北海道でラフティングができる体験レジャー5選!楽しみ方や注意点も解説
6~9人乗りのボートで川を下るアクティビティ「ラフティング」。刺激的な体験や自然を感じられるだけでなく、友達や家族以外のいろんな人と一緒に楽しめるのがラフティングの魅力です。また、日本の川は世界的に見て川幅が狭くて流れが急なことも多いので、ラフティングに適している環境と言われています。なかでも北海道は、程よい広さの川幅で水質が良いなど、ラフティングに適した川が多く流れるエリアです。
こちらの記事では、ラフティングの詳細や注意点、カヌー・ダッキーとの違い、北海道のラフティング体験スポットを紹介します。
この記事でわかること
- ラフティングのシーズンは5~6月と7~10月
- 当日は動きやすくて乾きやすい服装がベスト
- ラフティングは泳げない人・初心者でも楽しい
- 北海道はラフティングに適した川が多い
ラフティングとは?激流を下る爽快感が魅力
ラフティングとは6~8人乗りのゴムボート「ラフト」に乗って川を下るアクティビティです。もともとラフトには「筏(いかだ)」という意味があります。川の流れがおだやかで安全な場所ではラフトから降りて、川に飛び込んだり泳いだりすることも可能です。
また、ラフティングは安全確保のために、年齢制限や身長制限が設けられていることが多くあります。しかし、必ずしも激流を下るようなエキサイティングなものとは限りません。流れがおだやかな場所で楽しむプランや、川への飛び込みなしのプランなど、小さい子ども連れの方でも家族一緒に楽しめるツアーも多いです。
通常、ラフティング体験は複数のグループがひとつのラフトに乗り込んで行います。たとえば2~3人の少人数でツアーを申し込んだ場合、ほかのグループと一緒に計6~8人でラフトに乗ります。初めて会う人も含めて、いろんな人と一緒に楽しめるのがラフティングの醍醐味です。そのほか、激流を下る爽快感や川沿いの自然を感じられるのも魅力のひとつです。
ラフティング・カヌー・ダッキーの違い
ラフティングによく似たアクティビティに「カヌー」と「ダッキー」があります。いずれも川下りのアクティビティという点では同じですが、以下のような違いがあります。
アクティビティ | 特徴 |
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ラフティング | ・ゴムボートで川を下る ・6~8人の多人数 ・ガイドが同乗する ・激流でも行う ・スリルを楽しむ |
カヌー | ・ボートは木製やポリエチレン製など ・ゆるやかな流れの川で行う ・スリルよりも自然を楽しむ |
ダッキー | ・ゴムボートで川を下る ・1~2人の少人数 ・ガイドは同乗しない ・激流でも行う ・スリルを楽しむ |
ラフティングとカヌーは開催場所や目的などが異なります。ラフティングは激流の川で行われることが多くスリルを楽しむアクティビティですが、カヌーはゆるやかな流れの川・湖で行われ、スリルよりも自然の景観を楽しむのが主な目的です。
また、ダッキーはラフティングと同じようにゴムボートに乗って激流の川で行われることもあるアクティビティですが、1~2の少人数で行うことが特徴です。そのため、みんなで川下りを楽しみたいというよりも、川下りをスポーツ感覚で少人数で楽しみたいという方に向いています。
ラフティングのおすすめ時期は何月?いつまで遊べる?
ラフティングのおすすめ時期(ベストシーズン)は例年5~6月です。5~6月は雪解け水によって川が増水して流れが速くなるので、よりスリルを楽しむことができます。一方で、7~10月は比較的おだやかな清流を下るラフティングを楽しめます。
そのため、やさしいラフティングが好みの方や小さい子どもと一緒に楽しみたい方は、7~10月の時期がおすすめです。開催場所によっては冬のラフティングも行えます。また、北海道でラフティングが楽しめるシーズンは次の通りです。
北海道のラフティングベストシーズン
- 富良野:5~10月
- ニセコ:4~10月
- 札幌:4月中旬~5月
- 十勝・日高:4~10月
ラフティングは時期やエリア、スポット(上流か下流か)によってもツアーの内容や楽しみ方が異なります。ぜひ自分に合う北海道のラフティングをお楽しみください。
ラフティングの体験ツアー当日に必要な服装と持ち物
ラフティングの体験ツアー当日の服装と持ち物は次の通りです。
服装 | ・水着 ・Tシャツ ・フリース ・ジャージ ・短パン ・マリンシューズ など動きやすいもの |
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NGな服装 | ・ジーンズ ・綿パンツ ・クロックス ・ビーチサンダル ・ヒール |
持ち物 | ・着替え ・タオル ・着替えを入れる袋 ・ゴーグル ・日焼け止め ・防寒着 |
レンタルできる装備 | ・ライフジャケット ・ヘルメット ・マリンブーツ ・ドライスーツ ・ウエットスーツ |
ラフティングは水着、またはTシャツ・短パンなど動きやすくて乾きやすい服装にしましょう。ジーンズや綿パンツは水を吸収すると固くなって動きにくくなるのでNGです。クロックスやヒールなども動きにくくて脱げやすいのでラフティングに適していません。
当日は着替えのほか、ゴーグルや日焼け止め、防寒着なども用意しておくと心配ないでしょう。ライフジャケットなど、ラフティング時に服の上から着るものは、基本的に体験料金に含まれている場合が多いです。
ラフティングを楽しむ時の注意事項は?
