富良野のラベンダーは7月が見頃! おすすめスポットと時期、楽しみ方をフカボリ
北海道の中心に位置する富良野の見どころは、何といってもラベンダーが咲き誇る絶景。一面紫の景色、工夫を凝らした花畑の風景など、美しい景観を楽しむことができます。富良野エリアには魅力の異なる絶景スポットが多数点在しているので、どこでラベンダーを見ようか迷うところ。
本記事では、おすすめスポットや楽しみ方をご紹介。一番きれいに見られる時期にも触れていますので、北海道旅行や花ドライブ、ラベンダー観賞に役立ててみてください。
この記事のまとめ
- ラベンダーは見て、香って、食べて楽しめる!
- ベストシーズンは7月上旬から中旬
- ラベンダーめぐりはマイカードライブが基本
- レンタサイクルや富良野・美瑛ノロッコ号もおすすめ
富良野が誇るラベンダーの魅力
富良野のラベンダーの魅力は、紫色が目に飛び込んでくる絶景だけではありません。花畑から香ってくる匂い、加工品で感じられる味わいなどもまた、多くの人が魅了されるポイントです。富良野を訪れる前にその奥深さを知って、ラベンダーの良さを存分に感じましょう。
一面紫のラベンダー畑を「見て」楽しむ
ラベンダーの魅力を一番に感じられるのは、やはり一面紫のラベンダー畑。一つひとつのラベンダーは可愛らしい姿をしていますが、畑一面のラベンダーが一斉に咲くと、紫一色の風景が姿を現します。ラベンダーを一躍有名にした「ファーム富田」などで間近で観賞するのはもちろん、山頂につながるリフトからラベンダーを見られる「中富良野町営ラベンダー園」など、スポットによって眺望の魅力は様々です。
今やラベンダー畑の風景は富良野の風物詩ですが、ラベンダーの栽培は簡単ではありません。栽培にした気候や土地柄であるだけではなく、土づくりや刈り込みなど手入れにも手間がかかっています。大切に育てられたラベンダーに思いを馳せながら、パープルに染まった風景を観賞してみましょう。
ラベンダーの匂いを「香って」楽しむ
ラベンダーといえば花畑観賞ですが、香りを楽しめるのも魅力のひとつ。デュフューザーや芳香剤などフレグランスアイテムの香りとしてもポピュラーで、気持ちが安らぐ香しい匂いが広がります。
ドライフラワーとして部屋に吊るしたり、ラベンダーの花粒を布の袋に入れて香り袋にしたりするなど、香りの楽しみ方がいくつかあります。ラベンダー畑で鼻を利かせてみたり、香りグッズを購入してみたりして、ラベンダーの香りも楽しんでみましょう。
ラベンダーエキスを使ったグルメを「味わって」楽しむ
ラベンダーを見て香って楽しむだけでは終わりません。ラベンダーから抽出したラベンダーエキスを使用したスイーツやドリンクがあり、ラベンダーの味わいと香りを感じられます。エキスを使ったケーキやスコーン、シュークリーム、ハーブティー、ラベンダーカルピスなどが人気で、中でも有名なのがラベンダーソフトクリームです。
紫色のソフトクリームを口に含むと、ラベンダーの香りが口の中に広がります。ファームには、飲食施設が併設されていることが多いので、ぜひラベンダーグルメをチェックしてみてください。
一番美しい時に見たい! ラベンダーは何月が見ごろ?
富良野のラベンダーが見ごろを迎えるのは、7月上旬から中旬頃。6月下旬以降から開花し始める「濃紫早咲(のうしはやざき)」など早咲きの品種もありますが、「ようてい」「おかむらさき」「おかむらさき」といった品種は7月頃から咲き始めます。
8月に入ると、ラベンダースポットではラベンダーの刈り取りが始まり、一面紫の景色が見られなくなることも。7月に富良野のラベンダースポットを訪れて、ラベンダー畑の絶景を楽しみましょう!
