函館・金森赤レンガ倉庫の楽しみ方! 歴史や魅力・お土産スポットも紹介

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港を望む金森赤レンガ倉庫は、函館観光をするうえで欠かせないスポットのひとつ。函館のシンボルとして知られ、多くの観光客や地元民の方から愛されています。その魅力は何と言っても、レトロな雰囲気と歴史を感じられる独特な空間づくりにあります。

今回は函館・金森赤レンガ倉庫について、歴史や魅力、さらには人気のお店などについてご紹介します。

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金森赤レンガ倉庫の歴史

函館赤レンガ倉庫群の歴史

道南・函館市「金森赤レンガ倉庫」は1869年、初代・渡邉 熊四郎氏による金森洋物店が歴史の始まりです。現在はショッピングスポット・観光スポットとして、全国からたくさんの人が訪れる赤レンガ倉庫。当時はどんな目的で作られ、どのような歴史をたどってきたのでしょうか。

創業者と金森洋物店

創業者の渡邉 熊四郎氏は大分県豊後竹田出身。24歳で函館に渡り、海産物や来航品の取引でたくさんの利益を生み出しました。その後、戦争によって焼け野原になった函館の地に洋物店を開業。これが金森倉庫の前身です。

渡邉 熊四郎氏は銀行の創設、学校や病院建築、新聞の発行などさまざまな公共事業の発展に貢献しました。函館の発展に尽力してきたことから、函館四天王とも呼ばれているそうです。

倉庫事業

かねてから物流に関心があった渡邉 熊四郎氏は、品物を預かり保管する目的の倉庫を1887年に作ります。これが、函館で初めてとなる営業倉庫です。時代の動きとともに倉庫業も発展し、次々と倉庫を増築。その規模はどんどん拡大していったと言います。

大火からの復興

倉庫業は順調そのものでしたが、1907年に函館は未曾有の大火に見舞われます。火災は街の3分の2を焼き尽くし、6棟あった倉庫も全焼。しかし、すぐに再建工事を開始。火災から約2年が経った1909年、防火対策として赤いレンガを積み上げて作られた5棟の倉庫群が完成。金森倉庫は、再建後も順調に業績を伸ばし続けました。

現在の金森赤レンガ倉庫へ

昭和後期頃になると、流通の変化や北洋漁業の縮小によって倉庫業は衰退。その後、金森倉庫は建造物として全国的に注目されるように。

外観はそのままに、改装を重ね飲食店やショッピングセンターが並ぶ複合施設へと変貌を遂げました。

金森赤レンガ倉庫はどんなところ?

函館赤レンガ倉庫群の歴史

現在、函館の赤レンガ倉庫群は「金森赤レンガ倉庫」として人気の観光スポットとなっています。人々を惹きつけ続ける魅力はどんなところでしょうか。その魅力をご紹介します。

赤レンガ倉庫の魅力

赤レンガ倉庫は風格のある佇まいとレトロな雰囲気、堂々とした存在感で街のシンボルとなっています。施設はショッピングモールのような作りとなっており、お土産屋やレストラン、多目的ホール、ビヤホールまであります

海を眺めながら散歩する人や、観光や家族でのお出かけなどレジャー目的として利用する人などさまざま。函館の金森赤レンガ倉庫は、子供から大人まで楽しむことができる施設となっています。

金森レンガ倉庫は4つの施設に分かれている

1988年に「金森赤煉瓦倉庫」から「函館ヒストリープラザ」、さらには2003年に「金森赤レンガ倉庫」へと生まれ変わりました。現在の「金森赤レンガ倉庫」は、4つの施設からなる北海道函館ベイエリアのランドマーク。ショッピングや食事などを楽しむことができます。

ここでは、金森赤レンガ倉庫の4つの施設についてご紹介します。

BAYはこだて

BAYはこだては、明治15年頃に建てられた建造物です。赤レンガ倉庫群の中ではもっとも古い倉庫で、2009年に現在の施設へとリニューアルオープンしました。チャペルやカフェなどが運河を囲むように並んでいて、函館のセレクトショップやカフェ、雑貨屋などが館内に軒を連ねています。

倉庫群の間には函館港内を約15分で一周するベイクルーズや、鳴らすと幸せになれるというモニュメント「幸せの鐘」もあります。

金森洋物館

金森洋物館という名称は、金物赤レンガ倉庫の創業者、渡邉 熊四郎氏が初めに開業した「金物洋物店」へのリスペクトを示したもの。金森洋物館は4つの施設の中で一番多くのお店が入っており、同倉庫のオリジナル商品などを扱うショップが複数あります。

お土産選びはもちろんですが、館内そのものが見応えのある造りとなっているので散策といった意味でも時間を忘れて楽しめますよ。

函館ヒストリープラザ

函館ヒストリープラザの高い天井とヒノキの柱は建築当時のままの姿で、明治42年に建てられた金森倉庫の特徴を見ることができる建物。また、函館に初めてできた当時のビアホールを完全再現した「函館ビヤホール」は函館ヒストリープラザの中で営業しています。

