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札幌に初夏を告げる風物詩、YOSAKOIソーラン祭り(よさこいソーラン)

札幌に初夏を告げる風物詩、YOSAKOIソーラン祭り(よさこいソーラン)の画像

北海道の夏に行われるイベントといえば、YOSAKOIソーラン祭り! 全身で表現するソーラン節、こだまする音楽や掛け声が会場を包み、熱気と共に札幌に夏の始まりを知らせてくれる人気のイベントです。

何気なく見ても楽しめますが、せっかく観賞するなら歴史や意味なども知っておくのがおすすめ。この記事では、よさこいソーランの概要、高知で行われているよさこい祭りとの違い、楽しみ方までを深く紹介してます。

この記事でわかること

  • よさこいソーランは「よさこい節」と「ソーラン節」の組み合わせ
  • 発祥は高知県の「よさこい祭り」
  • 大迫力の踊りは現地でも、テレビ・インターネット放送でも楽しめる
  • 北海道ご当地ラーメン
  • スープカレー特集

YOSAKOIソーラン祭りとは

YOSAKOIソーラン祭りとは

YOSAKOIソーラン祭りは、毎年札幌で行われている北海道を代表する大イベント。初夏の風物詩であり、普段は冷涼な気候の北海道に熱さを届けてくれます。今や全国区で知られるようになった催しですが、その始まりは小さな取り組みから始まりました。ここでは、よさこいの意味や踊りの決まり、会場、日程など、よさこいソーランのいろはを学んでいきましょう。

そもそも「よさこいソーラン」って?

よさこいソーランとは、高知県のよさこい節と北海道のソーラン節を組み合わせた言葉。よさこいという言葉は、「夜さり来い(夜にいらっしゃい)」「夜さ来い(夜に来い)」が語源と言われており、戦後の経済再興や地域復興を目的に始まりました。

ソーラン節は、北海道に伝わる民謡のひとつ。ニシン漁の際に歌われていた作業歌が元になっており、力強くニシンを引っ張り上げるときの「ヤーレンソーランソーラン」「ドッコイショ~ドッコイショ」という掛け声が歌になっています。この掛け声には、同じ言葉を叫んで一体感を高める、ヘブライ語に直して「まっすぐ目指して、嵐が来ても神の御加護によって進んでいけますように」と意味があるなど、諸説あるそうです。

踊りの決まりは2つだけ

踊りの決まりは2つ

YOSAKOIソーラン祭りでは、2つだけルールが決められています。1つは鳴子を持って踊ること。鳴子とはかつて音で鳥を追い払うために使われた道具で、手に持って振ると、板と板がぶつかった気持ちの良い音がします。

2つ目の決まりは、ソーラン節のフレーズを曲に入れること。北海道に伝わる民謡を取り入れ、力強さを掛け声と動きで表現します。基本的なルールを守れば、曲や振り付け、道具は自由です。チームごとにオリジナリティのある演舞が繰り広げられ、思い思いの世界観を表現しながら、よさこい祭りとソーラン節を今に伝えています。

会場

YOSAKOIソーラン祭りの舞台となるのは、札幌市内の中心地。2022年に行われる第31回では、大通南北パレード会場、大通公園西8丁目会場、一番街会場、道庁赤れんが会場、FUNKY!すすきの会場、JR札幌駅南口広場会場、カナモトホール会場で開催される予定です。

大通公園周辺がメインですが、札幌市郊外の新琴似会場や平岸会場でも演舞が行われます。開催期間中は道路規制が敷かれ、ステージ会場はもちろん、道路を踊りながら練り歩くチームを見られるのも魅力です。

開催日程

第31回YOSAKOIソーラン祭りは、2022年6月8日(水)~12日(日)の5日にわたって開催される予定です。公式スケジュールは、以下のように発表されています(詳細は公式サイトをご確認ください)。

6月8日(水)
18:00~18:30 オープニング(大通公園西8丁目広場)
18:00~21:00 札幌市内チーム演舞(大通公園西8丁目広場)

6月9日(木)
18:00~18:30 オープニング(大通公園西8丁目広場)
18:00~21:00 札幌市内チーム演舞(大通公園西8丁目広場)

6月10日(金)
18:00~21:00 ソーランナイト(大通公園西8丁目広場)
18:00~21:00 各チーム演舞(すすきの会場)

6月11日(土)
10:00~21:00 各チーム演舞(札幌市内各会場)
11:30~18:00 U-40大会(JR札幌駅南口広場会場)
17:20~19:00 サタデーナイトパレード

6月12日(日)
10:00~17:00 各チーム演舞(札幌市内各会場)
10:00~11:20 ジュニア大会一次審査(大通公園西8丁目会場)
15:00~16:20 U-40大会二次審査(カナモトホール会場)
17:00~18:00 一次審査員賞演舞会(JR札幌駅南口広場会場)
17:10~18:20 ファイナルパレード(大通パレード会場北コース)
17:10~18:20 30周年記念パレード(大通パレード会場南コース)
15:00~17:00 ファイナルステージ第1部(大通公園西8丁目会場)
18:30~21:00 ファイナルステージ第2部(大通公園西8丁目会場)

参照:YOSAKOIソーラン祭り公式サイト

期間中は様々なイベントを開催

YOSAKOIソーラン祭りの期間中は、演舞だけではなく、各種イベントが開催されます。全国各地のグルメが集合する「北のふーどパーク」、2022年から始まる映像参加企画などを実施。演舞の合間にグルメに舌鼓を打ったり、大通西10丁目会場の大型ビジョンで映像を見たりするなど、様々な楽しいコンテンツが用意されています。

北海道のYOSAKOIソーランと高知のよさこい祭りはどう違う?

