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白樺ってどんな木?美容や健康にいいとされる白樺樹液の効果も紹介

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北海道では平地にも生えており、小樽市や千歳市などでは市の木として指定されている「白樺」。北海道でよく見られる白い樹皮が特徴ですが、近年は白樺から採取できる「白樺樹液」の美容・健康効果に注目が集まっていることをご存知でしょうか。

こちらの記事では、白樺の基本情報から分布、シラカンバとの違い、白樺の特徴、白樺樹液の効果について詳しく解説します。

この記事でわかること

  • 白樺は北海道や長野県で多く見られる樹木
  • 北海道では日当たりのいい山地に群落で自生している
  • 白樺とシラカンバは呼び方が違うだけ
  • 白樺樹液は1年に2週間しか採取できない
  • 白樺樹液には利尿作用や抗酸化作用などが期待できる
  • 北海道ご当地ラーメン
  • スープカレー特集

白樺(シラカバ)とは?白い樹皮が特徴

白樺

白樺は、カバノキ科カバノキ属の落葉樹です。北欧のフィンランドでは国樹としても有名です。日本では北海道や長野県(信州)で多く見られ、小樽市や千歳市では白樺が市の木として認められています。北海道音更町の「十勝牧場白樺並木」や美瑛町の「白樺並木」は、北海道でも有名な観光スポットです。

白樺は白い樹皮が特徴で、読んで字の如く「白い樹皮のカバノキ」という意味があります。なお、正確にはカバノキという木はなく、白樺は高山に生える「ダケカンバ」と本種の総称として使われています。また、白い樹皮だけではなく春の新緑や秋の紅葉も美しいのが白樺の特徴であり、その美しい景観から、住宅地や公園に白樺が多く植えられています。

基本情報
名称 白樺
分類 カバノキ科カバノキ属、落葉広葉、高木
別名 シラカンバ
ガンピ
ホワイトパーチ
学名 Betula platyphylla var. japonica
英名 White birch(ホワイトパーチ)
成長速度 非常に早い
用途 公園、街路樹など
花言葉 忍耐強さ、柔和など

白樺の分布!北半球の温帯・亜寒帯に多い

白樺は、世界的には北半球の温帯から亜寒帯地方に多く見られる木です。白樺の亜種である「コウアンシラカンバ」や「オウシュウシラカンバ」は、中国や東シベリア、樺太などの広い範囲に分布します。日本では福井県・岐阜県より北の中部地方から北海道まで、標高が高くて寒冷な地域で白樺が見られます。特に北海道に多く分布しており、日当たりのいい山地に群落で自生していることが特徴です。

白樺とシラカンバの違い

白樺とシラカンバは、呼び方が違うだけで同じものです。日本の演歌歌手「千昌夫」の代表曲である「北国の春」の影響により、シラカバ(白樺)とよばれることが多いとされますが、正式名称は「シラカンバ」です。

また、日本では真っ白な幹が高原を明るいイメージにしてくれることから「高原の白い貴公子」という呼び名もあります。

白樺の特徴3つ

白樺

白樺は白い樹皮が特徴的ですが、そのほかにも次の3つの特徴があります。

  • 白樺は高さ25mほどまで成長する
  • 白樺の花は黄褐色の雄花と緑色の雌花
  • 白樺に生えるきのこは「幻のキノコ」とよばれる

それぞれ詳しく紹介します。

白樺は高さ25mほどまで成長する

白樺は高さ10〜25mほどまで成長するのが特徴のひとつです。樹木の中程度の高さで、巨木で知られる「セコイア」や「ダグラスファー」は70mほどの高さに成長するため、それらと比べると白樺が低いことがわかります。

一方、紅葉が美しい「カエデ」やレトロな匂いが特徴的な「クスノキ」も30〜40mほどの高さまで育ち、白樺より少し高い樹木です。樹木には5mほどの高さまでしか成長しない低木もあり、白樺は高くも低くもない平均的な高さと言えます。

白樺の花は黄褐色の雄花と緑色の雌花

白樺には雄花と雌花があり、それぞれ雄花は黄褐色で雌花は緑色になります。雄花は3〜5cmほどの棒状になり尻尾のような形をしていることも特徴です。4〜5月になると雄花は花穂が垂れ下がり、上向きにして2cmほどの雌花がつきます。

しかし、雄花も雌花もどちらも花びらがないため、花のようには見えません。また、「風媒花(ふうばいか)」とよばれる、花粉が風によって運ばれる現象により、北海道では白樺が花粉の原因にもなっています。

白樺に生えるきのこは「幻のキノコ」とよばれる

きのこ

白樺には「チャーガ(カバノアナタケ)」というキノコが生えることがあります。白樺は春の雪解け水を吸い上げることが特徴で、チャーガはその樹液を栄養源として白樺に寄生するキノコです。成長が遅く希少価値も高いため、「幻のキノコ」ともよばれます。

また、古来から民間療法としてチャーガが使われており、北海道の先住民族のアイヌ民族はチャーガをお茶にして煎じて飲んでいたという歴史があります。

白樺以外にもある?幹が白い2種類の樹

ダケカンバ

白い樹皮が特徴の白樺ですが、幹が白い樹木は白樺以外にもあります。白樺によく似た樹木として、「ダケカンバ」と「シラカバ・ジャクモンティー」の2種類があげられます。ダケカンバとは白樺と同じカバノキ科カバノキ属で、白樺と同じような地域に分布している樹木です。生えている場所により形状が異なり、たとえば寒くて強い風が吹く山岳地帯では枝や幹が曲がっていることが特徴で、一方平地では幹や枝がまっすぐ伸びた形をしています。ダケカンバと白樺は枝の色が異なり、枝が黒いものは白樺、枝も幹も白いのがダケカンバと見分けられます。

