北海道のギネス世界記録はいくつある?面白いギネス世界記録11選!

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あらゆる世界一が登録されている「ギネス世界記録」。日本各地にはギネス世界記録が多数存在し、北海道にもギネス世界記録が複数認定されていることをご存知でしょうか。ギネス世界記録の目的は「世界一を称え、多くの人に感動を与えること」で、北海道の地元のギネス世界記録が地域活性化につながっています。

こちらの記事では、北海道で過去に認定されたギネス世界記録を11個紹介します。

この記事でわかること

  • 厚沢部町では279kgのコロッケを作り世界一に
  • 恵庭市ではトマトの木から20,486個の収穫を記録
  • 札幌市では3分間に455回のハイタッチを成功し世界一に
  • 名寄市では270個の燃焼装置を使った火文字で世界一に
  • 知内町の青函トンネルは2023年6月1日に世界一の座を譲った
  • 北海道ご当地ラーメン
  • スープカレー特集

北海道のギネス世界記録11選

北海道にはさまざまなギネス世界記録があります。

北海道のギネス世界記録11選

  • 最大のコロッケ(厚沢部町)
  • 最大のトマトの木(恵庭市)
  • 最も長い連結のイカダ(帯広市)
  • 写真1万枚で「車」の巨大文字(北広島市)
  • 同時におにぎりを作った人数(旭川市)
  • 3分間にリレー形式で最もされたハイタッチ(札幌市)
  • 最大の火文字(名寄市)
  • 最も低い線路(知内町)
  • 雪合戦の最大のオンラインビデオチェーン(美唄市)
  • 最も長い野菜の串焼き(北見市)
  • 400メートルベンチ(帯広市)

じゃがいもを使用した世界最大のコロッケや、上川郡産の新米を使用するなど北海道の特産品を使った記録から、地元を盛り上げるための挑戦などさまざまなギネス世界記録が存在します。上記11個の記録について詳しく紹介します。

※ご紹介する記録は現在更新されている可能性があります

最大のコロッケ(厚沢部町)

コロッケ

最大のコロッケ(Largest croquette)は、北海道の厚沢部町(あっさぶちょう)で認定されたギネス世界記録です。厚沢部町では毎年夏祭りの目玉イベントとして、「ジャンボコロッケ」を制作しました。ある日、オランダに最大のコロッケというギネス世界記録(225.8kg)があることを知り、自分たちなら記録に挑戦できるとともに特産品「あっさぶメークイン」の知名度向上になると考え、ギネス認定に挑戦したとのことです。

2022年7月23日の夏祭り当日、オランダの225.8kgを超える279kgのコロッケを完成させ、みごと「最大のコロッケ」の新記録に認定されました。認定条件のひとつである完食もクリアするため、約1,300食に切り分けて夏祭りに参加した町民に振舞われました。

記録保持者
記録認定日 2022年7月23日
場所 厚沢部町
ギネス公式サイト 最大のコロッケ

最大のトマトの木

トマトの木

最大のトマトの木(Largest tomato plant)は、2013年11月10日に恵庭市で認定されたギネス世界記録です。記録保持者は、ハンバーグ専門のファミリーレストラン「びっくりドンキー」でも有名な株式会社アレフです。

同社が運営する恵庭市の「エコロージーテーマガーデン えこりん村」内の「とまとの森」が、85.46平米の面積をもつ世界最大のトマトの木としてギネス世界記録を樹立しました。一粒の種から育ったトマトの木の大きさとしては最大となります。

トマトの木は水耕栽培法で育成されていることが特徴で、株式会社アレフの8年間の試みにより、記録達成時には11,484個のトマトを収穫できるまで育ちました。通常トマトの木からは一株20〜30個の収穫数が一般的です。しかし、最大のトマトの木は通常の収穫数を大幅に超えています。さらに、2018年には20,486個の収穫を記録し、農業の新たな可能性を示すとともに、恵庭市の名を世界に広めました。

記録保持者 株式会社アレフ
記録認定日 2013年11月10日
場所 恵庭市
ギネス公式サイト Largest tomato plant

最も長い連結のイカダ(帯広市)

川下り

最も長い連結のイカダ(Longest raft snake)は、帯広市で認定されたギネス世界記録です。2013年7月7日に、世界一長い連結イカダに挑む「十勝川イカダ下り」が行われました。全長133.27mにもおよぶ60艇で構成された連結イカダに240人が乗り込んで、十勝川を1.7kmにわたって下るという挑戦に成功し、みごとギネス世界記録に認定されました。

