枕のおすすめの素材はどれ?素材ごとの違いや枕の選び方を紹介

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人によって好みが別れる枕の素材。数十年前までは、枕の素材にそばがらやコルマビーズを使用するのが主流でした。しかし現在はウレタンを使ったものや化学繊維を使用したもの、ヒノキやもみがらなどの自然から採れるものなど、さまざまな素材の枕があります。

こちらの記事では、枕の素材とその特徴から枕の選び方、素材の選び方について解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。

  • 枕の素材は自分の好みに合わせて選ぶ
  • マイクロファイバーなどの化学繊維はお手入れしやすい
  • 羽根などの天然素材はフカフカだがお手入れが難しい
  • もみがらは持続可能な資源として評価されている
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枕のおすすめの素材はどれ?素材ごとの特徴を比較

枕にはさまざまな種類があり、硬さや通気性などそれぞれ特徴が異なります。枕によく用いられる素材は次のとおりです。

主な枕の素材

  • 低反発ウレタン
  • 高反発ウレタン
  • マイクロファイバー
  • ポリエステル
  • パイプ(ストロー)
  • コルマビーズ(ミニボール)
  • 羽根
  • 羽毛
  • ラテックス
  • ウール
  • ヒノキ
  • そばがら
  • もみがら

ここからは、枕の素材とその特徴について詳しく解説します。

低反発ウレタン|フィット感が高く肩や首への負担が少ない

低反発ウレタン

低反発ウレタンは、凹凸に合わせて沈み込む特性を持つ素材です。非常に高いフィット感があり、体の重さを均等に分散して頭と首をしっかりと支えるため、肩こりや首の痛みに悩む人におすすめです。モチモチとした柔らかい寝心地で、快適な睡眠をサポートしてくれます。

一方で、通気性が悪く、特に夏場は熱がこもりやすいという欠点があります。また、水洗いや天日干しができないため、衛生面に注意が必要です。低反発ウレタン枕の寿命は2〜3年で、使用者の体重や体格によっては沈み込みすぎることもあり、軽い〜中程度の体重の人に適しています。

高反発ウレタン|フィット感と通気性に優れ、体重がある人向き

高反発ウレタンは、高い反発力と硬めの寝心地が特徴の素材です。適度な硬さと高いフィット感があり、しっかり頭と首を支えてくれるので特に肩こりに悩む人におすすめです。通気性は低反発ウレタンよりよく、反発力も強いので、体重が重い人にも適しています。

一方、基本的に丸洗いできない商品が多いため、定期的な手入れが必要です。価格によって品質に差があり、安価なものは柔らかすぎることも少なくありません。そのため、高反発ウレタンの枕を購入する際は商品選びに注意が必要です。

マイクロファイバー|熱がこもりにくく涼しい

マイクロファイバーは通気性に優れており、熱がこもりにくい素材です。寝汗や熱などがこもらないので涼しく、さらに丸洗いできるので、衛生的で快適な睡眠環境を整えてくれます。感触はやや硬めで、フィット感はそれほど高くありませんが、頭や首をしっかりと支えてくれるので寝返りもしやすいです。そのため、寝ているときに頭が暑く寝苦しさを感じる人や、枕の衛生面が気になる人は丸洗いできるマイクロファイバーがおすすめです。ただし、ほかの素材と比べて値段が高い傾向にあります。

ポリエステル|丸洗いできて乾燥機にもかけられるので手入れしやすい

ポリエステル

ポリエステルは、わたのようにフカフカしている化学繊維の素材です。天然のわたよりもホコリが発生しにくく、弾力性が高いのでふわっとした感触が特徴です。丸洗いできるのでお手入れが簡単で、比較的値段も低いので購入しやすいといった特徴もあります。パイプ(ストロー)など丸洗いできる素材はほかにもありますが、脱水時にパイプが潰れたり、乾燥機で溶けたりすることがあります。一方、ポリエステルは洗濯してそのまま乾燥機にかけることも可能です。使用や洗濯を続けるとボリュームが徐々に減ってしまうため、数年に1回の頻度で買い替えることが望ましいです。

