ミニトマトの保存方法は3つ!常温・冷蔵・冷凍保存で長持ちさせよう

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ミニトマトは、その彩りの良さや栄養価の高さから、食卓にのぼることが多い野菜のひとつです。
しかし、ミニトマトは正しく保存しなければ、すぐに鮮度が落ちてしまう、痛みやすい食材でもあります。ミニトマトのおいしさを最大限楽しむためには、適切な方法で保存することが大切です。

この記事では、ミニトマトがよりおいしく長持ちする保存方法について、常温、冷蔵、冷凍に分けて詳しく解説します。ミニトマトに雑菌を繁殖させない方法や、適切な保存期間についても併せてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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ミニトマトの保存方法

ミニトマトの保存方法は主に、常温、冷蔵、冷凍の3パターンに分けられます。それぞれポイントをおさえて保存することで、ミニトマトをより長持ちさせることができ、無駄なくおいしく食べ切ることができますよ。
では、詳しい保存の手順についてみていきましょう。

常温保存

トマトの常温保存

気温や季節によっては、ミニトマトは常温保存が可能です。常温保存する場合のポイントは、ザルやカゴの上に置いて保存すること。

ミニトマトは、湿度が高いとすぐに傷んでしまいます。そのため、湿度がこもりやすいパックや袋のまま常温保存するのはNG。ザルやカゴを利用して、涼しい場所で保管しましょう。通気性の良いザルやカゴの上に並べておくことで、ミニトマト同士が触れ合う面積が減り、湿度が溜まりにくくなります。

上記の方法でミニトマトを常温保存した場合は、春や秋であれば3〜4日、冬場は1週間ほど日持ちします。ただし、気温が25℃を超える夏場には、冷蔵庫で保管しましょう。

なお、一部がまだ緑色の未熟なミニトマトは、追熟のためにも常温保存がおすすめです。完熟前に冷蔵庫で保存してしまうと、未熟な部分がうまく熟さず、品質が損なわれる場合があります。完熟してから夏は冷蔵保存、その他の季節は常温保存と、ミニトマトの状態と、季節や気温に合わせた保存方法を選んでくださいね。

冷蔵保存

ミニトマトの保存方法としては、一般的なのが冷蔵保存。以下の手順をおさえておくことで、より新鮮な状態を長持ちさせることができますよ。

ミニトマトの冷蔵保存の方法

  1. ミニトマトのヘタを取り、汚れを優しく洗い流す
  2. キッチンペーパーで水気をよく拭き取る
  3. タッパーなど密閉容器にキッチンペーパーを敷き、ミニトマトを並べる
  4. 並べたミニトマトの上にキッチンペーパーを被せてフタをする

上記の方法で冷蔵保存することで、適度な湿度を保ちながら、ミニトマトを乾燥から守ることができます。

なお、密閉容器に入れたミニトマトは、野菜室ではなく「冷蔵室」での保存がおすすめです。そもそも野菜室とは、野菜を冷やしすぎず、適度な湿度を保つスペース。すでに保存のために処理をしたミニトマトは、野菜室より低い温度の冷蔵室に入れたほうが長持ちします。

密閉容器の大きさの目安は、2ℓの容量でミニトマト1kg程度、3ℓで1.3〜1.4kg程度です。保存期間は1週間〜10日間を目安に食べ切ってください。

冷凍保存

冷凍トマト

ミニトマトの冷凍保存は、ミニトマトが大量に手に入った時や、長期間保存したい時に役立つ方法です。

冷凍保存のポイントは、冷蔵保存と同様、先にヘタを取り、よく洗って水気をしっかりと拭き取ること。詳しい手順は以下の通りです。

ミニトマトの冷凍保存の方法

  1. ミニトマトのヘタを取り、汚れを優しく洗い流す
  2. キッチンペーパーで水気をよく拭き取る
  3. ジップ付きの冷凍保存袋に、ミニトマトをひとつずつ並べる
    ※ミニトマト同士が重ならないように並べるのがポイント!
  4. 保存袋の空気をしっかり抜いて密封する