明治のレトロな空気が漂う店内で、道産の食材にこだわった料理とサッポロビール工場直送の新鮮な樽生を堪能できます。

金森ホール

金森ホールは多目的ホールとして利用され、地元のイベントや展示会が行われる場所。照明や音響の設備もしっかりしているので、コンサートや演劇にも適した施設です。約200人収容可能なスペースを生かして、ウェディングやパーティー会場として貸し出されることもあるようです。

ベイエリアへのアクセス

函館赤レンガ倉庫への行き方

金森赤レンガ倉庫があるベイエリア(末広町)は、町の中心部ということもあり、アクセス良好です。函館空港からは車やバスで25分ほど。JR函館駅からは一直線で徒歩約10分。ベイエリアに向かう途中には、函館朝市などがあるので飽きることなく徒歩で向かうことができますよ。

また、函館は路面電車が走る町。函館駅前から末広町に向かって、ぶらり電車旅気分を満喫するのもおすすめです。

スポット名 金森赤レンガ倉庫
住所 北海道函館市末広町14-12
電話番号 0138-27-5530
営業時間 物販/9:30~19:00
ビヤホール/11:30~LO21:00(土曜日曜・祝日は11:00~)
※館内ショップによって営業時間が異なる場合あり
公式サイト https://hakodate-kanemori.com/

人気のグルメ・お土産

函館赤レンガ倉庫での人気のグルメ・お土産

函館の金森赤レンガ倉庫には、たくさんの飲食店やショップがありますが、その中でも特に人気のお店と商品をご紹介します。

函館ビアホール

函館ヒストリープラザにある「函館ビアホール」は、地産地消にこだわったメニューが人気。サッポロビール工場から直送された新鮮な生ビールを飲むことができますよ。

明治時代のビアホールを再現した店内は落ち着いた空間設計で、カップルや家族連れで賑わっています。

函館洋菓子スナッフルス

金森洋物館にあるスナッフルスは、チーズオムレットがお土産として人気のお店です。店内のキャッチケーキバーは、今時珍しい、カウンターで立って食べるスタイル。キャッチケーキバーとは「スプーンやフォークを待ちきれずに思わず手で食べてしまうようなお菓子を提供する」という想いで名づけられたみたいですよ。

隣接するカフェコーナーでは、港を眺めながらゆっくりとケーキを楽しむことができます。

キャラメルガトー

金森洋物館「あおい森」で根強い人気を誇る商品が「キャラメルガトー」です。レンガを思わせる形にカットされたチョコレートケーキは、濃厚な味わいでお土産としても大人気。

パティスリー プティ・メルヴィーユ

プティ・メルヴィーユは、BAYはこだてにある本格スイーツが楽しめる人気のカフェです。モンドセレクション連続金賞受賞・国際高品質賞受賞の功績もあります。

ここでの注目メニューは、海鮮丼を模したケーキ「ミニスイーツ丼」。お土産としても喜ばれること間違いなしの人気商品です。このほか、プリンやこだわりのチーズケーキなどもおいしいと評判です。

周辺観光スポット

周辺観光スポット

金森赤レンガ倉庫があるベイエリアは、函館を象徴する観光スポットが集まった場所。少し足を延ばすだけで、人気スポットを巡ることができます。

元町散策

函館山の麓にある元町エリアは、明治時代に繁栄した歴史や文化を感じられる建造物が残っています。日本伝統の家屋の造りでありながら、ステンドグラスが施された2階がある家やそれらを再利用したショップが立ち並んでおり、開港地の歴史と和洋折衷を実際に感じ取ることができるのが魅力です。

函館山

元町散策後は、ぜひ函館山へ。「日本三大夜景都市」にも選ばれている函館の夜景は、息をのむ美しさ。函館山は車で向かうこともできますが、通常は函館山ロープウェイを利用するのが一般的。日が暮れるタイミングから観光客でいっぱいになるので、少し早めに訪れるのがおすすめです。

観光やショッピングで一日中歩き疲れた疲労感も、最高の景色を見てリフレッシュできますね。

まとめ

金森洋物店から始まり、波乱万丈な歴史をたどりながら現在の姿とまった「金森赤レンガ倉庫」。全国から訪れる観光客で賑わい、地元の人々からも親しまれる、まさに函館のシンボルです。函館旅行を計画する際は、本記事を参考にぜひ訪れてみてくださいね。

PREZO編集部
PREZO編集部
美味しいものに目がない。食べ歩きやお取り寄せ大好きなPREZOのスタッフが、地域の魅力や商品にまつわるストーリー、北海道の豆知識など、とっておきの情報を発信!