おすすめのラベンダースポット
富良野では、ラベンダーを育てているファームはもちろん、公園や展望台などでもラベンダーを観賞できます。ここでは、10のスポットをご紹介。気になるスポットを見つけて、ラベンダーにうっとりしましょう。
中富良野エリア
ファーム富田
ラベンダーの名所として名高いのがファーム富田。富良野ラベンダー発祥地としても知られ、富良野の人気スポットとなっています。ファームには、トラディナルラベンダー畑や森のラベンダー畑、森の彩りの畑など、多種多様な花畑があります。紫一色のラベンダーの景色だけではなく、マリーゴールドやサルビアなど色とりどりの花々とのコントラストも楽しめるのが魅力。
園内には、ドライフラワーや香水を扱うショップやオリジナル商品を販売するショップ、カフェなどが開かれています。ラベンダーグッズやグルメはお土産や思い出づくりにぴったり。園内やショップをゆっくり回って、ファームのラベンダーを満喫しましょう。
ラベンダーイースト
ファーム富田から東に4kmほどの上富良野東中地区に、ファーム富田が運営する日本最大級のラベンダー畑「ラベンダーイースト」があります。元々は、香料作物を生産する水田でしたが、土地の整備によって今ではラベンダー畑になりました。見晴らしの良いロケーションにあり、そびえたつ十勝岳連峰や富良野西岳、芦別岳を背景に、視界いっぱいに広がるラベンダーを楽しめますよ。
ラベンダーイースト巡りでぜひ利用したいのが園内を走る「ラベンダーバス」。トラクターが座席をけん引し、15~20分かけてゆっくりとラベンダー畑の間を進んでいきます。車内では音声アナウンスが流れるので、説明に耳を傾けながら、雄大な景色やラベンダーの香り、心地よい風を感じてみましょう。
彩香の里 佐々木ファーム
彩香の里 佐々木ファームには、6ヘクタールの広大なラベンダー畑があります。CMや映画などのロケ地にも使用され、実はどこかで見たことがあるかもしれません。富良野で植栽されているラベンダーは主に4種類ですが、ここでは北海道にある8種類のラベンダーを一度に見られるのが特色。
ラベンダー畑のバックには、十勝岳や芦別岳がそびえ、北海道らしい大自然の風景が広がっています。7月にはラベンダーウエディングを受付中。一面紫のラベンダー畑に囲まれて、結婚式を挙げるのも良いですね。
中富良野町営ラベンダー園
中富良野町営ラベンダー園は、冬場はスキー場としても使われている場所。夏場もスキー場のリフトが稼働していて、斜面に植栽されたラベンダー畑をリフトから眺めることができます。5分ほどで頂上に着き、リフトからの景色とはまた違った、富良野のパノラマ風景を見られるのが魅力です。下るときももちろんリフトからラベンダーを見渡せます。ファーム富田から車で3分程度のアクセスなので、ぜひ立ち寄ってみてください。
富良野市および近郊
ハイランドふらの
ハイランドふらのは、富良野市にある温泉・宿泊施設。施設前には、富良野市で最大級のラベンダー畑が広がり、7月上旬から中旬にかけて紫のラベンダーの海から香りが漂います。
ラベンダー畑を見るなら、館内の露店風呂がベストポイント。お風呂で体を休めながら、ラベンダー畑や十勝連峰の景色で心も癒してくれます。シンプルで機能的な客室、富良野食材を味わえるレストランなど施設が充実しているので、ラベンダー巡りや富良野旅の拠点にもおすすめです。
麓郷展望台
麓郷展望台は、ふらのジャム園内にあるビュースポット。十勝連峰や夕張山地、東京大学北海道演習林などに囲まれ、エゾシカやエゾウサギなどの野生動物も多く見られます。7月中旬からラベンダーが咲き始め、遅咲きのラベンダーを7月下旬から8月上旬に見られるのも、ここならではの魅力です。