パイプ(ストロー)|耐久性が高く長く使える

パイプは、プラスチック製の人工的な素材です。プラスチックのストローを細かくカットしたような形をしており、「ストロー」とよばれることもあります。人工素材なのでダニが発生しにくいことが特徴で、さらに通気性に優れており、水洗いもできます。素材自体が潰れにくいので耐久性も高く、長く使い続けることが可能です。パイプの粒が常に動いているためフィット感が少なく、人によっては粒が頭に当たる違和感を覚える可能性もあります。衛生的で硬めの枕が好きな人にはパイプがおすすめです。

コルマビーズ(ミニボール)|通気性と柔軟性が高い

コルマビーズは、プラスチック製の少し硬めの素材です。直径1cmほどのボール状をしており、「ミニボール」とよばれることもあります。球体に2つの穴が空いている形状をしているので、通気性が高く柔軟性とクッション性にも優れていることが特徴です。耐久性も高いので水洗いや天日干しといったお手入れができ、中長期的に使用できます。洗濯機にかけるとビーズが潰れたり、乾燥機にかけると溶けたりすることがあるので注意が必要です。また、高さを調整しやすいので枕の高さにこだわりたい方にもコルマビーズがおすすめです。

羽根|フカフカした素材で値段は比較的安い

羽根

羽根は保温性と吸湿性、放熱性に優れている素材です。空気を含んでいるようなフカフカとした寝心地が特徴で、さらに復元力が非常に高いので、使い続けてもへたりにくいことも特徴です。ただし、「羽軸(うじく)」とよばれる軸があるので、感触は羽毛よりもやや硬く、場合によってはチクチクと刺さる感覚もあります。比較的値段は安いですが、安価なものは羽根独特の臭いを強く感じるものがあります。安くてフカフカした枕が好みの人には、羽根枕がおすすめです。

羽毛|夏は涼しくて冬は暖かい

羽毛は通気性と吸湿性に優れており、夏は涼しく冬は暖かい素材です。軽量でフカフカとした寝心地が特徴で、復元力もあるので長期的にへたりにくいです。ただし、羽毛特有の臭いがあり、人によっては不快に感じる可能性があります。自宅での洗濯は不向きで、人工素材と比べると衛生面は劣ります。特にアレルギーを持っている人は注意が必要です。また、羽毛を51%以上使用した枕を「羽毛枕」、50%以下の枕を「羽根枕」と言います。

ラテックス|ゴム特有の弾力と反発力がある

ラテックス

ラテックスは天然ゴムを使用した素材です。ゴム特有の弾力と反発力があるほか、通気性や耐久性に優れており、抗菌作用もあります。低反発ウレタンのような沈み込み感覚がありますが、反発力があるので低反発ウレタンほど沈み込まないことが特徴です。柔らかくて弾力のある枕が好みの人には、ラテックスがおすすめです。ただし、使いはじめはゴム特有の臭いを感じやすいほか、ゴムアレルギーがある人は使用できません。

ウール|ほどよく硬くて羊毛独特の柔らかさがある

ウール(羊毛)は、吸湿性・放湿性・耐久性に優れた動物性の天然素材です。ほどよく硬さがありつつ、ウール独特の柔らかな寝心地が特徴です。復元力が高いのでへたりにくく、長い間使い続けられます。ただし、動物性の天然素材なのでお手入れを怠るとダニが発生することがあり、ダニアレルギーの症状を起こす可能性もあるので注意が必要です。特に、夏場は熱がこもりにくくダニが発生しやすいので、こまめにお手入れする必要があります。柔らかな寝心地が好みの人にはウールがおすすめです。

ヒノキ|安定感のある寝心地と自然な香りが感じられる

ヒノキをサイコロ状や球状などに細かく加工した素材です。硬めの素材で、安定感のある寝心地が特徴です。ヒノキには防湿・防カビの作用があるため衛生的で、ヒノキ特有の香りが快適な睡眠へと導いてくれます。心地いい香りと安定感のある寝心地の枕を探している人にはヒノキがおすすめです。ただし、大きめのヒノキの枕は値段が高くなる傾向にあり、ヒノキの枕を取り扱うお店は多くありません。ヒノキの香りも時間が経つと消失し、1〜3カ月で香りを感じにくくなるので注意が必要です。

