北海道は名湯の宝庫！ 道内で人気の温泉地一覧

活火山が多い

実は北海道には活火山が多く、31カ所もの活火山が存在します。中でも択捉（えとろふ）焼山は2013年に噴火したという記録が残っています。活火山が多いため、地中深くで地下水が熱せられ温泉になりやすいと考えられます。

参照：気象庁 北海道の活火山

地下水が豊富

温泉は地下水が温められたもの。そのため、源泉が湧くには豊富な地下水が必要です。地下水は雨水や雪解け水が地下に蓄積したもの。雪国である北海道の地下には、豊富な地下水が蓄積されています。

地下水が豊富にあることも、北海道に温泉が多い理由のひとつと言えるでしょう。

天人峡温泉

大雪山の麓にある温泉地で、豊かな自然の中で温泉を楽しめるスポットとして人気の天人峡温泉。近隣には自然の観光スポットも多く、日本の滝100選にも選出された羽衣の滝まで約300mほど。大人同士で温泉や自然の景色を楽しむのにぴったりな温泉地です。

温泉の泉質は硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉で、黄褐色の湯色が特徴です。温泉宿が2件の小規模な温泉地ですが、無料で入れる足湯「天女の足湯」などを目当てに、近隣から日帰り温泉を楽しむ人も多くいます。

支笏湖温泉

日本最北の不凍湖として知られる支笏湖。摩周湖にも劣らない透明度を誇る美しい湖は、道央エリアの観光スポットとしても人気です。そんな支笏湖畔に湧いたのが支笏湖温泉です。

千歳空港からのアクセスも良く、美人の湯としても知られる支笏湖温泉は特に女性に人気があります。支笏湖畔の老舗温泉旅館「丸駒温泉」では、支笏湖と繋がった露天風呂が人気。湖と同じ高さにあるため、湖にそのまま浸かっているような開放感を味わえるそうです。

稚内温泉

日本最北端に位置する温泉地・稚内温泉。北海道でも知名度の高い稚内温泉ですが、実は1976年に原油の試掘を行った際、偶然湧き出たということはあまり知られていません。

海岸沿いの温泉施設には稚内港に寄港した外国人客も多く、外国語の案内表示が多くあるそうです。港町ということで、新鮮な海の幸を楽しめることも魅力のひとつ。温泉と北海道の海鮮を満喫したい人におすすめです。

定山渓温泉

札幌市内から車で1時間。豊かな緑に囲まれた温泉地として年間240万人程が足を運ぶという定山渓にある定山渓温泉は日帰り旅にもおすすめです。

グリーンシーズンは高山植物や紅葉を楽しめる他、札幌国際スキー場からも近いためスノーシーズンでも温泉を求めて訪れる人が多いようです。定山渓温泉は無色透明のナトリウム塩化物泉なので、体を芯から温めてくれますよ。

ハイキングや紅葉狩り、スノースポーツを楽しんだ後は、定山渓温泉で体を芯まで温めてはいかがでしょうか。

函館湯の川温泉

函館空港から車で約5分、新函館北斗駅からだと約45分というアクセスの良さが日帰り温泉にぴったりの函館湯の川温泉。湯川町を挙げて四季折々のイベントが開催されているため、イベントを目当てに訪れる人も多いようです。夏は花火、冬はイルミネーションと、老若男女問わず楽しめる温泉街と言えます。

泉質はサラっとしている塩化物泉で、保温効果が特に高いと言われています。源泉は約65度と高温ですが、源泉かけ流しの温泉宿も多く、天然温泉を満喫できるでしょう。

登別温泉

新千歳空港から車で約1時間、札幌市内から約1時間40分の位置にある登別温泉。登別と言えばクマ牧場などが有名ですが、登別市内からだと車で約15分というアクセスの良さが特徴です。

登別温泉は泉質が豊富で、温泉街の中で9種類の泉質があると言われています。入る温泉によって全く違う効能や湯ざわりを体感できるのも魅力です。温泉のデパートとも呼ばれ、近辺には登別温泉を代表する観光地「地獄谷」などがあり、毎年多くの人が訪れています。

ニセコ温泉

ニセコエリアには北海道ライオンアドベンチャーや、ニセコビレッジスキーリゾート、ニセコサヒナキャンプ場など家族で楽しめるアクティビティスポットが豊富です。日中、アクティビティを楽しんだら、夜は温泉に浸かって大人の時間を楽しんではいかがでしょうか。

ニセコ温泉は炭酸水素塩泉があることでも有名です。炭酸水素塩泉は日本国内でも数が少なく、美肌の湯として知られています。古い角質を柔らかくして流してくれるため、肌がツルンとなったように感じる人も多いそうです。

層雲峡温泉

北海道の真ん中に位置する層雲峡は自然のアクティビティを楽しみたい人におすすめのスポットです。ラフティングや山登り、紅葉狩りや犬ぞり体験など四季折々に楽しめるアクティビティが満載。くたくたになるまで遊んでから入る温泉は骨身に沁みることでしょう。