ラフティングを思いっきり楽しむためには、注意事項を守って正しく行うことが非常に大切です。主な注意事項は次の3つです。
ラフティングの注意事項
- セーフティートークを聞く
- 正しい服装で行う
- 体験前に飲酒はしない
- スマホは持ち込まない
ラフティングの開始前には、スタッフが参加者に対して安全注意の説明(セーフティートーク)を行います。パドルの漕ぎ方やボートから落ちた時の行動などをレクチャーしてくれるので、安全に楽しむためにもしっかり話を聞いて指示に従いましょう。当日の服装は水着が望ましいです。時期によって異なりますが、春先の涼しい季節では防寒用のジャケットを貸し出してくれることもあります。
また、ラフティング前に飲酒をしてはいけません。旅行プランのひとつとしてラフティング体験をする方は多いかと思いますが、飲酒すると運動機能が低下するほか、判断力や注意力が低下します。飲酒していると泳げる方でも溺れてしまう危険性もあるので、事故を防ぐためにもお酒に酔っていない状態で行いましょう。飲酒していると判断された場合は、ツアーの参加を断られる可能性もあります。
そして、スマートフォンを持ち込んでしまうと、ラフティングの激しい揺れで水の中へ沈没させてしまうことが多いので注意してください。
泳げない・体力がない初心者でもラフティングを楽しめる?
泳ぎが苦手な方や運動・体力に自信がない方であれば、ラフティングを本当に楽しめるか不安があるかと思います。しかし、ラフティングは泳げない・体力がない初心者でも楽しめるアクティビティです。ラフティングの参加者は全員ライフジャケットを着用します。
ライフジャケットは泳ぐためではなく水に浮くための装備で、泳げない方がボートから落ちても安全をサポートしてくれます。さらに、経験豊富なガイドがひとつのボートにつき一人以上ついていますので安心です。
また、ラフティングは運動神経や体力を基本的に必要としないので、もちろん体力に自信がない方でも楽しめます。
ラフティングは何歳からできる?主に小学生以上が対象
ラフティングに参加可能な年齢はツアー内容やコースにより異なりますが、平均的には6歳以上(小学生以上)が対象です。コースの難易度や条件によっては、12歳以上(中学生以上)の年齢制限が設けられていることもあります。
一方、おだやかな川であれば、0歳児も同乗できるラフティング体験ツアーもあります。
北海道の川の水は飲んではいけない?エキノコックスに気を付ける
北海道でラフティング体験する場合は、できる限り川の水は飲み込まないようにしましょう。北海道に生息するキタキツネには「エキノコックス」と呼ばれる寄生虫が寄生していることがあり、キツネの糞などと一緒に寄生虫の卵が川に流れてくることがあります。人間がエキノコックスに寄生されると、人間の臓器に異常をもたらす「エキノコックス症」を引き起こすおそれがあります。
ただし、北海道の川の水を飲んだからといって必ずしも寄生されるとは限りません。川の水と一緒に寄生虫の卵を飲み込む可能性はありますが、非常にまれなケースでしょう。ラフティング中に川の水を誤って飲み込んでしまった程度では、感染する可能性は非常に低いのでほとんど気にする必要はありません。もしラフティング後に食事をする場合は手をしっかり洗う、水分補給などする場合は川の水ではなくミネラルウォーターを飲むなど、寄生虫に気をつけさえすれば安全にラフティングを楽しめます。
春・夏の北海道旅行はラフティングを楽しもう
春・夏の北海道旅行はぜひラフティングを体験してみましょう。北海道は全国的に見て川幅が広くて水質も良い川が多く存在する観光地です。7年連続で水質日本一に選ばれた「尻別川」のほか、流れが速くラフティングに適している「石狩川」「十勝川」「千歳川」などがあります。
また、北海道の人気スポットのひとつ富良野市には「空知川」「シーソラプチ川」があります。空知川は透明度が高いので、ラフティング中に川を泳ぐ魚たちが見られることが特徴です。シーソラプチ川は落差1m以上ある瀬が連続しているなど、スリルを味わえる場所が多く、「ラフティングの聖地」とも言われています。ツアーによって川下りのエリアが異なり、楽しみ方も違うのでぜひ好みに合わせて北海道のラフティングを楽しんでみてください。
北海道でラフティングができる体験レジャー5選
北海道でラフティングが体験できるレジャー施設には次の5つがあります。
北海道のラフティング体験スポット
- 富良野ネイチャークラブ(富良野)