YOSAKOIソーラン祭りは北海道ならではのイベントと思われがちですが、実は高知でもよさこい祭りが行われています。全国を探せば、他にもよさこいは多くあり、その違いが気になる方が多いのではないでしょうか。北海道と高知のよさこい祭りの違いを紐解きながら、よさこいがどのように広がったかを紹介します。

発祥は高知県のよさこい祭りから

発祥は高知

YOSAKOIソーラン祭りと高知のよさこい祭りが全く違うものということではなく、よさこい祭りが元になって各地によさこい文化が広がっていきました。戦後復興期であった1954年の高知で、市民の復興ムードを高めること、徳島県の阿波踊りのような祭りをつくることを目指して、高知商工会議所が中心になって開催したのが始まりです。

YOSAKOIソーラン祭りで鳴子を使用するのは、よさこい祭りが元になっています。札幌のよさこいソーランに劣らず、カラフルな衣装、迫力のある演舞、音楽などを楽しめる、全国区のイベントです。

北海道のYOSAKOIソーランがきっかけで全国区に

北海道のYOSAKOIソーラン祭りは、当時北海道大学に在学中だった長谷川 岳氏(現・参議院議員)。お兄さんのいる高知県を訪れた際によさこい祭りに出会い、1992年に学生仲間と一緒に北海道で、後にYOSAKOIソーラン祭りとなるイベントを開催しました。当時の参加者は1,000人、観客は20万人でしたが、今では約27,000人、観客約200万人が集まる大イベントに成長しています。YOSAKOIソーラン祭りをきっかけに全国によさこいの名が知られ、各地でよさこい祭りが賑わいをみせるようになりました。

つまり、歴史は高知県の「よさこい祭り」にありますが、北海道の「YOSAKOIソーラン祭り」によって逆輸入的に高知県も盛り上がりを見せるようになったということです。

海外にもよさこいが広まっている

よさこいは、日本国内にとどまらず、海外にも広く伝わっています。よさこいアンバサダー制度の創設によって、海外の方によさこいを体験してもらったり、よさこいマイスター制度で認定された指導者が海外の方に指導したりするなど、よさこいの普及が活発に行われているのです。

札幌のYOSAKOIソーラン祭りにも海外チームがゲストとして招待されており、世界によさこいネットワークが広がっています。

YOSAKOIソーラン祭りの楽しみ方

YOSAKOIソーラン祭りの楽しみ方

YOSAKOIソーラン祭りは、思い思いの楽しみ方で満喫できるイベントです。会場でもテレビでも見られて、演舞をしたり運営に関わったりして参加する方法もあります。自分に合った楽しみ方で、よさこいソーランを存分にエンジョイしましょう。

パレード会場で間近で鑑賞する

大通南北パレード会場は、札幌の目抜き通り・大通が演舞の舞台。南北の道路を使用し、西7丁目から5丁目まで踊り子たちが掛け声をあげながら闊歩します。道路沿いに設置された桟敷席は、迫力の演舞を目の前で見られるスポットです。例年は5丁目から7丁目にパレードが進んでいましたが、今年(2022年)は逆になっているので、位置取りに注意しましょう。

ステージ会場で演舞を楽しむ

ステージ会場で演舞を楽しむ

大通公園西8丁目会場には、特設ステージが設置されます。参加する全チームがステージで演舞を披露。特別観覧席はステージ正面に位置し、オープニングやファイナルステージなどをクリアな視界で観覧できます。

もっと目の前で見たい方にはアリーナ席がおすすめ! メインステージの目の前にあり、椅子に座りながら迫力ある演舞を特等席で見られます。

テレビやインターネットからも楽しめる

YOSAKOIソーラン祭りは、テレビ放送(北海道ローカル)やインターネットでも配信される予定です。会場に行くのが難しい方や自宅でゆっくり楽しみたい方は、テレビやスマホで視聴を。動画配信サービス「Hulu」では過去映像をオンデマンド配信しているので、そちらでぜひ予習・復習もどうぞ。

お祭りへの参加も考えてみよう

YOSAKOIソーラン祭りの演舞にあこがれがある方は、自ら参加するのも方法のひとつです。よさこいチームを結成したり、加入したりするほか、マーチングバンドやチアダンスなど音楽団体での参加も受け付けています。多数の企業がお祭りをサポートしており、企業としてよさこいに関わることも可能です。(第31回のチーム参加申込受付期間は終了しています。)

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菅原 光拳
ライター / フリーエディター
札幌生まれ、北広島市育ち。学生時代に釧路で環境と自然教育を学んだのち、卒業後も北見を拠点に道東で7年間を過ごす。現在は北海道観光をはじめ、ライフスタイルメディアなど多様なジャンルの記事を執筆中。