昭和48年から続く「十勝川イカダ下り」は、手作りイカダで川下りを楽しむ十勝の夏の風物詩として親しまれています。2013年のこの記録更新は、以前2002年に設定された56艇の連結イカダの記録を上回るもので、地域の伝統と革新を象徴する出来事となりました。

記録保持者 十勝川イカダ下り実行委員会
記録認定日 2013年7月7日
場所 帯広市十勝川
ギネス公式サイト Longest line of floating rafts

写真1万枚で「車」の巨大文字(北広島市)

エスコンフィールド北海道

写真1万枚で「車」の巨大文字は、2023年5月17日に北広島市で認定されたギネス世界記録です。北広島市にある北海道ボールパークFビレッジ内の新球場「エスコンフィールド北海道」で、北海道の中古車買取事業を行う企業「ティーバイティーホールディングス」によって行われたチャレンジです。

約1万枚の写真を使用して「車」という文字を形作る挑戦で、中古車買取販売業者としての感謝の意を表現する企画でした。参加したのは、買い取った車やオートバイの横でポーズを取る顧客とスタッフの写真で、10,879枚が8m四方のパネルに配置されました。この試みは顧客への感謝とともに、企業としての社会への貢献を象徴する記念碑的なイベントとなっています。

記録保持者 ティーバイティーホールディングス
記録認定日 2023年5月17日
場所 北広島市
ギネス公式サイト largest-photo-word

同時におにぎりを作った人数(旭川市)

おにぎり

同時におにぎりを作った人数(Most people making rice balls simultaneously)は、2016年10月10日に旭川市で認定されたギネス世界記録です。米の優良産地である上川地区が舞台となり、「同時におにぎりを作った人数」として新たなギネス世界記録が樹立されました。ギネス世界記録の挑戦には1,292人が参加し、地元産の新米「ゆめぴりか」と梅干しを使用して、制限時間5分間で梅干し入りおにぎりを作るという条件のもと1,292人中1,273人が成功しました。

このギネス世界記録のチャレンジは、地元JAグループの収穫祭の一環として開催されたイベントです。同年10月16日には鳥取県で、11月3日には三重県で記録が更新されているものの、参加者はおにぎり作りを通じて地元の米への感謝と同時に、世界記録達成の喜びを共有できた思い出に残るイベントとなりました。

記録保持者 上川地区農業協同組合長会
記録認定日 2016年10月10日
※10月16日に鳥取県で記録更新されました
場所 旭川市
ギネス公式サイト 同時におにぎりをつくった最多人数

3分間にリレー形式で最もされたハイタッチ(札幌市)

ハイタッチ

3分間にリレー形式で最もされたハイタッチ(Most high fives in relay in three minutes)は、2016年7月24日に札幌市で認定されたギネス世界記録です。2016年7月24日に、輸入住宅を取り扱う「株式会社ジョンソンホームズ」主催の住宅オーナー感謝祭でチャレンジが成功しました。感謝祭には174名の参加者が集まり、前記録の388回を大幅に上回る455回のハイタッチを達成し、見事世界一に認定されました。このチャレンジは初回と2回目の試みは失敗に終わりましたが、3度目の挑戦で成功し、その喜びは格別だったとのことです。

記録保持者 株式会社ジョンソンホームズ
記録認定日 2016年7月24日
場所 札幌市
ギネス公式サイト 3分間にリレー形式で最もされたハイタッチ

最大の火文字(名寄市)

最大の火文字(Largest flaming image using outdoor fire burners)は、2017年2月18日に名寄市で認定されたギネス世界記録です。名寄市旭東の「太陽の丘」で行われる「北の天文字焼き」は、1989年から続く郷土の火祭りです。雪上に縦220m、横150mの巨大な「天」の文字を浮かび上がらせる壮大なイベントとなっています。

当イベントは、道北を流れる天塩川の流域14市町村(1989年当時)をつなぐ線が「天」の文字を形成することから始まりました。目的は、広域振興と広域観光を促進すること。2017年には、270個の燃焼装置(ドラム缶)を使用して「最大の火文字」としてギネス世界記録に認定されました。点火された「天」の文字が完成すると、花火が打ち上げられ、参加者は大地と夜空の競演を楽しむことができます。2024年2月10日には、通算33回目の北の天文字焼きが行われました。

記録保持者 北の天文字焼き実行委員会
記録認定日 2017年2月18日
場所 名寄市
ギネス公式サイト Largest flaming image using outdoor fire burners

最も低い線路(知内町)

青函トンネル

最も低い線路(Lowest railway line)は、知内町で認定されたギネス世界記録です。認定されたのは、1988年3月に開業した本州と北海道をむすぶ「青函トンネル(せいかんトンネル)」です。青函トンネルは水深240mの深さで全長53.85kmあり、世界一長い海底鉄道トンネルとしてギネス世界記録に認定されました。

