北海道のおいしいお米はこれだ!北海道米ブランド6種の特徴や歴史などを徹底調査!

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北海道を代表するイメージとして「グルメ」は欠かせないものですよね。

一般的には海産物や牛乳、じゃがいもなどが北海道の名産品としてイメージしやすいと思いますが、近頃ではさらに身近な北海道産の農産物として、「お米」の存在が見逃せないのです。

北海道とお米というのは、スーパーでブランド米を普段からチェックしている方以外にはあまり知られていないかも知れませんが、広大な北海道で作られる豊富な種類のお米は、実は今や日本国内の中でも屈指の生産量と人気を誇っています。

今回はそんな北海道の米の魅力と、そのブランド別特徴を紹介しながら、お米を使ったおすすめグルメまでをしっかり紹介していきますのでぜひ参考にしてください。

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なぜ北海道は日本一の米どころなのか

なぜ北海道は日本一の米どころなのか

日本の中でも米どころとして有名なのが新潟県。新潟県のお米は有名なブランド米であるコシヒカリを筆頭に、おいしいお米として誰もが知っている存在です。

では、新潟に続く米の産地がどこなのかご存知でしょうか?

意外に思われるかも知れませんが、それは北海道なのです。

北海道の米の生産量や主な産地は

北海道といえば、その広大な大地をほとんどの人がイメージすることでしょう。そんな自然に恵まれ、大きな土地を生かすことができるのが米づくりなのです。

米の収穫量

実は北海道は作付け面積、そして収穫量ともに日本トップクラスの数字を誇り、全国的に知名度の高い新潟県と毎年激しいトップ争いを繰り広げています。

ではそんな北海道の、どんな場所で米づくりが行われているのでしょうか。

北海道の主なお米の産地

統計データを見てみると、北海道米のおよそ半数は「空知」という地域で占められています。次いで「上川」、そして「石狩」と言った地域が米づくりの代表的な地域です。

地図で見てみれば、北海道の西半分のほとんどの地域で米作りが行われているとわかります。

そんな北海道の米づくりの利点は、広大な土地を生かした大規模農業です。それは一戸当たりの作付け面積から見ることができ、全国平均の約5.3倍の土地を一戸で行っています。

参考:農林水産省 大臣官房統計部「令和3年産水陸稲の収穫量」

北海道米の歴史を知ろう

北海道米がブランド米として全国的に愛好されるようになったのは、比較的最近のこと。しかし実は北海道米はかなり昔から作られていて、その歴史を見れば現在の人気も納得がいくはずです。

北海道で初めて米作りが行われたのは、1692年までさかのぼります。しかしこの時はまだ北海道の厳しい寒さに稲が耐えられず、うまく作れませんでした。

そんな北海道の米づくりの歴史を変えたのが「北海道稲作の父」と呼ばれる中山久蔵です。その後もこの北海道の土地での米作りは脈々と継続され、1980年には北海道長の肝いりで「良質米の早期開発」というプロジェクトがスタートしました。

その結果従来の北海道米のイメージを一気に変えた「きらら397」が登場。ネーミングのセンスと共に日本中からの注目を集め、さらに2001年には今や北海道米の代表とも言える「ななつぼし」により、全国に北海道米の名を広げました。

北海道のブランド米がなぜ全国的に支持されているのか

北海道のブランド米がなぜ全国的に支持されているのか

北海道米の中でも知名度が高いのが「ゆめぴりか」と「ななつぼし」なのではないでしょうか。このブランドの名前は全国のスーパーなどでも見られますから、名前は知っていたけれど北海道の米とは気が付かなかったという方もいらっしゃるはずです。

ではなぜこのふたつの北海道米がそこまで知名度が高いのでしょうか。

その理由の一つが一般財団法人日本穀物検定協会が発表している「食味ランキング」によるランキングです。

ゆめぴりかとななつぼしは共にこの食味ランキングで「特A」を11年連続で獲得しています。
このランキングは基準米として「コシヒカリ」のブレンド米を設定し、これに対して「特に良好」と判断された米だけが特Aとして認定されるのです。

北海道にはこんなにブランド米がある

北海道にはこんなにブランド米がある

規模も大きく生産量も多い北海道米は、いまや全国で愛される米となっています。

しかし、ブランド米としての知名度がここ最近急激に上がっている北海道米ですが、まだ実際にその味を体験したことがないという方も多いかも知れません。

さらにひとことで北海道米と言っても、その味わいや特徴はブランドごとに異なりますから、それぞれのブランドの特徴を理解して自分好みのものを見つけておきたいものです。

そこで続いて北海道米の中からいくつかのブランドをピックアップして、その特徴について説明していきます。

ゆめぴりか

先ほどもご紹介した通りゆめぴりかは、全国食味ランキングで11年連続で特Aを獲得しています。

2008年に誕生したゆめぴりかの特徴は、程よいねばり、豊かな甘味、そして艷やかで美しい炊き上がりと三拍子揃った極良食味米。
過酷な環境から度重なる品種改良が行われてきた北海道米の全てを結集して誕生したゆめぴりかは、日本人の白米に対する要求の全てを満たすために生まれてきたと言っても過言ではないのです。

さらにゆめぴりかならではの特徴は、冷めてももちもち感と美味しさがキープされることにあります。そのため、ゆめぴりかで作ったおにぎりやお弁当は、他にはないお米の美味しさが感じられるものとなるのです。

ななつぼし

「星がきれいに見えるほど空気がきれいな北海道で、北斗七星のように輝いてほしい」という願いを込めて作られたのが、北海道米を代表するもう一つのブランド米、ななつぼしです。
ななつぼしもゆめぴりかと同様、全国食味ランキングで11年連続で特Aを獲得しており、北海道だけでなく日本を代表するお米と言えるでしょう。

つや、粘り、甘味のバランスを追求し、ゆめぴりか同様冷めても美味しいというのが、このななつぼしの特徴となります。

ではゆめぴりかとななつぼしの違いはどこにあるのでしょうか?

