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豆腐に含まれる栄養とは?機能性成分の効果・効能や絹ごし・木綿など種類別の違いも解説

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味噌汁や鍋料理に欠かせない豆腐ですが、含まれる栄養に大きな注目が集まっています。豆腐には、様々な栄養素が含まれていて、健康を支える食材として世界でもTOFUとして人気です。

本記事では、豆腐に含まれる栄養素について紹介します。豆腐1丁に含まれる栄養や食べることで期待できる効果・効能、効率良く栄養をとるポイントもあわせてチェックしていきましょう。

この記事でわかること

  • 豆腐は健康・長寿・美容を実現する食材
  • 木綿豆腐はたんぱく質とカルシウムが豊富
  • 絹ごし豆腐はカロリーと脂質が低くてヘルシー
  • 北海道ご当地ラーメン
  • スープカレー特集

世界からも注目される日本の豆腐(TOFU)

豆腐と大豆

豆腐は中国発祥の大豆食品です。日本には奈良時代に作り方が伝わりました。作り方はシンプルで、大豆から摂った豆乳に凝固剤となるにがりを加えて固めれば完成です。

大豆由来の栄養を豊富に含み、ヘルシーで消化しやすいうえ、柔らかく食べやすいため、赤ちゃんや老人の食事のほか、体調不良で体が弱っている人の療養食として使われることも多いです。

近年、「ヘルシーなのに良質な栄養を摂れる日本の食品」として世界からも注目されており、TOFUとして外国人に好まれています。

豆腐100gに含まれる栄養

木綿豆腐100gに含まれる栄養は以下のとおりです。

エネルギー 73kcal
たんぱく質 7g
脂質 4.9g
炭水化物 1.5g
カリウム 110mg
カルシウム 93mg
マグネシウム 57mg
1.5mg
リン 88mg
ビタミンK 6㎍
葉酸 12㎍
リノール酸 2300mg
アミノ酸総量 7800mg

豆腐には、たんぱく質やミネラル、ビタミン、脂肪酸、アミノ酸など豊富な栄養が含まれています。そのなかでも、特に注目すべきなのが脂肪酸とアミノ酸の量です。豆腐には人間の体を健康に保つ効果が期待できるさまざまなアミノ酸が含まれており、これこそが古くから豆腐が体に良い食べ物として扱われてきた理由でもあります。

豆腐は種類によって含まれる栄養が違う

豆腐の作られ方のイメージ

豆腐に含まれる栄養について紹介しましたが、豆腐にはさまざまな種類があります。原材料こそ同じですが、製造方法が異なることで含まれる栄養に違いがあることは余り知られていません。

続いては、豆腐の種類ごとに異なる栄養について見ていきましょう。

木綿豆腐(100g) 絹ごし豆腐(100g) 焼き豆腐(100g)
エネルギー 73kcal 56kcal 82kcal
たんぱく質 7g 5.3g 7.8g
脂質 4.9g 3.5g 5.7g
炭水化物 1.5g 2g 1g
カルシウム 93mg 75mg 150mg

木綿豆腐

木綿豆腐は、豆乳ににがり(凝固剤)を加えて固めたものを圧縮して形成している豆腐です。そのため、絹ごし豆腐に比べると歯ごたえがあります。

木綿豆腐は前項で紹介した通り、豊富なたんぱく質や脂肪酸、アミノ酸を含んでいます。料理などでも使い勝手がよく、手軽に栄養を摂りたい時にぴったりの豆腐です。

絹ごし豆腐

ツルンとしていて口当たりが滑らかな絹ごし豆腐は、豆乳をしっかりと漉しておからを取り除くことで特有の食感になる豆腐です。木綿豆腐や焼き豆腐などに比べるとややたんぱく質の含有量は少なめですが、脂質も少ないためヘルシーさを重視するのであれば着ぬごし豆腐がおすすめです。

豆腐のなかでも特にカリウムの含有量が多く、体内の体液のバランスを調整してくれます。過剰な塩分を排出してくれるカリウムは、高血圧によって塩分制限をされている人にとっても食べやすい食品と言えるでしょう。