そばがら|熱がこもりにくくて安価で購入できる

蕎麦殻

そばがらは、適度な硬さがあり通気性や吸湿性に優れた素材です。熱がこもりにくく余計な熱を外へ逃してくれ、さらに汗を吸収してくれるので快適な睡眠が得られます。日本では昔から枕の素材にそばがらが用いられており、比較的安いのも特徴です。睡眠中に頭の熱がこもるのが苦手な人にはそばがらがおすすめです。ただし、湿度が高かったりお手入れを怠ったりすると虫が発生しやすいほか、そばアレルギーの人は使用できません。

もみがら|環境にやさしい持続可能な資源

天然素材の「もみがら」は、通気性がよく適度な硬さと柔らかさを兼ね備えた素材です。クッション性とフィット感が特徴で、首と頭をしっかりと支えてくれます。湿気がこもりにくいのでカビの発生も防げ、天日干しにするだけという手入れも簡単です。

また、もみがらは稲から米を取り出す際の農副産物で、持続可能な資源としても評価されています。通常の使用では1〜2年での買い替え、またはもみがらの交換が推奨されており、使えなくなったもみがらは土に還すことができます。もみがらは環境にやさしいことが魅力です。

ただし、もみがらの枕は布から外に出ることがあるので注意が必要です。知名度も低いのでもみがらの枕を取り扱っているお店は多くありません。

もみがら枕の「kokochi屋」

自分に合う枕の選び方

枕の選び方

自分に合う枕を選ぶポイントは次の4つです。

枕の選び方

  • 枕の素材
  • 枕の高さ
  • 枕のサイズ
  • 枕の硬さ

それぞれの選び方について詳しく解説します。

枕の素材

枕選びは素材をチェックするのが大切です。枕に使用される素材はさまざまで、硬めの素材からフカフカの素材、お手入れが簡単な素材、防カビ・防虫に優れた素材、通気性・耐久性に優れた素材などがあります。ベストな素材というのはないので、自分の好みに合わせて枕の素材を選べます。

枕の高さ

枕は高さで選ぶのも大切です。仰向けで寝ていると首と頭に隙間が生まれますが、その隙間を埋めて首や肩への負担を減らすのが枕の役割です。首と頭の隙間には個人差があり、好みの高さも人それぞれ違います。高すぎても低すぎても首や肩に負担がかかり、肩こりや首こりにつながるため注意が必要です。快適な睡眠を得るために、自分にフィットする高さの枕を選びましょう。

枕のサイズ(大きさ・形)

大きさや形などのサイズで枕を選ぶ方法もあります。枕のサイズが合っていないと、寝返りをうったときに枕から頭が落ちて目が覚めることがあります。枕は頭3つ分の幅があると理想とされているので、十分な横幅のあるものを選ぶのがおすすめです。

また、枕の形は一般的な四角形のほか、中央がへこんでいるもの、首を支えてくれるウェーブタイプなどさまざまです。寝返りのしやすさや首の安定しやすさなど、自分の寝方や体型などに合わせて選びましょう。

枕の硬さ

硬さで枕を選ぶのもおすすめです。枕の硬さは素材によって異なり、たとえばヒノキやそばがら、コルマビーズなどは硬めです。一方、羽毛やウール、低反発ウレタンなどは柔らかい素材に分類されます。枕の硬さは人それぞれ好みが異なるほか、自分にとって硬すぎたり柔らかすぎたりするものを使用すると、肩こりなどを起こす可能性があります。枕の硬さにこだわりたい方は、実際に枕を頭に乗せて試してから選ぶのがおすすめです。

枕の素材選びのポイント

枕選びのポイント

枕にはさまざまな種類があり、それぞれ特徴も異なるので、どの観点で選べばいいのか困っている方は多いかと思います。枕の素材選びのポイントには次の3つがあります。

枕の素材選びのポイント

  • お手入れしやすいかどうか
  • ダニがわきにくいかどうか
  • 臭いがつきにくいかどうか

それぞれのポイントを詳しく解説します。

ポイント①お手入れしやすいかどうか

枕の素材は、お手入れしやすいかどうかで選ぶのがポイントのひとつです。枕の清潔さを保つためには、自宅で丸洗いできることが大切です。お手入れを怠ると虫やカビが発生する可能性があります。特にお手入れしやすい素材には以下があります。