それは、どちらかというともっちり感を追求したゆめぴりかに対し、さっぱりとした食べ応えになるのがこのななつぼしです。そのため、お寿司のための酢飯にも適しています。

ふっくりんこ

全国食味ランキングで特Aを獲得しているゆめぴりかとななつ星以外にも、北海道には特筆するべきブランド米が存在します。

その中からまずご紹介したいのが、この「ふっくりんこ」です。北海道民の舌をうならせたいという目標を掲げ、ふっくりんこという名前の通りふっくらとやわらかな食感となっています。
色々なおかずにマッチする万能な味わいのふっくりんこは、無洗米や特別栽培されたものまでバリエーションが楽しめるお米です。

おぼろづき

2005年に登場した「おぼろづき」は、お米の成分であるでんぷんに服荒れるアミロースが少ないため、粘り強い食感と甘味、そして独特の風味を持っています。

それまでの北海道米という一定のイメージをくつがえし、コシヒカリに対抗できる評価を食味官能試験で得ることで、北海道米全体のイメージを底上げしたのがこのおぼろづきなのです。
おこわとしても美味しいモチモチの食感を楽しみたいなら、ぜひこのおぼろづきを試してみてください。

はくちょうもち

北海道米ならではのネーミングを持つこの「はくちょうもち」はもち米であり、炊き上がりから時間が経っても硬くなりにくいのが特徴です。

炊飯器で炊けるもち米として人気で、赤飯やもち、大福などの和菓子の材料としても使われています。

ほしのゆめ

北海道のブランド米としても人気が高い「ほしのゆめ」は、こちらもあっさりとした味わいが人気です。

北海道米の元祖とも言えるきらら397をその他のブランド米と掛け合わせて作られただけに、その品質は保証済み。クセがないため濃い味のおかずともよくマッチし、程よいねばりが人気のお米です。

北海道の米づくりのカレンダーを知ろう

北海道にはブランド米がたくさんあることがわかりましたが、次に北海道の米づくりがどのような流れで行われているかをチェックしてみましょう。

もちろん北海道だからと言って、他の地域の米作りと大きな違いがあるわけではありませんが、それでも北海道ならではの季節感や広大な土地による、北海道米ならではの特徴が垣間見えるはずです。

雪解け前の3月から始まる苗作り

北海道の米づくりはまだ雪解け前となる3月から始まります。

雪を溶かし除雪した土地に、まずは苗を育てるためのビニールハウスを設置。もちろん冬の北海道の温度に負けないよう、しっかりと温度と湿度が管理されたビニールハウスで、健康な苗が育てられます。

5月に始まる田植え

5月に始まる田植え

北海道での田植えは5月から準備が始まります。田圃を耕して水を張り、苗を植えられるように整える作業を終えれば、田植えがスタート。すくすくとビニールハウスの中で育てられた苗を、大規模農業ならではの田植え用の機械で植えていきます。

8月には開花と受粉が始まる

8月には開花と受粉が始まる

6月から7月にかけては稲の根がしっかり大地に根付き、枝分かれしていく季節です。穂が育つ時期は温度管理が大切になります。なぜなら茎の中が膨らむ時期は寒さに弱いからです。

そして、田んぼの温度管理は水の深さで調節。7月下旬からは穂が出始め、花を咲かせます。8月になれば咲いた花で受粉が行われ、モミが開花すれば受粉が完了。

この時期の気温は23度前後が理想となり、この温度が収穫量に大きな影響を与えます。

9月から10月が収穫の季節

稲刈り

夏の受粉が終わりモミが硬くなる9月になると、いよいよ収穫のタイミングです。穂が黄色に変色し垂れ下がるようになる9月中旬から10月に、ついに刈り取りの時期がやってきます。

と言っても北海道の米づくりは大規模農業がほとんどですから、専用の刈り取り機械で一斉に作業を進めることが可能です。

10ヶ月で家庭の食卓にお届け

10ヶ月で家庭の食卓にお届け

刈り取られた米はもみ、あるいは玄米のまま全国の米の集荷施設に運ばれて貯蔵されます。集荷施設で厳格な検査を受けた玄米は糠を除去し、白米となるのです。

このように10ヶ月をかけて皆さんの食卓までたどり着いた北海道米は、できるだけ新鮮な状態でお食べになることがおすすめですよ。

より身近に北海道米を体験してみてください

さて、すでに北海道米の魅力はしっかり伝わったのではないでしょうか。

北海道のブランド米はいまや米売り場では人気のアイテムとなっていますから、手軽に手に入れられますし、その他のブランド米の中から気になるものがあるのなら、いろいろな種類の北海道ブランド米を試してみてはいかがでしょうか。

さらに白米としていただく以外にも、北海道米を使ったスイーツなどのグルメもまた通販などで購入可能ですから、気になる方はお取り寄せで、ぜひ北海道スイーツを楽しんてみてください。

PREZO編集部
PREZO編集部
美味しいものに目がない。食べ歩きやお取り寄せ大好きなPREZOのスタッフが、地域の魅力や商品にまつわるストーリー、北海道の豆知識など、とっておきの情報を発信!