焼き豆腐

焼き豆腐は、水分をしっかり切って硬めに作った木綿豆腐に焼き目を付けたものです。水分が少ないため、豆腐の味わいや歯ごたえがしっかりしており、調味料の味が絡みやすいのが特徴と言えます。

焼き豆腐は、水分を少なくすることで栄養が凝縮されており、絹ごし豆腐や木綿豆腐と比べると、たんぱく質含有量やアミノ酸含有量などが多いです。

豆腐は栄養豊富な「機能性食品」

豆腐イメージ

機能性食品とは、人間の体の機能を健康的に維持する効果が期待できる栄養成分を含んだ食品を指します。

豆腐に含まれる栄養に期待できる健康効果は科学的な解明が進んでおり、豆腐の商品のなかには消費者庁の定める機能性表示食品として流通しているものも少なくありません。

機能性表示食品とは、事業者が食品に対する安全性や機能性成分に関する科学的な根拠を消費者庁に届けることで表示できます。

豆腐に含まれている機能性成分は科学的に根拠が認められているものが多く、機能性食品としてさまざまな健康効果が期待されています。

豆腐に含まれる栄養から期待できる効果・効能

豆腐の栄養素のイメージ

さまざまな栄養成分を含む豆腐ですが、なかでも特に注目すべき栄養が10個あります。続いては、それぞれの栄養成分や期待できる効果、効能についてみていきましょう。

1.【高血圧の抑制・コレステロール値の低減】たんぱく質・リノール酸

豆腐に豊富に含まれるたんぱく質は、コレステロールの低下や血圧上昇の抑制を期待できる成分です。脂質に多く含まれているリノール酸もコレステロールに働きかける効果があり、善玉コレステロールを増やす作用を期待できます。高血圧やコレステロール値の異常などの改善に効果的で、それらが原因になる動脈硬化を防ぎ、脳出血や心筋梗塞などを予防できるのが魅力です。

2.【内臓脂肪の低減】レシチン

レシチンとは、不飽和脂肪酸で構成された成分です。血管に付着したコレステロールを溶かしたり、付着を予防したりする働きがあり、動脈硬化の予防に効果を期待できます。大豆に含まれるβコングリシニンには内臓脂肪を減少させる効果があり、レシチンとともに体内に働きかけ、肝臓に脂肪が多くなる脂肪肝の予防にもつながります。

3.【脳の活性化】レシチン・コリン

レシチンにはコリンという成分も含まれていて、2つの成分によって脳を活性化する役割があります。神経細胞の材料になるレシチンと、レシチンから分解され情報伝達物質に変化するコリンによって、記憶力や集中力を高めるのが特徴です。

4.【活性酸素の除去・老化予防】サポニン

サポニンは、豆腐の食感や風味の要因となる成分です。様々な効果が期待されており、脂肪蓄積の予防、便通の改善、血栓の予防など、成人病や老化などを防ぐ栄養として注目されています。まだわかっていない部分も多いですが、がん発生やエイズの発症の抑制なども報告されており研究が行われています。

5.【骨粗鬆症予防】イソフラボン

豆腐の原料である大豆に多く含まれるイソフラボンは女性ホルモンと似た働きをすると言われています。積極的にイソフラボンを摂取することで、女性ホルモンの減少が原因のひとつと考えられる骨粗しょう症や更年期障害などの予防に効果が期待できます。そのほかにも、乳がんや前立腺がん、胃がんの予防にも効果が期待されています。

日本人の乳がんや前立腺がんなどのがん発症率は、外国人に比べると低いと言われています。その理由のひとつとして、日本人は豆腐を多く食べるからではないかと指摘されるほどです。

6.【糖尿病予防】トリプシンインヒビター

トリプシンインヒビターは、トリプシンというたんぱく質分解酵素を阻害する働きを持つ成分です。トリプシンインヒビターが働くことで、たんぱく質を分解・吸収しにくくなってしまいます。そのため、これまで栄養を分解・吸収するうえで邪魔になる成分だと考えられてきました。