施設内には、ジャム工房やアンパンマンショップなど人気のスポットが多くあります。展望台からのラベンダーと一緒に、富良野の観光スポットを楽しんでみてはいかがでしょうか。
上富良野エリア
フラワーランドかみふらの
フラワーランドかみふらのには、扇状に広がった花畑が広がっています。ラベンダー以外にも多種多様な花が植栽され、春から秋にかけて四季折々の景色を見られるスポット。7月ごろにはラベンダーが一斉に咲き、一面紫の景色を見せてくれます。
また、体験メニューが充実しているのも嬉しいポイント。花畑を周遊するトラクターバス、そば殻とラベンダーポプリでつくる枕づくり、押し花ハガキづくり、押し花プレートづくりなどを楽しめます。アスパラやメロン、とうもろこしなど富良野の味覚も体験できるので、ぜひ味わってみてくださいね。
かんのファーム
かんのファームは、花人街道と呼ばれる国道237号沿いにあるファーム。ラベンダーをはじめとして、数10種類の花々が植栽されており、一面紫のラベンダー畑やカラフルな花畑を散策できます。入場料は無料で、日没まで営業しているので、晴れた昼はもちろん、夕暮れ時のラベンダー畑を見に行くのも良いですね。
園内には、ショップ「きんこんかんの」があり、ラベンダーを使った雑貨や農産物、ソフトクリームなどを販売しています。「あげいも」や「じゃがバター」など北海道らしいフードメニューもあるので、ラベンダー巡りと一緒に味わってみてください。
日の出公園ラベンダー園
日の出公園ラベンダー園は、上富良野の小高い丘にあります。ラベンダー畑や十勝連峰が見えるロケーションは、展望台で眺めるとさらに壮観に。散策路の先にある展望台から景色に目を向けると、ラベンダー畑や富良野の街並み、富良野盆地まで見渡すことができます。
展望台から少し下がった場所にあるのは「愛の鐘」。ここで愛を誓うと想いが成就すると言われ、夫婦やカップル、女性に人気のスポットです。
富良野のラベンダーめぐりはこう楽しむ!
富良野のラベンダーをもっと楽しむためには、どのようにスポットを巡るかも大切。定番スポットに行くのは間違いありませんが、移動をちょっと工夫するだけで、富良野やラベンダーの良さがより感じられます。ここでは、自動車・レンタカー、レンタサイクル、富良野・美瑛ノロッコ号という3つの巡り方を見ていきましょう。
自動車・レンタカーで巡るのがおすすめ
富良野のラベンダースポットは、数km離れていることが多く、自動車・レンタカーがあると便利。移動がスムーズなだけではなく、北海道ならではの田園風景を眺めながら、次なるスポットへとドライブできます。
標高50mの場所を通るパノラマロード江花は、ぜひ移動するときに通りたい道。5.5kmほど続く道から北海道らしい風景を見渡すことができます。他にもドライブルートが多くあるので、思い思いの道を開拓するのも良いですね。
レンタサイクルで富良野の自然を体感しよう
富良野に広がる雄大な自然を体で感じるなら、レンタサイクルでの移動がおすすめ。大自然に続く道を自転車で進みながら、風景を間近で見たり、風を感じたりできるのはレンタサイクルの醍醐味です。
移動に時間はかかるものの、気ままに目的地を目指すのも旅の楽しみ方でしょう。気になった風景を見つけたら自転車を止めて写真を撮影できるのも、レンタサイクルの嬉しいポイントです。
富良野・美瑛ノロッコ号の車窓から
富良野と美瑛・旭川をつなぐ富良野・美瑛ノロッコ号は、6月から8月の期間限定で運行する列車。ラベンダー畑や田園風景の間を時速30kmほどでゆっくりと運行し、広く取った窓から風景を一望できます。
期間中には、臨時駅の「ラベンダー畑駅」がオープン。中富良野駅と上富良野駅の間に位置し、下車後ファーム富田まで徒歩約5分でアクセスできます。ファームへの移動手段にも便利ですが、目的地を決めず車窓からラベンダーや田園風景を楽しむのもおすすめです。