上記の方法で冷凍することで、ミニトマトの形が崩れることなく保存できます。なお、保存期間は1か月ほどです。

冷凍保存したミニトマトは、解凍せずにそのまま料理に使用できるのが嬉しいところ。さらに、冷水をかけると簡単に皮が剥けるため、湯むきが必要なソースやスープ、煮込み料理を作る際にも便利です。

また、ミニトマトは冷凍することで旨味が増すとされているため、いつもの料理に加えるだけで、ミニトマトの濃厚な味わいを楽しむことができます。

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雑菌を繁殖させない方法

ミニトマト

ミニトマトを長持ちさせる秘訣は、ズバリ「ヘタの取り外し」。
ミニトマトのヘタにはもともと雑菌が多くついており、そのまま保存すると菌の温床になってしまうのです。海外では、「ミニトマトのヘタには、果実部分の約4倍の菌が存在する」という研究報告もあるそうです。

雑菌の繁殖を防ぐためには、まずはミニトマトのヘタを取り外すこと。このひと手間を加えることで、ミニトマトの呼吸が抑えられて、水分量が減ることを防ぎ、カビの発生を予防することができます。さらに、ミニトマトに含まれるビタミンCの減少も防いでくれることが分かっています。

実際に、ヘタを取り除いたミニトマトは、取り除かないものに比べて重量減少率や呼吸量が低く、7日間経過してもカビが発生していないという調査結果※もあります。

特に梅雨どきなど湿度が高い時期には、ヘタを取り除いてから保存することをおすすめします。小さなひと手間ですが、ミニトマトを新鮮に保つための大事なポイントです。

※参照:髙橋賢人・相原 悟・元木 悟「ミニトマトのへたの有無が貯蔵性に及ぼす影響」

ミニトマトの保存期間

ミニトマト

ミニトマトの鮮度を保つためには、保存方法とともに、適切な保存期間を知っておくことも重要です。改めて、保存方法ごとのミニトマトの保存期間をみてみましょう。

春や秋の常温保存

春や秋の比較的気温が穏やかな時期は、ミニトマトを常温保存することができます。通気性の良いザルやカゴの上に置いておき、3〜4日程度で食べきるのがおすすめです。

冬場の常温保存

冬場は、常温で1週間ほど保存が可能です。春や秋と同様、通気性の良い涼しい場所で保管しましょう。しかし、ミニトマトは冷えすぎると味が落ちるため、適度な温度管理が求められます。

冷蔵庫での保存

前述した手順で処理した場合は、1週間から10日間の冷蔵保存が可能です。

冷凍保存

前述した手順で冷凍した場合は、約1か月間保存が可能です。

前述した手順で冷凍した場合は、約1か月間保存が可能です。

保存期間の目安
ミニトマトの保存方法 日持ちの目安
常温保存(春・秋) 3日〜4日
常温保存(冬) 1週間
冷蔵保存 1週間〜10日
冷凍保存 1か月

なお上記の保存期間は、ミニトマトの状態によっても前後します。保存期間はあくまでも「目安」として、早めに食べきってくださいね。

ミニトマトとトマトの保存方法の違い

トマトとミニトマト

トマトの保存方法はミニトマトとほぼ同じですが、いくつか注意しておきたい違いがあります。

ひとつ目の違いは水分量。トマトはミニトマトより大きく水分が多いため、熟成が進みやすいのが特徴です。
トマトを追熟させたい場合、常温で置いておく方法はミニトマトと同様ですが、完熟したらすぐに冷蔵庫へ。これにより熟成を止めて、よりトマトを長持ちさせることができます。一方、ミニトマトはサイズが小さく、追熟が比較的ゆるやかです。

2つ目の違いは保存温度です。トマトを冷蔵する場合は、冷蔵室より温度が高い「野菜室」で保管しましょう。ポイントは、ヘタを下にして重ならないようにし、袋に入れて口をしっかり閉じること。これにより、トマトの熟成が進みすぎることを防ぎ、さらにトマトが持つエチレンガスの放出を抑え、他の野菜への影響を最小限に抑えることができます。

ミニトマトは「ドライトマト」にしてもいい?