また、シラカバ・ジャクモンティーは園芸用に作られたカバノキ科カバノキ属の樹木です。白樺は幹が太くなると徐々に樹皮が白くなるという特徴がありますが、シラカバ・ジャクモンティーは早い段階で幹が白くなります。シラカバ・ジャクモンティーの樹高は8mほどと低く、温暖な場所でも育つため全国の広いエリアで栽培が可能です。

白樺の歴史!古くから神木として崇められていた

サウナ

白樺(ホワイトバーチ)は、ヨーロッパやアジアが原産の樹木です。古代からゲルマンやスラブ民族から神木として崇められた歴史があり、フィンランドでは山火事の後に最初に成長することから「マザーツリー」とよばれています。日本では、アイヌ語で「レタッタッニ(白い樺皮のとれる木)」とも言われることがあります。

フィンランド式サウナでは白樺の若枝を束ねた「ヴィヒタ」が用いられており、近年のサウナブームにより、ヴィヒタを知っている人も少なくないでしょう。ヴィヒタは香りを楽しむほか、温まった身体を叩いて血行を促進させる目的で使用されます。また、白樺の樹液は健康への作用が期待されており、フィンランドやロシア、中国、韓国などで長年にわたり愛飲されています。

白樺の使い道は?インテリアや食品などに用いられる

白樺

白樺は、その美しい白い樹皮と柔軟な材質、健康が期待できる樹液をもつことから、さまざまな場面で用いられています。主な用途は次のとおりです。

  • 美容液
  • 食品
  • インテリア
  • 日用品
  • 庭木や街路樹
白樺樹液には保湿効果や美白作用などがあると言われており、化粧品業界でも注目されています。さらに、白樺からとれる「キシラン」という物質は、ガムなどでよくきく「キシリトール」の原料です。虫歯予防に効果が期待できるとされ、世界中でさまざまな食品に用いられています。

そのほか、白樺の木材は民芸品やインテリアアイテム、アイスクリームの木製スプーン、爪楊枝など日用品として加工されることも多いです。また、見た目も美しいので、景観植物そして庭木や街路樹などとして植えられています。

白樺樹液とは?雪解け時期の2週間しか採取できない

白樺と雪

白樺樹液とは、白樺が春の雪解け水を大量に吸い上げてできる樹液です。無色透明でほのかに甘さがあり、栄養素を豊富に含んでいることが特徴です。白樺樹液が採取できるのは、春の雪解け時期の約2週間のみとなっています。

樹木に2cmほどの小さな穴を開けて滴り落ちる樹液を採取しますが、花や葉の開花が始まると樹液の流れが停止するため、樹液が採取できなくなります。白樺樹液の採取量は、直径20〜30cmほどの幹から1年にわずか100〜200ml程度。そのため、白樺樹液は1年に2週間しか採取できない貴重な自然の恵みと言えます。

白樺樹液の美容効果が注目されている

白樺樹液には豊富な栄養素が含まれており、その美容効果が注目されています。特に注目すべき栄養素は糖類やアミノ酸、ミネラルです。白樺樹液は保湿効果や美白作用があると言われているほか、肌のターンオーバーの促進を助ける作用もあり、スキンケア製品への活用が期待されています。


北海道ハーバル
ハーバルワンNo.1【3本セット】
9,720(税込)

7つの原料が健康維持と美容へと誘う特別なドリンク、「ハーバルワンNo.1」の3本セット。確かな素材と安心安全なモノづくりで独自のプロダクトを展開する『株式会社北海道ハーバル』が、開発に1年2カ月、販売までに3年の歳月をかけて完成させた本商品。開発者でもあるオーナー自身の経験を通して、口にするものの重要性や体の内側から健康を支える食品を作りたいという強い想いがこの1本に詰まっています。

また、樹皮からは抗菌作用をもつ「ベチュリン」が含まれており、美容製品の原料としても用いられています。そのほか、樹皮や葉にはタンニンやサポニン、フラボノイドなど、美肌効果が期待できる成分が含まれているのも特徴です。

白樺樹液に期待できる美容・健康効果

白樺樹液に期待できる美容・健康効果には以下があります。

  • 利尿作用
  • 抗酸化作用
  • 収れん作用
  • 美白効果
  • 肌のバリア機能
  • 便秘解消
  • ダイエット

白樺にはフラボノイドやビタミンCといった抗酸化物質が含まれており、体内の細胞を酸化ストレスから保護するはたらきがあり、老化を予防する効果が期待できます。さらに、タンニンによる収れん作用により一時的に肌を引き締めたり、サポニンによる脂肪燃焼を促進させたりといった効果も期待できます。

白樺樹液を使用した製品はさまざま販売されていますが、ドリンクタイプであれば効率的に白樺樹液の栄養を摂取することが可能です。水を一切しない白樺樹液のドリンクは「飲む化粧水」ともよばれ注目を集めています。プレミアムなドリンクをぜひ試してみてください。


※文中に記載の成分や栄養素は効果・効能を約束するものではありません

まとめ

白樺とはカバノキ科カバノキ属の落葉樹で、その美しい見た目から、北海道では住宅街や公園などさまざまな場所で白樺が植えられています。白樺から取れる白樺樹液は、美容・健康効果が注目されており、利尿作用や抗酸化作用などの効果が期待できます。白樺樹液を飲めるドリンクタイプの製品もあるので、ぜひお試しください。

PREZO編集部
PREZO編集部
美味しいものに目がない。食べ歩きやお取り寄せ大好きなPREZOのスタッフが、地域の魅力や商品にまつわるストーリー、北海道の豆知識など、とっておきの情報を発信!