- ガイドラインアウトドアクラブ(空知・南富良野)
- ニセコOAC(虻田・ニセコ)
- 十勝アウトドアメイツ(上川・新得)
- HOA北海道アウトドアアドベンチャーズ(沙流・日高)
ここからは、それぞれの特徴を解説します。
1.富良野ネイチャークラブ(富良野)
富良野ネイチャークラブには、南富良野の「シーソラプチ川」と富良野の「空知川」どちらかを下る2種類のプランがあります。シーソラプチ川と空知川は手つかずの自然が残る川です。日本でもトップクラスの透明度をほこり、透明な清流のラフティングは気分爽快です。春は雪解け水で勢いのあるラフティングが楽しめ、夏のラフティングは暑さを忘れることができます。
それぞれのプランには2種類のコースがあり、通常のラフティングコースは急流を楽しめるコースです。ファミリーラフティングはゆったりとした流れのエリアを下るコースで、4歳以上から乗れて家族みんなで楽しめます。また、富良野はラフティングの人気スポットとしてだけでなく、さまざまな観光スポットがあるエリアです。春・夏の北海道旅行はぜひ富良野へ足を運んでみてください。
コース料金 | 【シーソラプチ川】 ラフティングコース:6,500円(税込)~ ファミリーラフティング:5,400円(税込)~ 【空知川】 ラフティングコース:5,400円(税込)~ ファミリーラフティング:4,350円(税込)~ |
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体験可能な期間 | 4月下旬~10月下旬 |
営業時間・定休日 | 9:30~12:00、13:30~16:00 |
問い合わせ先 | 0167-22-1311 |
住所(集合場所) | 北海道富良野市北の峰町10-22 ※集合場所はコースなどにより異なる |
アクセス | 「新千歳空港」から車で約2時間 「旭川空港」から車で約1時間 |
公式サイト | 富良野ネイチャークラブ |
2.ガイドラインアウトドアクラブ(空知・南富良野)
ガイドラインアウトドアクラブは、全ツアー少人数制(1ツアー最大14人・2ボートまで)にしていることが特徴で、マイペースに楽しみたい方におすすめです。増水する冬場だけでなく、夏場でも地形的に落差があるエリアを下るので、スリル感を味わうことができます。ラフティング体験のコース(ツアー)は大人から子どもまで楽しめる通常コースのほか、自然観察を楽しめるキッズメインのコース、1日楽しめて地元食材のランチ付き1DAYコースの全3種類です。
通常コースは手つかずの自然が残るシーソラプチ川で、約7kmのコースを約1時間半かけて下っていくコースです。キッズメインのコースは、自然豊かな空知川の源流部約5kmのコースをゆっくり約80分かけて下っていくのでファミリーに向いています。また、1DAYコースは通常コースとキッズメインのコースがセットになっているコースで、ラフティングを1日思う存分楽しめます。
コース料金 | シーソラプチ川ラフティング:6,200円(税込)~ 空知川源流キッズエコラフティング:5,500円(税込)~ シーソラプチ川&空知川源流 1DAYラフティング:13,000円(税込)~ |
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体験可能な期間 | 4月下旬~10月下旬 ※コースにより異なる |
営業時間・定休日 | 9:20~、13:20~ |
問い合わせ先 | 0167-22-3989 |
住所(集合場所) | 北海道空知郡南富良野町落合 |
アクセス | 北海道空知郡南富良野町落合 「トマムIC」から車で約15分 「新千歳空港」から車で約1時間30分 |
公式サイト | ガイドラインアウトドアクラブ |
3.ニセコOAC(虻田・ニセコ)
ニセコOACは、北海道の大自然が魅力の町「ニセコ」でラフティングを提供する会社です。水質日本一にも選ばれる清流「尻別川」で、春は羊蹄山から流れる雪解け水で激しいラフティングを楽しむことができます。夏はツアー中に川に飛び込んで泳ぐなど、水遊びを満喫できる爽快なラフティングが魅力です。5歳から参加できるので、家族の思い出作りにもピッタリです。
また、舞台となるニセコはさまざまなアウトドアスポーツが楽しめる人気の観光地として知られます。冬には美しいパウダースノーが降るため、スノーボードやスキーに適したゲレンデが有名です。春・夏はラフティングに、冬はスキーやスノーボードをしにぜひニセコへ足を運んでみてください。