イギリスとフランスを隔てる「ドーバー海峡」を横断する「英仏海峡トンネル」は平均水深45mなので、青函トンネルがいかに深いところにあるのかがわかります。しかし、2023年6月1日にスイスで鉄道トンネル「ゴッタルドベーストンネル」が開通し、青函トンネルの全長53.85kmを超える全長57kmという結果で、ギネス世界記録は更新されました。

記録保持者
記録認定日
場所 知内町
ギネス公式サイト

雪合戦の最大のオンラインビデオチェーン(美唄市)

雪合戦

雪合戦の最大のオンラインビデオチェーンは、2021年3月13日に美唄市で認定されたギネス世界記録です。美唄市では、新型コロナウイルス感染症の影響で人々の間に生じた心の距離を縮める目的と、子どもたちや市民に忘れられない思い出を提供するため、「雪合戦の最大のオンラインビデオチェーン」に挑戦しました。美唄青年会議所(美唄JCI)が主催したこのチャレンジは、雪の多い北海道美唄市の特性を活かした取り組みで、雪合戦を通じて楽しい思い出を創出することを目指したものです。

挑戦では参加者がスマートフォンで雪玉を投げ合う様子を撮影し、動画をつなげる形式を採用しました。チャレンジの参加方法は、撮影した動画をLINEに投稿するだけと簡単なもの。このようなユニークなチャレンジにより、当初友達登録数が0人だったものが、370人まで増加するなど、多くの人々が直接関わり合い、新たなコミュニティが形成されたようです。

記録保持者 美唄観光物産協会
記録認定日 2021年3月13日
場所 美唄市
ギネス公式サイト 雪合戦の最大のオンラインビデオチェーン

最も長い野菜の串焼き(北見市)

串焼き

最も長い野菜の串焼き(Longest skewer of vegetables)は、北見市で認定されたギネス世界記録です。北海道北見市の栗原学園は創立60周年を記念し、地元産の玉ねぎを使用して「最も長い野菜の串焼き」のギネス世界記録に挑戦し、成功しました。全長56.89mの串焼きは、校庭で311人の生徒が協力して制作。地元の特産品である「北見産玉ねぎ」を世界にPRする目的も兼ねており、挑戦には517個の玉ねぎが使用され、特製の焼き台で炭火を使って焼き上げられました。

プロジェクトには北見青年会議所やJAきたみらいの職員、調理師や測量士など多くの関係者が参加し、コミュニティ全体で支えられた記録作りとなりました。その後、2017年4月には埼玉県深谷市が69.94mの野菜の串焼きを作ったことで、記録は更新されましたが、北見市のチャレンジは栗原学園や地元の人々にとって記念に残るイベントとなったでしょう。

記録保持者 学校法人 栗原学園
記録認定日
場所 北見市
※2017年4月1日に埼玉県深谷市で記録更新されました
ギネス公式サイト 最も長い野菜の串焼き(Longest skewer of vegetables)

400メートルベンチ(帯広市)

世界一長いベンチ

400メートルベンチは、1981年に帯広市で認定されたギネス世界記録です。帯広市にある緑ヶ丘公園内の「グリーンパーク」には、かつて「世界一長いベンチ」としてギネス世界記録に認定された、全長400mのベンチが存在します。1981年に完成し、市民ボランティアの手によって設置され、一度に1,282人が座ることができる壮大な規模を誇ります。世界に誇れる名物を目指し、スイスの長いベンチに触発された帯広市の助役の提案により、600万円の予算をかけて実現したプロジェクトです。完成時には、約5,000人の市民が集まり、記念フェスティバルが開催されました。

6年後の1987年3月29日には石川県富来町にある「サンセットヒルイン増穂」に、全長460.9mのベンチが設置され、2011年8月28日には富山県南砺市に全長653mのベンチが設置されました。そのため、帯広市の400メートルベンチは、現在日本で3番目に長いベンチとなっています。

記録保持者 一般社団法人 帯広観光コンベンション協会 グリーンパーク
記録認定日 1981年
場所 帯広市
※1987年3月29日に石川県富来町で記録更新されました
ギネス公式サイト

まとめ

北海道にはいくつかギネス世界記録があります。地元を盛り上げるために行われた挑戦のほか、北海道の特産品を使った挑戦などさまざまです。ギネス世界記録をきっかけに、北海道の魅力を少しでも感じていただけますと何よりです。

PREZO編集部
PREZO編集部
美味しいものに目がない。食べ歩きやお取り寄せ大好きなPREZOのスタッフが、地域の魅力や商品にまつわるストーリー、北海道の豆知識など、とっておきの情報を発信!