らせ、それが日本で最初に成功したリンゴ栽培でした。当時のブドウやリンゴ栽培の成功が“フルーツ王国余市”の始まりです。

今はリンゴ・ナシ・ブドウ・サクランボ・ブルーベリー・ラズベリー・プルーン・桃など、種類・品種ともバリエーションに富んだフルーツや果実的野菜が栽培されています。

寒暖差が大きい気候を活かしたみずみずしく濃厚な味の余市産フルーツは、観光果樹園でのフルーツ狩りをはじめ町内外の多くの人が旬を楽しみにする特産品ですが、パティシエによるスイーツのほか、果汁100%のジュースやジャム、ジェラート、フルーツソースやリキュール、ワインなどに形を変え、余市産フルーツのおいしさと可能性を表現しています。

ひと通り巡りたい、世界に誇る余市町

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海の色、田園の色、雪の色

ニセコ積丹小樽海岸国定公園でもある変化に富んだ海岸線は、大昔から日本海の荒波に浸食されてきた奇岩が立ち並ぶスポット。「えびす岩」と「大黒岩」は夫婦岩とも呼ばれる代表的な奇岩です。激しい波や風に打たれると折れてしまいそうに見える「えびす岩」の“くびれ”周りは、わずか120cm!

緩やかな丘陵に点在する果樹園は、ヨーロッパの田園を思わせる近年の余市を象徴する景観を作り、個性的な海岸線を臨む絶景スポットでもあります。
ワインブドウ畑や海岸線の景観は、「令和余市八景」にも選ばれています。

最近は景観のなかで楽しむアクティビティも。
冬、スノーシューで雪のブドウ畑巡り、ワイナリー見学・ワインテイスティングと一緒の観光プログラムなども楽しめます。

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余市から世界へ、宇宙へ

世界に誇るスポットや季節限定スポットもあります。
「ニッカウヰスキー余市蒸留所」は、日本のウイスキーの父、竹鶴政孝が「大日本果汁」(現・ニッカウヰスキー)を起こした地。 2021年オープンの「ニッカミュージアム」ではウイスキー作りをより深く知ることができます。

道の駅「スペース・アップルよいち」の「余市宇宙記念館」は、余市町出身の日本人科学者初宇宙飛行士、毛利衛さんの宇宙飛行を記念し開設。「毛利ミュージアム」、宇宙の暮らしがわかる展示室、宇宙エレベーターを体感する「3Dシアター」などがあり、ミュージアムショップでは宇宙食を購入できます。

11月から2月の季節限定イルミネーションイベント「琥珀色の夢」も必見。 日が暮れる頃、白銀の余市駅周辺が琥珀色の光に包まれます。

余市町の主なイベント

5月 余市川桜づつみ
7月 北海ソーラン祭り・花火大会
7月 余市町全日本ジュニアサマージャンプ大会
9月 味覚の祭典よいち大好きフェスティバル
9月 余市味覚マラソン大会
11月 余市ゆき物語

余市町の企業一覧

COMPANY
マルイイトウショウテン
有限会社 丸イ 伊藤商店
有限会社 丸イ 伊藤商店のイメージ
余市の水産加工と歩み続けて、100余年。骨が多くて食べづらいという常識を覆す“骨ごと食べられるにしん”をお届けします! 大正8年創業の「丸イ 伊藤商店」は、格式ある京都にしんそばに採用される身欠きにしんの製造・販売を専門とする老舗。高い品質に加えて、社長の探求心と熟練工の技術によって誕生した「骨まで食べられる!やわらか一夜干しにしん」は、電子レンジで調理できる手軽さと十分な栄養素で、今もっとも現代人に食べてほしい逸品です!
サンジルシキクチスイサン
株式会社 三印 菊地水産
株式会社 三印 菊地水産のイメージ
余市近海で捕れた海産物をご自宅で楽しめる加工品に! 総勢約80名の三印菊地水産は、チームワークと軽快なフットワークが自慢。社長は商品開発・システム改善の手腕を発揮、商品製造の技術と味を守るのは、社長が信頼を寄せる従業員のみなさん。熟練の加工スタッフが自身の「食卓に上げたい」と思えるような、丁寧な商品づくりを行っています!