帯広のインデアンカレーとは? 地元民に愛されるソウルフードをご紹介
帯広市の名物グルメ『インデアンカレー』。市民はもちろん、北海道内外にファンの多いローカルグルメのひとつです。
なぜ、インデアンカレーは多くの人に愛されているのでしょうか? この記事では、インデアンカレーが愛されている理由をフカボリ紹介。歴史や人気の理由、注文できるメニューについて解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること
- 「インディアン」ではなく、「インデアン」が正解
- 年間約300万食も売れているカレー
- 人気の理由は味とコスパの良さ
帯広のインデアンカレーとは
帯広市内で複数店舗を展開しているカレーショップ「インデアン」。地元民の間では「カレー屋=インデアン」と言っても過言ではない人気店です。インデアンは過去に札幌進出のウワサがあったのですが、「帯広から出て行ってほしくない」という声が出るほど、地元住民から高い支持を受けています。
長年愛され続ける理由は、インデアンのコンセプトにあります。それは、「帯広で2番目に美味しい店」ということ。これだけ聞くと、なんで2番なの? と疑問に思うかもしれませんが、理由は「妻と母の料理が一番おいしいから」ということなのだそう。
“お客様の生活に溶け込んだ存在に、喜びを感じる”と公式サイトでも記載されていますが、家庭の大切さが考えられたコンセプトもまた好印象です。
インデアンの歴史
1968年、帯広市内に1号店がオープンしたカレーショップ「インデアン」。日本全国のカレー屋を食べ歩いた創業者が、独自のレシピを生み出して開店させました。
「インデアン」はお店を覚えてもらえるようにと、印象的な名前にしたと言います。カレーと言えばインドのイメージが強いからというチャーミングなセンス。店名を“インディアン”と勘違いされることも多いようですが、「インデアン」が正しい名称です。
お店には、市民のみならず、観光客も多く来店。看板メニューの『インデアンカレー』は年間約300万食をも売り上げているのだそうです。す、すごい!
インデアンが帯広市民に愛されている理由
週に複数回リピートする熱烈な常連客もいる「インデアン」のカレー(通称:インデアンカレー)。ランチタイムには、ビジネスマンや学生客で店内が賑わいます。
『インデアンカレー』は、なぜこんなにも地元民に愛されているのでしょうか。人気がある理由には、以下の2点が挙げられます。
- 具材はたっぷりなのに価格が安い
- カレーを家に持ち帰ることができる
具材たっぷりで満足度が高い
インデアンが店舗を構える十勝エリアは、国内でも有数の農業が盛んな地域。『インデアンカレー』には、十勝平野で収獲された野菜がたっぷり入っているのが特徴です。新鮮な地元食材を使っているため、地域還元という点でも地元民からの信頼を得ているわけです。
また、地元産食材をまとめて仕入れることはお店にも利用者にもメリットが生まれます。カレーのルーも自社工場で製造。そのため、インデアンのカレーは手頃な販売価格を実現しているのです。インデアンのメニューは基本的に500円前後。このリーズナブルな価格帯も、人気の理由と言えます。
カレーを鍋ごとテイクアウト!?
インデアンでは、カレーのテイクアウトを早い段階から行っていました。容器代が別途かかりますが、自宅から容器を持参すれば容器代はかかりません。地元民は今晩の夕食にと、鍋を持参する人もいるんだとか。一見異様な光景ですが、帯広市民にとってはもはや当たり前なほど、鍋テイクアウトは一般的。
鍋ごとなら、そのまま温めなおしができますし、プラスチック容器の削減といった環境面でもメリットがあると言えますね。
帯広名物・インデアンカレーのメニュー
インデアンには、7種類の基本メニューがあります。カレールーは3種類あり、メニューごとに使われるルーが異なるのが特徴。これに加えて、トッピングを5種類用意。メニューとトッピングの掛け合わせによって、アレンジ力が高いというのもインデアンの魅力と言えます。
3種類のルー
インデアンで使用しているルーは、以下の3種類です。
インデアンルー
牛肉をふんだんに使用したカレールー。辛さ控えめな数十種類のスパイスを調合し、熟成させたカレーです。辛すぎないため、子どもから大人まで、安心して注文できるルーとなります。
ベーシックルー
甘みと旨みをひき出したシンプルなカレー。ビーフのエキスが溶け込んだルーに、玉ねぎを入れて甘みを出しています。どんな具材にもマッチするカレールーです。
野菜ルー
地元で採れた食材がたくさん入っているカレー。じゃがいもと人参、玉ねぎが大きめにカットされています。一切、肉が入っていないのも特徴です。
ルーはメニューによって使い分けされているので、独自でチョイスすることはできません。
基本メニュー
基本メニューには、地元十勝や北海道で獲れた新鮮食材がたくさん使われているのも嬉しいポイントです。
メニュー名 | 使用されているルー |
---|---|
インデアン | インデアンルー |
野菜 | 野菜ルー |
ハンバーグ | インデアンルー |
エビ | ベーシックルー |
チキン | ベーシックルー |
カツ | ベーシックルー |
シーフード | ベーシックルー |
トッピングを5種類からチョイス
追加トッピングは、以下の5つが用意されています(有料)。
- カツ
- ハンバーグ
- エビ
- チキン
- チーズ
トッピングを利用することで、基本メニューのアレンジが可能に。例えば、ベーシックルー以外のルーにエビをトッピングすると、基本メニューとは異なる味わいのエビカレーを楽しむことができるというワケです。自分自身でオリジナルカレーが作れちゃうというのも、インデアンの魅力と言えます。
辛さは5段階
以下の5種類から辛さを調節できるのも嬉しい。
普通 | スタンダードな辛さ |
---|---|
中辛 | 普通の辛さに、もう一味辛みを追加 |
辛口 | さらに辛みを加え、コクのある辛さに |
大辛 | 辛さに、さらに辛みを加えた本場の辛さ |
極辛 | 大辛以上に辛いカレーをお求めの方へ |
辛さは無料で選ぶことができます。ご家族で一緒に訪れた際でも、それぞれ別々の辛さで注文できるため、うれしいサービスですね。
帯広市を訪れるなら、まちなか店が便利
インデアンは帯広市内に11店舗、釧路市内に2店舗あります。旅行や観光で訪れるなら、帯広市の「カレーショップ インデアンまちなか店」が利用しやすいです。JR帯広駅から徒歩約5分と好立地なうえ、車の場合でも広めの駐車場(無料)があるので便利。注意点は、どの時間帯でも比較的混雑しているということ。夜には売り切れメニューが出ることもあるため、早めの訪店をおすすめします。
ちなみに、まちなか店以外の各店舗も、魅力的な店舗ばかりです。インデアンは、外装やインテリアが各店舗ごとに少しずつ異なっています。唯一変わらないのは、各店舗とも映画スターのポスターがあること。店舗がオープンした年代によって、ポスターの顔ぶれはさまざま。このポスターは先代社長の趣味が洋画鑑賞だったということに由来するそうですが、今ではこの映画のポスターもインデアンの名物に。ぜひ、各店舗を巡った際にはポスターも気にかけてみてください。
まとめ
帯広の有名カレーショップ「インデアン」を紹介しました。12店舗あるすべての店のルーは、帯広市内にあるセントラルキッチンで調理されていて、どの店を訪れても同じ味を楽しむことができます。また、近場であれば、『インデアンカレー』をお持ち帰りして自宅の夕食にすることも。
帯広を訪れた際は、根強いローカルグルメ『インデアンカレー』をぜひご賞味ください。