しかし、近年の研究によってトリプシンインヒビターの働きによってインスリンの分泌量が増加し、糖尿病の治療や予防に役立つのではないかと言われています。研究段階ではあるものの、大豆に含まれている栄養成分として特に注目されているもののひとつです。

7.【腸内環境の改善】オリゴ糖

豆腐にはオリゴ糖が含まれています。オリゴ糖は腸内の悪玉菌の増殖を抑えたり、免疫力を向上したりするビフィズス菌の栄養源になり、体内の善玉菌を増やす効果が期待できます。その他にも、腸の動きの活性化、発がん物質の分解などの効果も期待できると言われており、今流行している「腸活」において欠かせない栄養素です。

8.【骨や歯の形成・ストレス低減】カルシウム

カルシウムは、骨や歯などをつくる栄養です。カルシウムが不足するとイライラしやすくなり、気持ちをコントロールする上でも重要と考えられています。

豆腐は調和性の高い食材のため様々な食材と調理できるのもポイントのひとつです。カルシウムの吸収をサポートするビタミンDを含む食材と一緒に食べることで、効率的にカルシウムを摂取しやすくなるでしょう。

9.【貧血予防】鉄分

豆腐には、鉄分も含まれています。鉄分は血液を作り出す栄養になるほか、粘膜や皮膚を健康な状態に保ったり、免疫力を高めたりする際にも必要です。鉄分が不足してしまうと、動悸や立ちくらみ、息切れなどの症状が出やすくなってしまうため、適切な量を継続的に摂取する必要があります。

女性の場合、月経の間の期間は特に多くの鉄分を吸収することが求められます。たんぱく質やその他の栄養も手軽に摂れる豆腐がおすすめです。

10.【美肌効果】ビタミン

豆腐に含まれる豊富なビタミンは高い美容効果が期待できると言われています。肌の調子を整えるビタミンE、皮膚や粘膜に働きかけるビタミンBなど、美しい肌を体内からサポートしてくれる栄養が豊富に含まれているのが特徴です。

豆腐一丁に含まれるたんぱく質は多い?少ない?

豆腐イメージ

豆腐に含まれる栄養について紹介してきましたが、いまいち栄養素の量についてイメージしにくいという人もいるのではないでしょうか。

豆腐一丁を約300gとしたとき、含まれるたんぱく質は21gです。他のたんぱく質を多く含む食品と比べた際、以下の結果となりました。

豚ヒレ肉(生)100g 22.2g
鶏ささみ(生)100g 24.6g
牛肩ロース(生)100g 13.8g
生卵100g 12.2g

豆腐1丁には、肉や卵と同等かそれ以上のたんぱく質が含まれます。ダイエットやトレーニングなどで、カロリーを抑えつつたんぱく質を摂りたいという人は、豆腐を食べるのがおすすめです。

豆腐の副産物「おから」に栄養はある?

おから

豆腐を製造する際にできる副産物に、おからがあります。おからは、大豆から豆乳をとった際の絞りかすです。

おからには、大豆が持つ食物繊維などの栄養を豊富に含んでおり、たんぱく質や脂質なども残っています。つまり、栄養価が高く、機能性成分も豊富であるため、積極的に食べるのがおすすめです。

食物繊維の働きにより、腸内環境が整ったり便通がよくなったりする効果も期待できます。

まとめ

豆腐に含まれる栄養について紹介してきました。豆腐には豊富なたんぱく質のほか、脂肪酸やアミノ酸など、機能性成分によってさまざまな健康効果が期待できます。

肉や卵に引けを取らないたんぱく質を含みつつ、低カロリーで大人から子どもまで幅広い年代に食べやすい食品です。今回紹介した豆腐の栄養を参考に、食生活のなかに豆腐を上手に取り入れ、栄養をたっぷり摂取することを意識してみてくださいね。

PREZO編集部
PREZO編集部
美味しいものに目がない。食べ歩きやお取り寄せ大好きなPREZOのスタッフが、地域の魅力や商品にまつわるストーリー、北海道の豆知識など、とっておきの情報を発信!