ドライトマト

ミニトマトを長期保存する場合は、乾燥させてドライトマトにするのもおすすめです。
ドライトマトは、ミニトマトの風味と甘みをギュッと凝縮させた保存食。家庭でも簡単に作ることができますよ。

ミニトマトをドライトマトにする方法には、天日干しとオーブン使用の2種類があります。天日干しは晴天で4〜5日、オーブンでは100℃で90分を目安に乾燥させます。

どちらの方法もミニトマトの水分を十分に飛ばすことがポイント。水分を減らすことで長期保存が可能となり、ミニトマトの甘味と旨味が凝縮されます。
より長く保存したい場合は、オリーブオイル漬けにしておくのがおすすめ。煮沸消毒した清潔な瓶に入れて、冷蔵で約1か月保存できます。

ドライトマトはそのままスナック感覚で食べるのはもちろん、パスタやサラダ、煮込み料理の隠し味にも使えて便利です!

びん詰め保存食として!ミニトマトのピクルス

トマトのピクルス

保存食としておすすめしたいのが、ミニトマトのピクルスです。ミニトマトを使って手軽に調理できるピクルスは、さっぱりとした味わいが魅力。酢、砂糖、塩、ハーブなどを混ぜ合わせて作った調味液は、ミニトマトの酸味と甘味を引き立てるため、特にミニトマトの旬を迎える夏にはぴったりです。

ミニトマトのピクルスは、調味液と具材を加熱し、熱いうちに煮沸消毒したびんに詰め、調味液にしっかりと具材が浸っている場合は、冷暗所で1か月〜2か月ほど保存が可能です。

びん詰め保存の注意点は、びんを煮沸消毒をした後にしっかりと乾かすこと。びんに水分が残っていると、カビや腐敗の原因になります。さらに、ピクルスをびんに詰めた後はしっかりと蓋を閉めること、ミニトマトを液体に完全に漬けることも保存を長持ちさせるためのポイントです。なお、金属製の蓋は錆びてしまう恐れがあるため、保存で使用することは避けましょう。

開封後は冷蔵庫で保存し、早めに食べきってください。ピクルスをびんから取り出す際には、清潔な箸やスプーンを使うことで、雑菌が入ることを防ぎます。

ミニトマトの栄養とは?

ミニトマト

ミニトマトには、ビタミンCやリコピンなど、健康や美容に役立つ栄養素が豊富に含まれています。特に注目される「リコピン」は、抗酸化作用が高く、美肌や老化防止などの効果が期待できます。
また、ミニトマトはビタミンCも豊富で、免疫力の向上や風邪予防にも役立つとされています。

ミニトマトを適切な方法で保存しておくことで、より効果的にこれらの栄養素が摂取できますよ。

ミニトマトをおいしく食べよう!

トマトのスープ

ミニトマトはそのまま食べてもおいしい野菜ですが、さまざまな料理に活用することで、その魅力をより一層引き出すことができます。サラダはもちろん、グリルしたり、煮込み料理に加えたりすることで風味が増し、料理のアクセントにもなります。

また、冷凍したミニトマトは旨味がたっぷり。解凍いらずでそのまま料理に使えるため、手作りのドレッシングやソースにぴったりです。冷凍ミニトマトを冷水に当てて皮を剥き、ミキサーにかけるだけで、フレッシュなトマトジュースにもなります。

適切な保存を心がけることで、新鮮でおいしいミニトマトをいつでも楽しむことができますよ。

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まとめ

この記事では、ミニトマトをうまく保存して、より新鮮な状態を長く楽しめる方法をご紹介しました。
常温、冷蔵、冷凍とそれぞれの手順を知っておくことで、ミニトマトを使うシーンに合わせた保存方法を選ぶことができますよ。ミニトマトの雑菌の繁殖を防ぐためにも、適切な方法で保存することが大切です。

保存方法によって異なるミニトマトの食感や、味わいを楽しむのもおすすめですす。ご紹介した保存の知識を活かしてミニトマトを長持ちさせて、毎日の食卓に彩りをプラスしてみてくださいね。

writerprof_honma
本間 幸乃
ライター
北海道浦河町生まれ、札幌育ち。北海道の生産者・事業者にまつわるストーリー、食やカルチャー情報など「暮らしがちょっと豊かになる」記事を執筆中。好きな六花亭のおやつは『霜だたみ』。