コース料金 | 尻別川ラフティング:6,000円(税込)~ |
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体験可能な期間 | 5月中旬~9月下旬 |
営業時間・定休日 | 8:45~、12:45~ |
問い合わせ先 | 0136-55-8128 |
住所(集合場所) | 北海道虻田郡ニセコ町字曽我859-5 |
アクセス | 札幌市内から車で約1時間55分 「新千歳空港」から車で約2時間 |
公式サイト | ニセコOAC |
4.十勝アウトドアメイツ(上川・新得)
十勝アウトドアメイツは、北海道上川郡新得町にあるアウトドア施設です。新得町を流れる「十勝川」でラフティング体験ができ、通常のツアーとファミリーツアー、ショートプランの3つがあります。十勝アウトドアメイツは急流を2回下る「Wラフティング」が特徴的で、通常のツアーであれば一回約2.5kmのコースを2回下ります。一度目でラフティングに慣れて、二度目で心ゆくまでラフティングを堪能するのが目的です。
また、ファミリーツアーは4歳から参加可能で家族一緒にラフティングでき、ショートプランは90~120分の所要時間なので少しだけ楽しみたいという方におすすめです。全てのプランにドリンクサービスがついているので、飲み物を持参する必要がないのも嬉しいポイントでしょう。十勝は北海道のなかでも人気の観光スポットのひとつで、美しい景観の「青い池」などがあります。北海道でのラフティングをお考えの方は、ぜひ十勝も検討してみてください。
コース料金 | 十勝川ラフティング:5,500円(税込)~ 十勝川ラフティング・ファミリー:4,950円(税込)~ 十勝川ラフティング・ショート:3,850円(税込)~ ※時期により料金異なる |
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体験可能な期間 | 4~10月 |
営業時間・定休日 | 8:50~、13:50~ |
問い合わせ先 | 0156-65-2411 |
住所(集合場所) | 北海道上川郡新得町字屈足基線240 |
アクセス | 「十勝清水IC」から車で約45分 |
公式サイト | 十勝アウトドアメイツ |
5.HOA北海道アウトドアアドベンチャーズ(沙流・日高)
HOA北海道アウトドアアドベンチャーズは北海道沙流郡日高にあり、ラフティングやキャニオニング、SUPなどが楽しめるアウトドア施設です。HOAでラフティングのガイドは日本人だけでなく、オーストラリアやネパール、ニュージーランドなどリバースポーツが盛んな国出身の方が担当することが特徴的です。ユニークなガイドと一緒にラフティングを楽しみたいという方には、HOAがおすすめします。
また、HOAのツアー場所は3箇所です。通常のツアーでは北海道随一の激流「鵡川(むかわ)」、豪快なウェーブがある「沙流川(さるがわ)」。ファミリーツアーでは、小さい子でも参加できる「忠別川(ちゅうべつかわ)」で行われます。富良野やニセコと比べて川の勢いが強いので、迫力のあるラフティングを楽しみたい方におすすめのツアーです。
コース料金 | 鵡川 or 沙流川ラフティング:6,600円(税込)~ 沙流川ファミリーラフティング:5,500円(税込)~ 忠別川ラフティング:5,500円(税込)~ |
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体験可能な期間 | 4月下旬~10月下旬 |
営業時間・定休日 | 9:00~、12:30~ ※コースにより異なる |
問い合わせ先 | 01457-6-2668 |
住所(集合場所) | 北海道沙流郡日高町千栄132 北海道上川郡東川町西町2丁目14 |
アクセス | 帯広市内から車で約90分 日高町内から車で約80分 |
公式サイト | HOA北海道アウトドアアドベンチャーズ |
まとめ
北海道はラフティングに適した川が多く流れるエリアです。富良野の空知川やシーソラプチ川をはじめ、水質が日本一の尻別川などがあります。
日常では味わえない興奮があるので、ぜひラフティング体験に北海道へ足を運んでみてください。
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