温泉は無色透明でやや硫黄の香りがします。泉質が弱アルカリ性で低刺激なので、小さい子どもや年配の人でも気持ち良く温泉を楽しむことができますよ。

ウトロ温泉

知床半島最大の温泉地として知られるウトロ温泉。流氷観光をはじめとするネイチャーツアーやウトロ港の新鮮な海の幸を楽しむことができるスポットとしても人気です。ウトロスキー場でスノースポーツを楽しんだり、オロンコ岩などを散策してみるのもおすすめ。知床を満喫する拠点として選ぶにもぴったりの位置にあります。

ウトロ温泉はオホーツク海を一望できるオーシャンビューの温泉も多く、夕日が沈む様子は絶景。夕焼けに染まる海を眺めながら入る温泉は、大人も子どもも自然の美しさに感動すること間違いなしです。

北湯沢温泉

北湯沢温泉のある伊達町では、教育旅行を推奨中。子ども達にさまざまな体験を通して、学びを得てもらうべく公式サイトでも旅行教育ガイドを公開中です。伝統工芸体験や写経体験、歴史体験など、北海道の文化や暮らしを知ることのできるスポットがたくさんあります。

温泉宿の中にはペットOKの宿泊施設もあるので、愛犬と一緒に旅行をしたい人にもおすすめです。宿によっては混浴風呂や、川の中にお風呂がある露天風呂も。古き良き温泉宿から豪華なホテルまで、さまざまな宿が軒を連ねる温泉街です。

洞爺湖温泉

日本百景やユネスコ世界ジオパークに認定されている洞爺湖近くには、洞爺湖温泉があります。北海道でも観光地として人気のスポットで、洞爺湖周辺にはカヌーやモーターボートなどさまざまなアクティビティを体験できるお店も多くあります。

洞爺湖では4月下旬から10月末頃まで毎日ロングラン花火大会を開催。日にちを選ばず、いつ行っても花火大会が見れるということで、カップルに大人気です。温泉街には足湯もあるため、カップルで足湯に浸かりながら花火鑑賞を楽しんでみてはいかがですか。

阿寒湖温泉

天然マリモの群生地として世界的にも知名度の高い阿寒湖。美しい自然の残る阿寒湖の南岸にあるのが阿寒湖温泉です。近隣には北海道最大のアイヌコタン（集落）があり、アイヌの伝統的な民芸品や料理などを楽しむこともできます。

派手なアクティビティや催しはあまり多くないですが、カップルでまったりと温泉旅行を楽しみたいなら阿寒湖温泉がおすすめです。自然の景色や野生動物の観察を満喫しつつ、温泉街にある足湯や手湯を二人で巡ってみてください。

虎杖浜温泉

多くの源泉が湧き、北海道有数の温泉地として賑わいを見せていた虎杖浜温泉。現在は過去程の賑わいはないものの、ゆったりとした時間の流れるモダンな温泉街として、温泉好きが足を運ぶスポットです。

美肌の湯と呼び声の高い上質な温泉が多く、中には国内でも希少な植物由来のモール泉もあります。モール泉は天然の化粧水とも言われているため、カップルで足を運べば彼女も喜んでくれるでしょう。

2021年には民族共生象徴空間ウポポイがオープン。近隣に新たな観光スポットが開園したことで、また盛り上がりを見せることが期待されている温泉地です。

十勝川温泉

植物が蓄積してできた亜炭層から湧き出た温泉をモール泉と呼び、世界でも希少で良質な温泉資源として知られています。十勝川温泉のモール泉は北海道遺産にも認定されており、アイヌ民族はモール泉を「薬の沼」と呼んでいたんだとか。現在も希少なモール泉を守るべく、地域が一丸となって資源保護に取り組んでいます。

モール泉はやや茶色がかった湯色が特徴です。肌当たりもよく保湿効果の高いことで人気を博しています。北海道有数の温泉地で、リーズナブルなものから豪勢なものまでさまざまな宿があるのも魅力。1人温泉旅を満喫するにはぴったりの温泉地です。

川湯温泉

川湯温泉は古くから湯治場としても知られてきた歴史のある温泉地です。強酸性の硫化水素泉の湧く温泉街は、硫黄の香りがたちこめノスタルジーな雰囲気を感じさせてくれます。

湯治場として活躍していたこともあり、さまざまな効能があるのも川湯温泉の特徴です。源泉によっては飲泉も可能。強酸性で強い酸味を感じますが、体に染みわたる温泉のパワーを感じると病みつきになるかもしれません。

温根湯温泉

肌触りの良い単純硫黄泉が特徴の温根湯温泉は、美肌の湯としても有名です。日本屈指の温泉とも言われる泉質の良さが特徴で、多くの温泉では源泉かけ流しを楽しむことができます。

柔らかな温泉に入れば肌はしっとりと潤い、芯から温まった体はじっくりと癒されることでしょう。四季折々の自然を楽しめるのも特徴で、紅葉や雪景色などを楽しみながら入る露天風呂は格別です。