お手入れしやすい素材

  • パイプ
  • コルマビーズ
  • マイクロファイバー
  • ポリエステル

基本的に人工素材は、丸洗いできるなどお手入れしやすいものが多いです。一方、ラテックスや羽毛などの天然素材を使用したものはお手入れが難しい傾向にあり、日干しや布団クリーナーなどでこまめにお手入れする必要があります。特にアレルギーがある方や衛生面を気にする方は、購入前に洗濯表示を確認し、丸洗いや水洗いが可能な素材を選びましょう。

ポイント②ダニがわきにくいかどうか

ダニがわきにくいかどうかで枕の素材を選ぶのも大切です。衛生面はもちろん、ダニアレルギーの人はダニの発生によってアレルギー症状を起こすリスクがあるので注意しなければなりません。ダニがわきにくい素材には以下があります。

ダニがわきにくい素材

  • ポリエステル
  • コルマビーズ
  • パイプ
  • マイクロファイバー

化学繊維を使用したファイバーやパイプ素材の枕は、虫やダニが発生しにくいです。一方、羽根や羽毛、そばがらなどの天然素材はお手入れを怠るとダニがわきやすくなります。また、どの素材を選んでも、寝具や寝室を清潔に保つことも大切です。

ポイント③臭いがつきにくいかどうか

臭いがつきにくいかどうかで枕の素材を選ぶのも大切です。枕は寝汗や雑菌、加齢臭が付着しやすいので、快適な睡眠を維持するためには臭いのつきにくいタイプを選ぶ必要があります。

臭いがつきにくい素材

  • ポリエステル
  • マイクロファイバー
  • パイプ
  • コルマビーズ

化学繊維の素材は吸湿性に優れ、臭いがつきにくく洗濯もしやすいという特徴があります。そのほかに、自然な香りを感じられるヒノキを選ぶのもおすすめです。

枕カバーはしたほうがいい?

枕カバー

枕カバーはしたほうがいいです。枕は寝ている間に皮脂や汗やよだれなどが付着するため、定期的に水洗いするなどお手入れが必要です。しかし、枕の中には羽毛や羽根などの素材を使用しており、水洗いができずにお手入れが難しい素材もあります。枕カバーを使用すれば、洗濯が難しい枕でも清潔な状態を維持しやすくなります。

また、枕カバーにはさまざまな種類があるので、自分に合うものを選ぶことも大切です。肌触りのいいものや色味、枕のサイズに合うものなど、好みに合わせて枕カバーを選びましょう。

おすすめの枕の素材

おすすめの枕の素材は好みによっても異なりますが、枕の素材選びに迷ったら以下のものをお試しください。

おすすめの枕の素材

  • 高反発ウレタン
  • ラテックス
  • マイクロファイバー
  • もみがら

高反発ウレタンやラテックス、マイクロファイバーなどは寝心地がいいだけでなく、お手入れのしやすさも特徴です。アレルギー症状が起こる心配もないので、快適な睡眠を得られます。一方で、柔らかい枕がいいという人は、羽毛や羽根、ウールなどのフカフカした天然素材の枕がおすすめです。

また、もみがらは適度な硬さと通気性に優れているので、快適な寝心地を期待できます。さらに持続可能な資源としても評価されています。環境にやさしい素材にこだわりたい人は、ぜひもみがらの枕も検討してみてください。


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まとめ

枕にはさまざまな種類があり、硬さや寝心地、通気性など特徴もそれぞれ異なります。また、枕は素材以外にもサイズや高さなどの違いがあるので、自分の好みに合わせて枕を選びましょう。

PREZO編集部
PREZO編集部
美味しいものに目がない。食べ歩きやお取り寄せ大好きなPREZOのスタッフが、地域の魅力や商品にまつわるストーリー、北海道の豆知識など、とっておきの情報を発信!